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1章 大森林の支配者
7話 名前と緊急事態
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「ステータス」
EXスライムを仲間にした俺は再び自身のステータス画面を開く。
名前:各務 佐
種族:人族
LV:1
HP:100
MP:50
STR:15
VIT:13
INT:???
AGI:14
MAG:10
スキル:世界の記憶・森羅万象・経験値倍加
契約従魔:EXスライム
ステータスの項目にしっかりとEXスライムを従魔にした理由たるスキル『経験値倍加』が追加されているのを確認する。
従魔にするメリットは何も魔物を従えて戦わせるだけではない。従魔にした魔物が保持しているスキルを主人も使う事ができるのだ。もちろん全てのスキルを取得できるわけではないし、種特有の物で他種族には使えないようなスキルも存在する。
俺が従魔にしたEXスライムの『経験値倍加』は使えるようになるスキルの中では特にレア物のスキルだ。こんな便利なスキルなら従魔にしようとする者も多いと思われるが、この世界ではEXスライム=倒すとおいしい経験値という考えが一般的なため従魔にしようとする者がいない。
『そうだ、せっかく従魔になってくれたんだから名前がいるよな』
『なまえー? うん。ほしいー』
間延びした感じのアホっぽい声を出しながらEXスライムがぐにぐにと蠢く。ちょっと気持ち悪い。スライム種は成長すると形状変化スキルを覚えるからいつか覚えさせよう。
『そうだな。何がいいか……。EXスライム……。EX。よし、決めた。お前の名前はイクスだ』
安直だとは思うがかっこいいから問題ない。
『いくす……。うん。わかったー』
EXスライム、イクスは何度か「いくすー」と呟きながらぐにんぐにんと上下に蠢く。どうやら気に入ったらしいがその動きはやはり気持ち悪いぞ。形状変化スキルは急務だ。
「とりあえず、これで準備は整った」
経験値倍加スキルはその名の通り戦闘をして経験値を得ないことには効果を発揮しない。なので次に目指すのは今の俺でも倒せる魔物を探す事だ。
ファンタジー世界での初戦闘の定番なんかにはゴブリンなんかがよく挙げられるが実際やつらはかなり強い。元の世界で例えるならゴリラを相手にするような物だ。当然生身じゃ勝てる訳がない。
しかしこの世界には魔法という便利な物が存在する。
本来なら適正のある者が術式を学び魔力を練り上げる事で成せる技だが、今の俺は『森羅万象』の効果でこの世界に存在する全ての魔法の術式を理解している。術式パターンを組み変える事で新しいオリジナル魔法を作り出すことだって容易だ。
容易だが、魔力量が貧弱なため使えるのはせいぜい初級の魔法だけ。しかも2~3回が限度だ。この少ない回数で如何に戦うかが肝だ。
「初級身体強化を掛けての肉弾戦か、いややっぱり攻撃魔法を使っての遠距離安全策か……」
ゴブリンの中でも弱い固体が都合よく一体だけ離れている場所は把握している。しているが俺とのステータス差も見えているので慎重にならざるを得ない。
作戦を練りながらうにうにと動いているイクスを眺めていると、フューズ大森林の中央。強者のみが存在を許される魔境において最強の存在の気配が唐突に消えた。
「…………ッ!!」
同時に俺の背中にとてつもない威圧感が押し寄せ一気に全身から汗が噴き出す。
振り返って確認する必要なんてない。
この大森林の支配者。
フォレストドラゴンが……そこにいる。
EXスライムを仲間にした俺は再び自身のステータス画面を開く。
名前:各務 佐
種族:人族
LV:1
HP:100
MP:50
STR:15
VIT:13
INT:???
AGI:14
MAG:10
スキル:世界の記憶・森羅万象・経験値倍加
契約従魔:EXスライム
ステータスの項目にしっかりとEXスライムを従魔にした理由たるスキル『経験値倍加』が追加されているのを確認する。
従魔にするメリットは何も魔物を従えて戦わせるだけではない。従魔にした魔物が保持しているスキルを主人も使う事ができるのだ。もちろん全てのスキルを取得できるわけではないし、種特有の物で他種族には使えないようなスキルも存在する。
俺が従魔にしたEXスライムの『経験値倍加』は使えるようになるスキルの中では特にレア物のスキルだ。こんな便利なスキルなら従魔にしようとする者も多いと思われるが、この世界ではEXスライム=倒すとおいしい経験値という考えが一般的なため従魔にしようとする者がいない。
『そうだ、せっかく従魔になってくれたんだから名前がいるよな』
『なまえー? うん。ほしいー』
間延びした感じのアホっぽい声を出しながらEXスライムがぐにぐにと蠢く。ちょっと気持ち悪い。スライム種は成長すると形状変化スキルを覚えるからいつか覚えさせよう。
『そうだな。何がいいか……。EXスライム……。EX。よし、決めた。お前の名前はイクスだ』
安直だとは思うがかっこいいから問題ない。
『いくす……。うん。わかったー』
EXスライム、イクスは何度か「いくすー」と呟きながらぐにんぐにんと上下に蠢く。どうやら気に入ったらしいがその動きはやはり気持ち悪いぞ。形状変化スキルは急務だ。
「とりあえず、これで準備は整った」
経験値倍加スキルはその名の通り戦闘をして経験値を得ないことには効果を発揮しない。なので次に目指すのは今の俺でも倒せる魔物を探す事だ。
ファンタジー世界での初戦闘の定番なんかにはゴブリンなんかがよく挙げられるが実際やつらはかなり強い。元の世界で例えるならゴリラを相手にするような物だ。当然生身じゃ勝てる訳がない。
しかしこの世界には魔法という便利な物が存在する。
本来なら適正のある者が術式を学び魔力を練り上げる事で成せる技だが、今の俺は『森羅万象』の効果でこの世界に存在する全ての魔法の術式を理解している。術式パターンを組み変える事で新しいオリジナル魔法を作り出すことだって容易だ。
容易だが、魔力量が貧弱なため使えるのはせいぜい初級の魔法だけ。しかも2~3回が限度だ。この少ない回数で如何に戦うかが肝だ。
「初級身体強化を掛けての肉弾戦か、いややっぱり攻撃魔法を使っての遠距離安全策か……」
ゴブリンの中でも弱い固体が都合よく一体だけ離れている場所は把握している。しているが俺とのステータス差も見えているので慎重にならざるを得ない。
作戦を練りながらうにうにと動いているイクスを眺めていると、フューズ大森林の中央。強者のみが存在を許される魔境において最強の存在の気配が唐突に消えた。
「…………ッ!!」
同時に俺の背中にとてつもない威圧感が押し寄せ一気に全身から汗が噴き出す。
振り返って確認する必要なんてない。
この大森林の支配者。
フォレストドラゴンが……そこにいる。
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