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未来から来た魔人族
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「ひぃぃ!」
腰を抜かしそうになりながら、部屋を出ていくエリーを見て、ビャクヤは仮面の下でしかめっ面をした。
(また殺したのか・・・)
「入るよッ!」
「なんだ、ビャクヤか。そうだ! お前、死体が生き返る時を観察した事があるか?」
「いや、ないねッ」
「パッと戻るんだわ。パッと! 首から血を噴水のように出していたエリーも、五分くらいで何事もなかったようにその場に立っていたぞ」
「しかし、あの様子からすると殺される時の記憶はあるようだね・・・。エリー様の兄上も、君の事がトラウマになったそうだッ!」
「で、何の用だ?」
「ああ、そうだったッ! 吾輩は独自でリッド君を調べてみたがッ! 彼も白だったよッ! エリー様をリッド君の下へ行かせる意味なんて、無いほどにねッ!」
「まぁ行かせたのは、単なる思い付きだからな」
「彼が怪しいとッ! キリマルは言ってなかったかねッ?」
「俺の勘なんてそんなもんよ」
「君は本当に人間のクズだねッ!」
「俺にとっちゃ褒め言葉だな、それは。ヒヒヒ。で、何がどう白だと解ったんだ?」
「彼は我が主を慕って、同じ訓練を受けに来たのだよッ!」
「チッ! しょうもねぇ理由だな。私的な理由で付き合わされたパーティも、たまったもんじゃねぇだろ」
「エリーを思い付きでリッドの部屋に行かせた挙句、情報を持ち帰らなかった彼女の首を刎ねて殺した男が言う事かねッ!」
「うるせぇな。それにしても・・・。当てが尽く外れるな。リッチのルロロも白、エリーも白、リッドも白。いや待てよ、リッドの野郎、村人を生き返らせたって嘘をつきやがったな? まだ怪しい要素があるぞ!」
「ノンノノーン。彼は嘘は言っていないッ。吾輩は直接、退魔のメダリオンを見させてもらったのだがねッ! あれは確かに願いを叶えるアイテムだよッ!」
「だったら世界を手に入れるとか、そういう願いにすればいいのに勿体ねぇな」
「そんな都合の良い魔法はないよ、キリマルッ! あれは願いを叶えるといっても、その時の条件次第で願いが叶う魔法。つまり願いを叶える条件が整っていなければッ! 何も起こらない」
「ああ? じゃあ蘇生ができる俺がいたから、魔法が発動したって事か? なんだそりゃ」
「そういう事だねッ! どのみち、あのメダリオンを使わずとも、君はゾンビとなった村人を斬っていただろうから意味はなかったけどッ!」
「なんともインチキくせぇ魔法だなぁ。おい」
「だからッ! 以前から言っているようにッ! この世に都合の良い魔法なんてそうそうないのだよッ! キリマルッ!」
今日はシュバシュバ動かねぇんだな。ずっと後ろ手を組んでウロウロするだけだ。
「それにしても参った! 訓練終了の期限は明日ッ! それまでにこの村のゾンビ化の原因を見つけなければ!」
「見つけられないと、どうなんだ?」
「我が主様がッ! 減点されてしまうッ!」
「んだ? そんだけの話か。じゃあ今回は諦めろ」
「そうはいかないッ! 貧乏なる我が主様はッ! 常に良い成績でいてもらわなければならないッ! その学期の評価の軸となるッ! テストを兼ねたこの訓練でッ! 悪い成績を残そうものならッ! 彼女の学費支援は打ち切られてしまうのだッ!」
「知った事か。・・・って事はこれまでずっとビャクヤが、リンネを支えてきたのか?」
「無論のロンロン、モチのロンッ! 吾輩はこう見えても頭が良いッ! ゆえにッ! リンネ様の家庭教師も兼ねているッ!」
「その割に、リンネのお前に対する扱いは悪いけどな」
「あれはッ! 愛情の裏返しなんですッ! もしこのまま減点を重ねッ! 退学となればッ! 彼女は吾輩との使い魔契約を打ち切るかもしれないッ! そうなれば吾輩はッ!」
「ん? 待てよ? お前はこの世界の住人だよな? こないだ契約を打ち切られると、自分の世界に帰らなければならないと言っていただろ? この世界の住人なら帰らなくてもいんはずだろ」
ビャクヤは俺のベッドの上にハンカチを置くと座り、大袈裟に脚を高く上げてから組んだ。そして気味の悪い半笑いの仮面を俺に近づける。
「吾輩はッ! 確かにこの世界の住人ですがッ! この世界の住人ではないッ! この意味が解るかねッ! キリマル君!」
急に君付けしやがって気持ち悪い。教授にでもなったつもりか?
