205 / 299
オビオ
しおりを挟む
なんでこんな糞みたいな村を占拠してんのかねぇ。
時々カウンターの向こう側で、俺を怖がって速足で歩き去る、青いローブの教団を見る。
俺は既に教団の者を二人も殺しているが、奴らが何かをしてくる様子はない。
(さてさて、今回の物語の主人公は誰だ? まさかこのアホな修道騎士の女じゃないだろうな?)
こいつを殺せばクリアか? だとしたら簡単すぎるな。それにしても村の周りが騒がしいな。誰かが通報して騎士がやって来たのだろう。蹄の音がする。気配から察するに、村に突入しかねているな。
人質の命を気にするなんて、中々良い貴族様じゃねぇか。
「しづれいします」
いきなり集会場に、でっかいオーガが入って来た。
「住民の諸君。このオーガが料理を作ってくれるそうだ。騎士様の気遣いに感謝だな!」
教団員の樹族が、皮肉めいた声で両手を広げて村人に伝えた。
(騎士様の気遣いか。やはり村は騎士に囲まれているってわけだな。それにしても・・・)
俺はオーガを見る。悪魔の目の力でも発動しないかと願ってみたが、そんなに都合よく発動しない。
基本的に割とどうでもいい物を見た時に発動するのだ。石とか木とかな。同じものを何度見ても無理だ。結構な時間をおかないと悪魔の目は発動しない。
こいつはアホのフリをしているがオーガじゃねぇな。オーガはもっとこう、顔の彫りが深い。この平らな顔は俺と同じ地球人だ。だが、でけぇ。ヒジリと同じくらいの身長だな。
(もしかしてこいつ・・・)
「お、おで、ご主人様に言われて食べ物をもっできました。台所はどこでづか?」
教団員は顎で台所を指す。オーガ如きに歩いて案内する気はないようだ。
「あっちだ。自分で行け。それから台所には修道騎士を閉じ込めてある。逃がすなよ? まぁ強力な悪魔に見張らせてあるから、余計な事をした時点でお前は死ぬがな。気を付けたまえ。ハハハ!」
「はい、ご忠告あでぃがとうごだいます」
オーガはお辞儀をするとこっちへ向かってきた。そして結界の効果がある扉を開くと中へ入って来る。扉は開いたままだ。
そのタイミングで寝ていたと思っていた修道騎士メリィは、腕を縛られたままオーガの金玉に頭突きして喚く。
「退いてぇ! オーガさん! あの教団の事、調べないといけないからぁ!」
しかしメリィの努力は虚しく、結界と扉は閉じてしまった。
「おでは料理をしに来ただけなので、騎士様こそ退いてつかーさい」
ほー、料理人か。もしこいつが俺の読み通り、地球人なら和食を頼みてぇな。
「そうだぜ、嬢ちゃん。あまり何度も逃げようとするなら、もっときつく縛り上げなくちゃなんねぇ」
俺がメリィに忠告すると、オーガはジロジロとこちらを見てから、彼女を丸椅子に座らせた。
(こいつも俺が地球人だと気づいたか?)
オーガはやたらと修道騎士にウィンクしている。まぁ普通に考えると助けに来たという合図だろうが、メリィは頬を赤らめて、はにかんだだけだった。ほんとアホな女だな。
オーガも通じなかった事に気付いて、黒い中途半端な長さの癖毛の頭を掻いてから料理に取り掛かった。
まぁ~出るわ出るわ。オーガの無限鞄から日本語の書かれた調理器具が。もう確定だな。
「ひゅ~。その調理器具には日本語が書かれてるな。なんだ、あんたも地球人か。やたらデカいから、普通にこの世界のオーガかと思ったぜ。まぁ所作から滲み出る上品さを見れば、普通のオーガじゃないってのはわかったけどな」
一応褒めておき、敵意がないところを見せておく。本当は人間なんて細切れにして殺してぇんだが情報が欲しい。
「異世界人か?」
流暢な日本語を喋りやがる。
「そういう事になるのか。一応2018年までは東京に住んでいたんだがよ。それ以降は異世界で暮らしてる。あんたも異世界人だろ?」
「ははは、まぁそんなとこ。じゃあ、あんたは召喚契約で嫌々カルト教団に手を貸しているのか?」
ハチャメチャとワクワクと殺意が押し寄せてくるなら、俺は何にだって手を貸すさ。
「そうだ。召喚された時にうっかりと得物を取り上げられてしまってな。まぁ武器が無くても俺は強いんだが、流石に素手で警戒中の魔法使いを相手にしたり、結界を破ったりするのは無理だ。俺の愛刀天邪鬼が手元にあればな・・・」
実際、アマリがいねぇと結界は破れねぇだろうな。何度爆発の手でドアや壁を触っても、衝撃が波紋を作って消えてしまう。
「じゃあさ、もしその刀を持ってきたら、人質救出作戦を手伝ってくれるか?」
性根の優しそうな目が俺を真っ直ぐ見つめてくる。
あぁ、わかったぞ! こいつが今回の主人公だな? どうだ? コズミックペンさんよぉ。こいつを殺せって事か?
