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アマリの願い
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素早く動いて急所を狙い、そして相手の攻撃範囲から出る。刀のない俺にはこの戦法しかなかった。
俺の一撃は、どんなものも致命傷になるとビャクヤが言っていたが、このオーガにはその効果はなさそうだ。なんつーか、攻撃に付随する特殊効果を、全てあの右手がかき消しているような気がする。
灰色に光る右手・・・。
それにしても、一つ困った事がある。
素早さを最大限に活かしてどんなに手数で攻めようが、詰まるところ攻撃の行き着く先は奴なんだわ。
奴もそれを解っているから、こっちの攻撃の軌道を予測すればいいだけだ、と言わんばかりの余裕の態度。むかつくぜ。
「最初こそ威勢は良かったが・・・。ふむ、こんなものか・・・」
どこか残念そうな声に俺は怒りがこみ上げる。
「なにぃ!」
怒りは力となり更に動くスピードを上げてオーガを攻める。
普通ならこの素早さに、動体視力がついてこれねぇだろう。俺も悪魔じゃなければ自身の動きに、脳の映像処理が追い付かなかったはずだ。それほどまでに素早く動いている。
―――が。
奴は戦い慣れている。恐らくは踏んできた場数が違うんだろうぜ。全ての攻撃を的確に先読みし、重そうなタワーシールドと右手だけで、俺の攻撃を全て往なしている。
「君からは慢心を感じる。無策でも自分の力でなんとかなるという気持ちが攻撃を単純化させ、雑にさせているのだよ。せっかくの素早さを、フェイントに使うなどして生かさないとな。これで解っただろう? 世の中には君よりも強い者がいるということを」
俺の拳を掴んだヤイバとかいうオーガは、タワーシールドでシールドバッシュをしてきた。
「ぐはぁ!」
ドン! と鈍い音がして頭がクラクラするほどの衝撃が全身を包む。俺の体に力が入らなくなったのを確認して、ヤイバは手を離した。
余裕ぶっこいていたら、簡単に捕まって、オーガが仕掛けた大盾の一撃で、俺は地面を舐める羽目になった。
そりゃそうだわな。身長が3メートルもある鎧お化けからの攻撃だ。ヒョロヒョロの俺が耐えられるわけねぇ。
「ぐはぁ!」
鼻の奥で鉄の匂いがする。口からドボドボと血を吐いた。全身のあらゆる箇所で骨が折れたかのような痛み。体がいう事をきかねぇ・・・。
「くそが・・・」
俺はうつ伏せに地面に寝転がって、鈍く重く襲いくる苦痛に抗いながらも、オーガを見上げた。
(フルフェイスで顔が隠れているがよぉ、兜の下で俺を笑ってんだろう?)
悔しさで勝手な妄想をして腹を立てる。
(どんな相手にも負けねぇと思ったのによぉ。悪魔の力を以てしても敵わねぇ相手がいるのかよ)
視線を上に向けるにも辛くなってきた。ふと視線をヤイバの足元に移すと・・・。
「へへへ。おい、ヤイバ! おめぇ、犬の糞踏んでるぜ?」
しょうもねぇ自己満足。自分の力とは関係ないところで勝ち誇るなんて情けねぇな。俺。
「なん・・・、だと?!」
ん? どうした? ヤイバの野郎、プルプルと震えだしたぞ・・・。
「う、うわぁぁ! フンだ! 不潔! 汚い! うわぁぁ!!」
足元を見てどうしたものかと焦るヤイバの態度は、なんだか見ていて気分が良かった。絶対無敵、鉄壁の防御を誇る帝国騎士様は、犬の糞如きに激しく狼狽している。
「ヒヒヒ。あ~あ、ピカピカの魔法のブーツが台無しだな。大腸菌が沢山付着してるだろうよ!」
「ええええ! 早く拭かないと!」
潔癖症ってやつか? 厄介だねぇ。
「ううう! 何か拭くもの・・・」
本屋の本をヤイバは手に取ったが、流石に本を破くわけにはいかないので、店先の本棚に戻した。
「そうだ! 魔法で・・・! しまった! 水系の魔法はここに来る前に使い切ってしまったんだった! うわぁぁ!」
ブーツにこびり付く糞にオタオタした後、ヤイバは仕方がないといった態度で魔法を唱えた。
「こんな事に、虚無の魔法を使いたくなかったが・・・。僕は拒絶する! 足にこびり付く犬の糞を!」
犬の糞には触れないようにして、灰色に光る右手をかざすと犬の糞は消えてなくなった。
「虚無の魔法・・・」
アマリが俺に回復ポーションを無造作に飲ませながら、ヤイバの手を見る。ポーションなんてどこに持ってたんだ?
