239 / 299
ヒジリとドワイト(番外編)3 終
しおりを挟む
サカモト神由来の砂漠のオアシスに、岩を積み上げて作ったシェルターが一つあった。その中でゴブリンが二匹が腹をさすって寝転がっている。
「しかし、兄貴! ここは暑いですギャ、食い物には困らないですねぇ!」
「だな。食いたい物を言えば、何だって空中から現れる」
「暑いのと、巨人が時々水を汲みに来る時に隠れなければならない事を除けば、天国ですギャ!」
「牢獄から抜け出して正解だったな! 揚げたチキンが食べたい」
ゴブリンの囚人がそう言うと目の前に皿に乗った鶏の素揚げが現れる。それを一口かぶりつくと、舎弟らしきゴブリンに放り投げる。舎弟はそれをキャッチすると一口齧って砂漠に投げ捨てた。
「おいおい、食い物を粗末にするんじゃねぇよ。ハナゲ。ギャハハ!」
「イナゴ兄貴だって一口齧って、あっしに投げたじゃないですギャ! フヒヒ!」
「うめぇんだけどよ、流石に食い飽きたっつーの? いつでも食えると思うと、食い物に価値を見出せないっつーか? ゲハハ! ん?」
砂漠の向こうから砂煙が見えて、巨人の足音が聞こえてくる。砂の上を歩く巨人の足音は然程大きくないが、それでも耳の良いゴブリンには聞こえるのだ。
「はいはい、また間抜けな巨人様が来ましたよ。隠れろ隠れろ」
ゴブリンは急いで岩のシェルターを砂で隠すと、穴から誰が来るのかを窺う。
「どうせいつもの水汲みでしょ、兄貴」
「そうだろうな。ん? オーガとドワーフもいるな」
基本的に巨人とオーガが一緒にいる事はない。二人がここに来てから見るのは巨人だけだ。
「おかしいな。使い魔がいるし、あのオーガはオーガメイジだぞ。やべぇぞ。俺ら、見つかるかもしれねぇ」
「マジっすキャ! まぁでも見つかっても、オアシスで休憩していた旅人を装えば大丈夫っしょ」
ハナゲはニヘラと笑って胡坐をかいた。
イナゴはうつ伏せで寝転ぶと両手に顎を乗せて、膝を折ったり曲げたりしながら成り行きを見守っている。
「マスター、あそこの穴の中にゴブリンが二人います」
「ふむ、今のところ用はない」
主がそういうので、ウメボシは泉に目を向ける。
「泉の中にサカモト博士の装置が沈んでいます。調べますか?」
「そうしてくれ」
ウメボシが黒く四角い装置を空中に浮かせると、十秒ごとに僅かな水が落ちて水面に波紋を作る。
「やはり簡易集水装置ではなかったのだな。この量だと飲み水に使うには追いつかないな。蒸発もするだろうし」
「このデュプリケーターは、食料モードになっています。なので飲み水はそれほど出ません」
「あまり見た事がない古いタイプだな。だが昔の装置は無駄に多機能だったりする。ウメボシのようにな。何か記録が残っているかもしれない。もう少し調べてみてくれ」
もう既に調べていたのか、ウメボシはヒジリの要望にすぐに応えた。
「盗難防止システムが、幾つか組み込まれています。防犯カメラの内容を見ますか?」
「うむ」
ウメボシが空中にホログラムモニターを出すと、水の中を泳ぐゴブリンが見えた。
「くはー! 生き返るぜ!」
「サンドリン監獄で出される水がドブ水だとしたら、この泉の水は最高級のワインのようですぜ!」
映像の中のゴブリン二人を見て、オデンとシャカは怒りで震える。
「何てことだ! 神聖な泉で泳ぐなんて!」
「んだ! 昔からこの泉は飲み水に使うと決めてるだ! ゴブリンのせいで穢れてしまっだ!」
怒れる二人を見たヒジリは、そのゴブリンがあそこにいるぞと教えてやろうかと思ったが、今は映像の続きを見る事にした。
ゴブリンは泉の底に鎮座する、サカモト博士のデュプリケーターを見つけて、小さなタッチパネルを不思議そうに触れた。
しかしすぐに防犯装置が働き、手に重く鈍い痛みが走ったので装置を手放して水面へ向かう。
「痛って~! おい! ハナゲ! 泉の底に呪いのアイテムがあるぞ! 触るなよ!」
「へ~い!(ポコッ!)」
ハナゲは返事をしながら、泉の中で屁をこいてゲヒゲヒと笑う。
「んあああああ!!」
怒りで顔を真っ赤にしたオデンが。地面の砂を何度も両手で叩いて怒りを表した。
