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レッドキャップ
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リンネを追って地下室に向かうと、一室から声が聞こえる。
「寒い・・・。寒い・・・」
霊に憑依されたリンネの声だ。
「痛がったり寒がったり、忙しい奴だな」
「とにかくッ! 行ってみるんぬッ! 怖いけどッ!」
ビャクヤは俺の背中を押して先へ進ませた。うめき声を出すリンネの声がする部屋の扉を開けると、子供の霊と自分を抱えて寒さに震えるリンネが、縦に四角い鉄の箱を見つめている。
「今のうちに斬るか?」
「いや、それでは真実は闇の中ッ! ここで何が起きたかを調べなければッ! 彼らも何かを教えたがっているように見えるッ!」
「【読心】で奴らの心を読めよ」
「既にやっているがッ! 悔しさや苦痛の念が強すぎてッ! 心の深い部分までは見えないッ!」
ビャクヤは色んな錬金術の器具が置いてある台の上を調べ始める。リモネの日記らしきものを見つけて最終ページを読んだが、これといった事は書かれていなかった。
「リモネさんの依頼内容は単純だった。爆死したラリム君の成仏。ただそれだけッ! しかし現場に来てみるとどうだッ! 色々と複雑な事情がありそうだッ!」
「お得意の魔法でなんとかならねぇのかよ」
「魔法は万能ではないと何度言えば・・・。いや、待てよ。ここで起きた事はッ! 低位のアカシックレコードに記録されているッ! ならばそれを・・・。閃いたッ!」
「お、仮面の力で、魔法を閃いたのか?」
「その通りッ! 吾輩のッ! 脳内に今しがた閃いた魔法はッ! 【再現】ッ! 言葉通り、この場で起きた出来事を再現する幻を見る魔法! しかしッ!」
「しかし?」
「かかしっ!」
「ふざけている場合か。早く言え」
「触媒が無いッ!」
「お前は確か【創造】の魔法を唱えられるだろうが? それで出せよ」
「見た事も聞いた事もない触媒ゆえッ! しっかりとしたイメージが湧かないので無理んぬッ!」
「肝心な時に役に立たねぇな、お前は」
「しゅんッ!」
がっかりする時の擬音を口に出して、項垂れる奴を初めて見た。
「で、なんて触媒だ?」
「低位のアカシックレコードの弱い幻を見る為にはッ! 我々の意識を覚醒する必要があるッ! そのためにもカフェインという物質が必要なのであるとッ! 魔法の仮面が囁いているッ!」
「だったらお前はもう持ってんじゃねぇか。珈琲・・・、コーシーに含まれてるぞ」
「ななななッ! なんとッ! それは真かねッ! キリマルは時折ッ! 賢者の如く博識になるッ!」
「さっき珈琲飲んだろ。もう体の中に吸収されてるからよ、わざわざ珈琲豆を出す必要もねぇと思うぞ」
「悪魔ブエルの如く知恵深きキリマルに感謝ッ! では詠唱を開始しますッ! ・・・ザーザード・ザーザード・・・」
「その詠唱は止めろって」
「【再現】ッ!」
ビャクヤが出鱈目な詠唱を省略して魔法の名前を言った途端、地下室に子供たちの死体が目に入ってきた。
腹を裂かれて内臓を出している者、目玉を抉られて赤黒い眼窩を見せる者。俺の大好きな達磨状態になっている者。様々な死に方をした子供たちが九人、その辺に転がっていた。
「ああっ! これはッ! 酷いッ! 子供たちになんて事をッ!」
ビャクヤが怒りと悲しみを混ぜた声で、周りを見渡している。
この光景のどこにそんなに感情を揺さぶる事があるのか。ただの愉快な死体たちだろうが。
「女の子がケツになんか突っ込まれてるぞ。誰だ? あの赤い帽子を被ったチビは」
捕まった猪のように木の棒に手足を括りつけられている女の子の尻に、ゴブリンに似た赤帽子の男がフラスコを突っ込んで笑っていた。女の子は痛みで泣き叫んでいる。
「何てことをッ! あれは・・・! レッドキャップッ! そうか! 依頼主のリモネさんがいない間にッ! 友達同士でここに来たラリム君たちはッ! レッドキャップに襲われてしまったのかッ!」
「なんだぁ? レッドキャップって」
「霧の向こう側からやって来るゴブリンなどと同じくッ! アンシーリーコート! とにかく人を見たら襲い掛かる、残忍で凶暴な悪鬼なのだッ!」
「幻にはまだ続きがあるな」
別の場所にいたのか扉を開けて入ってきたラリムが、レッドキャップを挑発している。
「ほぉ。中々根性のあるガキじゃねぇか。女の子を救おうとしてんのか」
レッドキャップは急いで子供たちの死体を保冷庫らしきあの鉄の箱に投げ込むと、挑発して逃げたラリムを追いかけた。遺体は後で食うつもりか?