「貴方、虚無の魔法が使えるの?」
「君の言葉も解るぞ・・・。ああ、そうだ。僕は虚無の魔法の使い手だ」
「虚無の魔法の”虚無“とは、サカモト粒子の事。オーガの始祖神ハイヤット・ダイクタ・サカモト博士が見つけた。まとまった状態から拡散させると、その時に近くのエネルギーを取り込んで、別宇宙に転移させる粒子。だから貴方のサカモト粒子を纏った右手は、本当なら魔法を使った時点で消失しているはず。でも失ってはいない。不思議」
「き、君は始祖神を知っているのか! 何者だ!」
「私は魔刀、天邪鬼。今の名はアマリ。博士の手によって最後に作られたインテリジェンスウェポン。長兄に杖型のデルフォイ。次兄にグレートソード型のワイルダーがいる」
「でも君は人間じゃないか」
「変身できるから」
アマリは空中で一瞬だけ刀に戻り、自身が落下する前にまた人間の姿に戻った。
「まさか神シリーズと出会うとはね・・・・。君のお兄ちゃんのデルフォイは、樹族国で元気にやっているよ」
「知っているの?」
「ああ、知り合いの樹族が所有している。いつも持ち主にセクハラをしているよ」
「・・・。ワイルダーお兄ちゃんがどこにいるかは知ってる?」
「僕が知っているのは本名がデルフォイの、聖なる光の杖だけだ」
「そう。ところで私は、貴方にお願いがある」
「僕に?」
「虚無の魔法は、トラウマに苦しむ者の記憶を消せると聞いた」
「ああ、そうだ。とはいえ、【忘却】を確実に使えるようになったのは最近だけどね」
「レッドキャップに酷い目に遭わされた子供たちの記憶を消してほしい」
「子供だって? レッドキャップから拷問を受けたのかい?」
「そう。キリマルが私を使って死んだ子供を蘇らせた。でも蘇生と共にレッドキャップから受けた恐怖も、同時に蘇った。なので今も子供たちは苦しんでいる」
「それは可哀想だね・・・。いいだろう、子供たちのいる場所に案内してくれ」
俺はまだ全身が痛むが、アマリに無理やり立たされる。
「キリマルも来て。貴方がいないと私は遠くまで移動できない」
「あぁ? なんで俺が・・・」
ヤイバの兜が嫌そうな顔をする俺を向く。
「キリマル君、僕は君の事を誤解していたようだ。子供を生き返らせてあげるなんて、君は良い奴じゃないか! 蘇生なんてホイホイ出来るもんじゃない。君の事を見た目だけで、陰気な嫌な奴だと判断し、見下していた事を謝るよ」
ヤイバの野郎、やっぱ俺を見下していたんじゃねぇか。くそ・・・。
「そんなんじゃねぇ・・・。蘇生は俺の意思とは・・・」
「早く歩いてキリマル」
急かすなボケが。こっちはまだ足がガクガクすんだよ!