「ゆるさねぇど! おでたちの神聖なる泉で屁をこきやがった! 見つけたら捩じり殺してやどぅ!」
「流石にこれは許せないね」
座ってモニターを見つめる巨人も拳を握りしめている。
怒る巨人とオーガを見て、ゴブリン二人は穴の中で抱き合って震えていた。
「やばいですよ! イナゴ兄貴! 俺たちのやった事がバレてるですギャ!」
「しっ! 息を潜めて隠れ続けるしかねぇ。大声出すんじゃねぇぞ!」
「へい!」
へいと返事したすぐ後にハナゲはブッと放屁する。
「馬鹿野郎!」
ごつんと舎弟を殴るとイナゴは、どうか彼らが立ち去りますようにと祈って更に成り行きを見守った。
ウメボシは一旦映像を止めると主に向いた。
「まだ別の映像ファイルがあります。かなり古い記録のようですが見ますか?」
「ああ、見る」
映し出された映像には、オニフスベを禿げ頭の両脇に付けているかのような髪型をしたサカモト博士が、手に持ったデュプリケーターから、水をバシャバシャと出しながら疑うような眼差しで巨人達を見ていた。
「へ? お前らが宇宙人の末裔だって? 年寄を馬鹿にするんじゃないわい! なに? 我々は精神生命体へ進化するのを拒んだからここにいるだって? ハッ! 中々面白い戯言をいうのう。他の星から移住してこれるなら、それなりに科学技術が残っているじゃろ? なぜそれで水を出さないんじゃ? このデュプリケーターの水は、ワシが改良したディザートオーガの為のもんなんじゃ。お主らに分けてやる義理なぞないぞ、原住民」
ドワイトが仏頂面でサングラスを外して、ホログラムモニターの中の始祖の現人神を見て呆れた。
「けち臭い神様じゃな。水ぐらい分けてやってもいいじゃろうが」
「サカモト博士はドワイト様と同じくツンデレなんですよ。この後、きっと巨人に水を分け与えますよ」
「ぐぅ」
ウメボシの言葉にドワイトは髭を捩じって黙り、映像の続きを見た。
巨人達が泣いて土下座をして懇願するので、博士は慌てている。
「ば、馬鹿者! そこまでされたら水をやらんわけにはいかんじゃろうが! お前達なら力ずくで水場を奪う事もできたはずじゃぞ? なぜそうしない? ・・・なに? 争いは争いを呼ぶ? 中々賢い巨人どもじゃな。じゃが時には大事なものを守って戦う事も必要じゃぞ。まぁ説教はいい」
博士は自分の後ろで跪くオーガ達を見る。
「いいか、お前ら。ここは巨人とお前らの共同の水場とする。幾らか掟を作るかの。一つ、巨人とオーガは水場を巡って争ってはならない。一つ、泉の中で泳ぐなかれ。ばっちくなるからな。一つ、万が一泉に入ってしまったら、迂闊に屁をこくなかれ。屁は気体のウンコみたいなもんじゃ! いいな!」
「ヴぁーい!」
オーガ達の返事を聞くとサカモト博士は満足そうに頷いて、装置を水たまりの中に投げ入れた。
「砂を消費して水に変換するモードにしとるから、これで飲み水には困らんじゃろ。食い物の面倒は見んぞ。それは自分らでなんとかせい」
「かぁー! いけずだな、爺さん。食い物の面倒もみてやれよ。そんな意地悪ばっかしてるから転生しても禿てしまうのだぜ?」
博士の持つ杖、インテリジェンスウェポンが急に喋り、博士を馬鹿にする。
「うるさいわ! 禿るのは遺伝じゃ! ・・・さてワシはナビを口説きに行くでな。ウィスプにそうメッセージを送っておいてくれ」
「げぇ! あのホログラムのババァを口説くとか正気か? あそこまで行くとマニアの領域だぞ! ウィスプちゃんには自分でそう伝えろよ、爺さん」
「嫌じゃ! あいつは日に日にワシを見る目が冷たくなっとるんじゃ! まるで汚らしいスケベ爺をみるような目でな!」
「いや、あんたはスケベ爺だろ」
「くぅー! デルフォイまでワシを変態スケベ爺と呼ぶのか! 大体じゃな・・・!」
まるで現在のデルフォイの持ち主であるシオと、聖なる光の杖の喧嘩のような光景を残して映像は終わった。
「博士の性欲は凄まじいものがあるな。ある意味ナチュラルに近づきつつある私も、ああなるのだろうか? 情熱的で獣のような劣情も悪くないかもしれない」
「なんと仰いましたか? マスター?」
