婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

婚姻式 18

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「急に黙ってどうしたの?」

黙ってモヤモヤする位ならストレートに聞いて後悔した方がマシ!なので聞きます。

「いや……ほら、特産品の桃ローションとかさ……」

「ああ!特産品のロー……あ……あの……そこに行き着いちゃうの……」

「ほら、今日はさ……初夜だからさ……」

思わず二人して赤面してしまいました……
そうだった、ここから出て夫婦の寝室に行ったらやるんだ……初夜ってそうゆうコトよね……

「照れるな……」

「うん……」

ふ……と思い出す。もし、私が婚約破棄されなかったら?もし前世を思い出さなかったら?そしたら今日ここでこんなに幸せな思いで座ってなかった。
私……本当に色々あったけど、婚約破棄されて良かった。前世を思い出せて良かった。ルークと出会えて良かった。

「どうした?」

「ううん……ルークと結婚出来て良かったなって……」

「そうだな。俺もエリーゼと出会って、婚姻出来て良かった。なぁ、今ちょっとだけ前世に戻った?」

「え?なんで?」

「こっちだと婚姻式だけど、前世だと結婚式だったろ?今さ、結婚って言ってたからさ」

「そうかも……ずっと一緒にいてね」

「勿論だ。絶対離さない」

「うん……」

ゆっくりゆっくり二人で紅茶を飲む。
多分、もう少ししたら私達はこの大広間から退室する。
そしたら新館に行って、は……初めて夫婦の寝室のベッドで……その……
ど……ドキドキするぅ!

「エリーゼ……その、落ち着かないのは良く分かった。普段なら顔に出さないのに、今滅茶苦茶顔に出てる。その……不安なのは分かるけど、一応前世で経験してるから任せて欲しい。あ!こっちだと悲しいかな、真っさらな童貞だ……」

「え……」

どこから突っ込んだら良いのか分からない告白されました。

「えーと……その、何となくだけど言いたい事は分かったと思う。とりあえず任せるし、えーと……お手柔らかに?」

「最初っから飛ばさないと思う……自制出来るかは自信ないけど」

自信ないのかー……でも若いし仕方ないのかも?私だって、どんな風になるか分からないもの……

そうして一時間近くのんびりルークとお喋りしていた。
最初の緊張はどこへやら、いつもの様に下らない話しで盛り上がっていた。

「エリーゼ様、お部屋の支度も済みましたので大広間から退室致しましょう」

アニスから、そう声をかけられた。
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