「勿論だ。天邪鬼さえあれば結界も壊せるし、刀で魔法をもぶった斬ってみせるさ」
オーガは握手を求めてくる。俺もそれに応じようとしたが、奴の右手に光る指輪を見た途端、悪魔の目が発動した。
(上位鑑定の指輪か。やべぇな。俺が悪魔だとバレてしまう。せっかく魔法のペンダントで、ちゃんとした人間に化け直したのに。・・・樹族に化けても良かったが、いまいちイメージが固まらなかった)
俺は左利きのふりをして、左手を出して握手し、鑑定の指輪の効果を回避する。
こういった類の指輪は意識して使うか、はめた手で鑑定しないと発動しないはずだ。メイジが魔法の指輪を使う時、事前に念みたいなものを籠めてるのを見た事があるしな。
「俺はミチ・オビオ」
ビチクソみてぇな名前だな。
「俺はムラサメ・キリマル。変な名前だろ? アニメが大好きな親が名付けたからよ」
「そんなことないよ、カッコイイ。よろしく。で、あんたはどうする? 修道騎士様」
頭の足りない修道騎士の目が泳いでいる。何がどうなっているのか理解出来てねぇんだ。
「あの・・・事情が飲みこめませ~ん。どぉいう事ですかぁ~?」
「ほら、これ見て」
ビチグソはマントの下の鎧の胸の部分に浮き出るウォール家の紋章を見せた。盾と壁の紋章。絶対に王家を守るといった感じの印象がある紋章だ。
(ほぉ~。シルビィの・・・。王国近衛兵騎士団独立部隊ってのは、地球人をこき使えるほど良い身分になったんだなぁ)
「わぁ、ウォール家の・・・」
まぁ今が何年かは知らねぇが、昔からウォール家は有名だったからなぁ。メリィが驚くのも当然か。
「外にはシルビィ隊の隊員(仮)や王国から派遣された騎士もいる。きっと上手く人質を解放してくれるさ。チャンスが来るまでなんとか頑張ろう」
正義の味方風に恰好を付けてビチグソはそう言ってるが、正義漢というよりはバーのマスターのような色男だな。
多分モテるぞ、コイツ。なんか腹が立つな。今すぐ殺すか? マサヨシがここにいれば、躊躇なく「殺すべし!」とか言いそうだな。いや、もう少しこの世界の様子を見てからでもいいな。
それにしてもシルビィの部下もいるのか。参ったねぇ。あのカワイコちゃんの部下なら殺すのは止めといてやるか。その代わり他の誰かを殺させてもらうからよ。キヒヒ。
俺が誰を殺そうかカウンターの隙間から物色していると、能天気な声を出して修道騎士は手を上げた。
「は~い! チャンスが来るまで待ちま~す」
色男は修道騎士に頷くと俺を見る。髪は黒いが瞳は薄茶色。ゴールデンレトリバーのような優しい目だ。何を考えているかわからないヒジリの真っ黒な瞳とは違う。
「取り敢えず料理を作って配ってる間に、刀をなんとかして手に入れるよ」
助かるねぇ、ビチグソ君。
何となくだが、もうビャクヤのいる世界に近づいているのが分かる。あと一歩ってとこだ。
アマリを手に入れて、さっさとコズミックペンの望む世界を実現して・・・。いや、そうじゃねぇ。何を言ってんだ。ペンに抗うんだろうが、俺は。
「ああ、頼んだぜ」
俺はこれからやる賭けの結果がどう出るかを想像しながら、オビオへ手を振って壁にもたれかかった。
時々カウンターの向こう側で、俺を怖がって速足で歩き去る、青いローブの教団を見る。
俺は既に教団の者を二人も殺しているが、奴らが何かをしてくる様子はない。
(さてさて、今回の物語の主人公は誰だ? まさかこのアホな修道騎士の女じゃないだろうな?)
