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ガノダの交渉
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国境間の緩衝地帯に獣人奴隷を連れてきた樹族を見て、レオンの兵士たちが橋の向こう側で槍を構えている。
まぁそうなるわな。国同士表立って敵対していないとはいえ、獣人国レオンの国民は、樹族に奴隷として連れていかれるのだから警戒して当然だ。
「とまれ! 後ろの奴隷は我が同胞か?」
兵士の一人が声を上げて確認を取ると、シルビィが応じた。
「そうだ。我らが解放した」
兵士の犬人たちはこの樹族は何を言っているのか、という顔をして互いを見ている。これまでに奴隷を返しに来た樹族などいない。
獣人国レオンの者にとって、樹族とは建前と本音が別々の信用ならない種族だ。
「嘘をつけ。だったら奴隷の奴隷印を消して解放してみせろ」
シルビィは黙って近くにいた犬人の子供を俺の目の前に連れてきて、さも当然の事のように言う。
「印を消せ、キリマル」
と言われてもな。やり方なんぞ俺は知らん。
「どうやるんだ?」
「ん? 東の大陸には奴隷制度はなかったか? 主が契約解除を願いながら印をこすって消せばいいだけだ」
そんなので消えるのか。印をつける時は血が必要だったりと厄介なのにな。
俺は子供の腕の印を擦る。印は毛の上に浮いているのであまり触れる必要もなく簡単に消えた。
「ほら行けよ、子犬ちゃん」
俺は犬人の子供の尻を軽く叩いて、国境に向かわせた。子供は兵士のいる所まで元気よく走っていくと、これまで見た事を話している。
「あのねぇ。あのお兄ちゃんがねぇ、ザンッ! ってしたら皆がねぇ、真っ二つになってねぇ、死んでねぇ、生き返ったんだよ!」
悪魔の地獄耳に聞こえてくる内容は、広間になだれ込んできた奴隷とレバシュを真っ二つにした時の話だ。あのガキはどこかに隠れて見ていたのか。余程印象深かったんだろうな。
なんの話だと肩を竦めて犬人の兵士は関所前から呼びかけてきた。
「もう一人解放しろ! 今度は大人だ!」
子供の拙い説明ではちんぷんかんぷんだったのだろうな。仕方ねぇ。
「トウバ! こっちにこい」
奴隷(獣人)解放同盟のリーダーは首を伸ばして困惑している。
「まさか俺を開放するってのか?」
「そうだ。お前は有名人なんだろう? 解放すれば奴らも信用するだろう」
「解放した途端、お前を八つ裂きにするかもよ?」
「それは絶対に無理だな。おめぇまさか、シルビィに助けられた恩を忘れたか? シルビィがお前らを買うと言わなければ、今日も糞に塗れて檻の中だったんだぞ? 恩を忘れた奴が偉そうに奴隷解放だとか正義だとかを謳ったりしねぇよなぁ?」
「・・・だがよ、そっちだって何らかの目的のために、俺らを助けたんだろうが?」
「それもあるが、奴隷制度に反対する樹族もいるってこった。シルビィがそうだ。味方になる樹族も敵に回すってのは阿呆のすることだぞ?」
「お前だって樹族だろ。他人事みたいな言い方しやがって。樹族の臭いがしねぇのが怪しい」
「ゴタゴタ言ってねぇで、解放されてぇのか、されたくねぇのかどっちだ」
「解放しろ」
俺はトウバの胸にあった魔法印をすぐに消した。
案の定、トウバは俺に攻撃してきた。
だらりと下がった手と爪が、不意打ちのようにノーモーションで襲ってきたが、奴が引き裂いたのは俺の腹ではなく、残像だった。
「無駄だっていっただろ。お前らは、俺からすれば愚鈍な牛と同じなんだわ。さっさと言って兵士に説明してこい」
「チッ!」
