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異世界のヒジリ
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元々ここにいた自分はどこに行ったのだろうか。話や書物を見る限り自分は邪神との戦いで滅んでいる。
これはセイバーを名乗っていたヤイバが自分に話した未来の歴史とよく似ていた。
ではここは未来なのか?フローレスは虚無の魔法の出来損ないと言った。虚無の魔法の出来損ないが時間系の魔法になるのだろうか?
「魔法さえ仕えて理解出来ればな・・・」
ヒジリは自分に魔法の能力がない事を悔しく思った。魔法さえ使えれば実験し確証できる機会が増える。
「この世界にはウメボシもいないのは寂しいな」
ウメボシも邪神と共に滅んでこの世界から消えている。惑星ヒジリの近くで待機しているであろうカプリコンからも返事はない。
「カプリコンは私を私だと認識していないのだろうか?まぁなんにせよ向こうから連絡してこない限りこちらではどうしようもないな」
ヒジリは軽くため息をついてヒジリ―ハウスの天井を見つめ、ツルっとした天井に幼いヤイバの顔を思い浮かべる。
「私の息子か。彼は私がいなくなって十五年間寂しい思いをしたと言っていたな。ではせめてこの世界のヤイバには父親らしく振るうか・・・」
ふと不安がよぎる。
私は元の世界に帰れるだろうか?自分はすぐに自分のいる現状に順応してしまう。いつかここが居心地の良い場所になってしまうのではないか。
コンコンと扉がノックされた。
「どうぞ」
ヤイバだった。七歳のヤイバは枕を抱えて魔法の暗視眼鏡の奥からじっとこちらを見ている。
「あのね、父さん。一緒に寝てもいいかな?」
ヒジリは笑う。親子なのに遠慮するヤイバが愛おしく思えた。
「勿論だとも、さぁおいで」
ヤイバは顔を明るくしてヒジリのベッドに潜り込み、持ってきた枕を頭の下に敷く。
「魔法の眼鏡は外したまえよ。父さんはマジックアイテムの類は壊してしまうからね」
「はい、父さん」
ヤイバはサイドテーブルに眼鏡を置くとヒジリに抱きついた。
「父さんっていい匂いがします」
「そうかね?」
「はい。太陽で干した洗濯物のようないい匂いが」
「ほう。体の脂肪や汗が太陽熱で分解された時のような匂いかね。ではアルコールと脂肪酸などの匂いだな。ナノマシンが上手く作動していない可能性もある」
「ごめんなさい、父さん。何を言っているか判らないです」
「おっと、すまない。まぁいい匂いだと言ってくれるのは嬉しいよ」
「僕ね、ずっと父さんがいなくて寂しかったんだよ。お父さんの話は誰もしてくれないし、本や魔法水晶に残った映像で父さんの事を知るしかなかったんだ」
「きっと私の話をするとヤイバが悲しくなると思って、誰もしなかったのだろう」
「うん、そう思うよ。でも父さんは命を懸けてこの星を守ったのに、その息子の僕が何も知らないのは寂しかった」
ヤイバは更にヒジリの抱き着く。パワードスーツを脱いだ時に着ていた服は今はベッドの下に押し込んである。なので今はボクサーパンツ一枚だ。ヤイバの鼻息が少々くすぐったい。
ヒジリ―ハウスの廊下の方から女の子の泣き声が聞こえてきた。
「わぁー!お兄ちゃんがいないー!」
「ワロだ!起きてきたんだ」
ヤイバは急いでベッドを抜け出すとスリッパをはいて廊下で泣いている妹を迎えに行く。
自分がこの世界に来て復活パーティーをしてもらっている時に長女の存在を知った。
名はワロティニス。名前からしてすぐにヘカティニスと自分の子供だと解る。顔はヘカティニスそっくりで黒髪と黒い瞳は自分と同じだ。
「私もお父さんと寝る!」
ヤイバに手を繋いでもらってやってきたワロティニスは嬉しそうにヒジリのベッドに潜り込んだ。
「おっとうさん~♪おっとうさん~♪」
ヒジリは両脇に我が子を抱えて頭を撫でる。
「ワロはね、悪い魔法が効かないんだよ。凄いでしょ!」
ヒジリと話したくて仕方がないワロティニスは聞いてもいないのに自分の能力を教えてくれた。
「ほう、父さんは良い魔法も悪い魔法も消してしまうから、ワロの方が素晴らしい能力だね」
「でへへー!褒められた!」