「ちょっと! 貴方たち! どこ行くわけ?」
お姉系戦士がフラフラと立ち上がった。
「もう問題はない。オーガに戦闘の意思はない」
アマリがそう伝えると、無駄にキューティクルな茶髪の癖毛を揺らして、マスカラは長いまつ毛をパチクリとさせた。
「え! お嬢ちゃん、魔物使いなの?」
「【翻訳】!」
ヤイバが翻訳の魔法を唱えた。いつも思うがこの世界の魔法の名はわかりやすいな。
「怪我はないですか、お嬢さん」
ヤイバが兜を脱ぐと、中から眼鏡イケメンの顔が現れた。歳は二十代後半といったところか?
そのクール系鉄騎士が、優しく微笑むとお姉たちは目をハートにして飛び跳ねる。
「んまぁ! イ、イケメン! それに私の事をお嬢さんって呼んでくれたわ! ネイル!」
筋肉ムキムキのお姉系男子は、仲間を助け起こした。
「やだぁ! ほんとにイケメン! 私たちこんなイケメンに襲い掛かっちゃったのねぇ! ごめんなさいね、オーガさん!」
「いえ、もっと早くに翻訳の魔法を唱えて、意思疎通を図るべきでした。まさか共通語が通じない国があるとは思わなかったので」
「いいのよん! 今からでも体を重ねて意思疎通を図るってのはどうかしら?」
「やだぁ! お姉! ストレートすぎぃ!」
ガハガハ笑ってお互い肩を叩き合う二人を見て、ヤイバは苦笑いをしている。
「急いで、キリマルとヤイバ」
早く目的地に向かいたくて仕方がないアマリは、少し先を進んでソワソワしながら振り返っている。
「ええ、急ぎましょう」
「チッ!」
「今、私は奇跡を見ています。司教様」
争いが収まった事に驚いているサンは、魔法水晶にこれまでの出来事を記録しつつ、自分の報告も録音する。
「戦い合っていた者同士が和解し、仲良くどこかに向かっています。追跡と監視を続けたいと思います」
キリマルが大盾の一撃を受けて瀕死になった時はハラハラしたが、今は回復して歩いている。
ホッと胸を撫でおろして、感動の涙を袖で拭いて、サンは恐る恐る筋肉ムキムキの性犯罪者の横を通り過ぎ、キリマル達を追いかけた。
俺の一撃は、どんなものも致命傷になるとビャクヤが言っていたが、このオーガにはその効果はなさそうだ。なんつーか、攻撃に付随する特殊効果を、全てあの右手がかき消しているような気がする。
灰色に光る右手・・・。
それにしても、一つ困った事がある。
素早さを最大限に活かしてどんなに手数で攻めようが、詰まるところ攻撃の行き着く先は奴なんだわ。
奴もそれを解っているから、こっちの攻撃の軌道を予測すればいいだけだ、と言わんばかりの余裕の態度。むかつくぜ。
「最初こそ威勢は良かったが・・・。ふむ、こんなものか・・・」
どこか残念そうな声に俺は怒りがこみ上げる。
「なにぃ!」
怒りは力となり更に動くスピードを上げてオーガを攻める。
普通ならこの素早さに、動体視力がついてこれねぇだろう。俺も悪魔じゃなければ自身の動きに、脳の映像処理が追い付かなかったはずだ。それほどまでに素早く動いている。
―――が。
奴は戦い慣れている。恐らくは踏んできた場数が違うんだろうぜ。全ての攻撃を的確に先読みし、重そうなタワーシールドと右手だけで、俺の攻撃を全て往なしている。
「君からは慢心を感じる。無策でも自分の力でなんとかなるという気持ちが攻撃を単純化させ、雑にさせているのだよ。せっかくの素早さを、フェイントに使うなどして生かさないとな。これで解っただろう? 世の中には君よりも強い者がいるということを」
俺の拳を掴んだヤイバとかいうオーガは、タワーシールドでシールドバッシュをしてきた。
「ぐはぁ!」
ドン! と鈍い音がして頭がクラクラするほどの衝撃が全身を包む。俺の体に力が入らなくなったのを確認して、ヤイバは手を離した。
余裕ぶっこいていたら、簡単に捕まって、オーガが仕掛けた大盾の一撃で、俺は地面を舐める羽目になった。
そりゃそうだわな。身長が3メートルもある鎧お化けからの攻撃だ。ヒョロヒョロの俺が耐えられるわけねぇ。
「ぐはぁ!」
鼻の奥で鉄の匂いがする。口からドボドボと血を吐いた。全身のあらゆる箇所で骨が折れたかのような痛み。体がいう事をきかねぇ・・・。
「くそが・・・」
俺はうつ伏せに地面に寝転がって、鈍く重く襲いくる苦痛に抗いながらも、オーガを見上げた。
(フルフェイスで顔が隠れているがよぉ、兜の下で俺を笑ってんだろう?)