トウバは悔しそうにして兵士のいる場所まで走って行った。
シルビィが奴隷を買い上げる事を提案したこと、俺が大金を払って奴隷を買った事、その奴隷商人が俺たちを襲った事などを解放同盟のリーダーは説明している。
一応トウバの話を信用したのか、犬人の兵士はこちらを見て手招きをした。
「通行許可証を見せろ!」
王命で来ている俺たちに勿論不備はない。一人を除いてはな。マサヨシは異世界人なのでそんなものは持ち合わせていないんだわ。
俺はちらりとマサヨシを見る。奴は奴隷に紛れて、白々しくやつれた顔をして並んでいた。
(どう見ても、奴隷豚人だな・・・)
予想通りマサヨシは奴隷として不問で通されていく。
通されたマサヨシは俺の視線を受けて、ダブルピースして成功を喜んでいた。白目をむいてるのがムカツクぜ。よく見たらあいつ、元々腹立つ顔をしているなぁ。
「ウォ、ウォール家・・・。それに犬猿の仲のワンドリッター家とムダン家の・・・。 大貴族の子息令嬢が何の用だ?」
通行許可証を見た兵士が驚きの声を上げた。
「末端の兵士に言うわけがないだろう」
ステコ・ワンドリッターが、どこからか取り出した扇子で顔を扇ぎながら、傲慢な態度で犬人の兵士を見ている。
ステコの言う事は尤もで、大貴族が木っ端兵士に重要な案件を話すわけがない。
犬人兵士も承知していたようで、こちらが話せば儲けもの程度で質問したのだろう。
「では行先だけでも教えてもらおうか」
「首都のオライオンだ・・・。あぁ、ここは犬臭い」
めんどくさそうにステコは答えていると、その不遜な態度にとうとう犬人の兵士が牙を剥く。
明らかにステコの首根っこを狙って噛みつこうとしていたので、俺はアマリを抜いて犬人の鼻先に刃をちらつかせた。
「ちったぁ自制心を養え、犬人。だからお前らは樹族に馬鹿にされるんだよ」
俺は得意の威圧スキルを発動させると、犬人は大人しくなった。
「ハハハ! キリマルが自制心云々を言うとは! 訓練官をいたぶっていたキリマルが!」
シルビィが大口を開けて笑っている。こいつは豪快に笑うから、のどちんこがいつも見える。まぁ、どうでもいいか・・・。
「ちょっと待て、奴隷はどうする?」
トウバはこのまま行こうとした俺たちに当然そう訊ねてきた。
このまま奴隷を引き連れて大名行列で首都まで行くとなれば、途中で間違いなく魔物が襲ってくるだろう。
魔犬などは賢いので弱者から襲う。子供からだ。獣人も強いが皆が皆、戦士というわけではない。奴隷の半数ぐらいは子供や老人だ。
戦士達もろくに飯を貰えずに檻の中でずっと立っていたせいか、皆やせ細っている。一食や二食程度で衰えた体力が回復することはない。瞬間的に素早い動きはできても、長い戦闘ではすぐにへばってしまうだろう。
「問題ない。我らが守る。道中で彼らの故郷の近くを通れば、そこで開放する」
誰かを守りながら戦うというのはとても難しいことだ。シルビィはその自信があるように見える。数が多けりゃ俺の無残一閃でなんとかなると思っているのかもしれねぇ。
「守るって言っても、お前らの中で戦えそうなのは剣士と女騎士だけだろ。どうやって守るってんだ?」
「心配ならお前も護衛に参加してもいいのだぞ? トウバ」
上手い返しだな、シルビィ。
トウバがこの奴隷解放に参加していたとなれば、俺たちの株も上がる。トウバと共闘した樹族だという噂が広まれば王子と会いやすくなるだろう。
「ハ! その手に乗るかよ! 大体・・・」
「おやおや? どの口がそんな偉そうなことを言っているのだい?」
ガノダが額にかかる癖毛を払いのけてそう言った。たまたま横にマサヨシがいるのだが、二人とも細目でなんとなく似ている。マサヨシも無い前髪を払ってからサイドの髪を耳にかけた。そうすることで、スヌーPーから一気に金八感が出た。
