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スカーとベンキの日常
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サカモト神が去ってから神聖国モティから聖地認定を受けた神国ヒジランドは沢山の外国人で賑わっていた。
「何で光側の奴らに聖地認定されなきゃなんねぇんだよ」
オーガの酒場の窓から外国人で賑わう大通りを見てスカーはフンと鼻を鳴らした。
「珍しく機嫌が悪いな、スカー」
ベンキは読んでいた本をテーブルに伏せて置くとビン底眼鏡の奥からスカーを見る。砦の戦士のムードメーカーは風に棚引く蝋燭の炎のような髪をしきりに撫でていた。イライラしている証拠だ。
「だってよ、光、闇関係なく引っ切り無しに外国人が来るんだぜ?お行儀良くしとかなきゃならねぇじゃんかよ」
「これも巡礼者に門戸を開く政策をとる我らが王の方針だ。文句を言うな。神に寵愛されし国なのだぞ。神聖国モティが喉から手が出る程欲しい神の威光と愛を我が国が受けたのだ。しかも巡礼者は金を落としていってくれる。見ろ」
給仕のゴブリンだけでなくミカティニスとヘカティニスが忙しそうに店を出たり入ったりしている。このオーガの酒場は基本的に地元民で埋め尽くされるので、観光客は入ってこない。しかし、酒場が用意した外の出店には外国人が列をなしていた。
「なんだ?外の出店で弁当屋やってんのか。かぁー!商魂逞しいねぇ、ミカ母ちゃんは」
「そうだ、巡礼者は途絶えることなくやって来る。信者がいる限り永遠にだ。この商機で街は空前絶後の儲け時なのだ。もう暫くすれば誰もが金持ちになるぞ。ヒジランド中からゴデの街を目指す若者も増え、今やこの街はヒジランド随一の繁華街となった」
「お前はよく観察しているなぁ。流石は砦の戦士ギルドの司令塔。俺は人が増えてウゼェとしか思ってなかったぜ」
「まぁ人が増えて確かに面倒だ。ほら仕事が出来た。窓の外を見ろ、迷子だ。行くぞスカー」
「迷子だぁ?俺らは親探しも仕事の内だったか?」
「そうだが?警邏して怪物やならず者と戦うだけが仕事じゃないぞ」
「へいへい」
ベンキは渋い顔をするスカーの背中を押して外に出た。
泣き喚く子供に誰もが無関心だ。
「人が増えると他人の事なんて気にならなくなるんだよなぁ。不思議と」
「まぁ俺たちは元々他人を積極的に助けるなんて事はしなかったから、今も昔も変わらないがな」
スカーは邪魔な巡礼者達を掻き分けて子供に近づく。
「邪魔だ、どけ!警察のお通りだ!」
外国から来たオーガの男の子の目線に合わせようとスカーはしゃがむ。
「坊主、どっから来た?共通語は喋れるか?」
「びえええ!リアリカから来たんだよぉ!」
「ひゃぁ~大海を渡って隣の大陸からとは・・・。噂が駆け巡るのは早いな・・・。海の怪物を避けて尚且つどうやってリザードマンの湿地帯を渡って来たんだか・・・。まぁいいや。お兄ちゃんが肩車してやっから父ちゃんか母ちゃんを探せ」
「うん」
スカーは子供を肩車すると、混雑する通りを歩き出した。
「迷子がいるぞ~!誰か親を知らねぇか~!」
「お父さーん、お母さーん!」
親を探して練り歩いていると、街はずれの広場でオーガ同士の喧嘩を見つけた。
「なんだ?喧嘩か?」
ベンキは近くのゴブリンに聞く。
「いや、決闘でさぁな、ベンキの旦那」
「決闘か・・・。じゃあ手出しはできねぇな」
スカーが立ち去ろうとすると、肩に乗る子供がスカーの髪を引っ張った。
「いでで」
「お父さんだ!」
「なんだって?あの決闘してる奴がか?」
「うん!」
「じゃあ決闘が終わるまで見ているしかねぇな」
