婚約破棄されまして(笑)

連載

目指せ！義実家！ 3

晩ごはん食べる前に一時間盆踊り踊って、晩ごはん後に食休みしてから踊った。
うん、踊りって楽しい！とか思ってたら、アニスから突き刺さる様な視線とルークからの生温かい視線。

「懐かしいな！俺はあんまり詳しくないんだけど、エリーゼは詳しいんだな」

「踊りなれたものとポピュラーなものだけよ。地元の子供達に教えたりしてたから……」

「そうなんだ。じゃあ俺も教えて貰おうかな？浴衣も着せて貰おうかな？」

！？着せて貰おうかな？ですって！あ……でも寝間着的な浴衣は帯ゆるゆるだし。ちゃんと着付けたルークの浴衣姿とか……イイ！
いや……イイ！じゃないわ。私ったらはしたないわ♡

「ん？何か想像した？」

「えっ？！してない！してないですっ！」

あ～顔熱くなって来たのにバレてない訳ない～！何かニヤニヤしてる～！恥ずかしいぃぃぃ～！

「なぁ……唄とかも覚えてるのか？」

「そうね……毎年踊ってたものは……なんとなく」

炭坑節に東京音頭とか……ダンシングなんたらとかもそうだし……いや、聞いてたよね？

「盆踊りの櫓とか作って島で皆で踊ったら楽しそうだよな」

「私も行きたいです！」

「そうよね！アニスも一緒に行って楽しみましょう！」

うん。アニスも浴衣を着付けて盆踊り踊ろうっと！あ！でもかわい子ちゃん達もチビナビちゃん達も踊ったら絶対可愛い！
夏祭りとか、こっちではやらないから楽しみだわ！

「じゃあ、俺も頑張って盆踊り会場作らないとな！〆は打ち上げ花火にするか！」

「良いわね！打ち上げ花火！手筒はムリでも打ち上げ花火はイケそうよね！」

「そうだな」

「打ち上げ……？手筒……？」

アニスの呟きに私もルークもはたと気づく。私達にとっては当たり前でも、他地域（この場合異世界なんだけど）は打ち上げだけだったりするのよね。

「あのね……」

アニスに説明する。ふんふんと頷きながら聞くアニスに途中で分からないかどうか確認しながら。

「なんとなく分かりました。エリーゼ様もルーク様も楽しみにしてる事です。私も楽しみです」

「じゃあ、俺はちょっと島に行ってくる！」

そう言ってルークはさっさと島へと行ってしまいました。

「エリーゼ様、盆踊り教えて下さい♡」

「ええ。服装はそのままで良いかしら？それとも浴衣に着替える？」

「浴衣、着たいです」

とりあえず無限収納から一式出して、着付けようとしたけどあっさり自分で着てました。当然ですよね、お着物着れるんですもん。
二人で盆踊り踊りました。私のアカペラで（笑）
二時間も踊ったら汗ダクダクで浴衣もビッシャリでしたわ。
二人分の浴衣一式クリーンの魔法の後、お洗濯です。