「そうですぞ、トウバ氏。拙者たちが必死こいて戦っていた時、君は砦の庭で頭を抱えていただけではあ~りませんか」
「おめぇだって戦ってねぇだろ、スパイ!」
「キリマルの友人殿は引っ込んでいてくれたまえ。話がややこしくなる」
「さーせん」
ガノダの注意を受け、「オフッオフッ」と笑ってマサヨシは口にチャック、のポーズをとった。
「獣人解放同盟のリーダーがにっくき奴隷商人の主人に一撃も浴びせる事なく、砦の中庭で恐怖に震えていたなんて噂が広まれば君の立場はどうなると思う?」
貴族らしい、ネチャ~っとした喋り方でガノダは話している。
「あ、あれは、呪いのせいで・・・」
「勿論呪いは強力だった。だが、獣人国の首長の面々にとって、それはただの言い訳にすぎないだろうね。ただでさえ部族間で仲が悪いのに、彼らが君のミスを許すと思うかい? 父のフンバはどうなると思う?」
「・・・」
思い当たる節があるのか、トウバは黙った。
それにしてもガノダはただのデブじゃねぇな。事前に獣人国の内情を仕入れてやがったか。ガノダの情報力に比べたら、俺が王から貰った資料は目次みてぇなもんだ。
「だったら道中で名誉挽回をしてみてはどうかね? 奴隷の皆も、あの呪いは仕方がないものだと思っているから君の失態を気にしないとは思うが、解放同盟のリーダー、トウバにはもういくつかのプラスアルファが必要だ。そのチャンスが皆の護衛なのだよ」
トウバは歩きながら長考し、ガノダが待ち飽きて欠伸をしたころに返事をした。
「わかった。お前らに協力してやる。途中で皆が魔物なんかに襲われて死ねば、仲間の死が無駄になるからな」
ああ、迎賓の広間で生き返らなかったのはお前の仲間だったか。わりぃことしたな。まぁどのみち俺に殺されなくても死んでいた運命だが。道理でトウバは俺に攻撃的なわけだ。
まぁしつこく突っかかってくるようだったら、トウバを利用しようと考えるシルビィやガノダには悪いが・・・。
殺す。
まぁそうなるわな。国同士表立って敵対していないとはいえ、獣人国レオンの国民は、樹族に奴隷として連れていかれるのだから警戒して当然だ。
「とまれ! 後ろの奴隷は我が同胞か?」
兵士の一人が声を上げて確認を取ると、シルビィが応じた。
「そうだ。我らが解放した」
兵士の犬人たちはこの樹族は何を言っているのか、という顔をして互いを見ている。これまでに奴隷を返しに来た樹族などいない。
獣人国レオンの者にとって、樹族とは建前と本音が別々の信用ならない種族だ。
「嘘をつけ。だったら奴隷の奴隷印を消して解放してみせろ」
シルビィは黙って近くにいた犬人の子供を俺の目の前に連れてきて、さも当然の事のように言う。
「印を消せ、キリマル」
と言われてもな。やり方なんぞ俺は知らん。
「どうやるんだ?」
「ん? 東の大陸には奴隷制度はなかったか? 主が契約解除を願いながら印をこすって消せばいいだけだ」
そんなので消えるのか。印をつける時は血が必要だったりと厄介なのにな。
俺は子供の腕の印を擦る。印は毛の上に浮いているのであまり触れる必要もなく簡単に消えた。
「ほら行けよ、子犬ちゃん」
俺は犬人の子供の尻を軽く叩いて、国境に向かわせた。子供は兵士のいる所まで元気よく走っていくと、これまで見た事を話している。
「あのねぇ。あのお兄ちゃんがねぇ、ザンッ! ってしたら皆がねぇ、真っ二つになってねぇ、死んでねぇ、生き返ったんだよ!」
悪魔の地獄耳に聞こえてくる内容は、広間になだれ込んできた奴隷とレバシュを真っ二つにした時の話だ。あのガキはどこかに隠れて見ていたのか。余程印象深かったんだろうな。
