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猫人のアオ
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「ほら、これでも食べて元気出しなよ」
オビオはこの星の住人が無限鞄と呼ぶ、亜空間ポケットに手を突っ込んで、膝に顔を埋める猫人にチョコレート菓子を差し出した。
猫人は怯えながらも、赤い革鎧のオーガを見上げて叫んだ。
「ガリッシュ! スワンナララ! ヘータス!」
「うわ、外国の猫人だ! 参ったな・・・。西の大陸の共通語も知らないみたいだぞ。玩具みたいな俺の翻訳機では共通語でキャパがいっぱいだしな・・・」
左手で癖毛の黒髪を掻きながら、チラチラと振り返ってオビオはサーカを見た。【翻訳】の魔法を期待しているのだ。
「世界が終わるという時に、その猫人を助けてどうなる?」
如何にも意地悪な樹族らしい反応をされたので、オビオは呆れ顔でフッと前髪に息を吹きかけると、サーカに歩み寄る。
「あのな、困っている人がいるならば、助けてあげるが世の情けって、ロケット団も言っているだろうが」
大昔の地球に起こった様々な大災害や戦争をくぐり抜け、四十一世紀まで会社を存続させている任天○のポ○モンネタなど樹族に通じるはずもなく、サーカは不思議そうな顔をしている。
「ロケート団? ああ、そういえばあいつらは、時々変な決め台詞を言っているな・・・」
樹族国にはロケット団ならぬ、ロケート団というものが存在しており、それは元盗賊団出身の鉄傀儡操縦士部隊だ。
オビオとサーカは何度か、ロケート団と共に樹族国の任務に就いている。
「そんな事はどうでもいいんだよ。早く翻訳魔法をかけてくれよ」
「いくら出す?」
「お前、仲間から金取るのかよ! わかった。金は払わん。が、感謝のハグをしてやる」
「はぁ? 馬鹿か? オーガにハグなんかされたら内臓が飛び出るわ」
と言いつつもサーカはワンドを素早く出して、オビオに翻訳魔法をかけた。長い耳が真っ赤だ。
(くそ、ツンデレサーカはいつもながら可愛いな・・・)
オビオは内心でピンク髪の樹族騎士に萌えながら、魔法の効果を確かめる。
「あ~あ~。CQCQ、こちらサトル!」
「貴様の名はオビオだろうが。誰だ、サトルとは」
「ただのテスト発声だっつーの。一々つっこむなよ、サーカ」
オビオは下唇を出して不満そうにサーカに返すと、青い髪の猫人をよく観察する。
赤ローブに黒い魔法のマント。見た目通りなら中立のメイジだ。メイジなら【翻訳】の魔法を覚えていてもよさそうだが、彼女は混乱していて魔法を唱えるのを忘れているように見える。
サーカの翻訳魔法のお陰で猫人が何を呟いているのか、オビオには理解できた。
「また・・・。私だけ逃げてしまいました」
震えながら自分を抱える猫人は、オビオの差し出すチョコレート菓子を見ていない。
クリームを挟んだウェハースに、チョコレートがたっぷりとかかった菓子を、オビオの手から奪うとサーカはそれを齧りながら獣人に質問した。
「エリート種の獣人か。西の大陸では珍しいな。東の大陸から逃げてきたのか?」
「私は、東の大陸のコモランドから来たアオと言います。無の闇によっって仲間を失いました。転移魔法で仲間と共に逃げることができたはずなのに・・・。私は混乱して、自分だけ転移して逃げました」
「まぁ誰しも失敗はある。仲間の事は残念だったな。ところで貴様は西の大陸に来た事があるのか?」
「いいえ、ありません」
「だとしたら、かなりの魔法の使い手だな。来たこともない土地に転移したり、上位転移魔法を覚えるのは難しい芸当だ」
「いえ、私は中級の転移魔法までしか唱えられません。咄嗟にとある人物を思い浮かべて転移したらここに来ていたのです」
サーカがアオという名の猫人の話を聞いている間に、オビオは亜空間ポケットを探って食べ物を探す。
(ここんとこ戦い続きで食材仕入れてなかったからなぁ・・・。ん? あれ! 思った以上に何もないぞ!)