悔しさで勝手な妄想をして腹を立てる。
(どんな相手にも負けねぇと思ったのによぉ。悪魔の力を以てしても敵わねぇ相手がいるのかよ)
視線を上に向けるにも辛くなってきた。ふと視線をヤイバの足元に移すと・・・。
「へへへ。おい、ヤイバ! おめぇ、犬の糞踏んでるぜ?」
しょうもねぇ自己満足。自分の力とは関係ないところで勝ち誇るなんて情けねぇな。俺。
「なん・・・、だと?!」
ん? どうした? ヤイバの野郎、プルプルと震えだしたぞ・・・。
「う、うわぁぁ! フンだ! 不潔! 汚い! うわぁぁ!!」
足元を見てどうしたものかと焦るヤイバの態度は、なんだか見ていて気分が良かった。絶対無敵、鉄壁の防御を誇る帝国騎士様は、犬の糞如きに激しく狼狽している。
「ヒヒヒ。あ~あ、ピカピカの魔法のブーツが台無しだな。大腸菌が沢山付着してるだろうよ!」
「ええええ! 早く拭かないと!」
潔癖症ってやつか? 厄介だねぇ。
「ううう! 何か拭くもの・・・」
本屋の本をヤイバは手に取ったが、流石に本を破くわけにはいかないので、店先の本棚に戻した。
「そうだ! 魔法で・・・! しまった! 水系の魔法はここに来る前に使い切ってしまったんだった! うわぁぁ!」
ブーツにこびり付く糞にオタオタした後、ヤイバは仕方がないといった態度で魔法を唱えた。
「こんな事に、虚無の魔法を使いたくなかったが・・・。僕は拒絶する! 足にこびり付く犬の糞を!」
犬の糞には触れないようにして、灰色に光る右手をかざすと犬の糞は消えてなくなった。
「虚無の魔法・・・」
アマリが俺に回復ポーションを無造作に飲ませながら、ヤイバの手を見る。ポーションなんてどこに持ってたんだ?
「貴方、虚無の魔法が使えるの?」
「君の言葉も解るぞ・・・。ああ、そうだ。僕は虚無の魔法の使い手だ」
「虚無の魔法の”虚無“とは、サカモト粒子の事。オーガの始祖神ハイヤット・ダイクタ・サカモト博士が見つけた。まとまった状態から拡散させると、その時に近くのエネルギーを取り込んで、別宇宙に転移させる粒子。だから貴方のサカモト粒子を纏った右手は、本当なら魔法を使った時点で消失しているはず。でも失ってはいない。不思議」
「き、君は始祖神を知っているのか! 何者だ!」
「私は魔刀、天邪鬼。今の名はアマリ。博士の手によって最後に作られたインテリジェンスウェポン。長兄に杖型のデルフォイ。次兄にグレートソード型のワイルダーがいる」
「でも君は人間じゃないか」
「変身できるから」
アマリは空中で一瞬だけ刀に戻り、自身が落下する前にまた人間の姿に戻った。
「まさか神シリーズと出会うとはね・・・・。君のお兄ちゃんのデルフォイは、樹族国で元気にやっているよ」
「知っているの?」
「ああ、知り合いの樹族が所有している。いつも持ち主にセクハラをしているよ」
「・・・。ワイルダーお兄ちゃんがどこにいるかは知ってる?」
「僕が知っているのは本名がデルフォイの、聖なる光の杖だけだ」
「そう。ところで私は、貴方にお願いがある」
「僕に?」
「虚無の魔法は、トラウマに苦しむ者の記憶を消せると聞いた」
「ああ、そうだ。とはいえ、【忘却】を確実に使えるようになったのは最近だけどね」
「レッドキャップに酷い目に遭わされた子供たちの記憶を消してほしい」