なんの話だと肩を竦めて犬人の兵士は関所前から呼びかけてきた。
「もう一人解放しろ! 今度は大人だ!」
子供の拙い説明ではちんぷんかんぷんだったのだろうな。仕方ねぇ。
「トウバ! こっちにこい」
奴隷(獣人)解放同盟のリーダーは首を伸ばして困惑している。
「まさか俺を開放するってのか?」
「そうだ。お前は有名人なんだろう? 解放すれば奴らも信用するだろう」
「解放した途端、お前を八つ裂きにするかもよ?」
「それは絶対に無理だな。おめぇまさか、シルビィに助けられた恩を忘れたか? シルビィがお前らを買うと言わなければ、今日も糞に塗れて檻の中だったんだぞ? 恩を忘れた奴が偉そうに奴隷解放だとか正義だとかを謳ったりしねぇよなぁ?」
「・・・だがよ、そっちだって何らかの目的のために、俺らを助けたんだろうが?」
「それもあるが、奴隷制度に反対する樹族もいるってこった。シルビィがそうだ。味方になる樹族も敵に回すってのは阿呆のすることだぞ?」
「お前だって樹族だろ。他人事みたいな言い方しやがって。樹族の臭いがしねぇのが怪しい」
「ゴタゴタ言ってねぇで、解放されてぇのか、されたくねぇのかどっちだ」
「解放しろ」
俺はトウバの胸にあった魔法印をすぐに消した。
案の定、トウバは俺に攻撃してきた。
だらりと下がった手と爪が、不意打ちのようにノーモーションで襲ってきたが、奴が引き裂いたのは俺の腹ではなく、残像だった。
「無駄だっていっただろ。お前らは、俺からすれば愚鈍な牛と同じなんだわ。さっさと言って兵士に説明してこい」
「チッ!」
トウバは悔しそうにして兵士のいる場所まで走って行った。
シルビィが奴隷を買い上げる事を提案したこと、俺が大金を払って奴隷を買った事、その奴隷商人が俺たちを襲った事などを解放同盟のリーダーは説明している。
一応トウバの話を信用したのか、犬人の兵士はこちらを見て手招きをした。
「通行許可証を見せろ!」
王命で来ている俺たちに勿論不備はない。一人を除いてはな。マサヨシは異世界人なのでそんなものは持ち合わせていないんだわ。
俺はちらりとマサヨシを見る。奴は奴隷に紛れて、白々しくやつれた顔をして並んでいた。
(どう見ても、奴隷豚人だな・・・)
予想通りマサヨシは奴隷として不問で通されていく。
通されたマサヨシは俺の視線を受けて、ダブルピースして成功を喜んでいた。白目をむいてるのがムカツクぜ。よく見たらあいつ、元々腹立つ顔をしているなぁ。
「ウォ、ウォール家・・・。それに犬猿の仲のワンドリッター家とムダン家の・・・。 大貴族の子息令嬢が何の用だ?」
通行許可証を見た兵士が驚きの声を上げた。
「末端の兵士に言うわけがないだろう」
ステコ・ワンドリッターが、どこからか取り出した扇子で顔を扇ぎながら、傲慢な態度で犬人の兵士を見ている。
ステコの言う事は尤もで、大貴族が木っ端兵士に重要な案件を話すわけがない。
犬人兵士も承知していたようで、こちらが話せば儲けもの程度で質問したのだろう。
「では行先だけでも教えてもらおうか」
「首都のオライオンだ・・・。あぁ、ここは犬臭い」
めんどくさそうにステコは答えていると、その不遜な態度にとうとう犬人の兵士が牙を剥く。
明らかにステコの首根っこを狙って噛みつこうとしていたので、俺はアマリを抜いて犬人の鼻先に刃をちらつかせた。
「ちったぁ自制心を養え、犬人。だからお前らは樹族に馬鹿にされるんだよ」
俺は得意の威圧スキルを発動させると、犬人は大人しくなった。
「ハハハ! キリマルが自制心云々を言うとは! 訓練官をいたぶっていたキリマルが!」