スカーは強引に野次馬の前列に出てくると、戦う二人のオーガを観察した。一人はフードを目深に被った布の鎧を着るオーガで、もう一人は白いワイシャツに黒いベスト着て、黒いスラックスを履く紳士風のオーガだ。
「どっちが父ちゃんだ?」
「黒いベストを着ている方だよ。父ちゃんガンバレー!」
二人はボクシングのような殴り合いをしているが、明らかに迷子の父親の方が有利だった。
もう一人のオーガは防戦一方だ。
「決闘の原因はなんだ?」
スカーは隣のオーガに聞く。
「あのフードを被っているオーガがスリをしだ。だかだ、黒いおべべを着るオーガが怒って決闘を申し込んだ」
「なるほど」
感心している間に、フードのオーガの防御を弾いて、父親のアッパーカットが決まった。
「勝負あったな」
「やったぁ!流石はお父さんだ!」
しかし倒れたフードのオーガは懐からワンドを取り出して、余裕を見せる決闘相手に【眠れ】を唱えた。
「あいつ!オーガメイジじゃねぇか!魔法は卑怯だぞ!」
「いや、卑怯じゃないぞ、スカー。持てる力を全て使って戦うのが決闘だ」
激昂するスカーにベンキは諭す。
魔法をかけられた父親は足をフラフラさせて眠気に抗っている。
その間にオーガメイジは痛みから回復し、立ち上がった。
「お父さん!眠っちゃ駄目だよ!頑張って!」
オーガは精神に作用する魔法に弱い。光側の種族がオーガを雑魚扱いするのはこのせいだ。砦の戦士やヘカティニスのような歩くマジックアイテムでもない限り、メイジにとってオーガは御しやすい部類なのだ。
戦いの立場が逆転し、フラフラしながらも腕を盾にして守りに徹する父親はオーガメイジに一方的に殴られる事となった。
「貴方、頑張って!」
ベンキは野次馬の囲みの向かいに迷子の母親らしきオーガを見つける。この一家は金持ちなのか、皆質の良い服を着ている。母親も皮鎧などではなく、清楚な白のワンピースを着ていた。巡礼者が鎧を着る必要がないのは旅の間、護衛を雇ったり、安全な移動手段を確保できるからだ。
声援を受けて父親は足を踏ん張ったが、やはり眠気には抗えず体勢を崩した。
体勢を崩した相手を見逃すはずもなく、オーガメイジは父親の顔面目掛けて殴りかかって来た。
「お父さん、危ない!避けて!」
誰もが父親の顔にオーガメイジのパンチがクリーンヒットすると思われたその時、奇妙な事が起きた。
バランスを崩した父親の脚が不自然に上がり、ハイキックがオーガメイジの横っ面にヒットしたのだ。
「え??なんだ?」
驚くスカーの目の前でオーガメイジはドッと倒れ、父親も意識を失ってしまった。
引き分けという結果になったが、野次馬達は面白い戦いが見れたと喜び、父親にサムアップをして去って行った。
「引き分けか。まぁ取りあえずこれで決着はついた。財布は父親に、オーガメイジは牢屋に」
スカーはそう言って子供を母親に渡し、オーガメイジの懐を探って高級そうな財布を取りだすと父親のベストの内ポケットにしまう。
お辞儀をする母と子に手を振ってスカーはオーガメイジを担ぎ上げた。
すると後ろでベンキいきなり笑い声を上げる。
「フハハ!」
「なんだ?どうした?とうとう本の読み過ぎで気が触れたか?ベンキ」
「ウメボシだ!」
「何が?」
「ウメボシが決闘に介入していたのだ」
「は?何で解る?ウメボシなんか何処にいた?」
「建物の陰から買い物かごを持ったウメボシが決闘を見ていたぞ。気が付かなかったのか?ウメボシは念力のような力が使えるだろう?あの不自然な蹴りはきっとウメボシの仕業だ」
「あいや!ウメボシは決闘に手出ししやがったのか!御法度だぞ!」
「いいや、手出しはしていない。何故ならウメボシには手がないからな。それに証拠もない。これは俺の憶測に過ぎない。ハハハ!」