ウメボシの冷ややかな目に、ヒジリは誤魔化すように咳をして、水を流すデュプリケーターを見た。
「ふむ、博士はモニターをロックしていくのを忘れたのだな。だからゴブリンが触れた程度でモードが変わってしまった。そしてその後にゴブリンがいじってロックされたと」
「うっかりさんですよね。博士は」
「食料生成モードになった今、手あたり次第に周りの物を食料に変換してしまったわけか。地球では制御パルスでそういった事故が起きないようになっているが、ここは惑星ヒジリだしな」
「装置に近かった巨人の洞窟が犠牲となったわけですね・・・。泉の周りに食べかけの食料が散乱しています。唾液の遺伝子を調べて分かりました。犯人は隠れているゴブリン二匹で間違いないでしょう」
「まぁ彼らに直接の原因はないとはいえ、償ってもらわないと」
ヒジリはゴブリンの隠れる穴に、猛スピードのホバリングで向かうと二人を引きずりだした。
「ぎゃわわ!」
「お助けを王様!」
「他者の命で作られた食べ物は、美味しかったかね?」
いまいちヒジリ達の会話で状況を飲み込めていないオデン達は、このゴブリンが泉を汚した本人たちであることだけは解った。
「こ、こいつら! 聖なる泉を汚したゴブリンだ! 王様! こいつらを成敗する許可をくで! このゴブリン共は神の掟を破った! 神聖なる泉で泳ぎ、屁もこいたど!」
オデンは顔を真っ赤にして拳を鳴らしている。
しかしヒジリは首を横に振った。
「君にその権限はない。逮捕権があるのは砦の戦士達だけだ。しかもこの二人は脱獄犯だ。手配書で顔を見た。砦の戦士に引き渡して、後々裁判で法の裁きを受けてもらう」
「そんなぁ! ぐやじい!」
地団駄を踏むオデンを見て、イナゴとハナゲはホッと息を吐く。
ウメボシの出す糸で縛られるゴブリンを見ながら、ドワイトが釈然としない顔で、結局何が原因だったのかをヒジリに聞いた。
「結局何が・・・、誰が悪かったんだ?」
「端的に言うと、サカモト神が悪い。この水を発生させる装置の杜撰な管理が、この悲劇を起こしたのだよ。これまで何も問題が起きなかったのは奇跡だと言える。今後はこういった事件が起こることはない。それから残念だが、食料に変換されて消えた者は諦めた方がいいな」
自分の両親を消されたオデンは、ショックで大の字で砂の上に倒れた。じりじりと太陽が照り付けるのもお構いなしで、泣きながら空を見ている。
シャカは胡坐をかき、手を膝の上に置いて項垂れたままヒジリに訊ねる。
「私の子供やオーガ達はもう帰って来ないのですよね? 今回の件は神の御意思だったということですか? なぜ? なぜ罪もない赤ん坊が消え去る必要があったのです?」
巨人は顔を上げると、二番目の現人神と世間で呼ばれるヒジリの肩を、大きな手で掴んで揺すった。
「神の意思などではない。事故なのだ。私とて消えた人々を復活させられるならそうしたい。特に子供は未来の宝なのだからな」
巨人の手を弾いて振り払い、ヒジリは悔しそうな顔で手の中の装置を見つめる。そして何となく操作したモニターに、パスワードでロックされたファイルを発見する。
「ん? なんだこれは。変換データと書いてあるな。・・・まさか! カプリコン! 聞こえるかね」
「何でしょうか? ヒジリ様」
急に独り言を言いだしたヒジリを見て、オデンとシャカは王は気が狂ったのかと驚く。
カプリコンの声はヒジリやウメボシにしか聞こえないので、そう思うのも無理はない。
暗い宇宙に浮かぶ現人神の下僕――――、宇宙船カプリコンの存在を知っているドワイトは、いつもの事だと気にしなかった。
「このデュプリケイターの物質変換前データのファイルパスワードは分かるか? 今時パスワードなんて懐古主義が過ぎるな、博士は」
「少々お待ちを・・・」
カプリコンに頼まずとも、ウメボシでもパスワードを解析出来たのか、球体の一つ目は眉毛をUの字にしている。
「はぁ・・・。サカモト博士の下品さには辟易しますね」
そうウメボシが呟いた後、宇宙船カプリコンの好感の持てる紳士的な声が、ヒジリの頭に響いた。
「解析は一瞬で終わりましたが、言うかどうか迷いました。聞きますか?」
