未来人が未開惑星に行ったら無敵だった件

藤岡 フジオ

文字の大きさ
294 / 373

禁断の箱庭と融合する前の世界(98)

しおりを挟む
 タカヒロは小屋があまりに土地に馴染んでいる事に驚いている。飛ばされた先は空き地で昔は家が建っていたのか土台のコンクリートだけが残っていた。

(帰ってきたんだ・・・日本!!)

 帰還できた喜びとこれまでの辛かった人生を考えると、タカヒロは涙が溢れ嗚咽が漏れそうになったが、暗殺者としての自分が感情を押し殺して無表情にさせる。

「どこだ・・・ここは・・・。マナが極端に少ない場所だな・・・」

 ヤイバはキョロキョロと見渡して道端に落ちている朽ちた標識を見ると、鉄傀儡の施設で見た星の国の文字が書かれていた。少しは星の国の文字を読むことができるが、流石にこれは読めなかった。

 タカヒロも標識に近づいて文字を読む。

―――埼玉県○○村―――

「どうやら、廃屋があったり人が住んでいないところを見ると、ここは廃村みたいだな・・・。これは返って好都合かもしれない。ヤイバやワロティニスは大きいから都会だと目立って警察沙汰になっただろうし」

 ヤイバは三メートルもあり、逞しい体格をしている。ワロティニスでさえ二メートル半はある。

 タカヒロの言う通り、普通に都会などを歩けば大騒ぎとなり警官からの職務質問は免れないだろう。

 廃村と言ってもまだまだ綺麗な家が建っており、生活道具もそのまま残されていた。近くには飲水になる湧水があり水源にも困らない。

「村人はどうしたんですか?魔物に襲われたにしては綺麗ですね」

「この世界に魔物はいないのだよ、ヤイバ。それにしても君達まで飛ばされてくるとは思いもしなかった」

 小屋からワロティニスとフランが恐る恐る出て来る。

「小屋が揺れたかと思ったら何でこんな所にぃ・・・?」

「お兄ちゃん達、敵と戦っていたんでしょ?敵はどこに行ったの?」

 タカヒロはどこか申し訳なさそうな顔をして、不思議がるフラン達に言った。

「ここは・・・日本という国の埼玉県という土地なんだ。君たちは俺の組織の仲間の能力で異世界に飛ばされて、この地にやって来てしまった。俺のせいで巻き込んでしまってすまない」

 タカヒロは頭を下げる。

「ここは星の国なのかな?何だかあんまり私達の世界と変わらないような気がするけど」

 ワロティニスは近くの農具入れに立てかけてあったクワを手に取って見ながら言った。

「お前達の言う星の国とは違う。聞いた感じではあちらの世界の星の国は科学技術が神レベルに発展しているから、俺の世界とは別の星の国だ。(神様が地球人だと知った時は驚いたな)」

「カガク技術が何かは知らないけど・・・。とにかくここは長閑だわぁ。素敵」

「はは・・。そうだな」

 少し離れた場所にまだまだ使えそうな棚田があり、あぜ道にはツクシが沢山生えており、モンシロチョウが飛んでいる。

 ワロティニスはクワを地面に置くと湧き水を両手で掬って飲み、喉を湿らすと暫くしてからアーーッ!と叫んだ。

「私達、元の世界に帰れないんじゃないかな?お兄ちゃん!」

 今頃か!、とツッコミそうになったヤイバは何とか帰る手段は無いかと考えていた。が、ここで何かできる事は少ないと判断する。

「ああ・・・そうだね、ワロ。もしかしたらマナの濃い場所で例の霧が発生していれば帰ることが出来るかもしれないが、マナの少ないこの世界でその場所を探し出すには何年もかかるだろう・・・」

 金色の瞳が暫く不安そうに兄を見つめていたが、何故かニコッと笑った。

「この世界で二人きりで暮らすのも悪くないかもね!」

「ねぇ・・・私もいるんですけどぉ?」

 ワロティニスに存在を忘れられたフランがむくれながら、近くの丸太で出来た椅子に座った。

「ほんと綺麗な場所ね、ここ。春の草花の香りと温かい風が気持ちいい」

 フランは白いスプリングコートを脱いでシャツとズボンだけになり、春の温かい風と日光をその身に浴びた。

 小屋からはタカヒロの母親も出て来た。

 ヤイバ達がいるにも関わらず怖がることは無く、呆けたように歩いて道端の朽ちた標識を見つめている。

「埼玉県・・・?日本・・・?日本に帰ってきた!」

「母さん・・・?」

 エミは記憶が戻ったのか、息子に走り寄り抱きしめた。

「タカヒロ!私達、日本に帰ってきたのよ!」

 フランと同じぐらいの背丈のエミは息子の傷だらけの胸に顔を埋める。

「記憶が戻ったのか?母さん!」

「私、記憶を失くしていたの?気がついたらここにいて・・・確かタカヒロと引き離されてから・・・」

「いいよ、母さん。そこから先は思い出さなくていい。日本に戻ってこれた事を喜ぼう」

「そう言えばタカヒロ、随分と大きくなったわね。見た目が変わっても何故かタカヒロだって解った」

「母さん・・・」

 タカヒロは母親をギュッと抱きしめて僅かに涙を零す。遂に元の世界に戻り母親の記憶まで取り戻した。もう誰かを殺す必要もない。これから平和な日々が待っているのだ。うれし涙を零さない理由はなかった。

 ワロティニスはその光景を見て涙を浮かべて兄の腕にしがみつく。

「お母さんに会えて・・・自分の世界に戻れて良かったね、タカヒロさんは」

「ああ。僕らは故郷に戻れなくなったが、少なくともその価値はあった」

「貴方達は優しいわねぇ。勿論二人の幸せは嬉しいけど、私はさっきからずっと帰る事ばかり考えているわぁ」

「そりゃあ僕達も帰りたいですよ、フランさん。でも帰れる可能性が低いのなら今をどう生きるかを考えないと。それに帰れる可能性もゼロではないでしょうから前向きにいきましょう」

「そうね」

「ねぇお兄ちゃん!あそこに私達でも暮らせそうな大きな家があるよ」

「行ってみよう。タカヒロさん、僕たちは周辺を散策してきます」

「ああ。なるべく人に見つからないようにしてくれ。人里離れた廃村だから大丈夫だとは思うけど」

「はい」

 ヤイバ達は帰れない不安よりも異世界への興味が勝っているせいでワクワクとした表情を隠せない。

 兄妹は少し興奮気味にキョロキョロと周りを見ながら建物へと向かった。後を追うフランも覚悟を決めたのか、いつもののんびりとした彼女に戻って鼻歌を歌っている。

 彼らが大きな建物と呼んだ村の備蓄品倉庫は天井が高く頑丈であった。

「ねぇ中に沢山の物が有るけど、何かしら?」

 フランは倉庫の棚に沢山積み上げられたダンボールの中を探っている。そしてビニールに覆われた新品の毛布を見つけた。

「何か変な透明の膜に覆われているけど、毛布が入ってるみたいね?この膜何かしら・・・魔物でもいるのかしらね?」

「この世界に魔物はいないそうですよ、フランさん(さっきの話を聞いてなかったのかな)」

「ええーー!天国みたいな世界ねぇ!となると冒険者や私みたいな聖騎士は商売上がったりじゃない・・・」

「商売って・・・。フランさんは聖騎士なんですから報酬は直接貰わないでしょ・・・」

「あっ!見て!食料っぽい物発見!」

 フランは乾パンを見つけた。缶を暫くひっくり返したりして観察し、プルトップを引いて蓋を開けた。

 乾パンを摘むとクンクンと匂ってからヤイバに差し出す。

「僕に毒味させるのですか・・・。この僕に・・・」

 ヤイバは乾パンを受け取ると躊躇なくスッと妹に差し出した。無言でワロティニスに毒味しろと言っているのだ。

「もーーー!お兄ちゃん酷い!私に毒味しろっていうの?もーーー!」

「大丈夫だ、毒だったらフランさんが治してくれる。ハッ!そう言えばフランさんが一緒にいるのは不幸中の幸いだったな!」

 潔癖症のヤイバは腐っていたりカビている可能性が少しでも有るものを絶対に口にしようとはしない。

「お兄ちゃんの馬鹿」

 そう言って兄の手から乾パンを受け取り口に放り込んだ。

 ワロティニスはすぐに噛もうとはせず舌で乾パンを舐めて確かめている横で、フランは乾パンを見つめながらヒジリの持っていた携帯食料を思い出して懐かしむ。

「そう言えばぁ、貴方達のお父さんがそれによく似た食料を持っていたわ。一つ食べるだけでお腹がいっぱいになるのよ」

 ワロティニスは覚悟を決めたのか、硬い乾パンをボリボリと嫌そうな顔で噛み砕いている。

「何だろう・・・。若干塩味がするけど美味しくはない。香ばしいだけの硬いビスケットだよ・・。お腹も膨れないし・・・んー喉が渇くぅ」

「どうだ?毒っぽくはないか?腐っていたりカビ臭かったりしないか?ワロ」

「うん。問題ない」

 エア眼鏡を指で持ち上げて妹は兄の物真似をする。毒味をさせた事に対する少しばかりの復讐なのだ。

(ぐほぉあ!小さな反撃をするワロちゃん可愛いいいいい!!)

 勿論ヤイバは無表情である。眼鏡を指で持ち上げ光に反射させて”今のは何だ?“という顔をしている。

「これは僕達向きの食料では無いな。これではオヤツにもならない。オーガの僕たちでは直ぐに食べ尽くしてしまうだろう」

「そうだね・・・」

 フランは二人の会話を聞いてオーガの特性を思い出した。

(そうだわ!オーガって限界までお腹が減ると凶暴化するんだった!今はお別れ会で沢山食べていたからお腹も膨れているだろうけど、これからは大変だわ!)

「凄いわ!」

 入り口からタカヒロの母親の声が聞こえてきた。タカヒロとエミが倉庫に入ってきた。

「保存食料がこんなに沢山!毛布まで!トイレットペーパーもある。この備蓄倉庫はこの村だけじゃなくこの地域一帯を賄う為に作られたと壁のプレートに書いてあるから納得ね。でも放置されている所を見ると地域全体が過疎地になってしまったのね」

「何故、誰も食料を持っていかなかったのかしら?それにここは盗賊にも荒らされてもいないわぁ」

 エミが微笑んで答える。

「この国は食料も物も有り余っているからね。それにこれらを処分するにもお金が掛かるの。盗賊はいないけど、ここを荒らしに来る人はいるんじゃないかしら。或は今のところ、そういった人達に見つかっていないだけだかもね。そういう人達は生活臭や人の気配が有れば近寄ってこないから洗濯物を干すとか畑を作るとかするといいかもね」

「何だかユルイ世界ねぇ・・・。私達の世界だったら、この倉庫を巡って争いや殺し合いが起きそうだけど。あまり死が身近じゃないって感じね?」

 実際フランは、死んで所有者のいなくなった魔法使いの塔の所有権で殺し合いまでに発展した領主たちを見ている。

 魔法使いの塔はマジックアイテムや貴重な触媒が沢山あり、それらを売ればかなりの額になるからだ。聖騎士として仲裁する前に彼らは口論となり、魔法を発動させて互いを攻撃して死んでしまった。

「言い方は悪いが、俺達にしてみればお前たちの世界が異常なんだ。簡単に人が死んだり殺されたりする世界はおかしい」

 この言葉はタカヒロの自虐的な皮肉でもある。自分は最も命のやりとりに近い世界に生きていたのだ。仕方がないとは言え自分の命惜しさで他人の命を奪ってきたのは間違いない。

「確かにおかしいですよね。でも僕らの世界も少しずつ良くなってきていますよ。特に帝国は父上が統治して以降大きく変わっています。僕らもその内この世界のように平和で穏やかな世界にしてみますよ」

「ああ、そうだな。お前たちが帰れるよう俺も出来る限り協力する。それから俺たちの為に・・・色々とありがとうな」

 タカヒロは申し訳なさ半分、感謝半分といった感じでぎこちなくニッコリと笑った。長い髪で顔が隠れ気味だが、髪の隙間から彼の笑顔は見れた。

「当面はここで暮らすにしても、やはり金は必要だな。東京に出て売れそうな物を売ってお金に変えてもらおう。あそこなら身分証が無くても買い取ってくれる怪しい業者もいそうだし。と言っても俺は奴隷暗殺者だったから、ろくなものは持っていないが・・・」

 そう言ってタカヒロは小さな宝石の入っている自分の革袋の中身を見た。

「トウキョウ?そこはどんな所なの?」

 ワロティニスとフランの目が輝いた。ツィガルやアルケディアでは宝石をお金に変えられるような場所は大抵都会だからだ。

「そうだな・・・、セブレの街に近いかな」

「セブレ!」

 ワロティニスの目がいよいよキラキラと輝き出した。

「フランさんは神聖国モティのセブレに何度か行ったことあるよね?私は行ったこと無くて・・・」

「ええ、大きなお店が沢山あって世界でも有数のお金持ちが住む楽しい街よ」

「いいな~。商品を眺めるだけでも楽しそう!ねぇ、タカヒロさん!私達も行ったら駄目かな?」

「しかし・・・フランさんはともかく、オーガは目立ち過ぎる・・・」

 しょんぼりする妹を見て兄は胸が痛くなる。何とか妹の役に立ちたいと考え、タカヒロに提案する。

「【透明】の魔法なら他人にも掛けられますから、僕とワロティニスだけ透明になって後ろを付いていくというのはどうでしょうか?この魔法の効果は特定条件下まで続きますし、燃費がいいのでマナの少ないこの世界でも問題なく使用できると思います」

「確か、他人に攻撃されたり攻撃を仕掛けたりしなければ解けない魔法だったよね。良いかもしれない!流石お兄ちゃん!」

「・・・。じゃあ皆で東京まで行ってみるか・・・。色々と不安だが、お前たちが喜ぶのなら償いというか恩返しになると言うか・・・な?」

「僕らは帰るつもりでいますよ、タカヒロさん。あまり気を使わないでください」

「そうか・・・。そう言ってもらえると気が楽になる、ありがとう」

「さて、僕たちはお腹が空いて凶暴になる前に食料の調達にでも行くかな。さっき茂みで鹿や猪を見たから、まだ近くにいるかもしれない。行こうワロティニス」

「うん」





「えらいっこちゃー!えらいこっちゃでー!」

 マサヨシは女になり身軽になった体で通りを矢の如く走り、ピンクのお城へ駆け込んだ。

 ドアをガンガンと叩くと大きい扉に付いている小さな扉が開き、赤い瞳が小さなオーガの女の子を見た。

「だれ?」

「おわぁ!タスネ!」

「呼び捨てとは無礼ね!貴方誰よ!」

「マサ・・マサヨです」

「変な名前ね」

 タスネの口からアルコールの匂いが漂ってくる。

(くっせぇ!まだ酔いが覚めてねぇな。他に誰かいないのか?)

 タスネの後ろから静かな衣擦れの音と人の気配がする。

「誰?お姉ちゃん・・・」

「あ、イグナ。何か変なオーガの女の子が馴れ馴れしいのよ」

「いや、俺のことはどうでもいいから!それよりもヤイバが・・!ヤイバが・・・!」

 マサヨシはそこでゲホゲホと咽てしまった。

 訝しむ姉妹だが、先程のお別れ会でこのオーガを見ている。

「どうぞ」

 只ならぬ雰囲気でヤイバの事を伝えようとするマサヨシをイグナはお城に入れ、応接間まで通すとイグナはテーブルに【食料創造】で革袋に入った水を出す。

 マサヨシはそれをごくごく飲むと落ち着き、ソファに座ってさっき見た出来事を話し始めた。

「実は・・・」
しおりを挟む
感想 22

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚… スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて… 気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。 愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。 生きていればいつかは幼馴染達とまた会える! 愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」 幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。 愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。 はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

処理中です...