シルビィが大口を開けて笑っている。こいつは豪快に笑うから、のどちんこがいつも見える。まぁ、どうでもいいか・・・。
「ちょっと待て、奴隷はどうする?」
トウバはこのまま行こうとした俺たちに当然そう訊ねてきた。
このまま奴隷を引き連れて大名行列で首都まで行くとなれば、途中で間違いなく魔物が襲ってくるだろう。
魔犬などは賢いので弱者から襲う。子供からだ。獣人も強いが皆が皆、戦士というわけではない。奴隷の半数ぐらいは子供や老人だ。
戦士達もろくに飯を貰えずに檻の中でずっと立っていたせいか、皆やせ細っている。一食や二食程度で衰えた体力が回復することはない。瞬間的に素早い動きはできても、長い戦闘ではすぐにへばってしまうだろう。
「問題ない。我らが守る。道中で彼らの故郷の近くを通れば、そこで開放する」
誰かを守りながら戦うというのはとても難しいことだ。シルビィはその自信があるように見える。数が多けりゃ俺の無残一閃でなんとかなると思っているのかもしれねぇ。
「守るって言っても、お前らの中で戦えそうなのは剣士と女騎士だけだろ。どうやって守るってんだ?」
「心配ならお前も護衛に参加してもいいのだぞ? トウバ」
上手い返しだな、シルビィ。
トウバがこの奴隷解放に参加していたとなれば、俺たちの株も上がる。トウバと共闘した樹族だという噂が広まれば王子と会いやすくなるだろう。
「ハ! その手に乗るかよ! 大体・・・」
「おやおや? どの口がそんな偉そうなことを言っているのだい?」
ガノダが額にかかる癖毛を払いのけてそう言った。たまたま横にマサヨシがいるのだが、二人とも細目でなんとなく似ている。マサヨシも無い前髪を払ってからサイドの髪を耳にかけた。そうすることで、スヌーPーから一気に金八感が出た。
「そうですぞ、トウバ氏。拙者たちが必死こいて戦っていた時、君は砦の庭で頭を抱えていただけではあ~りませんか」
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「キリマルの友人殿は引っ込んでいてくれたまえ。話がややこしくなる」
「さーせん」
ガノダの注意を受け、「オフッオフッ」と笑ってマサヨシは口にチャック、のポーズをとった。
「獣人解放同盟のリーダーがにっくき奴隷商人の主人に一撃も浴びせる事なく、砦の中庭で恐怖に震えていたなんて噂が広まれば君の立場はどうなると思う?」
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「・・・」
思い当たる節があるのか、トウバは黙った。
それにしてもガノダはただのデブじゃねぇな。事前に獣人国の内情を仕入れてやがったか。ガノダの情報力に比べたら、俺が王から貰った資料は目次みてぇなもんだ。
「だったら道中で名誉挽回をしてみてはどうかね? 奴隷の皆も、あの呪いは仕方がないものだと思っているから君の失態を気にしないとは思うが、解放同盟のリーダー、トウバにはもういくつかのプラスアルファが必要だ。そのチャンスが皆の護衛なのだよ」
トウバは歩きながら長考し、ガノダが待ち飽きて欠伸をしたころに返事をした。
「わかった。お前らに協力してやる。途中で皆が魔物なんかに襲われて死ねば、仲間の死が無駄になるからな」
ああ、迎賓の広間で生き返らなかったのはお前の仲間だったか。わりぃことしたな。まぁどのみち俺に殺されなくても死んでいた運命だが。道理でトウバは俺に攻撃的なわけだ。
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