こいつを殺せばクリアか? だとしたら簡単すぎるな。それにしても村の周りが騒がしいな。誰かが通報して騎士がやって来たのだろう。蹄の音がする。気配から察するに、村に突入しかねているな。
人質の命を気にするなんて、中々良い貴族様じゃねぇか。
「しづれいします」
いきなり集会場に、でっかいオーガが入って来た。
「住民の諸君。このオーガが料理を作ってくれるそうだ。騎士様の気遣いに感謝だな!」
教団員の樹族が、皮肉めいた声で両手を広げて村人に伝えた。
(騎士様の気遣いか。やはり村は騎士に囲まれているってわけだな。それにしても・・・)
俺はオーガを見る。悪魔の目の力でも発動しないかと願ってみたが、そんなに都合よく発動しない。
基本的に割とどうでもいい物を見た時に発動するのだ。石とか木とかな。同じものを何度見ても無理だ。結構な時間をおかないと悪魔の目は発動しない。
こいつはアホのフリをしているがオーガじゃねぇな。オーガはもっとこう、顔の彫りが深い。この平らな顔は俺と同じ地球人だ。だが、でけぇ。ヒジリと同じくらいの身長だな。
(もしかしてこいつ・・・)
「お、おで、ご主人様に言われて食べ物をもっできました。台所はどこでづか?」
教団員は顎で台所を指す。オーガ如きに歩いて案内する気はないようだ。
「あっちだ。自分で行け。それから台所には修道騎士を閉じ込めてある。逃がすなよ? まぁ強力な悪魔に見張らせてあるから、余計な事をした時点でお前は死ぬがな。気を付けたまえ。ハハハ!」
「はい、ご忠告あでぃがとうごだいます」
オーガはお辞儀をするとこっちへ向かってきた。そして結界の効果がある扉を開くと中へ入って来る。扉は開いたままだ。
そのタイミングで寝ていたと思っていた修道騎士メリィは、腕を縛られたままオーガの金玉に頭突きして喚く。
「退いてぇ! オーガさん! あの教団の事、調べないといけないからぁ!」
しかしメリィの努力は虚しく、結界と扉は閉じてしまった。
「おでは料理をしに来ただけなので、騎士様こそ退いてつかーさい」
ほー、料理人か。もしこいつが俺の読み通り、地球人なら和食を頼みてぇな。
「そうだぜ、嬢ちゃん。あまり何度も逃げようとするなら、もっときつく縛り上げなくちゃなんねぇ」
俺がメリィに忠告すると、オーガはジロジロとこちらを見てから、彼女を丸椅子に座らせた。
(こいつも俺が地球人だと気づいたか?)
オーガはやたらと修道騎士にウィンクしている。まぁ普通に考えると助けに来たという合図だろうが、メリィは頬を赤らめて、はにかんだだけだった。ほんとアホな女だな。
オーガも通じなかった事に気付いて、黒い中途半端な長さの癖毛の頭を掻いてから料理に取り掛かった。
まぁ~出るわ出るわ。オーガの無限鞄から日本語の書かれた調理器具が。もう確定だな。
「ひゅ~。その調理器具には日本語が書かれてるな。なんだ、あんたも地球人か。やたらデカいから、普通にこの世界のオーガかと思ったぜ。まぁ所作から滲み出る上品さを見れば、普通のオーガじゃないってのはわかったけどな」
一応褒めておき、敵意がないところを見せておく。本当は人間なんて細切れにして殺してぇんだが情報が欲しい。
「異世界人か?」
流暢な日本語を喋りやがる。
「そういう事になるのか。一応2018年までは東京に住んでいたんだがよ。それ以降は異世界で暮らしてる。あんたも異世界人だろ?」
「ははは、まぁそんなとこ。じゃあ、あんたは召喚契約で嫌々カルト教団に手を貸しているのか?」
ハチャメチャとワクワクと殺意が押し寄せてくるなら、俺は何にだって手を貸すさ。
「そうだ。召喚された時にうっかりと得物を取り上げられてしまってな。まぁ武器が無くても俺は強いんだが、流石に素手で警戒中の魔法使いを相手にしたり、結界を破ったりするのは無理だ。俺の愛刀天邪鬼が手元にあればな・・・」
実際、アマリがいねぇと結界は破れねぇだろうな。何度爆発の手でドアや壁を触っても、衝撃が波紋を作って消えてしまう。
「じゃあさ、もしその刀を持ってきたら、人質救出作戦を手伝ってくれるか?」
性根の優しそうな目が俺を真っ直ぐ見つめてくる。
あぁ、わかったぞ! こいつが今回の主人公だな? どうだ? コズミックペンさんよぉ。こいつを殺せって事か?