「無論だ」
「了解・・・。パスワードは『ああっ、もうダメッ! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!! おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!! おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ! 』」
変人のヒジリですら、博士のパスワードにドン引きしている。
「博士、貴方は本当にそれでいいのかね? ・・・ええぃ! 言いたくはないが、こういった権限は地球人である私にしかない! 言うしかないではないか!」
ヒジリは眉間に皺を寄せ、頬を赤くしてから小さな声でパスワードを装置に向かって言う。
「ファイルのロック解除。パスワードは・・・。ああっ、もうダメッ! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!! おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!! おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ! カプリコンに命令する。事故原因でもある博士のボランティアポイントを使って、被害者を全員蘇生!」
自分の真っ赤な顔を見て萌えて悶えるウメボシをキッと睨んで、ヒジリはオデンとシャカに告げる。
「さぁ巨人の洞窟に戻ろう」
結局砂漠での出来事がなんだったのか理解できないまま、しょげながら洞窟に戻ってきたオデンとシャカは居住地が騒がしい事に気が付く。
「なんだ? 皆のうでしそうな声がすどぅ」
「もしかして!」
二人は顔を見合わせるとヒジリを見た。
「いいから行きたまえ」
現人神はニコニコしている。
皆の喜ぶ声、現人神の笑顔。これが意味する所は一つしかない。
「消えた仲間が戻ってきたんだ!」
オデンとシャカは声を合わせてそう言うと、急いで歓声が溢れる居住地へと走って行った。
「しかし、兄貴! ここは暑いですギャ、食い物には困らないですねぇ!」
「だな。食いたい物を言えば、何だって空中から現れる」
「暑いのと、巨人が時々水を汲みに来る時に隠れなければならない事を除けば、天国ですギャ!」
「牢獄から抜け出して正解だったな! 揚げたチキンが食べたい」
ゴブリンの囚人がそう言うと目の前に皿に乗った鶏の素揚げが現れる。それを一口かぶりつくと、舎弟らしきゴブリンに放り投げる。舎弟はそれをキャッチすると一口齧って砂漠に投げ捨てた。
「おいおい、食い物を粗末にするんじゃねぇよ。ハナゲ。ギャハハ!」
「イナゴ兄貴だって一口齧って、あっしに投げたじゃないですギャ! フヒヒ!」
「うめぇんだけどよ、流石に食い飽きたっつーの? いつでも食えると思うと、食い物に価値を見出せないっつーか? ゲハハ! ん?」
砂漠の向こうから砂煙が見えて、巨人の足音が聞こえてくる。砂の上を歩く巨人の足音は然程大きくないが、それでも耳の良いゴブリンには聞こえるのだ。
「はいはい、また間抜けな巨人様が来ましたよ。隠れろ隠れろ」
ゴブリンは急いで岩のシェルターを砂で隠すと、穴から誰が来るのかを窺う。
「どうせいつもの水汲みでしょ、兄貴」
「そうだろうな。ん? オーガとドワーフもいるな」
基本的に巨人とオーガが一緒にいる事はない。二人がここに来てから見るのは巨人だけだ。
「おかしいな。使い魔がいるし、あのオーガはオーガメイジだぞ。やべぇぞ。俺ら、見つかるかもしれねぇ」
「マジっすキャ! まぁでも見つかっても、オアシスで休憩していた旅人を装えば大丈夫っしょ」
ハナゲはニヘラと笑って胡坐をかいた。
イナゴはうつ伏せで寝転ぶと両手に顎を乗せて、膝を折ったり曲げたりしながら成り行きを見守っている。
「マスター、あそこの穴の中にゴブリンが二人います」
「ふむ、今のところ用はない」
主がそういうので、ウメボシは泉に目を向ける。
「泉の中にサカモト博士の装置が沈んでいます。調べますか?」
