婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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new world 37

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馬車でマッタリと待っていたら、帝国の地図が届けられました。
もちろん受け取りは馬車の外ですよ。こちらは女性ばかりなのでね!
で、テーブル(小さくはない)の上に丸まってた地図を広げて貰いました。

(ナビさん。地図を重ねてくれる?)

<現在微調整しております。……終わりました。いつでもご覧出来ます>

(ありがとう。これでマップが見やすくなるわ!)

<こちらでも非常に便利になりました>

(そう。うん、じゃあ!)

<はい。失礼致します>

よしよし。これで今、どこかなー?って考えなくて済む~。

「エリーゼ様、今おそらくですがこの辺りだと思います」

アニスがピッ!と指差しした場所を見ながらマップ展開する。
おお!大体あってる!

「ほぼ正解ね。良く知ってるわね」

「街の名前で何となくですが……その、一度こちらに来ておりますから……」

「そうだったわね。今回もシルヴァニアの里に行くでしょ、ちょっと楽しみなのよ」

パッと私の顔を見たアニスが笑顔で、ホッコリします。嬉しいのね。

「とても美しい所なのできっとエリーゼ様も気に入ると思います!」

「そうなのね」

山の上だから眺めが良いって事やね?多分。

「色とりどりのハーピィー達だけじゃなくて、魚の形をしたモノも里の水場の上で泳いでるんですよ!水場もこう……小さな池がいくつも連なってるんですけど何段にもなってて、池の中にも色とりどりの魚が泳いでるんです。見ていて飽きない景色で……エリーゼ様、一緒に見て下さいませ!」

なんか……アニスが熱い。でもいくつもの池が連なって何段もって世界遺産にあった様な感じかしら?それなら絶景よね!楽しみだわ!

「ええ!ぜひとも見たいわ!楽しみね!」

「はいっ!」

「じゃあ地図はもう充分だから、明日の朝にはお返ししてね」

「畏まりました」

「湯浴みが済んだらアニスも好きになさい。私もゆっくり寝るから」

「ありがとうございます」

お互い新婚さんなんだからイチャイチャする時間欲しいわよね。
その内ルークが私の馬車に来るから、早く湯浴みを済ませちゃわないとね!

ゆっくり湯浴みをしてベッドの上で待ってたら、湯上がりルークがやって来て……それはもうイチャイチャと言うかラブラブと言うか、まぁ熱い?暑い?夜を過ごしました。
私、新妻とか若奥様とか恋女房とか!そういうポジションなんで!
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