「そんな! ちくわしか持ってねぇ!」
あまりの食材の無さに、料理人オビオはちくわを取り出して嘆く。
「うるさい! 質問の邪魔をするな、糞オーガ!」
「はい・・・」
サーカに怒られたオビオは黙ってちくわを携帯オーブンで軽く焼くと、辺りに香ばしい匂いが漂った。
チョコレート菓子には無反応だったアオが、焼き目の付いたちくわを見て、もじもじしている。
「それ、なんだからわかりませんが美味しそうですね・・・」
「食べる?」
オビオからちくわを受け取ると、アオは初めて見る香ばしい筒状の食べ物を一口齧った。
「わ! おいひい! 大好きな魚の味がします!」
「質問の途中だったのだがね。誰にでも優しいオビオ君」
サーカがワンドをムチのようにしならせて、ヒュンヒュンと鳴らす。
「あれ? サーカ・・・。もしかしてヤキモチやいてんの? それともちくわが欲しかったのか? って、ズぎゃああ!」
サーカの【雷の手】がオビオの腿に触れた。
「誰が! 貴様のような阿呆オーガに! ヤキモチを焼くのか!!」
プスプスと煙を上げながらうつ伏せで倒れるオビオを見てアオが驚く。生命力が低い者なら、一撃で死んでいてもおかしくない程の威力だ。
「いくら相手がオーガでも酷すぎます!」
「は? そんな事はないぞ。こいつはトロール並みの回復力を持っているからな。ほら」
気絶しているオビオの火傷が、見る間に治っていく。
「わ! 凄い! 回復の指輪でもここまでの効果はないですよ!」
「オビオ曰く、体内に無数の虫を飼っていてな、それらが傷を癒やすらしい。回復力は現人神のヒジリ様以上だと嘯いていた。実に生意気な奴だ」
サーカが気絶しているオビオの頬をワンドでグリグリと突くと、彼は何事もなかったように起き上がった。
「ったく! 覚えていろよ、サーカめ。いつか料理にビチク草を入れてやっからな。腹でも下せ」
「なにか言ったか? それでアオとやら。誰を探してここに来たんだ?」
「あの・・・。人修羅のキリマルをご存知ですか?」
サーカとオビオは顔を見合わせて、微妙な顔をする。一年ほど共に行動していたからだ。
オビオはキリマルのことが大嫌いだったが、最後の自己犠牲を見て、あの悪魔が善なのか悪なのかわからなくなっている。
「知っているも何もなぁ・・・」
「我らは先程までキリマルと共に、無を止める戦いをしていたのだ」
驚いてちくわを喉につまらせたアオに、オビオは竹筒に入った水を手渡した。アオはそれを飲んで落ち着く。
「で、キリマルはどうなったのです?」
「彼は・・・。我が身を犠牲にして無の侵食を止めた。一時的にだがな」
「え! 彼が? 悪魔なのに? でも・・・。一緒にいた時は仲間を生き返らせてくれたし、夢も叶えてくれました。キリマルなら世界を救おうとしても驚きはしません・・・」
そう言ってアオは、バックパックから取り出した無骨な脇差を握って涙を流した。
オビオはアオの話を聞いて、いよいよわけが分からなくなってくる。
(なんなんだよ、あいつは! 人助けをしたり、殺しをしたり!)