「そうしてくれ」
ウメボシが黒く四角い装置を空中に浮かせると、十秒ごとに僅かな水が落ちて水面に波紋を作る。
「やはり簡易集水装置ではなかったのだな。この量だと飲み水に使うには追いつかないな。蒸発もするだろうし」
「このデュプリケーターは、食料モードになっています。なので飲み水はそれほど出ません」
「あまり見た事がない古いタイプだな。だが昔の装置は無駄に多機能だったりする。ウメボシのようにな。何か記録が残っているかもしれない。もう少し調べてみてくれ」
もう既に調べていたのか、ウメボシはヒジリの要望にすぐに応えた。
「盗難防止システムが、幾つか組み込まれています。防犯カメラの内容を見ますか?」
「うむ」
ウメボシが空中にホログラムモニターを出すと、水の中を泳ぐゴブリンが見えた。
「くはー! 生き返るぜ!」
「サンドリン監獄で出される水がドブ水だとしたら、この泉の水は最高級のワインのようですぜ!」
映像の中のゴブリン二人を見て、オデンとシャカは怒りで震える。
「何てことだ! 神聖な泉で泳ぐなんて!」
「んだ! 昔からこの泉は飲み水に使うと決めてるだ! ゴブリンのせいで穢れてしまっだ!」
怒れる二人を見たヒジリは、そのゴブリンがあそこにいるぞと教えてやろうかと思ったが、今は映像の続きを見る事にした。
ゴブリンは泉の底に鎮座する、サカモト博士のデュプリケーターを見つけて、小さなタッチパネルを不思議そうに触れた。
しかしすぐに防犯装置が働き、手に重く鈍い痛みが走ったので装置を手放して水面へ向かう。
「痛って~! おい! ハナゲ! 泉の底に呪いのアイテムがあるぞ! 触るなよ!」
「へ~い!(ポコッ!)」
ハナゲは返事をしながら、泉の中で屁をこいてゲヒゲヒと笑う。
「んあああああ!!」
怒りで顔を真っ赤にしたオデンが。地面の砂を何度も両手で叩いて怒りを表した。
「ゆるさねぇど! おでたちの神聖なる泉で屁をこきやがった! 見つけたら捩じり殺してやどぅ!」
「流石にこれは許せないね」
座ってモニターを見つめる巨人も拳を握りしめている。
怒る巨人とオーガを見て、ゴブリン二人は穴の中で抱き合って震えていた。
「やばいですよ! イナゴ兄貴! 俺たちのやった事がバレてるですギャ!」
「しっ! 息を潜めて隠れ続けるしかねぇ。大声出すんじゃねぇぞ!」
「へい!」
へいと返事したすぐ後にハナゲはブッと放屁する。
「馬鹿野郎!」
ごつんと舎弟を殴るとイナゴは、どうか彼らが立ち去りますようにと祈って更に成り行きを見守った。
ウメボシは一旦映像を止めると主に向いた。
「まだ別の映像ファイルがあります。かなり古い記録のようですが見ますか?」
「ああ、見る」
映し出された映像には、オニフスベを禿げ頭の両脇に付けているかのような髪型をしたサカモト博士が、手に持ったデュプリケーターから、水をバシャバシャと出しながら疑うような眼差しで巨人達を見ていた。
「へ? お前らが宇宙人の末裔だって? 年寄を馬鹿にするんじゃないわい! なに? 我々は精神生命体へ進化するのを拒んだからここにいるだって? ハッ! 中々面白い戯言をいうのう。他の星から移住してこれるなら、それなりに科学技術が残っているじゃろ? なぜそれで水を出さないんじゃ? このデュプリケーターの水は、ワシが改良したディザートオーガの為のもんなんじゃ。お主らに分けてやる義理なぞないぞ、原住民」
ドワイトが仏頂面でサングラスを外して、ホログラムモニターの中の始祖の現人神を見て呆れた。
「けち臭い神様じゃな。水ぐらい分けてやってもいいじゃろうが」
「サカモト博士はドワイト様と同じくツンデレなんですよ。この後、きっと巨人に水を分け与えますよ」
「ぐぅ」
ウメボシの言葉にドワイトは髭を捩じって黙り、映像の続きを見た。
巨人達が泣いて土下座をして懇願するので、博士は慌てている。
「ば、馬鹿者! そこまでされたら水をやらんわけにはいかんじゃろうが! お前達なら力ずくで水場を奪う事もできたはずじゃぞ? なぜそうしない? ・・・なに? 争いは争いを呼ぶ? 中々賢い巨人どもじゃな。じゃが時には大事なものを守って戦う事も必要じゃぞ。まぁ説教はいい」
