婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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春が来た! 120

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私達はそれぞれの専属侍女を連れてエルフの集落目指して歩いてます。
本館から別館、別館から新館へと最短距離で移動して新館から外に出てテクテク歩い……

「え?湯……そんなバカな……」

踏みとどまったわね。

「ラーラルーナ様?あ!あそこが大勢で湯浴み出来る場所ですよ!私達もたまのお休みの時に浸かりに行くんですよ!」

楽しそうに説明するマリエル可愛い!

「そうなのね。えーと……使用人だけの施設なのかしら?」

「まさか!本来は領主様やご家族様、お客様の為の施設ですけどエリーゼ様も領主様が許可を出して下さって!こちらに来るととても体が楽になるので皆大好きなんですよ!」

「そうなのね」

「はい!特に男性使用人達はとっても楽しそうなんで、笑い声とか聞こえるんですよ」

「それは楽しそうね」

ラーラルーナ様、本当にルークの前世の妹ならドキッ!男だらけの入浴施設!として興味湧くわよね。だって裸の男達が集う場所だものね。
ああ……今、どんな顔してるか見たいけど隣を歩くお母様が怖くて振り返れない!

「お母様、今日はどれ位見繕うおつもりですか?」

「ホホホ……可能な限りですよ。キャスバルの妻になるのなら、普段から私達と同じ素材のドレスに慣れて貰わないと困りますからね」

「ソウデスヨネー」

「エリーゼ?」

「何でもありません」

だって来たときのドレス姿はちょっと残念と言うか、ラーラルーナ様が恥じらいで少し俯いた気がしたのよね。

「その為にマリエルを付けて、我が家に来る時にはシュバルツバルトに相応しい淑女として輿入れして貰うつもりです」

わぁ……お母様本気じゃーん……じゃあ、集落にある新しいドレスというドレス総ざらいするつもりって事で良いのかしら?

「但し……私達が頼んだドレス等以外を持たせるつもりですよ」

デスヨネー。ハッ!お母様が私をヲチラッと見たけど、目が……目が冷たいです。
そろそろ天蚕のお家です。

「ヒッ!」

あ……見ちゃったのね。ラーラルーナ様が小さい悲鳴を上げました。

「安心して下さい!天蚕ちゃん達は大きくても可愛いんですよ!」

マリエル……貴女、ちょいちょい天蚕見に来てるの?

「そ……そうなの?」

「はいっ!温かくて、プニプニした感じで気持ち良いんですよ!何にも怖い事無いですよ!」

「そうなのね……」

んー……イモムシみたいなナリしてるけど、ホント可愛いのよね……
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