珍しく大笑いするベンキにつられてスカーも笑う。
「やってくれるぜ、ウメボシさんはよぉ~。それにしてもオーガメイジなんて珍しいな。触媒の匂いがクセェ・・・。さっさと牢屋にぶち込んでオーガの酒場でまたコーヒー飲もうぜ」
「そうだな」
その場に留まってまだクスクスと笑うベンキの尻をスカーは軽く蹴って、歩くよう促すと二人は歩き出した。
「何で光側の奴らに聖地認定されなきゃなんねぇんだよ」
オーガの酒場の窓から外国人で賑わう大通りを見てスカーはフンと鼻を鳴らした。
「珍しく機嫌が悪いな、スカー」
ベンキは読んでいた本をテーブルに伏せて置くとビン底眼鏡の奥からスカーを見る。砦の戦士のムードメーカーは風に棚引く蝋燭の炎のような髪をしきりに撫でていた。イライラしている証拠だ。
「だってよ、光、闇関係なく引っ切り無しに外国人が来るんだぜ?お行儀良くしとかなきゃならねぇじゃんかよ」
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「なんだ?外の出店で弁当屋やってんのか。かぁー!商魂逞しいねぇ、ミカ母ちゃんは」
「そうだ、巡礼者は途絶えることなくやって来る。信者がいる限り永遠にだ。この商機で街は空前絶後の儲け時なのだ。もう暫くすれば誰もが金持ちになるぞ。ヒジランド中からゴデの街を目指す若者も増え、今やこの街はヒジランド随一の繁華街となった」
「お前はよく観察しているなぁ。流石は砦の戦士ギルドの司令塔。俺は人が増えてウゼェとしか思ってなかったぜ」
「まぁ人が増えて確かに面倒だ。ほら仕事が出来た。窓の外を見ろ、迷子だ。行くぞスカー」
「迷子だぁ?俺らは親探しも仕事の内だったか?」
「そうだが?警邏して怪物やならず者と戦うだけが仕事じゃないぞ」
「へいへい」
ベンキは渋い顔をするスカーの背中を押して外に出た。
泣き喚く子供に誰もが無関心だ。
「人が増えると他人の事なんて気にならなくなるんだよなぁ。不思議と」
「まぁ俺たちは元々他人を積極的に助けるなんて事はしなかったから、今も昔も変わらないがな」
スカーは邪魔な巡礼者達を掻き分けて子供に近づく。
「邪魔だ、どけ!警察のお通りだ!」
外国から来たオーガの男の子の目線に合わせようとスカーはしゃがむ。
「坊主、どっから来た?共通語は喋れるか?」
「びえええ!リアリカから来たんだよぉ!」
「ひゃぁ~大海を渡って隣の大陸からとは・・・。噂が駆け巡るのは早いな・・・。海の怪物を避けて尚且つどうやってリザードマンの湿地帯を渡って来たんだか・・・。まぁいいや。お兄ちゃんが肩車してやっから父ちゃんか母ちゃんを探せ」
「うん」
スカーは子供を肩車すると、混雑する通りを歩き出した。
「迷子がいるぞ~!誰か親を知らねぇか~!」
「お父さーん、お母さーん!」
親を探して練り歩いていると、街はずれの広場でオーガ同士の喧嘩を見つけた。
「なんだ?喧嘩か?」
ベンキは近くのゴブリンに聞く。
「いや、決闘でさぁな、ベンキの旦那」
「決闘か・・・。じゃあ手出しはできねぇな」
スカーが立ち去ろうとすると、肩に乗る子供がスカーの髪を引っ張った。
「いでで」
「お父さんだ!」
「なんだって?あの決闘してる奴がか?」
「うん!」
「じゃあ決闘が終わるまで見ているしかねぇな」
スカーは強引に野次馬の前列に出てくると、戦う二人のオーガを観察した。一人はフードを目深に被った布の鎧を着るオーガで、もう一人は白いワイシャツに黒いベスト着て、黒いスラックスを履く紳士風のオーガだ。
「どっちが父ちゃんだ?」
「黒いベストを着ている方だよ。父ちゃんガンバレー!」
二人はボクシングのような殴り合いをしているが、明らかに迷子の父親の方が有利だった。