博士は自分の後ろで跪くオーガ達を見る。
「いいか、お前ら。ここは巨人とお前らの共同の水場とする。幾らか掟を作るかの。一つ、巨人とオーガは水場を巡って争ってはならない。一つ、泉の中で泳ぐなかれ。ばっちくなるからな。一つ、万が一泉に入ってしまったら、迂闊に屁をこくなかれ。屁は気体のウンコみたいなもんじゃ! いいな!」
「ヴぁーい!」
オーガ達の返事を聞くとサカモト博士は満足そうに頷いて、装置を水たまりの中に投げ入れた。
「砂を消費して水に変換するモードにしとるから、これで飲み水には困らんじゃろ。食い物の面倒は見んぞ。それは自分らでなんとかせい」
「かぁー! いけずだな、爺さん。食い物の面倒もみてやれよ。そんな意地悪ばっかしてるから転生しても禿てしまうのだぜ?」
博士の持つ杖、インテリジェンスウェポンが急に喋り、博士を馬鹿にする。
「うるさいわ! 禿るのは遺伝じゃ! ・・・さてワシはナビを口説きに行くでな。ウィスプにそうメッセージを送っておいてくれ」
「げぇ! あのホログラムのババァを口説くとか正気か? あそこまで行くとマニアの領域だぞ! ウィスプちゃんには自分でそう伝えろよ、爺さん」
「嫌じゃ! あいつは日に日にワシを見る目が冷たくなっとるんじゃ! まるで汚らしいスケベ爺をみるような目でな!」
「いや、あんたはスケベ爺だろ」
「くぅー! デルフォイまでワシを変態スケベ爺と呼ぶのか! 大体じゃな・・・!」
まるで現在のデルフォイの持ち主であるシオと、聖なる光の杖の喧嘩のような光景を残して映像は終わった。
「博士の性欲は凄まじいものがあるな。ある意味ナチュラルに近づきつつある私も、ああなるのだろうか? 情熱的で獣のような劣情も悪くないかもしれない」
「なんと仰いましたか? マスター?」
ウメボシの冷ややかな目に、ヒジリは誤魔化すように咳をして、水を流すデュプリケーターを見た。
「ふむ、博士はモニターをロックしていくのを忘れたのだな。だからゴブリンが触れた程度でモードが変わってしまった。そしてその後にゴブリンがいじってロックされたと」
「うっかりさんですよね。博士は」
「食料生成モードになった今、手あたり次第に周りの物を食料に変換してしまったわけか。地球では制御パルスでそういった事故が起きないようになっているが、ここは惑星ヒジリだしな」
「装置に近かった巨人の洞窟が犠牲となったわけですね・・・。泉の周りに食べかけの食料が散乱しています。唾液の遺伝子を調べて分かりました。犯人は隠れているゴブリン二匹で間違いないでしょう」
「まぁ彼らに直接の原因はないとはいえ、償ってもらわないと」
ヒジリはゴブリンの隠れる穴に、猛スピードのホバリングで向かうと二人を引きずりだした。
「ぎゃわわ!」
「お助けを王様!」
「他者の命で作られた食べ物は、美味しかったかね?」
いまいちヒジリ達の会話で状況を飲み込めていないオデン達は、このゴブリンが泉を汚した本人たちであることだけは解った。
「こ、こいつら! 聖なる泉を汚したゴブリンだ! 王様! こいつらを成敗する許可をくで! このゴブリン共は神の掟を破った! 神聖なる泉で泳ぎ、屁もこいたど!」
オデンは顔を真っ赤にして拳を鳴らしている。
しかしヒジリは首を横に振った。
「君にその権限はない。逮捕権があるのは砦の戦士達だけだ。しかもこの二人は脱獄犯だ。手配書で顔を見た。砦の戦士に引き渡して、後々裁判で法の裁きを受けてもらう」
「そんなぁ! ぐやじい!」
地団駄を踏むオデンを見て、イナゴとハナゲはホッと息を吐く。
ウメボシの出す糸で縛られるゴブリンを見ながら、ドワイトが釈然としない顔で、結局何が原因だったのかをヒジリに聞いた。
「結局何が・・・、誰が悪かったんだ?」
「端的に言うと、サカモト神が悪い。この水を発生させる装置の杜撰な管理が、この悲劇を起こしたのだよ。これまで何も問題が起きなかったのは奇跡だと言える。今後はこういった事件が起こることはない。それから残念だが、食料に変換されて消えた者は諦めた方がいいな」
