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初めまして。
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陽が少し高くなって暖かくなってきた頃、精霊姫は祭壇へやってきました。
それはうんと久しぶりに見る
『祭壇の上にいる子供』でした。
キラキラと輝く明るい茶色の髪に好奇心に満ちた琥珀色の瞳、生まれ育ちの良さそうな男の子がチョコンと座っていました。
「……お前は誰で、どうしてここに居る?」
精霊姫の問いかけに皇子は、ニコニコと微笑みながら答えました。
「ハイ、私の名前はハルと言います。皇国第8夫人の第3皇子です。私は精霊姫様の供物としてここに来ました。」
精霊姫はこの利発そうな男の子が皇子様で、あろう事か自分への生贄だと知り内心驚きました。
「そう、ハル皇子……お前は死ぬまで私の傍で生きていく事になるが良いのか?」
「ハイ!私をずっと傍に置いて下さい。」
真っ直ぐ自分を見つめる琥珀色の瞳は、とても美しい宝石のようだと思いながら答えた。
「ハル皇子、案内しよう。さぁ、付いておいで」
精霊姫は指先を沢山の荷物に向かって振り、森の奥に向かって歩き出した。
フワフワとした緑色の長い髪、華奢な白い身体は光沢のある緑色のワンピースを纏い皮を編んだサンダルを履き軽やかな足取りで目の前を歩いてく。
あの沢山の荷物はどうするのだろう?と振り返ると、何と自分の後ろをフワフワと付いて来ている。
これが、精霊姫の使う魔法なのかと感心し置いて行かれないように慌てて追いかける。
精霊姫はこの生贄のハル皇子を一目で気に入りました。
びっくりするほど可愛い皇子様に心が浮き足立っているのを自覚してしまうほどに。
そして、この日より精霊姫とハル皇子は二人きりの日々を過ごす事になりました。
それはうんと久しぶりに見る
『祭壇の上にいる子供』でした。
キラキラと輝く明るい茶色の髪に好奇心に満ちた琥珀色の瞳、生まれ育ちの良さそうな男の子がチョコンと座っていました。
「……お前は誰で、どうしてここに居る?」
精霊姫の問いかけに皇子は、ニコニコと微笑みながら答えました。
「ハイ、私の名前はハルと言います。皇国第8夫人の第3皇子です。私は精霊姫様の供物としてここに来ました。」
精霊姫はこの利発そうな男の子が皇子様で、あろう事か自分への生贄だと知り内心驚きました。
「そう、ハル皇子……お前は死ぬまで私の傍で生きていく事になるが良いのか?」
「ハイ!私をずっと傍に置いて下さい。」
真っ直ぐ自分を見つめる琥珀色の瞳は、とても美しい宝石のようだと思いながら答えた。
「ハル皇子、案内しよう。さぁ、付いておいで」
精霊姫は指先を沢山の荷物に向かって振り、森の奥に向かって歩き出した。
フワフワとした緑色の長い髪、華奢な白い身体は光沢のある緑色のワンピースを纏い皮を編んだサンダルを履き軽やかな足取りで目の前を歩いてく。
あの沢山の荷物はどうするのだろう?と振り返ると、何と自分の後ろをフワフワと付いて来ている。
これが、精霊姫の使う魔法なのかと感心し置いて行かれないように慌てて追いかける。
精霊姫はこの生贄のハル皇子を一目で気に入りました。
びっくりするほど可愛い皇子様に心が浮き足立っているのを自覚してしまうほどに。
そして、この日より精霊姫とハル皇子は二人きりの日々を過ごす事になりました。
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