婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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春が来た! 85

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「きゃあ!やっぱり私とハインリッヒの息子ね!頼もしいわね、ね、キャスバル。ラーラルーナ嬢に相応しいドレスとお飾りを作らなきゃね!」

お母様がハイテンションになりました。
キャスバルお兄様もお母様に笑顔を向けてます。

「母上、是非ともラーラルーナ嬢のドレスとお飾りに対して知恵をお貸し下さい。素材は幾らでも集めて来ますが、さすがに流行り等は分からないので」

おー……!キャスバルお兄様、さすが分かってる~。お母様を噛ませないで作ったら、お母様きっと拗ねちゃうもんね。

「まぁ、勿論よキャスバル。ラーラルーナ嬢に似合う可憐で美しいドレスとお飾りで飾り立てましょうね!」

はい、決定!お母様、俄然やる気です。やる気満々です。

「あら、良いわね。私も孫息子に輿入れする令嬢にお祝いがてら何か贈りたいわねぇ」

まったりとお祖母さまが参戦表明してきました。これは私も参戦しないといけない流れです。

「良いですわね、お祖母さま。では私と一緒に何かしら贈りませんか?お茶を飲みながら相談するの、楽しそうですわ」

うん、キャスバルお兄様の婚約者様への贈り物で暫くネタが尽きないわね!だって今回初めてお目に掛かった方ですし、今日から色々探りを入れて趣味嗜好をじっくり調べなきゃ!ですもの。
帝国と王国の差はあれど、社交界のお付き合いとかはそんなに差があるとは思えないのよね。

「あら?私は除け者かしら」

ヤベッ!お母様がちょっと拗ねちゃったわ。

「お母様ったら、お母様も一緒に決まってますわ!だって私の義姉様になる方ですわよ!いずれ領主夫人になられるのよ!私達で盛り立てなくては!」

本心です。いずれはこのシュバルツバルト侯爵領、ひいては独立国の顔となる令嬢ですもの。今は次期侯爵夫人確定の帝国令嬢な訳ですけどね、それでも我が家の女性陣の仲間入りをする訳ですからしっかりと仲良くなって絆を深めないとね。
だって、夫が留守の間は邸で待ってなきゃいけないけど……中々大変なのよね。
私だってルークは年の半分位は領主隊で留守になると思うのよね。
システム的に……お父様はさすがに体力的にも対外的にも領主隊引き連れて行くなんて事は無いだろうと……信じたい!お父様、まだヤンチャ精神してるけど!行かないと思う!
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