婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

若奥様は身重です! 24

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色んな事が決まって気持ちの切り替えが出来たので地下の改造です!
地下一階は出来たと言っても、まだまだ何か足りない気がする。元日本人の性なのか、それとも個人的なセンスの問題なのか、ただ広いだけだとコレじゃない感に襲われる。

「んー……こう……もう少し何か……うーん……」 

グルっと部屋の一つを見回してみるも、思い浮かばない。

「エリーゼ様、何かお悩みですか?」

アニスが聞いてくるも、どう答えたらいいのか…… 

「そうね……部屋が広いのは良いのだけれど、何か物足りない感じがしてね……」

アニスも部屋を見回し、コテンと小首を傾げた。

「そうですね、物が少し足りない気がします。エントランスホールでも柱があったり色々ありますからね……」

そうだった!広くてもどこかしら視界を遮る物なり何なりあった!でも、この部屋に限らず地下一階の各部屋は申し訳程度の高級ソファセットと観葉植物位しか設置してない!いくら何でも、それでは部屋の広さを感じるばかりでリラックスとか感じない!
いくら東西南北のテーマと言ってもあまりにも物が無さすぎた!

「んー……もう少し物を置きましょうか……」

「別に慌てなくても宜しいのでは?何ならルーク様に任せても良い訳ですし」

ハッ!あの!私よりセンス抜群のマイハズバンド♡に任せても良いじゃん!むしろ任せた方が良いじゃん!

「そうね!ルークに任せる事にするわ!じゃあ、二階にとっかかろうかしら~」

ルンルン気分で地下二階へと……いや、最深階まで階段?はムリ。え……エレベーターとか無いとツライじゃん……でもエレベーターって……いや、構造はちょろっと知ってるけど電力……は魔力で代用できるから良いとして、安全装置……は魔法でどうにかすれば良いか!
入り口から最深階までとかはつまらない気がする。地下一階から行きたい階を選んで行く?それならエレベーターと言うより転送になるのかしら?
そう言えば北地区の二階建て以上の建物ってどうなのかしら?ちょっとした高層マンション的な物とか展望台とかあったわよね。
え?待って待って!これはルークと相談した方が安全なんじゃない?
部屋の事とかもあるし、ルークと話し合い……は午後にならないとムリか!
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