「子供だって? レッドキャップから拷問を受けたのかい?」
「そう。キリマルが私を使って死んだ子供を蘇らせた。でも蘇生と共にレッドキャップから受けた恐怖も、同時に蘇った。なので今も子供たちは苦しんでいる」
「それは可哀想だね・・・。いいだろう、子供たちのいる場所に案内してくれ」
俺はまだ全身が痛むが、アマリに無理やり立たされる。
「キリマルも来て。貴方がいないと私は遠くまで移動できない」
「あぁ? なんで俺が・・・」
ヤイバの兜が嫌そうな顔をする俺を向く。
「キリマル君、僕は君の事を誤解していたようだ。子供を生き返らせてあげるなんて、君は良い奴じゃないか! 蘇生なんてホイホイ出来るもんじゃない。君の事を見た目だけで、陰気な嫌な奴だと判断し、見下していた事を謝るよ」
ヤイバの野郎、やっぱ俺を見下していたんじゃねぇか。くそ・・・。
「そんなんじゃねぇ・・・。蘇生は俺の意思とは・・・」
「早く歩いてキリマル」
急かすなボケが。こっちはまだ足がガクガクすんだよ!
「ちょっと! 貴方たち! どこ行くわけ?」
お姉系戦士がフラフラと立ち上がった。
「もう問題はない。オーガに戦闘の意思はない」
アマリがそう伝えると、無駄にキューティクルな茶髪の癖毛を揺らして、マスカラは長いまつ毛をパチクリとさせた。
「え! お嬢ちゃん、魔物使いなの?」
「【翻訳】!」
ヤイバが翻訳の魔法を唱えた。いつも思うがこの世界の魔法の名はわかりやすいな。
「怪我はないですか、お嬢さん」
ヤイバが兜を脱ぐと、中から眼鏡イケメンの顔が現れた。歳は二十代後半といったところか?
そのクール系鉄騎士が、優しく微笑むとお姉たちは目をハートにして飛び跳ねる。
「んまぁ! イ、イケメン! それに私の事をお嬢さんって呼んでくれたわ! ネイル!」
筋肉ムキムキのお姉系男子は、仲間を助け起こした。
「やだぁ! ほんとにイケメン! 私たちこんなイケメンに襲い掛かっちゃったのねぇ! ごめんなさいね、オーガさん!」
「いえ、もっと早くに翻訳の魔法を唱えて、意思疎通を図るべきでした。まさか共通語が通じない国があるとは思わなかったので」
「いいのよん! 今からでも体を重ねて意思疎通を図るってのはどうかしら?」
「やだぁ! お姉! ストレートすぎぃ!」
ガハガハ笑ってお互い肩を叩き合う二人を見て、ヤイバは苦笑いをしている。
「急いで、キリマルとヤイバ」
早く目的地に向かいたくて仕方がないアマリは、少し先を進んでソワソワしながら振り返っている。
「ええ、急ぎましょう」
「チッ!」
「今、私は奇跡を見ています。司教様」
争いが収まった事に驚いているサンは、魔法水晶にこれまでの出来事を記録しつつ、自分の報告も録音する。
「戦い合っていた者同士が和解し、仲良くどこかに向かっています。追跡と監視を続けたいと思います」
キリマルが大盾の一撃を受けて瀕死になった時はハラハラしたが、今は回復して歩いている。
ホッと胸を撫でおろして、感動の涙を袖で拭いて、サンは恐る恐る筋肉ムキムキの性犯罪者の横を通り過ぎ、キリマル達を追いかけた。
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