「世界は沢山ある泡で成り立っておりッ! この世界も色んな可能性を秘めた沢山の泡の中の一つッ! この説は吾輩が考えに考え抜いて辿り着いた説で・・・」
「ああ、知ってるぞ。多次元宇宙論ってやつだろ? 色んな宇宙や世界があるって話」
「なんと! 神様から直に聞いた世界の成り立ちを理解するのにッ! 吾輩は数年かかったというのにッ! 君は自らその考えに到達したというのかねッ!」
「おまえ、さっき自分で考え抜いて辿り着いた説だって言ってたろ。結局神様に教えてもらってんじゃねぇか。というか神様なんているのかよ・・・。それに地球から来た俺や、魔界から召喚される悪魔が実際いるんだしよ、今更感が半端ねぇ話だな? え?」
「まぁそうなんだがッ! 君の召喚される前の世界や魔界もそうだがッ! それとは違った同軸世界の延長線上の先にある・・・」
「へぇ、つまりお前は未来人だって事か?」
「なぜ解ったしッ!」
「馬鹿にしてんのか! 同軸世界の延長線上の先っていえば、未来しかねぇだろ」
「この話を理解できる者はッ! この国にはいなかったのでついッ! この国の人たちはッ! 過去の概念はあるのだが、未来の概念はいまいち掴み辛いようでッ! 話してもアホ面で返されるだけだったのだッ!」
「ほーん。で、なんでここが、お前の世界からして過去だと思った?」
「それは簡単な事ッ! 図書館に行けばいいッ! 歴史書を見れば一目瞭然ッ! 自身の知識と過去の歴史を照らし合わせればオーケー、ホーケィーッ!」
「誰が包茎だっ! だがよ、それでも、お前が別の時間軸から来た可能性もあるだろ」
「神様の言葉が確かならばッ! そろそろ大厄災が起こる頃!」
「だから神様ってなんだ、胡散臭い」
「元現人神の神様曰くッ! その大災厄が起こればッ! 同じ時間軸と考えて良いとッ!」
「はぁ? これから確かめるのかよ。それになんで神様の知り合いなんているんだよ。お前は何者だ!」
「吾輩は! 天才大魔法使い! ビャクヤ・ウィン! (同じ世界線の未来から来し者ッ! ・・・多分!)」
「知っとるわ、アホが。大魔法使いかどうかは知らねぇがよ。それにしても急に自分の事を喋るようになったな。いいのか?」
「ああ、構わないッ! 君の御し方も解った気がするのでね!」
「あっそ。まぁ、お前は嘘つきらしいから話半分で聞いとくわ」
「随分と話が脱線しましたがッ! 吾輩ッ! 今日! 【魔法探知】の亜種、【魔法追跡】の魔法をかけようと予定しているのでッ! もし残りのゾンビを斬る事があればッ! 全員は斬らないでくれたまえッ! キリマルッ!」
「魔法追跡? 名前からして魔法の痕跡を追跡する魔法か? この村に来た時にさっさとそれをやってればいいだろうが、糞が」
「この魔法はッ! 使う触媒がもの凄く高額でッ! 貧乏主様の下僕である貧乏使い魔にとってッ! それは清水寺の舞台から飛び降りるような気分なのですッ!」
「なんで京都の清水寺を知ってんだよっ!」
「だからッ! 最終手段としてとっておいたのでんすッ!」
「まぁいいや。さっさとその魔法を唱えろや。もうこの村は飽きたわ。早く帰ろうぜ」
俺は刀を腰に差して部屋を出ようとすると、背後からは高価な触媒を使うのが嫌なのか、ビャクヤの深いため息が聞こえてきた。
「金貨一枚もする触媒がッ! 今ここにッ! 消え去るッ! あぁ、安い触媒は何度も使えるのにッ! 高価な物ほどッ! 使うと壊れるッ! 理不尽ッ! 圧倒的理不尽ッ!」
ハハッ! いい気分だ。
腰を抜かしそうになりながら、部屋を出ていくエリーを見て、ビャクヤは仮面の下でしかめっ面をした。
(また殺したのか・・・)
「入るよッ!」
「なんだ、ビャクヤか。そうだ! お前、死体が生き返る時を観察した事があるか?」
「いや、ないねッ」
「パッと戻るんだわ。パッと! 首から血を噴水のように出していたエリーも、五分くらいで何事もなかったようにその場に立っていたぞ」