「勿論だ。天邪鬼さえあれば結界も壊せるし、刀で魔法をもぶった斬ってみせるさ」
オーガは握手を求めてくる。俺もそれに応じようとしたが、奴の右手に光る指輪を見た途端、悪魔の目が発動した。
(上位鑑定の指輪か。やべぇな。俺が悪魔だとバレてしまう。せっかく魔法のペンダントで、ちゃんとした人間に化け直したのに。・・・樹族に化けても良かったが、いまいちイメージが固まらなかった)
俺は左利きのふりをして、左手を出して握手し、鑑定の指輪の効果を回避する。
こういった類の指輪は意識して使うか、はめた手で鑑定しないと発動しないはずだ。メイジが魔法の指輪を使う時、事前に念みたいなものを籠めてるのを見た事があるしな。
「俺はミチ・オビオ」
ビチクソみてぇな名前だな。
「俺はムラサメ・キリマル。変な名前だろ? アニメが大好きな親が名付けたからよ」
「そんなことないよ、カッコイイ。よろしく。で、あんたはどうする? 修道騎士様」
頭の足りない修道騎士の目が泳いでいる。何がどうなっているのか理解出来てねぇんだ。
「あの・・・事情が飲みこめませ~ん。どぉいう事ですかぁ~?」
「ほら、これ見て」
ビチグソはマントの下の鎧の胸の部分に浮き出るウォール家の紋章を見せた。盾と壁の紋章。絶対に王家を守るといった感じの印象がある紋章だ。
(ほぉ~。シルビィの・・・。王国近衛兵騎士団独立部隊ってのは、地球人をこき使えるほど良い身分になったんだなぁ)
「わぁ、ウォール家の・・・」
まぁ今が何年かは知らねぇが、昔からウォール家は有名だったからなぁ。メリィが驚くのも当然か。
「外にはシルビィ隊の隊員(仮)や王国から派遣された騎士もいる。きっと上手く人質を解放してくれるさ。チャンスが来るまでなんとか頑張ろう」
正義の味方風に恰好を付けてビチグソはそう言ってるが、正義漢というよりはバーのマスターのような色男だな。
多分モテるぞ、コイツ。なんか腹が立つな。今すぐ殺すか? マサヨシがここにいれば、躊躇なく「殺すべし!」とか言いそうだな。いや、もう少しこの世界の様子を見てからでもいいな。
それにしてもシルビィの部下もいるのか。参ったねぇ。あのカワイコちゃんの部下なら殺すのは止めといてやるか。その代わり他の誰かを殺させてもらうからよ。キヒヒ。
俺が誰を殺そうかカウンターの隙間から物色していると、能天気な声を出して修道騎士は手を上げた。
「は~い! チャンスが来るまで待ちま~す」
色男は修道騎士に頷くと俺を見る。髪は黒いが瞳は薄茶色。ゴールデンレトリバーのような優しい目だ。何を考えているかわからないヒジリの真っ黒な瞳とは違う。
「取り敢えず料理を作って配ってる間に、刀をなんとかして手に入れるよ」
助かるねぇ、ビチグソ君。
何となくだが、もうビャクヤのいる世界に近づいているのが分かる。あと一歩ってとこだ。
アマリを手に入れて、さっさとコズミックペンの望む世界を実現して・・・。いや、そうじゃねぇ。何を言ってんだ。ペンに抗うんだろうが、俺は。
「ああ、頼んだぜ」
俺はこれからやる賭けの結果がどう出るかを想像しながら、オビオへ手を振って壁にもたれかかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる