未来人が未開惑星に行ったら無敵だった件

藤岡 フジオ

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禁断の箱庭と融合する前の世界(15)

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 仕事以外では臆病だったこのスキンヘッドの太った男は、ここ最近公私とも自信に満ち溢れていた。

 どこにいても堂々とした態度を取るようになり、かといって他人に傲慢に映らないようにする術も心得ている。

 そのせいか、物事は全て良い方向に転び、拷問官という誰からも忌み嫌われる職業にも関わらず、人脈の幅はどんどんと広がっていった。

 まさに今人生の絶頂期と言えるだろう。

 その絶頂の高みから薄汚いノームモドキゴブリンを見下ろす。

「こんなノームモドキの余罪を追求して何になるんですかねぇ・・・。出てくるのはセコい罪ばかり。気狂い一歩手前のマギンに比べればチンケなものですよ、全く。警備の方達、後は任せましたよ。しっかり見張ってて下さい。私は王に呼ばれてますから。シュラス国王陛下にね」

 王に呼ばれている事を牢屋を守る下級騎士達に殊更強調してゲルシは拷問部屋から出て行った。

 領地も持たない名ばかり貴族の男爵が国王と親しくなることはまず無い。

 しかし、英雄とその英雄が描かれたカードゲームが何よりも好きという共通の趣味で絆を深めるシュラスとゲルシは、二人の時に限ってシュラちゃん、ゲル坊の呼び名で呼び合っていた。暇さえあれば王の隠れ部屋で英雄談義をするかカードゲームで対戦している。

 先日、ゲルシは遂にシュラスから五枚しか無い超レアカードの『ヒジリ聖下』を勝負で勝って奪うことに成功した。『タスネのオーガ・ヒジリ』のレアカードではなく『ヒジリ聖下』の超レアカードは一流貴族の証として金持ち貴族が大金を詰んでも欲しがる代物だったが勿論ゲルシが売るはずも無い。このカードを持った事でゲルシは貴族の中でも一目置かれ一躍有名となった。

「チッ!ゲルシの野郎はいいよなぁ~。陛下のお気入りなんだもんな~。最近は侯爵クラスからご機嫌取りの贈り物まで貰ったりしてるそうだぜ?金回りいいはずだよ」

「おい、気をつけろ。まだその辺にいるかもしれねぇぞ。そしたら次に拷問されるのは俺達かもしれんからな」

「やってらんねぇっつーの。俺、母ちゃんの奴隷じゃないっつーの」

「母ちゃんは関係ないだろ」

 一生牢屋の見張りで終わりそうな二人の騎士がボヤいていると、ノームモドキのシディマが呻きだした。

「イタタタタ!誰かぁ・・・誰か背中を擦って下さい。拷問された背中が痛いんです。あおっ!あおぉぉ~~~~!イタタタタタタァ!」

 軽装騎士の一人がチッと舌打ちした後、シディマの居る牢屋を蹴る。

「うるせぇんだよ!糞ゴブリンが!」

 しかし、ゴブリンとはいえノームモドキという種族名だけあってノームによく似ている。

 ノームはどの種族からも好かれている為、騎士にはシディマがノームのように見えてきた。

 罪悪感の湧いた騎士は廊を開けノームモドキの背中を擦る。ノームモドキは痛みが和らぐのか、黙って擦られている。

「すみません、騎士様。優しくして頂いて御礼のしようもありませんが代わりにこれをどうぞ」

 そう言ってシディマは隠し持っていた拷問用のメスで騎士の目を躊躇なく、嬉しそうに突いた。

「ギャァァァ!」

 騎士の悲鳴が拷問部屋に響き渡るともう一人の騎士が剣を抜いて駆けつけて来る。

「気をつけろ、そのゴブリンは凶器を持っているぞ!」

 目を刺された騎士は激痛に歯を食いしばって堪え、何とか同僚に注意を促すと気絶して仰向けに倒れた。

 シディマは廊の隅の暗闇で不気味に騎士の様子を伺っている。

 手にはメスしか持っていない。背の高さや武器にリーチ差があり、騎士は楽に倒せるとほくそ笑む。

 壁の隅にいるので突きが有効だ。ゴブリンの胴体の真ん中を目指しレイピアのように構えてショートソードを片手で突いた。

 しかし狡賢いノームモドキは驚くほどの跳躍を見せ、躱すと剣の上に立った。

 ゴブリンが乗ることで片手持ちだった剣は地面に叩きつけられ、シディマは気絶した騎士からいつの間にか奪って隠し持っていたダガーで、目の前の無防備な騎士の喉を掻き切る。

 騎士はゴボゴボゴボと喉から血潮を泡立て息絶えて床に倒れた。

「アーアーアー!」

 シディマが二人の騎士を倒すと別の牢屋から声が聞こえてきた。

 隣の牢にいた胸と恥部を汚れた布でかろうじて隠している魔人族は口枷から涎を垂らしながら目で助けてくれと訴えかけてくる。

「ん~助けて欲しいのですか?構いませんよ?そのほうが私の生存率も高くなりますから。クキキッ!」

 いざとなればこの魔人族を囮にして逃げようという算段だ。気絶している騎士から鍵を奪うと魔人族の女が捉えられている廊を開け、音を遮断する耳あてと呪文を封じる為の口枷を外してやった。

 マギンはもう何ヶ月も口枷を着けられていたせいか、顎が中々閉まらず、その閉まらない口の中の舌は乾いてひび割れていた。

 瓶から水を汲みゆっくり飲むと暫く咳込んだ。そしてしわがれた声で話し始める。

「助かったみたいな~。アチシの装備どこかなっていう」

 シディマは自分の装備の入った袋が無造作に木棚に置かれているのを見つけ、その横のマギンのカビの生えた袋を見つける。それを投げてよこすと魔人の女は手招きした。

「アチシは~シルビィって樹族に怨みがあるわけ~。あんた知らない?教えてくれたらこの転移石で一緒に逃がしてやんよ~?」

 袋から取り出した石ころをポンポンと投げては空中で掴んでいる。

「シルビィって、赤い髪の騎士だろ?あいつの体は美味しかったなぁ~キヒヒ」

 マギンの顔が険しくなり、シディマの襟首を掴む。

「美味しかった?つまり殺ったって事みたいな~?」

「違う違う、シルビィが寝てる間に体をペロペロ舐めてたら捕まったのよ。ヒヒッ!」

 間抜けな事をしでかして捕まったシディマは悪びれた様子も無く笑う。

 マギンも釣られて口を小さく開けてヒヒヒと笑った。口を大きく開けて笑うと顎が閉じなくなるかもしれないという恐怖があったのだ。

「で、どこにいると思う~?シルビィ」

「私がいた時にはゴデの街近くの砦にいました。見張りの会話を聞いた限りではグランデモニウム王国は北の帝国によって滅びたらしいのです。グランデモニウム王国という緩衝地域の無くなった樹族国は帝国に宣戦布告されて戦争がおっぱじまるらしいのですよ。だから彼女はまだゴデの街付近にいるかもしれませんねえ」

 マギンはカビた上着をウゲっという顔で捨て、無事だったズボンを履くと壁にかけてあった騎士の焦げ茶色の外套を羽織った。

「それでは~ゴデ近くの隠れ家に飛ぶっていうか~飛びます。掴まってください~」

 マギンは幾度にも渡る拷問で顔は変形しており、頭皮は何度も薄く削られ髪も生えてこない。顎の噛み合わせもおかしくなっており何回かに一回、喋ると顎がコキコキと鳴る。

 醜くなった顔を復讐の喜びで歪ませ、転移石を握ぎりしめる。

 シディマが外套の端を掴むのを確認すると二人は音もなくその場から消え去った。




 帝国軍野営地の近くにある滝から派手な水飛沫をあげて飛び出したのはイービルアイであった。

 帝国の騎士達は特に気にもせず野営の準備を続けた。誰かが飛ばした使い魔が戻ってきたのだろうと思ったのだ。

 もう辺りは暗く、野営の準備で忙しいのでイービルアイを気にしていられなかった。

「まさかこんな所で野営しているとはな。バレないうちに立ち去ろう」

 ヒジリは遮蔽フィールドを過信すること無く、なるべく音を建てずに静かに立ち去ろうとしていた。

 ふと横を見ると目の辺りを黒い布で覆った灰色のローブ姿のオークが杖に身をあずけるようにして石に座っている。前を横切ると、後ろからそのオークが声をかけてきた。

「あっしはねぇ旦那。この野営地の全員を薬草や呪術などで治療をしてるシャーマンでさぁ。この通り目は見えやせんが、治療に来る騎士や傭兵たちの動き方や心音のパターン、息の仕方、全て耳で覚えているンです。旦那はあっしの知っている音じゃ無いようで、どうも落ち着かないンですよねぇ。何者ですかね?」

 そう言い終わらない内にオークの仕込み杖の刃がビュとヒジリの背中を目掛けて切りかかってきた。

 ヒジリは振り返り様に裏拳でタイミングよく刃の腹を殴り折る。

「あらら、名刀”夢断ち“が折られてしまいやしたか。今まで何人もの敵に夢を見せて、その夢と命を断ってきた魔法の刀がこうも簡単に折られてしまっちゃあ、あっしの夢も終わりが来たといえましょう。思えばつまらない人生でございやした」

 死が目の前ににあるといった雰囲気ではなく、どこか茶化す感じの声であった。

「何故、私の存在を皆に知らせないのかね?」

 盲目のオークはブッフッヒと笑う。

「旦那の心音には、間者特有の殺意や不安、恐れが篭ってないからですかねぇ。それと胡散臭いと思うかもしれやせんが、あっしにはたまに過去や未来が見えるんでさね」

 呪術師はそう言うと呑気にパイプを取りだして煙草を吸い始めた。

「旦那はね、この世界で一つの大きな流れを作る人でさぁ。ただし、いま旦那が今やろうとしている事は悪手も悪手、大悪手でさぁね。このまま未来に進めば孤独がその身を引き裂くことになりやす。一旦そこに身を置くともう引き返せはしやせん。おぉ~見えてきた見えてきた!ブッフッヒ」

 オークは中々具体的な事を勿体ぶって言わない。ヒジリが無視して進もうとすると直ぐに見た未来を話し始めた。

「旦那がとても強い事があっしにはわかります。強いが故に将来降り注ぐ災難に目をつけられる。効率よく人々を無抵抗にさせるには、旦那の様な強い者を真っ先に狙うのが一番だからさぁね。勿論旦那はその大災厄に勝ちますがただでは済みません。どうぞ、そうなる前に親しい者との絆を深めておくことですね。もしかしたらそれらの者が助けてくれるかもしれませんから。ブッヒッヒ」

 オークの言葉をただ胡散臭いとヒジリは思った。科学万能の時代で生きて来た彼は占いを全く信用していないからだ。一応、科学で解明できていない魔法の力でのある程度の予見、という程度には認識して答える。

「もし本当に君が未来や過去を見えたとして、それはどの宇宙のものだね?無限の可能性が広がる世界線の中でどれをチョイスしたのかによって君の占いが当たるかどうかが決まる。近い世界線なら当たるかもしれないな。まぁ気に留めておこう。ではこのまま行かせてもらう」

「へぇ」

 不気味なオークはヒジリが立ち去るまで頭を下げていた。

「気味の悪いオークでしたね、マスター」

「ああ、それに不可解でもあった。私の存在に気がついて逃すとはな。ウメボシ、追手がいないか確認してくれ」

 ウメボシは移動しながら広域スキャンをする。

「【姿隠し】による空間の揺らぎや人型の生体反応は後方にありません」

「そうか・・・。しかし、あそこに野営地があったのは幸運だったな。情報の塊みたいなものだ。勿論、テントの中の地図をスキャンしてあるんだろう?ウメボシ」

 ウメボシはドヤ顔で答える。

「抜かりはありませんよ、マスター。後でナデナデしてくださいね」

「ナデナデだけでいいのかね?もっとして欲しい事があるんじゃないのか?」

 ヒジリはいたずらっぽく言う。

 以前のヒジリならば、こういった露骨に性的な冗談は言わなかった。制御チップが徐々に壊れ、本来の人間としてのヒジリの顔が見え隠れしている。

「もう、マスターのエッチ。でもウメボシはワイルドなマスターも嫌いではありません。なんというか人間味があって良いと思います。ウメボシにインプットされている二十一世紀の女性の人格がとても喜んでいます。ウフフ」

「そうかね。喜んでもらえて何よりだ。帝都と城の位置は解るな?急ぐぞ」

 野営地から幾ばくか距離をとった後、ウメボシの先導で時速八十キロ程のスピードで移動を開始した。

 一時間ほど進み、早めに寝て明日に備えようということになり、街道脇にある川近くの林で野宿する事にする。

 何度か野生のケルベロスやワニ程度の大きさの幼竜が襲いかかって来たが、フォースフィールドがモンスターを遮り尚且つウメボシが電流を浴びせて追い払っていた。

 ヒジリは夜中に一度も起きることはなく朝を迎えて、腕の中のウメボシを撫でると抱えたまま立ち上がり片手で伸びをする。

「さぁ行くとするか。朝食は携帯食料でいい。水を一杯くれ」

「かしこまりました」

 ヒジリは肩のポケットから小さなブロック状の携帯食料を出すと口に放り込み水で流し込んだ。すぐに腹が膨れ満足そうにお腹を擦っていると、街道からカサカサと衣擦れの音が聞こえてきた。ヒジリは透明になると音の方を見る。

 帝都から来たと思われる数人の軽装の斥候が行軍する先の様子を探りに来たのだ。通り過ぎるのを待ってウメボシに後からくる軍隊の規模を聞く。

「広域スキャンの範囲内だけでも一万五千人程おります。光側の軍勢は一万弱。滝で野営していた軍勢も合わせると帝国は二万から三万の軍勢が戦場に向かっていると思われます。どうしますか?マスター」

 ヒジリはいつものように顎を擦って考える。何かを閃いたその顔には影が差し、どこかいつもと違う雰囲気を醸し出していた。

「よし、少し邪魔をしてやるか。殺さない程度の爆発力のある地雷を埋めろ。警戒して迂回するであろうルートにもな。怪我人が増えればそれだけ面倒を見る者が増え、軍としての効率が悪くなる。回復役に負担がかかればかかるほど良い」

「少々過激な案ですね・・・。その・・いえ何でもありません。かしこまりました」

 以前は相手に怪我を負わす事も躊躇っていた主だったが、残虐性が増している事にウメボシは驚くも、あちこちに忙しく飛んで周りあらゆる場所にデータから再構成した地雷を埋めていった。

 地球であれば殺傷兵器をデュプリケイトした時点で、政府の監視下に置かれ精神調整ルームへと飛ばされてしまう。普段飛ばしているレーザービームも本来であればアウトだ。

「よし、ではこのまま川沿いを進んで帝都に向かう」

 少し警戒して歩いて進むと行軍中の軍とすれ違う。

 暫くして後方で爆発音が響き渡り悲鳴と馬の嘶きが混乱の規模の大きさを物語っていた。まだまだ続く行軍中の後方でも動揺が伝わり隊列がどんどんと乱れていく。

「上手く言ってるな。帝都にはあとどれくらいで着く?」

「このまま何事も無ければ最短距離で二時間ほどです」

 バージョンアップしたヘルメスブーツで限界高度である十メートルほど浮くと時速百キロで空中を移動し始めた。

「良いんですか?あまり激しくヘルメスブーツを使いますと、冷却期間の所為で後々通常使用しか出来なくなりますよ?」

「なに、さっさと皇帝を脅すなりしてしまえば争いも終わる。急ぐぞ」

「はい」

 ゴウゴウと鳴る風の中、ヒジリは昨日の呪術師の言葉を思い出していた。

(このまま帝都に進み皇帝に遭う事が自分にとって最悪な未来を招くのだろうか?ではここで引き返して戦場に赴き、戦いながらカプリコンに敵を一掃してもらうか?いっそ、説得や脅しよりも皇帝に取って代わってはどうだろうか?闇側は総じて力あるものに従う傾向があるというからな)

 ヒジリは最後に思い浮かんだ選択肢を選んだ。



 野営地にいる呪術師のオークは徐に立ち上がると林の方へと歩いて行った。帝国軍の誰もが彼の存在に気が付いていない。オークは林を抜けるとゴブリンの姿に変わっていた。

「あっしは彼を導けたでしょうか。運命を変えるには彼しかいないのでヤンス・・・。この程度の力しかない自分が情けない・・・。それでも彼に未来を託すしか道はないのでヤンス」

 ゴブリンはブツブツ呟くと転移魔法でどこかへと飛んでいった。
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