自分の両親を消されたオデンは、ショックで大の字で砂の上に倒れた。じりじりと太陽が照り付けるのもお構いなしで、泣きながら空を見ている。
シャカは胡坐をかき、手を膝の上に置いて項垂れたままヒジリに訊ねる。
「私の子供やオーガ達はもう帰って来ないのですよね? 今回の件は神の御意思だったということですか? なぜ? なぜ罪もない赤ん坊が消え去る必要があったのです?」
巨人は顔を上げると、二番目の現人神と世間で呼ばれるヒジリの肩を、大きな手で掴んで揺すった。
「神の意思などではない。事故なのだ。私とて消えた人々を復活させられるならそうしたい。特に子供は未来の宝なのだからな」
巨人の手を弾いて振り払い、ヒジリは悔しそうな顔で手の中の装置を見つめる。そして何となく操作したモニターに、パスワードでロックされたファイルを発見する。
「ん? なんだこれは。変換データと書いてあるな。・・・まさか! カプリコン! 聞こえるかね」
「何でしょうか? ヒジリ様」
急に独り言を言いだしたヒジリを見て、オデンとシャカは王は気が狂ったのかと驚く。
カプリコンの声はヒジリやウメボシにしか聞こえないので、そう思うのも無理はない。
暗い宇宙に浮かぶ現人神の下僕――――、宇宙船カプリコンの存在を知っているドワイトは、いつもの事だと気にしなかった。
「このデュプリケイターの物質変換前データのファイルパスワードは分かるか? 今時パスワードなんて懐古主義が過ぎるな、博士は」
「少々お待ちを・・・」
カプリコンに頼まずとも、ウメボシでもパスワードを解析出来たのか、球体の一つ目は眉毛をUの字にしている。
「はぁ・・・。サカモト博士の下品さには辟易しますね」
そうウメボシが呟いた後、宇宙船カプリコンの好感の持てる紳士的な声が、ヒジリの頭に響いた。
「解析は一瞬で終わりましたが、言うかどうか迷いました。聞きますか?」
「無論だ」
「了解・・・。パスワードは『ああっ、もうダメッ! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!! おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!! おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ! 』」
変人のヒジリですら、博士のパスワードにドン引きしている。
「博士、貴方は本当にそれでいいのかね? ・・・ええぃ! 言いたくはないが、こういった権限は地球人である私にしかない! 言うしかないではないか!」
ヒジリは眉間に皺を寄せ、頬を赤くしてから小さな声でパスワードを装置に向かって言う。
「ファイルのロック解除。パスワードは・・・。ああっ、もうダメッ! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!! おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!! おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ! カプリコンに命令する。事故原因でもある博士のボランティアポイントを使って、被害者を全員蘇生!」
自分の真っ赤な顔を見て萌えて悶えるウメボシをキッと睨んで、ヒジリはオデンとシャカに告げる。
「さぁ巨人の洞窟に戻ろう」
結局砂漠での出来事がなんだったのか理解できないまま、しょげながら洞窟に戻ってきたオデンとシャカは居住地が騒がしい事に気が付く。
「なんだ? 皆のうでしそうな声がすどぅ」
「もしかして!」
二人は顔を見合わせるとヒジリを見た。
「いいから行きたまえ」
現人神はニコニコしている。
皆の喜ぶ声、現人神の笑顔。これが意味する所は一つしかない。
「消えた仲間が戻ってきたんだ!」
オデンとシャカは声を合わせてそう言うと、急いで歓声が溢れる居住地へと走って行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる