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闘技場
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落下状態を検知したヘルメスブーツが地面すれすれで作動した。
一センチほど浮いた状態から着地し、ヒジリは周りを慎重に観察した。
どこかの牢屋のようにも見える。
直ぐに背後で誰かが着地する音が聞こえたかと思うと背中に何かを貼られた。
そこには自分を罠にはめた犬人の女が何の警戒もなく立っている。
「これで強制契約完了っと。暇つぶしに追剥をやってみるもんだね。レディ以上の逸材を発見出来て、アタイは幸せだよ。今からあんたはアタイのもんだ! いいね? そうそう、ご主人様の名前を憶えておきな。あたいの名前は横取りのアギーだよぉ」
無防備過ぎる女を不思議に思うも、ヒジリは彼女のその得意げな顔に苛立つ。
「黙れ」
パーン!
身長250cmの大男から繰り出される威圧感のあるビンタは、アギーの長い鼻っ面を軽く叩いた。本気のビンタなら彼女の鼻は根元から無くなっていただろう。
「ギャワワン! 何で? 何でご主人様に歯向かうんだい? 強制下僕の札が効いていないのか?」
そんなはずはないと狼狽したアギーは長い鼻を押さえて後ずさりをすると、牢屋の扉から出てガチャリと鍵を閉めた。
「まぁ従おうが従うまいが、あたいの仕事はここまでさ。あんたを闘技場に連れてきただけでもお金が入る。いい商売だろう? 精々命尽きるまで戦い続けるんだね。フフフハハハ」
アギーは憎たらしい笑い声をあげると階段を駆け上りいなくなった。
ヒジリは暗視スコープの付いたカチューシャを目まで下ろして、薄暗い牢屋を見る。
スコープは周りの牢にいるオーガ、ゴブリン、オーク、ならず者の樹族や地走り族、獣人などを映していた。
殆どの種族は闇の中でもある程度目が見えるのか、誰かが大きく動くとそちらを見たて何をしているのか確認している。勿論、今のヒジリは注目の的だ。
「臭いな」
ざっと見ただけでも三十人ぐらいはいるだろうか。牢屋の中には一応トイレや藁を敷いた石のベッドがあるが、快適とは言い難く、糞尿の跡がそこかしこにある。
「さて」
鉄格子を曲げて出るのは容易だが、取り敢えず隣の牢にいる陰気そうな鯖柄の猫人にヒジリは声をかけてみた。
「そこの君。何でもよいので情報をくれないかね?」
「空腹に響くから黙ってろよ、糞オーガ(妙に賢そうな喋り方をするオーガだな・・・オーガメイジか? 珍しい)」
「ただで教えろとは言わんよ。ほら」
ヒジリは肩ポケットから出した携帯食料を一つ猫人に投げてよこす。
「たったこれっぽっちで喋るか、馬鹿が」
そう言って猫人は袋を破いて、それをさっさと食べてしまった。
「お? なんだこりゃ! 一気に満腹になったぞ!」
「満足したかね? では情報を宜しく頼む」
「あ、ああ・・・。ここは闘技場。戦いは基本的に一対一だ。時々チーム戦がある。武器は何でもあり。勝ち抜き戦で戦闘不能になるか死んだら終わり。生き残ったらその日のお飯(まんま)が食える。たまに来る王様が恩赦を与えてくれたなら、おめでとう。晴れて自由の身だ。お前は運が良いぞ、明日はその王様が来る日だ。なので今日はその準備で忙しくて試合はゼロ。その代り飯も無し」
「じゃあ明日が気合の入れどころだな。君も頑張りたまえよ」
「チッ! 変なオーガだな。食い物ありがとよ」
満腹になった鯖柄の猫人は丸くなって眠ってしまった。
「俺にもくれよ。食い物くれよ」
周りの亜人やモンスター達が一斉に騒ぎだした。
「うるせぇぞ! 静かにしろ! 歩く糞袋どもが!」
階段を降りてきた看守らしき地走り族が、棒で鉄格子をカンカンと叩く。
ヒジリには看守が棒を持って粋がったちびっ子にしか見えなかったが、誰もが彼に怯えて静かになった。
(ほう、獅子人ですら静かになったな。余程強い地走り族なのか? まぁどうだっていいさ)
看守に見つからないように肩のポケットから携帯食料を取り出すと、ヒジリは届く範囲の牢にそれを投げ入れた。
すると周りからは感謝と嘲笑の囁き声が半々の割合で返ってくる。
お人好し、と嘲笑するのは大概がならず者達であった。
感謝するのは最近無理やり連れてこられた大人しそうな亜人や知性のあるモンスターだ。
怪しい動きに気がついた看守が威圧するように牢の前で立っていたが、ヒジリは気にせず藁のベッドに寝転んだ。枕が無いのでどうも落ち着かない。藁を枕にしてみたりしたが、如何せん量が少ない。結局半身を起こしてぼんやりと考える。
(さて、どう攻略するか)
明日、命のやり取りをするという状況にもかかわらず、ヒジリはテレビゲームでもやるような感覚でこれから起こる出来事に胸を弾ませている。
(と、考えてみたところで情報が足りないのも事実。この星の情報自体が少ないというのに)
色々と考えるがチーム戦だとしても仲間との相談も試合が始まってからである。ほぼぶっつけ本番の状況になるので、今は考えても仕方がないと石のベッドの近くにある鉄格子にもたれ掛りそのまま眠ってしまった。
―――コッポッポ!
翌朝、足音とちびっ子看守が叩くカウベルの音でヒジリは目を覚ます。拳を口の前に作り欠伸を噛み殺すと起き上がって、看守の言葉に耳を傾ける。
「お前ら、喜べ! 第一回戦は犯罪者チーム対、奴隷チームでの殺し合いだぁ! 今日は王様から有難い恩赦があるから頑張れよ! 本音を言えば、お前らが全員死んでくれた方が観客も喜んでくれて盛り上がるんだけどなぁ! ヒャハハ!」
ちびっ子看守は子供の声で悪ぶるが迫力がない。しかし、奴隷商人に捕まったと思われる亜人達はブルブルと震えている。
(朝から煩いな。ふぁぁぁ)
この看守は恐らく奴隷狩りもするのだろう。地走り族の子供のような見た目には誰もが騙されやすい。子供のようだと舐めていたら手練だったという事も多々ある。
看守は牢屋の番号を確認しながら、赤色と青色のスカーフを放り込んでいく。
「そのスカーフを腕に巻けぃ。観客にチームの区別が付きやすいように色分けした布だぁ。犯罪者チームは赤、間抜け奴隷チームは青だぞ! ・・・ん~? おいおいおい、間抜け奴隷チームはスカーフと同じ顔色をしているじゃねぇか! あー? ふひゃは!」
ヒジリの牢には青いスカーフが投げ込まれた。看守が馬鹿にする青チームに誰がいるのかをざっと見ると、オーガがいるのが見える。黒い髪にはフケが浮きボサボサで、如何にも愚鈍なオーガといった風貌だ。
他は農民か町人っぽいゴブリンが二人とオークが一人、上半身が馬で下半身が魚という地上では全く役に立たないモンスターが一匹。
それから昨日の猫人が何故か同じチームにいる。犯罪者チームで数が余ったのだろうとヒジリは気にしなかった。
赤いスカーフを腕に巻く犯罪者チームは樹族や地走り族や犬人で構成されており、冒険者崩れのならず者といった雰囲気である。
(ゲーム気分の不殺縛りだとこの状況は圧倒的に不利だな。仲間が圧倒的に弱すぎる。こちらで魔法が使えそうなのは猫人とあの馬っぽいモンスターだけか? モンスターに話は通じるのか? ゴブリンとオークは見るからに戦闘経験が無さそうだ。オーガに至っては作戦を伝えるのも一苦労するのでは?)
ヒジリはぐるりと目を一回転させると、ため息をついて個人戦だったら良かったのにと思うのだった。
一センチほど浮いた状態から着地し、ヒジリは周りを慎重に観察した。
どこかの牢屋のようにも見える。
直ぐに背後で誰かが着地する音が聞こえたかと思うと背中に何かを貼られた。
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無防備過ぎる女を不思議に思うも、ヒジリは彼女のその得意げな顔に苛立つ。
「黙れ」
パーン!
身長250cmの大男から繰り出される威圧感のあるビンタは、アギーの長い鼻っ面を軽く叩いた。本気のビンタなら彼女の鼻は根元から無くなっていただろう。
「ギャワワン! 何で? 何でご主人様に歯向かうんだい? 強制下僕の札が効いていないのか?」
そんなはずはないと狼狽したアギーは長い鼻を押さえて後ずさりをすると、牢屋の扉から出てガチャリと鍵を閉めた。
「まぁ従おうが従うまいが、あたいの仕事はここまでさ。あんたを闘技場に連れてきただけでもお金が入る。いい商売だろう? 精々命尽きるまで戦い続けるんだね。フフフハハハ」
アギーは憎たらしい笑い声をあげると階段を駆け上りいなくなった。
ヒジリは暗視スコープの付いたカチューシャを目まで下ろして、薄暗い牢屋を見る。
スコープは周りの牢にいるオーガ、ゴブリン、オーク、ならず者の樹族や地走り族、獣人などを映していた。
殆どの種族は闇の中でもある程度目が見えるのか、誰かが大きく動くとそちらを見たて何をしているのか確認している。勿論、今のヒジリは注目の的だ。
「臭いな」
ざっと見ただけでも三十人ぐらいはいるだろうか。牢屋の中には一応トイレや藁を敷いた石のベッドがあるが、快適とは言い難く、糞尿の跡がそこかしこにある。
「さて」
鉄格子を曲げて出るのは容易だが、取り敢えず隣の牢にいる陰気そうな鯖柄の猫人にヒジリは声をかけてみた。
「そこの君。何でもよいので情報をくれないかね?」
「空腹に響くから黙ってろよ、糞オーガ(妙に賢そうな喋り方をするオーガだな・・・オーガメイジか? 珍しい)」
「ただで教えろとは言わんよ。ほら」
ヒジリは肩ポケットから出した携帯食料を一つ猫人に投げてよこす。
「たったこれっぽっちで喋るか、馬鹿が」
そう言って猫人は袋を破いて、それをさっさと食べてしまった。
「お? なんだこりゃ! 一気に満腹になったぞ!」
「満足したかね? では情報を宜しく頼む」
「あ、ああ・・・。ここは闘技場。戦いは基本的に一対一だ。時々チーム戦がある。武器は何でもあり。勝ち抜き戦で戦闘不能になるか死んだら終わり。生き残ったらその日のお飯(まんま)が食える。たまに来る王様が恩赦を与えてくれたなら、おめでとう。晴れて自由の身だ。お前は運が良いぞ、明日はその王様が来る日だ。なので今日はその準備で忙しくて試合はゼロ。その代り飯も無し」
「じゃあ明日が気合の入れどころだな。君も頑張りたまえよ」
「チッ! 変なオーガだな。食い物ありがとよ」
満腹になった鯖柄の猫人は丸くなって眠ってしまった。
「俺にもくれよ。食い物くれよ」
周りの亜人やモンスター達が一斉に騒ぎだした。
「うるせぇぞ! 静かにしろ! 歩く糞袋どもが!」
階段を降りてきた看守らしき地走り族が、棒で鉄格子をカンカンと叩く。
ヒジリには看守が棒を持って粋がったちびっ子にしか見えなかったが、誰もが彼に怯えて静かになった。
(ほう、獅子人ですら静かになったな。余程強い地走り族なのか? まぁどうだっていいさ)
看守に見つからないように肩のポケットから携帯食料を取り出すと、ヒジリは届く範囲の牢にそれを投げ入れた。
すると周りからは感謝と嘲笑の囁き声が半々の割合で返ってくる。
お人好し、と嘲笑するのは大概がならず者達であった。
感謝するのは最近無理やり連れてこられた大人しそうな亜人や知性のあるモンスターだ。
怪しい動きに気がついた看守が威圧するように牢の前で立っていたが、ヒジリは気にせず藁のベッドに寝転んだ。枕が無いのでどうも落ち着かない。藁を枕にしてみたりしたが、如何せん量が少ない。結局半身を起こしてぼんやりと考える。
(さて、どう攻略するか)
明日、命のやり取りをするという状況にもかかわらず、ヒジリはテレビゲームでもやるような感覚でこれから起こる出来事に胸を弾ませている。
(と、考えてみたところで情報が足りないのも事実。この星の情報自体が少ないというのに)
色々と考えるがチーム戦だとしても仲間との相談も試合が始まってからである。ほぼぶっつけ本番の状況になるので、今は考えても仕方がないと石のベッドの近くにある鉄格子にもたれ掛りそのまま眠ってしまった。
―――コッポッポ!
翌朝、足音とちびっ子看守が叩くカウベルの音でヒジリは目を覚ます。拳を口の前に作り欠伸を噛み殺すと起き上がって、看守の言葉に耳を傾ける。
「お前ら、喜べ! 第一回戦は犯罪者チーム対、奴隷チームでの殺し合いだぁ! 今日は王様から有難い恩赦があるから頑張れよ! 本音を言えば、お前らが全員死んでくれた方が観客も喜んでくれて盛り上がるんだけどなぁ! ヒャハハ!」
ちびっ子看守は子供の声で悪ぶるが迫力がない。しかし、奴隷商人に捕まったと思われる亜人達はブルブルと震えている。
(朝から煩いな。ふぁぁぁ)
この看守は恐らく奴隷狩りもするのだろう。地走り族の子供のような見た目には誰もが騙されやすい。子供のようだと舐めていたら手練だったという事も多々ある。
看守は牢屋の番号を確認しながら、赤色と青色のスカーフを放り込んでいく。
「そのスカーフを腕に巻けぃ。観客にチームの区別が付きやすいように色分けした布だぁ。犯罪者チームは赤、間抜け奴隷チームは青だぞ! ・・・ん~? おいおいおい、間抜け奴隷チームはスカーフと同じ顔色をしているじゃねぇか! あー? ふひゃは!」
ヒジリの牢には青いスカーフが投げ込まれた。看守が馬鹿にする青チームに誰がいるのかをざっと見ると、オーガがいるのが見える。黒い髪にはフケが浮きボサボサで、如何にも愚鈍なオーガといった風貌だ。
他は農民か町人っぽいゴブリンが二人とオークが一人、上半身が馬で下半身が魚という地上では全く役に立たないモンスターが一匹。
それから昨日の猫人が何故か同じチームにいる。犯罪者チームで数が余ったのだろうとヒジリは気にしなかった。
赤いスカーフを腕に巻く犯罪者チームは樹族や地走り族や犬人で構成されており、冒険者崩れのならず者といった雰囲気である。
(ゲーム気分の不殺縛りだとこの状況は圧倒的に不利だな。仲間が圧倒的に弱すぎる。こちらで魔法が使えそうなのは猫人とあの馬っぽいモンスターだけか? モンスターに話は通じるのか? ゴブリンとオークは見るからに戦闘経験が無さそうだ。オーガに至っては作戦を伝えるのも一苦労するのでは?)
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