そして暫く階上でドタバタとレッドキャップがラリムを追いかけまわす音が聞こえたが、最後には爆発音が聞こえて静かになった。
「なるほどなぁ。我が身を犠牲にしてレッドキャップを倒したのか。しかし、残念だったなぁ。助けた女の子は・・・」
俺は台の下に転がる少女の亡骸を見る。地下室の床はひんやりと冷たい。そのせいか腐敗は進んでいないようだった。
「キリマルッ! ここの子供たちを生き返らせてくれッ!」
ビャクヤは両手を組んで神に祈るように俺に懇願してきた。仮面から雫が落ちてるな。泣いてんのか、こいつ。
「こんな酷い事があっていいわけがないッ! 未来ある子供たちがッ! こんな無残な死に方をしていいわけがないのだッ! 頼むッ! 生き返らせてくれッ!」
こいつもリンネ同様甘ちゃんだな・・・。それに子供たちを生き返らせたら、どうなるのか解ってんのか?
「ああ、別に構わねぇぜ。だがよ、生き返るのが最善とは限らねぇんだわ。こいつらは生き返っても、死ぬ前の記憶は持ってんだぞ。レッドキャップに受けた拷問は、一生拭えねぇトラウマとなって常に襲ってくるだろうよ。俺ぁよ、相手にトラウマを植え付ける側だから、何となくその辺の事が解るんだわ」
魔刀アマリで殺して生き返らせた者は、必ず俺への恐怖に苛まれる。竜騎兵騎士団のあの二人は俺に似た姿の者を見ただけでも怯えるとエリーも言っていたしな。
大人でもトラウマを作るのに、子供なら尚更だ。生き返っても碌な人生を歩めねぇぞ。
「確かにッ! あぁ! 悩ましい! どうすればいいのかッ!」
頭を抱えてクネクネと悩むビャクヤは、結論が出たのか動きを止めた。
「一度依頼主のもとへ相談しに帰ろう。子供たちを生き返らせるべきかどうかを訊ねたほうがいい! まぁ十中八九生き返らせてくれと頼んでくるのはわかっているがッ! 子供たちを生き返らせた後がどうなるかの覚悟をしてもらわなければならないッ!」
「リンネはどうすんだよ。ずっと保冷庫の前に立たせておくのか?」
時折、尻を気にするリンネの体には、台の下で横たわっている少女の霊が憑りついているんだろうな。
「吾輩が大魔法使いである事をお忘れかッ! キリマルッ!」
「ああ、転移できるんだったか」
「そうっ! 移動に時間はかからない! 主殿には悪いがッ! それほど時間はかからないのでッ! 暫くこのままでいてもらうッ! ロケェェーーションッ! むぅぅぅーぶッ!」
「転移する前にはひと声かけ・・・」
ビャクヤは俺の断りもなく、勝手に転移の魔法を発動させた。
世界が暗転して次の瞬間には冒険者ギルド前に立っていたが、猛烈な吐き気が俺を襲う。
急な転移は吐き気を催すんだわ・・・。吐きそうになった一口ゲロを飲み込んで、俺はギルドへと入った。
「寒い・・・。寒い・・・」
霊に憑依されたリンネの声だ。
「痛がったり寒がったり、忙しい奴だな」
「とにかくッ! 行ってみるんぬッ! 怖いけどッ!」
ビャクヤは俺の背中を押して先へ進ませた。うめき声を出すリンネの声がする部屋の扉を開けると、子供の霊と自分を抱えて寒さに震えるリンネが、縦に四角い鉄の箱を見つめている。
「今のうちに斬るか?」
「いや、それでは真実は闇の中ッ! ここで何が起きたかを調べなければッ! 彼らも何かを教えたがっているように見えるッ!」
「【読心】で奴らの心を読めよ」
「既にやっているがッ! 悔しさや苦痛の念が強すぎてッ! 心の深い部分までは見えないッ!」
ビャクヤは色んな錬金術の器具が置いてある台の上を調べ始める。リモネの日記らしきものを見つけて最終ページを読んだが、これといった事は書かれていなかった。
「リモネさんの依頼内容は単純だった。爆死したラリム君の成仏。ただそれだけッ! しかし現場に来てみるとどうだッ! 色々と複雑な事情がありそうだッ!」
「お得意の魔法でなんとかならねぇのかよ」
「魔法は万能ではないと何度言えば・・・。いや、待てよ。ここで起きた事はッ! 低位のアカシックレコードに記録されているッ! ならばそれを・・・。閃いたッ!」
「お、仮面の力で、魔法を閃いたのか?」
「その通りッ! 吾輩のッ! 脳内に今しがた閃いた魔法はッ! 【再現】ッ! 言葉通り、この場で起きた出来事を再現する幻を見る魔法! しかしッ!」
「しかし?」
「かかしっ!」
「ふざけている場合か。早く言え」
「触媒が無いッ!」
「お前は確か【創造】の魔法を唱えられるだろうが? それで出せよ」
「見た事も聞いた事もない触媒ゆえッ! しっかりとしたイメージが湧かないので無理んぬッ!」
「肝心な時に役に立たねぇな、お前は」
「しゅんッ!」
がっかりする時の擬音を口に出して、項垂れる奴を初めて見た。
「で、なんて触媒だ?」
「低位のアカシックレコードの弱い幻を見る為にはッ! 我々の意識を覚醒する必要があるッ! そのためにもカフェインという物質が必要なのであるとッ! 魔法の仮面が囁いているッ!」
「だったらお前はもう持ってんじゃねぇか。珈琲・・・、コーシーに含まれてるぞ」
「ななななッ! なんとッ! それは真かねッ! キリマルは時折ッ! 賢者の如く博識になるッ!」
「さっき珈琲飲んだろ。もう体の中に吸収されてるからよ、わざわざ珈琲豆を出す必要もねぇと思うぞ」
「悪魔ブエルの如く知恵深きキリマルに感謝ッ! では詠唱を開始しますッ! ・・・ザーザード・ザーザード・・・」
「その詠唱は止めろって」
「【再現】ッ!」
ビャクヤが出鱈目な詠唱を省略して魔法の名前を言った途端、地下室に子供たちの死体が目に入ってきた。
腹を裂かれて内臓を出している者、目玉を抉られて赤黒い眼窩を見せる者。俺の大好きな達磨状態になっている者。様々な死に方をした子供たちが九人、その辺に転がっていた。
「ああっ! これはッ! 酷いッ! 子供たちになんて事をッ!」
ビャクヤが怒りと悲しみを混ぜた声で、周りを見渡している。
この光景のどこにそんなに感情を揺さぶる事があるのか。ただの愉快な死体たちだろうが。
「女の子がケツになんか突っ込まれてるぞ。誰だ? あの赤い帽子を被ったチビは」
捕まった猪のように木の棒に手足を括りつけられている女の子の尻に、ゴブリンに似た赤帽子の男がフラスコを突っ込んで笑っていた。女の子は痛みで泣き叫んでいる。
「何てことをッ! あれは・・・! レッドキャップッ! そうか! 依頼主のリモネさんがいない間にッ! 友達同士でここに来たラリム君たちはッ! レッドキャップに襲われてしまったのかッ!」
「なんだぁ? レッドキャップって」
「霧の向こう側からやって来るゴブリンなどと同じくッ! アンシーリーコート! とにかく人を見たら襲い掛かる、残忍で凶暴な悪鬼なのだッ!」
「幻にはまだ続きがあるな」
別の場所にいたのか扉を開けて入ってきたラリムが、レッドキャップを挑発している。
「ほぉ。中々根性のあるガキじゃねぇか。女の子を救おうとしてんのか」
レッドキャップは急いで子供たちの死体を保冷庫らしきあの鉄の箱に投げ込むと、挑発して逃げたラリムを追いかけた。遺体は後で食うつもりか?