ヘカティニスにそっくりの狸顔が嬉しそうだ。ヤイバも負けじと自分の自慢を始めた。
「あのね!僕はね、ヴャーンズ元皇帝陛下に初めて魔法を教えてもらったんだよ!」
「ほう、あの偉大なるゴブリンのメイジに?それは凄いな。ん?元皇帝陛下?」
「うん、だって父さんがヴャーンズ元皇帝陛下を倒して皇帝になったから。それに邪神と戦う時にナンベルさんを次の皇帝に任命したもの。忘れたの?」
「ん?ああそうだった。少し記憶が飛んでいてね。(そうなのか・・・。ナンベルを皇帝にするとは血迷ったのか?この世界の私は。フハハ!)」
「それでね、今はイグナお母さんに魔法を教えてもらっているんだ。騎士としての防御術や回避術は聖騎士のフランさんに教えてもらっているんだよ」
「ん?イグナは母さんと呼ぶのにフランだけはさんずけだな」
「フランさんは母さんじゃないからね」
「母さんは何人いるんだ?」
「本気で聞いているの?父さん。だとしたら相当ひどい記憶喪失だよ。リツ母さんにヘカ母さんにイグナ母さんだよ」
「ははは、そうだった。フランは何で私と結婚していないのかね?」
「さぁそれは僕にも判らない。でも何か時々悲しい顔をするんだ」
ヒジリは元の世界のフランの学校で、今まで戦った中で恐らく最強と呼んでも差し支えないインキュバスを思い出す。
自分の世界にやって来たヤイバはフランをやたらと気にかけていた。
あの時、フランはインキュバスに襲われて貞操を失っていたのだろう。その後どうやってインキュバスを撃退或いは魔界に追い返したのかは知らないが。
フランは我が身が汚れている事を気にして自分とは結婚しなかったのだ。
だが、ヒジリは自分の世界ではフランの貞操を守っている。インキュバスを撃退したのは自分なのだ。
(この時間軸での私は色々と失敗しているのだな。はぁ情けない・・・。何とか名誉挽回がしたいものだ。フランの心も何とか癒せないだろうか・・・)
いつの間にか寝息を立てる二人の頭を撫でるのを止めて、ヒジリはまた天井を見つめた。
(さっさと元の世界に帰る手段を見つけないと、この世界に愛着が湧いてしまう。私はもう既にフランの事を気にし始めている。これは帰りが辛くなるぞ・・・)
いっそ全員を元の世界に連れ帰りたいものだと考えつつヒジリは眠りについた。
これはセイバーを名乗っていたヤイバが自分に話した未来の歴史とよく似ていた。
ではここは未来なのか?フローレスは虚無の魔法の出来損ないと言った。虚無の魔法の出来損ないが時間系の魔法になるのだろうか?
「魔法さえ仕えて理解出来ればな・・・」
ヒジリは自分に魔法の能力がない事を悔しく思った。魔法さえ使えれば実験し確証できる機会が増える。
「この世界にはウメボシもいないのは寂しいな」
ウメボシも邪神と共に滅んでこの世界から消えている。惑星ヒジリの近くで待機しているであろうカプリコンからも返事はない。
「カプリコンは私を私だと認識していないのだろうか?まぁなんにせよ向こうから連絡してこない限りこちらではどうしようもないな」
ヒジリは軽くため息をついてヒジリ―ハウスの天井を見つめ、ツルっとした天井に幼いヤイバの顔を思い浮かべる。
「私の息子か。彼は私がいなくなって十五年間寂しい思いをしたと言っていたな。ではせめてこの世界のヤイバには父親らしく振るうか・・・」
ふと不安がよぎる。
私は元の世界に帰れるだろうか?自分はすぐに自分のいる現状に順応してしまう。いつかここが居心地の良い場所になってしまうのではないか。
コンコンと扉がノックされた。
「どうぞ」
ヤイバだった。七歳のヤイバは枕を抱えて魔法の暗視眼鏡の奥からじっとこちらを見ている。
「あのね、父さん。一緒に寝てもいいかな?」
ヒジリは笑う。親子なのに遠慮するヤイバが愛おしく思えた。
「勿論だとも、さぁおいで」
ヤイバは顔を明るくしてヒジリのベッドに潜り込み、持ってきた枕を頭の下に敷く。
「魔法の眼鏡は外したまえよ。父さんはマジックアイテムの類は壊してしまうからね」
「はい、父さん」
ヤイバはサイドテーブルに眼鏡を置くとヒジリに抱きついた。
「父さんっていい匂いがします」
「そうかね?」
「はい。太陽で干した洗濯物のようないい匂いが」