頭を掻きむしるオビオの横で、桃色城の門が大きく開いた。
「父さ・・・。ゲホン。ヒジリ王の居場所が分かったぞ!」
青い鎧を纏う鉄騎士ヤイバが興奮した様子で門前に飛び出てくる。その後ろでシシシと笑う地走り族の手には、お金の入った小袋が握られていた。
(コロネちゃんから情報を買ったのか、ヤイバさんは)
オビオは以前にコロネと会った事があるので、彼女ならヒジリ王の情報を売ってもおかしくないと思った。サヴェリフェ姉妹の中でも、損得に関しては一番賢しい印象があったからだ。
「で、ヒジリ王はどこにいるんです? ヤイバさん」
「マナの大穴だ。禁断の箱庭を最大限活かすには、大量のマナが必要なのではないかと予想したらしい。それで真っ先に向かったのがマナスポットでもあるマナの大穴。北西のミト湖の近くにある。そんなに遠くはない。急ごうか」
ヤイバは気にかけていた猫人を見る。
「彼女はなんだったんだい? オビオ君」
「彼女は・・・。アオさんはキリマルを探しているのです」
「そうか・・・。だが今は忙しい。・・・要件が済んでからでもいいですか? アオさん」
そう訊かれてアオは不安そうに脇差を握ると、立ち上がってヤイバを見た。
「だったら、私もついていきます。今貴方たちと離れるとキリマルの事を二度と聞けないような気がしますし・・・」
「そんな事はないと思いますが、来たいなら来てもいいですよ。貴方はエリート種ですし、それなりの実力はあるでしょう。僕は先の戦いで魔法点を大量に消失しています。マナポーションを買いに行く暇もないので、ポーションを譲ってくれれば幸いなのですが」
「大丈夫です! マナポーションは持っています!」
アオは腰のポーチから二本の高級マナポーションを見せた。
「それはありがたい! では転移しますので皆、近寄って」
オビオたちはすぐにヤイバの周りに立つ。
するとダークがヤイバの横で、大鎌の柄を地面に突き立てた。
「さぁ、マナを放出せし大穴へと誘え! 千人目の我が下僕、ヤイバよ!」
「誰が下僕ですか。大体、僕以前の九百九十九人は一体どこで何をしているのです? いるとしたら世界の一大事だというのに、役に立っていないですね」
いつものツッコミ癖が出たヤイバは、中二病のダークに突っ込んでから転移を開始した。
オビオはこの星の住人が無限鞄と呼ぶ、亜空間ポケットに手を突っ込んで、膝に顔を埋める猫人にチョコレート菓子を差し出した。
猫人は怯えながらも、赤い革鎧のオーガを見上げて叫んだ。
「ガリッシュ! スワンナララ! ヘータス!」
「うわ、外国の猫人だ! 参ったな・・・。西の大陸の共通語も知らないみたいだぞ。玩具みたいな俺の翻訳機では共通語でキャパがいっぱいだしな・・・」
左手で癖毛の黒髪を掻きながら、チラチラと振り返ってオビオはサーカを見た。【翻訳】の魔法を期待しているのだ。
「世界が終わるという時に、その猫人を助けてどうなる?」
如何にも意地悪な樹族らしい反応をされたので、オビオは呆れ顔でフッと前髪に息を吹きかけると、サーカに歩み寄る。
「あのな、困っている人がいるならば、助けてあげるが世の情けって、ロケット団も言っているだろうが」
大昔の地球に起こった様々な大災害や戦争をくぐり抜け、四十一世紀まで会社を存続させている任天○のポ○モンネタなど樹族に通じるはずもなく、サーカは不思議そうな顔をしている。
「ロケート団? ああ、そういえばあいつらは、時々変な決め台詞を言っているな・・・」
樹族国にはロケット団ならぬ、ロケート団というものが存在しており、それは元盗賊団出身の鉄傀儡操縦士部隊だ。
オビオとサーカは何度か、ロケート団と共に樹族国の任務に就いている。
「そんな事はどうでもいいんだよ。早く翻訳魔法をかけてくれよ」
「いくら出す?」
「お前、仲間から金取るのかよ! わかった。金は払わん。が、感謝のハグをしてやる」