「しかし、あの様子からすると殺される時の記憶はあるようだね・・・。エリー様の兄上も、君の事がトラウマになったそうだッ!」
「で、何の用だ?」
「ああ、そうだったッ! 吾輩は独自でリッド君を調べてみたがッ! 彼も白だったよッ! エリー様をリッド君の下へ行かせる意味なんて、無いほどにねッ!」
「まぁ行かせたのは、単なる思い付きだからな」
「彼が怪しいとッ! キリマルは言ってなかったかねッ?」
「俺の勘なんてそんなもんよ」
「君は本当に人間のクズだねッ!」
「俺にとっちゃ褒め言葉だな、それは。ヒヒヒ。で、何がどう白だと解ったんだ?」
「彼は我が主を慕って、同じ訓練を受けに来たのだよッ!」
「チッ! しょうもねぇ理由だな。私的な理由で付き合わされたパーティも、たまったもんじゃねぇだろ」
「エリーを思い付きでリッドの部屋に行かせた挙句、情報を持ち帰らなかった彼女の首を刎ねて殺した男が言う事かねッ!」
「うるせぇな。それにしても・・・。当てが尽く外れるな。リッチのルロロも白、エリーも白、リッドも白。いや待てよ、リッドの野郎、村人を生き返らせたって嘘をつきやがったな? まだ怪しい要素があるぞ!」
「ノンノノーン。彼は嘘は言っていないッ。吾輩は直接、退魔のメダリオンを見させてもらったのだがねッ! あれは確かに願いを叶えるアイテムだよッ!」
「だったら世界を手に入れるとか、そういう願いにすればいいのに勿体ねぇな」
「そんな都合の良い魔法はないよ、キリマルッ! あれは願いを叶えるといっても、その時の条件次第で願いが叶う魔法。つまり願いを叶える条件が整っていなければッ! 何も起こらない」
「ああ? じゃあ蘇生ができる俺がいたから、魔法が発動したって事か? なんだそりゃ」
「そういう事だねッ! どのみち、あのメダリオンを使わずとも、君はゾンビとなった村人を斬っていただろうから意味はなかったけどッ!」
「なんともインチキくせぇ魔法だなぁ。おい」
「だからッ! 以前から言っているようにッ! この世に都合の良い魔法なんてそうそうないのだよッ! キリマルッ!」
今日はシュバシュバ動かねぇんだな。ずっと後ろ手を組んでウロウロするだけだ。
「それにしても参った! 訓練終了の期限は明日ッ! それまでにこの村のゾンビ化の原因を見つけなければ!」
「見つけられないと、どうなんだ?」
「我が主様がッ! 減点されてしまうッ!」
「んだ? そんだけの話か。じゃあ今回は諦めろ」
「そうはいかないッ! 貧乏なる我が主様はッ! 常に良い成績でいてもらわなければならないッ! その学期の評価の軸となるッ! テストを兼ねたこの訓練でッ! 悪い成績を残そうものならッ! 彼女の学費支援は打ち切られてしまうのだッ!」
「知った事か。・・・って事はこれまでずっとビャクヤが、リンネを支えてきたのか?」
「無論のロンロン、モチのロンッ! 吾輩はこう見えても頭が良いッ! ゆえにッ! リンネ様の家庭教師も兼ねているッ!」
「その割に、リンネのお前に対する扱いは悪いけどな」
「あれはッ! 愛情の裏返しなんですッ! もしこのまま減点を重ねッ! 退学となればッ! 彼女は吾輩との使い魔契約を打ち切るかもしれないッ! そうなれば吾輩はッ!」
「ん? 待てよ? お前はこの世界の住人だよな? こないだ契約を打ち切られると、自分の世界に帰らなければならないと言っていただろ? この世界の住人なら帰らなくてもいんはずだろ」
ビャクヤは俺のベッドの上にハンカチを置くと座り、大袈裟に脚を高く上げてから組んだ。そして気味の悪い半笑いの仮面を俺に近づける。
「吾輩はッ! 確かにこの世界の住人ですがッ! この世界の住人ではないッ! この意味が解るかねッ! キリマル君!」
急に君付けしやがって気持ち悪い。教授にでもなったつもりか?
「世界は沢山ある泡で成り立っておりッ! この世界も色んな可能性を秘めた沢山の泡の中の一つッ! この説は吾輩が考えに考え抜いて辿り着いた説で・・・」
「ああ、知ってるぞ。多次元宇宙論ってやつだろ? 色んな宇宙や世界があるって話」
「なんと! 神様から直に聞いた世界の成り立ちを理解するのにッ! 吾輩は数年かかったというのにッ! 君は自らその考えに到達したというのかねッ!」
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「まぁそうなんだがッ! 君の召喚される前の世界や魔界もそうだがッ! それとは違った同軸世界の延長線上の先にある・・・」
「へぇ、つまりお前は未来人だって事か?」
「なぜ解ったしッ!」
「馬鹿にしてんのか! 同軸世界の延長線上の先っていえば、未来しかねぇだろ」
「この話を理解できる者はッ! この国にはいなかったのでついッ! この国の人たちはッ! 過去の概念はあるのだが、未来の概念はいまいち掴み辛いようでッ! 話してもアホ面で返されるだけだったのだッ!」
「ほーん。で、なんでここが、お前の世界からして過去だと思った?」
「それは簡単な事ッ! 図書館に行けばいいッ! 歴史書を見れば一目瞭然ッ! 自身の知識と過去の歴史を照らし合わせればオーケー、ホーケィーッ!」
「誰が包茎だっ! だがよ、それでも、お前が別の時間軸から来た可能性もあるだろ」
「神様の言葉が確かならばッ! そろそろ大厄災が起こる頃!」
「だから神様ってなんだ、胡散臭い」
「元現人神の神様曰くッ! その大災厄が起こればッ! 同じ時間軸と考えて良いとッ!」
「はぁ? これから確かめるのかよ。それになんで神様の知り合いなんているんだよ。お前は何者だ!」
「吾輩は! 天才大魔法使い! ビャクヤ・ウィン! (同じ世界線の未来から来し者ッ! ・・・多分!)」
「知っとるわ、アホが。大魔法使いかどうかは知らねぇがよ。それにしても急に自分の事を喋るようになったな。いいのか?」
「ああ、構わないッ! 君の御し方も解った気がするのでね!」
「あっそ。まぁ、お前は嘘つきらしいから話半分で聞いとくわ」
「随分と話が脱線しましたがッ! 吾輩ッ! 今日! 【魔法探知】の亜種、【魔法追跡】の魔法をかけようと予定しているのでッ! もし残りのゾンビを斬る事があればッ! 全員は斬らないでくれたまえッ! キリマルッ!」
「魔法追跡? 名前からして魔法の痕跡を追跡する魔法か? この村に来た時にさっさとそれをやってればいいだろうが、糞が」
「この魔法はッ! 使う触媒がもの凄く高額でッ! 貧乏主様の下僕である貧乏使い魔にとってッ! それは清水寺の舞台から飛び降りるような気分なのですッ!」
「なんで京都の清水寺を知ってんだよっ!」
「だからッ! 最終手段としてとっておいたのでんすッ!」
「まぁいいや。さっさとその魔法を唱えろや。もうこの村は飽きたわ。早く帰ろうぜ」
俺は刀を腰に差して部屋を出ようとすると、背後からは高価な触媒を使うのが嫌なのか、ビャクヤの深いため息が聞こえてきた。
「金貨一枚もする触媒がッ! 今ここにッ! 消え去るッ! あぁ、安い触媒は何度も使えるのにッ! 高価な物ほどッ! 使うと壊れるッ! 理不尽ッ! 圧倒的理不尽ッ!」
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