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春が来た! 196
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で……ですね、あっという間に午前中のお茶会なのですよ。
人払いをして、サロンには私達三人と扉の所でガードするように立ってるアニスとキースの二人だけです。
それなりに距離があるので普通のお喋りならアニスとキースには聞こえないので安心です。
で……なぜか私達、全員無言で熱々の紅茶を前に様子をうかがってます。
無理!こんな無言でチラチラしてるのとか無理!
「ズバリ直球で聞きますけど、ラーラルーナ様は転生者ですよね」
断言してやりましたよ!ええ!まどろっこしいのはノーサンキューですよ!
「ええ。エリーゼ様もでしょ?」
バチッと視線が合いましたが、外しませんよ!
「勿論です。ルークも転生者です」
言いきってやりましたよ!
ふぅ…………
三人揃って大きく息を吐き出してしまいました。タイミング一緒とか、息が合ってますね(笑)
「ですよねー……」
そこからラーラルーナ様はお生まれになった場所や名前を告げた事でルークが無言で両手で顔を覆って天を仰ぎました。
そしてそのまま……
「あの時、助けたと思ったのに……マジかぁ……」
「えっ?」
小さく叫んだのはラーラルーナ様です。
兄妹だった事が確定しました。
そこからは怒濤の如く二人で話し始め、私が会話に加わる事は出来ず何とか会話に入れたのは暫くたった後でした。
「エリーゼ……多分、会話で気が付いたと思うけど、ラーラルーナ嬢は俺の前世での……あのどこに出しても恥ずかしい妹だ」
ラーラルーナ様はニコッではなく、ニヤリと笑った目の先にはキース。あー……うん、察しました。
「ご愁傷様です。是非とも成仏して下さい。……と言うのは冗談ですが、前世の知識があるならば我が領と言うか将来の我が国には有益な方となるでしょう。細かい事は大抵許されますし、のびのびと領主夫人として過ごして貰えば良いのでは?」
ニッコリ笑っておきます。だってホントの事ですから!
「まさかよね。でも、今度は義理の弟になるのよね。よろしくね」
「ああ、そうだな。年下の義姉上って訳だしな」
ムッとするラーラルーナ様もそんなにおこってる訳じゃないのが分かる。
「年の一つや二つなんて誤差の範囲内よ。名前で呼べば良くない?」
「そうですわよね。エリーゼ様は聡明で可愛らしくて、とっても好感持てるわ」
「ふふっ……ラーラルーナ様も可愛くて大好きよ」
二人してフフフ……ホホホ……と笑い合う。
「たとえラーラルーナ様が腐っていてもね」
空気がピシリと固まりました!(笑)
人払いをして、サロンには私達三人と扉の所でガードするように立ってるアニスとキースの二人だけです。
それなりに距離があるので普通のお喋りならアニスとキースには聞こえないので安心です。
で……なぜか私達、全員無言で熱々の紅茶を前に様子をうかがってます。
無理!こんな無言でチラチラしてるのとか無理!
「ズバリ直球で聞きますけど、ラーラルーナ様は転生者ですよね」
断言してやりましたよ!ええ!まどろっこしいのはノーサンキューですよ!
「ええ。エリーゼ様もでしょ?」
バチッと視線が合いましたが、外しませんよ!
「勿論です。ルークも転生者です」
言いきってやりましたよ!
ふぅ…………
三人揃って大きく息を吐き出してしまいました。タイミング一緒とか、息が合ってますね(笑)
「ですよねー……」
そこからラーラルーナ様はお生まれになった場所や名前を告げた事でルークが無言で両手で顔を覆って天を仰ぎました。
そしてそのまま……
「あの時、助けたと思ったのに……マジかぁ……」
「えっ?」
小さく叫んだのはラーラルーナ様です。
兄妹だった事が確定しました。
そこからは怒濤の如く二人で話し始め、私が会話に加わる事は出来ず何とか会話に入れたのは暫くたった後でした。
「エリーゼ……多分、会話で気が付いたと思うけど、ラーラルーナ嬢は俺の前世での……あのどこに出しても恥ずかしい妹だ」
ラーラルーナ様はニコッではなく、ニヤリと笑った目の先にはキース。あー……うん、察しました。
「ご愁傷様です。是非とも成仏して下さい。……と言うのは冗談ですが、前世の知識があるならば我が領と言うか将来の我が国には有益な方となるでしょう。細かい事は大抵許されますし、のびのびと領主夫人として過ごして貰えば良いのでは?」
ニッコリ笑っておきます。だってホントの事ですから!
「まさかよね。でも、今度は義理の弟になるのよね。よろしくね」
「ああ、そうだな。年下の義姉上って訳だしな」
ムッとするラーラルーナ様もそんなにおこってる訳じゃないのが分かる。
「年の一つや二つなんて誤差の範囲内よ。名前で呼べば良くない?」
「そうですわよね。エリーゼ様は聡明で可愛らしくて、とっても好感持てるわ」
「ふふっ……ラーラルーナ様も可愛くて大好きよ」
二人してフフフ……ホホホ……と笑い合う。
「たとえラーラルーナ様が腐っていてもね」
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