「はぁ? 馬鹿か? オーガにハグなんかされたら内臓が飛び出るわ」
と言いつつもサーカはワンドを素早く出して、オビオに翻訳魔法をかけた。長い耳が真っ赤だ。
(くそ、ツンデレサーカはいつもながら可愛いな・・・)
オビオは内心でピンク髪の樹族騎士に萌えながら、魔法の効果を確かめる。
「あ~あ~。CQCQ、こちらサトル!」
「貴様の名はオビオだろうが。誰だ、サトルとは」
「ただのテスト発声だっつーの。一々つっこむなよ、サーカ」
オビオは下唇を出して不満そうにサーカに返すと、青い髪の猫人をよく観察する。
赤ローブに黒い魔法のマント。見た目通りなら中立のメイジだ。メイジなら【翻訳】の魔法を覚えていてもよさそうだが、彼女は混乱していて魔法を唱えるのを忘れているように見える。
サーカの翻訳魔法のお陰で猫人が何を呟いているのか、オビオには理解できた。
「また・・・。私だけ逃げてしまいました」
震えながら自分を抱える猫人は、オビオの差し出すチョコレート菓子を見ていない。
クリームを挟んだウェハースに、チョコレートがたっぷりとかかった菓子を、オビオの手から奪うとサーカはそれを齧りながら獣人に質問した。
「エリート種の獣人か。西の大陸では珍しいな。東の大陸から逃げてきたのか?」
「私は、東の大陸のコモランドから来たアオと言います。無の闇によっって仲間を失いました。転移魔法で仲間と共に逃げることができたはずなのに・・・。私は混乱して、自分だけ転移して逃げました」
「まぁ誰しも失敗はある。仲間の事は残念だったな。ところで貴様は西の大陸に来た事があるのか?」
「いいえ、ありません」
「だとしたら、かなりの魔法の使い手だな。来たこともない土地に転移したり、上位転移魔法を覚えるのは難しい芸当だ」
「いえ、私は中級の転移魔法までしか唱えられません。咄嗟にとある人物を思い浮かべて転移したらここに来ていたのです」
サーカがアオという名の猫人の話を聞いている間に、オビオは亜空間ポケットを探って食べ物を探す。
(ここんとこ戦い続きで食材仕入れてなかったからなぁ・・・。ん? あれ! 思った以上に何もないぞ!)
「そんな! ちくわしか持ってねぇ!」
あまりの食材の無さに、料理人オビオはちくわを取り出して嘆く。
「うるさい! 質問の邪魔をするな、糞オーガ!」
「はい・・・」
サーカに怒られたオビオは黙ってちくわを携帯オーブンで軽く焼くと、辺りに香ばしい匂いが漂った。
チョコレート菓子には無反応だったアオが、焼き目の付いたちくわを見て、もじもじしている。
「それ、なんだからわかりませんが美味しそうですね・・・」
「食べる?」
オビオからちくわを受け取ると、アオは初めて見る香ばしい筒状の食べ物を一口齧った。
「わ! おいひい! 大好きな魚の味がします!」
「質問の途中だったのだがね。誰にでも優しいオビオ君」
サーカがワンドをムチのようにしならせて、ヒュンヒュンと鳴らす。
「あれ? サーカ・・・。もしかしてヤキモチやいてんの? それともちくわが欲しかったのか? って、ズぎゃああ!」
サーカの【雷の手】がオビオの腿に触れた。
「誰が! 貴様のような阿呆オーガに! ヤキモチを焼くのか!!」
プスプスと煙を上げながらうつ伏せで倒れるオビオを見てアオが驚く。生命力が低い者なら、一撃で死んでいてもおかしくない程の威力だ。
「いくら相手がオーガでも酷すぎます!」
「は? そんな事はないぞ。こいつはトロール並みの回復力を持っているからな。ほら」
気絶しているオビオの火傷が、見る間に治っていく。
「わ! 凄い! 回復の指輪でもここまでの効果はないですよ!」
「オビオ曰く、体内に無数の虫を飼っていてな、それらが傷を癒やすらしい。回復力は現人神のヒジリ様以上だと嘯いていた。実に生意気な奴だ」