そして暫く階上でドタバタとレッドキャップがラリムを追いかけまわす音が聞こえたが、最後には爆発音が聞こえて静かになった。
「なるほどなぁ。我が身を犠牲にしてレッドキャップを倒したのか。しかし、残念だったなぁ。助けた女の子は・・・」
俺は台の下に転がる少女の亡骸を見る。地下室の床はひんやりと冷たい。そのせいか腐敗は進んでいないようだった。
「キリマルッ! ここの子供たちを生き返らせてくれッ!」
ビャクヤは両手を組んで神に祈るように俺に懇願してきた。仮面から雫が落ちてるな。泣いてんのか、こいつ。
「こんな酷い事があっていいわけがないッ! 未来ある子供たちがッ! こんな無残な死に方をしていいわけがないのだッ! 頼むッ! 生き返らせてくれッ!」
こいつもリンネ同様甘ちゃんだな・・・。それに子供たちを生き返らせたら、どうなるのか解ってんのか?
「ああ、別に構わねぇぜ。だがよ、生き返るのが最善とは限らねぇんだわ。こいつらは生き返っても、死ぬ前の記憶は持ってんだぞ。レッドキャップに受けた拷問は、一生拭えねぇトラウマとなって常に襲ってくるだろうよ。俺ぁよ、相手にトラウマを植え付ける側だから、何となくその辺の事が解るんだわ」
魔刀アマリで殺して生き返らせた者は、必ず俺への恐怖に苛まれる。竜騎兵騎士団のあの二人は俺に似た姿の者を見ただけでも怯えるとエリーも言っていたしな。
大人でもトラウマを作るのに、子供なら尚更だ。生き返っても碌な人生を歩めねぇぞ。
「確かにッ! あぁ! 悩ましい! どうすればいいのかッ!」
頭を抱えてクネクネと悩むビャクヤは、結論が出たのか動きを止めた。
「一度依頼主のもとへ相談しに帰ろう。子供たちを生き返らせるべきかどうかを訊ねたほうがいい! まぁ十中八九生き返らせてくれと頼んでくるのはわかっているがッ! 子供たちを生き返らせた後がどうなるかの覚悟をしてもらわなければならないッ!」
「リンネはどうすんだよ。ずっと保冷庫の前に立たせておくのか?」
時折、尻を気にするリンネの体には、台の下で横たわっている少女の霊が憑りついているんだろうな。
「吾輩が大魔法使いである事をお忘れかッ! キリマルッ!」
「ああ、転移できるんだったか」
「そうっ! 移動に時間はかからない! 主殿には悪いがッ! それほど時間はかからないのでッ! 暫くこのままでいてもらうッ! ロケェェーーションッ! むぅぅぅーぶッ!」
「転移する前にはひと声かけ・・・」
ビャクヤは俺の断りもなく、勝手に転移の魔法を発動させた。
世界が暗転して次の瞬間には冒険者ギルド前に立っていたが、猛烈な吐き気が俺を襲う。
急な転移は吐き気を催すんだわ・・・。吐きそうになった一口ゲロを飲み込んで、俺はギルドへと入った。
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