もう一人のオーガは防戦一方だ。
「決闘の原因はなんだ?」
スカーは隣のオーガに聞く。
「あのフードを被っているオーガがスリをしだ。だかだ、黒いおべべを着るオーガが怒って決闘を申し込んだ」
「なるほど」
感心している間に、フードのオーガの防御を弾いて、父親のアッパーカットが決まった。
「勝負あったな」
「やったぁ!流石はお父さんだ!」
しかし倒れたフードのオーガは懐からワンドを取り出して、余裕を見せる決闘相手に【眠れ】を唱えた。
「あいつ!オーガメイジじゃねぇか!魔法は卑怯だぞ!」
「いや、卑怯じゃないぞ、スカー。持てる力を全て使って戦うのが決闘だ」
激昂するスカーにベンキは諭す。
魔法をかけられた父親は足をフラフラさせて眠気に抗っている。
その間にオーガメイジは痛みから回復し、立ち上がった。
「お父さん!眠っちゃ駄目だよ!頑張って!」
オーガは精神に作用する魔法に弱い。光側の種族がオーガを雑魚扱いするのはこのせいだ。砦の戦士やヘカティニスのような歩くマジックアイテムでもない限り、メイジにとってオーガは御しやすい部類なのだ。
戦いの立場が逆転し、フラフラしながらも腕を盾にして守りに徹する父親はオーガメイジに一方的に殴られる事となった。
「貴方、頑張って!」
ベンキは野次馬の囲みの向かいに迷子の母親らしきオーガを見つける。この一家は金持ちなのか、皆質の良い服を着ている。母親も皮鎧などではなく、清楚な白のワンピースを着ていた。巡礼者が鎧を着る必要がないのは旅の間、護衛を雇ったり、安全な移動手段を確保できるからだ。
声援を受けて父親は足を踏ん張ったが、やはり眠気には抗えず体勢を崩した。
体勢を崩した相手を見逃すはずもなく、オーガメイジは父親の顔面目掛けて殴りかかって来た。
「お父さん、危ない!避けて!」
誰もが父親の顔にオーガメイジのパンチがクリーンヒットすると思われたその時、奇妙な事が起きた。
バランスを崩した父親の脚が不自然に上がり、ハイキックがオーガメイジの横っ面にヒットしたのだ。
「え??なんだ?」
驚くスカーの目の前でオーガメイジはドッと倒れ、父親も意識を失ってしまった。
引き分けという結果になったが、野次馬達は面白い戦いが見れたと喜び、父親にサムアップをして去って行った。
「引き分けか。まぁ取りあえずこれで決着はついた。財布は父親に、オーガメイジは牢屋に」
スカーはそう言って子供を母親に渡し、オーガメイジの懐を探って高級そうな財布を取りだすと父親のベストの内ポケットにしまう。
お辞儀をする母と子に手を振ってスカーはオーガメイジを担ぎ上げた。
すると後ろでベンキいきなり笑い声を上げる。
「フハハ!」
「なんだ?どうした?とうとう本の読み過ぎで気が触れたか?ベンキ」
「ウメボシだ!」
「何が?」
「ウメボシが決闘に介入していたのだ」
「は?何で解る?ウメボシなんか何処にいた?」
「建物の陰から買い物かごを持ったウメボシが決闘を見ていたぞ。気が付かなかったのか?ウメボシは念力のような力が使えるだろう?あの不自然な蹴りはきっとウメボシの仕業だ」
「あいや!ウメボシは決闘に手出ししやがったのか!御法度だぞ!」
「いいや、手出しはしていない。何故ならウメボシには手がないからな。それに証拠もない。これは俺の憶測に過ぎない。ハハハ!」
珍しく大笑いするベンキにつられてスカーも笑う。
「やってくれるぜ、ウメボシさんはよぉ~。それにしてもオーガメイジなんて珍しいな。触媒の匂いがクセェ・・・。さっさと牢屋にぶち込んでオーガの酒場でまたコーヒー飲もうぜ」
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