サーカが気絶しているオビオの頬をワンドでグリグリと突くと、彼は何事もなかったように起き上がった。
「ったく! 覚えていろよ、サーカめ。いつか料理にビチク草を入れてやっからな。腹でも下せ」
「なにか言ったか? それでアオとやら。誰を探してここに来たんだ?」
「あの・・・。人修羅のキリマルをご存知ですか?」
サーカとオビオは顔を見合わせて、微妙な顔をする。一年ほど共に行動していたからだ。
オビオはキリマルのことが大嫌いだったが、最後の自己犠牲を見て、あの悪魔が善なのか悪なのかわからなくなっている。
「知っているも何もなぁ・・・」
「我らは先程までキリマルと共に、無を止める戦いをしていたのだ」
驚いてちくわを喉につまらせたアオに、オビオは竹筒に入った水を手渡した。アオはそれを飲んで落ち着く。
「で、キリマルはどうなったのです?」
「彼は・・・。我が身を犠牲にして無の侵食を止めた。一時的にだがな」
「え! 彼が? 悪魔なのに? でも・・・。一緒にいた時は仲間を生き返らせてくれたし、夢も叶えてくれました。キリマルなら世界を救おうとしても驚きはしません・・・」
そう言ってアオは、バックパックから取り出した無骨な脇差を握って涙を流した。
オビオはアオの話を聞いて、いよいよわけが分からなくなってくる。
(なんなんだよ、あいつは! 人助けをしたり、殺しをしたり!)
頭を掻きむしるオビオの横で、桃色城の門が大きく開いた。
「父さ・・・。ゲホン。ヒジリ王の居場所が分かったぞ!」
青い鎧を纏う鉄騎士ヤイバが興奮した様子で門前に飛び出てくる。その後ろでシシシと笑う地走り族の手には、お金の入った小袋が握られていた。
(コロネちゃんから情報を買ったのか、ヤイバさんは)
オビオは以前にコロネと会った事があるので、彼女ならヒジリ王の情報を売ってもおかしくないと思った。サヴェリフェ姉妹の中でも、損得に関しては一番賢しい印象があったからだ。
「で、ヒジリ王はどこにいるんです? ヤイバさん」
「マナの大穴だ。禁断の箱庭を最大限活かすには、大量のマナが必要なのではないかと予想したらしい。それで真っ先に向かったのがマナスポットでもあるマナの大穴。北西のミト湖の近くにある。そんなに遠くはない。急ごうか」
ヤイバは気にかけていた猫人を見る。
「彼女はなんだったんだい? オビオ君」
「彼女は・・・。アオさんはキリマルを探しているのです」
「そうか・・・。だが今は忙しい。・・・要件が済んでからでもいいですか? アオさん」
そう訊かれてアオは不安そうに脇差を握ると、立ち上がってヤイバを見た。
「だったら、私もついていきます。今貴方たちと離れるとキリマルの事を二度と聞けないような気がしますし・・・」
「そんな事はないと思いますが、来たいなら来てもいいですよ。貴方はエリート種ですし、それなりの実力はあるでしょう。僕は先の戦いで魔法点を大量に消失しています。マナポーションを買いに行く暇もないので、ポーションを譲ってくれれば幸いなのですが」
「大丈夫です! マナポーションは持っています!」
アオは腰のポーチから二本の高級マナポーションを見せた。
「それはありがたい! では転移しますので皆、近寄って」
オビオたちはすぐにヤイバの周りに立つ。
するとダークがヤイバの横で、大鎌の柄を地面に突き立てた。
「さぁ、マナを放出せし大穴へと誘え! 千人目の我が下僕、ヤイバよ!」
「誰が下僕ですか。大体、僕以前の九百九十九人は一体どこで何をしているのです? いるとしたら世界の一大事だというのに、役に立っていないですね」
いつものツッコミ癖が出たヤイバは、中二病のダークに突っ込んでから転移を開始した。
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