「ほう。体の脂肪や汗が太陽熱で分解された時のような匂いかね。ではアルコールと脂肪酸などの匂いだな。ナノマシンが上手く作動していない可能性もある」
「ごめんなさい、父さん。何を言っているか判らないです」
「おっと、すまない。まぁいい匂いだと言ってくれるのは嬉しいよ」
「僕ね、ずっと父さんがいなくて寂しかったんだよ。お父さんの話は誰もしてくれないし、本や魔法水晶に残った映像で父さんの事を知るしかなかったんだ」
「きっと私の話をするとヤイバが悲しくなると思って、誰もしなかったのだろう」
「うん、そう思うよ。でも父さんは命を懸けてこの星を守ったのに、その息子の僕が何も知らないのは寂しかった」
ヤイバは更にヒジリの抱き着く。パワードスーツを脱いだ時に着ていた服は今はベッドの下に押し込んである。なので今はボクサーパンツ一枚だ。ヤイバの鼻息が少々くすぐったい。
ヒジリ―ハウスの廊下の方から女の子の泣き声が聞こえてきた。
「わぁー!お兄ちゃんがいないー!」
「ワロだ!起きてきたんだ」
ヤイバは急いでベッドを抜け出すとスリッパをはいて廊下で泣いている妹を迎えに行く。
自分がこの世界に来て復活パーティーをしてもらっている時に長女の存在を知った。
名はワロティニス。名前からしてすぐにヘカティニスと自分の子供だと解る。顔はヘカティニスそっくりで黒髪と黒い瞳は自分と同じだ。
「私もお父さんと寝る!」
ヤイバに手を繋いでもらってやってきたワロティニスは嬉しそうにヒジリのベッドに潜り込んだ。
「おっとうさん~♪おっとうさん~♪」
ヒジリは両脇に我が子を抱えて頭を撫でる。
「ワロはね、悪い魔法が効かないんだよ。凄いでしょ!」
ヒジリと話したくて仕方がないワロティニスは聞いてもいないのに自分の能力を教えてくれた。
「ほう、父さんは良い魔法も悪い魔法も消してしまうから、ワロの方が素晴らしい能力だね」
「でへへー!褒められた!」
ヘカティニスにそっくりの狸顔が嬉しそうだ。ヤイバも負けじと自分の自慢を始めた。
「あのね!僕はね、ヴャーンズ元皇帝陛下に初めて魔法を教えてもらったんだよ!」
「ほう、あの偉大なるゴブリンのメイジに?それは凄いな。ん?元皇帝陛下?」
「うん、だって父さんがヴャーンズ元皇帝陛下を倒して皇帝になったから。それに邪神と戦う時にナンベルさんを次の皇帝に任命したもの。忘れたの?」
「ん?ああそうだった。少し記憶が飛んでいてね。(そうなのか・・・。ナンベルを皇帝にするとは血迷ったのか?この世界の私は。フハハ!)」
「それでね、今はイグナお母さんに魔法を教えてもらっているんだ。騎士としての防御術や回避術は聖騎士のフランさんに教えてもらっているんだよ」
「ん?イグナは母さんと呼ぶのにフランだけはさんずけだな」
「フランさんは母さんじゃないからね」
「母さんは何人いるんだ?」
「本気で聞いているの?父さん。だとしたら相当ひどい記憶喪失だよ。リツ母さんにヘカ母さんにイグナ母さんだよ」
「ははは、そうだった。フランは何で私と結婚していないのかね?」
「さぁそれは僕にも判らない。でも何か時々悲しい顔をするんだ」
ヒジリは元の世界のフランの学校で、今まで戦った中で恐らく最強と呼んでも差し支えないインキュバスを思い出す。
自分の世界にやって来たヤイバはフランをやたらと気にかけていた。
あの時、フランはインキュバスに襲われて貞操を失っていたのだろう。その後どうやってインキュバスを撃退或いは魔界に追い返したのかは知らないが。
フランは我が身が汚れている事を気にして自分とは結婚しなかったのだ。
だが、ヒジリは自分の世界ではフランの貞操を守っている。インキュバスを撃退したのは自分なのだ。
(この時間軸での私は色々と失敗しているのだな。はぁ情けない・・・。何とか名誉挽回がしたいものだ。フランの心も何とか癒せないだろうか・・・)
いつの間にか寝息を立てる二人の頭を撫でるのを止めて、ヒジリはまた天井を見つめた。
(さっさと元の世界に帰る手段を見つけないと、この世界に愛着が湧いてしまう。私はもう既にフランの事を気にし始めている。これは帰りが辛くなるぞ・・・)
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