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三章
アルラゴン騎士王国
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「ねえねえ。守護騎士ってなに? あの人すごい人なの?」
マリアの消えた方向を見ていると、先ほどまで黙って成り行きを見守っていたスティアが問いかけてきた。
「騎士王国の人間って言ってたよね。あそこの騎士って、あんまり外に出てこないんじゃなかった? 少なくとも、こんなところで彷徨いてないよね?」
ルージェの言った騎士王国とは、正式名称はアルラゴン騎士王国という。他国に侵略戦争を仕掛けることもなく、小さな領土を維持し続けている国だ。
元々はとある大貴族の領地だったが、独立して騎士を中心とする国となった。
なぜそのようなことになったのかと言ったら、独立する前に所属してた国は、騎士のことをまともに扱わず、ただの道具のように使ったのだそうだ。
まあそうした事情もわからなくはない。
元々所属していた国は天山に接しており、魔物による被害があった。しかも、その被害が半端なものではなかったそうだ。そのため、騎士を騎士として扱っていたのでは魔物の侵略を抑えきれなかった。だからこそ、騎士を数字で考え、道具として扱った。
それ自体はわかるし、仕方ない事だとも思う。だが、騎士達が命をかけている裏で、国王含め周りの貴族達が無駄に資源を浪費した贅沢な暮らしをしているのは認められなかった。
騎士として誇りを持って戦っていた騎士達は、初めはどれほど不遇に扱われても『騎士としての意地』で国に仕え続けてきたが、それも我慢の限界となり、天山に接している領地を治める騎士を優遇していた大貴族が騎士達をまとめ上げて独立した、と言うのが騎士王国の成り立ちだ。
まあ、騎士たちを優遇する、と言うよりもその働きに見合った扱いをする、と言った方が正しいか。
命をかけて民を守り、国を守った騎士達には手厚い対応をし、何かあればその名を賞賛する。それだけで騎士達は満足し、今では誇り高い騎士の国として知られている。
騎士王国自体は閉鎖的という訳ではなく他国とも交流があるし、人の行き来もある。なので騎士王国に行けばあの国の騎士達をみることはできる。
騎士王国の騎士なのだから当然だろう。他国で見ることができるわけがない思うかもしれない。
実際、この世界では国を跨いでの行き来が地球に比べて盛んではない。移動手段はいまだに馬車が使われており、街の外に出れば魔物の危険がある。そのため、一つの街から出ないで死ぬことが普通だ。
なので他国の騎士なんて見なくても当然だ、と言われればその通りなのだが、それにしても見る機会がなさすぎるのだ。これは地方の都市に限った話ではなく、首都でも同じこと。
普通は他国ではあっても外交官や大使、あるいは文化交流などでお互いの国にそれなりの人数を出し合うものだ。
実際、リゲーリアと騎士王国の間でもそう言った繋がりはある。そのため、首都で暮らしていれば見ることができるはずなのである。
だが、騎士王国はその人数が最低限しかいない。普通はこういうのは少しでも話を有利にしたり状況を作るためにできる限り多めに人を送るものだ。
しかしながら騎士王国はそうではない。外国との関係構築や謀などどうでもいいとばかりに、最低限の人数だけを寄越している。
加えて、そもそも外交自体あまり参加しないのだ。誘われれば自国の害にならない程度に承諾するし、有事の際には迷うことなく助力してくれる。文化交流や大使としてやって来ている者達も、まともに仕事をこなしてはいるのだ。
だが、言ってしまえばそれだけだ。何かを他国に頼みにいくことはほとんどないし、話し合いがあるとしてもできる限り自国で行えるように動くという出不精さ。
そんなまともに外交をしなくても国が成り立つのか、とも思ったが不思議なことにこれで成り立つのだ。騎士という戦力があるから他国に攻められることはないし、中立の立場でいることは周辺の国もわかっているから、攻め込んだ国は自動的に悪となり、周辺の国の食い物にされるため、誰も手を出さない。
内部から腐らせようとしても、あの国の上層部は全員が『騎士』に憧れや尊敬を抱いている。実際に騎士ではなく政治を行なっている文官でさえも抱き込むことはできない。
だって、金のために裏切るのは『騎士らしくない』から。
人質をとることもできない。とったとしても、住民の誰か一人にでも知られてしまえば、それは他の騎士へと話が持っていかれ、すぐさま助け出されるから。誰にも知られずに人質を取り続けることなどできはしないのだ。
そう言ったわけで、騎士王国の騎士を外国で見ることはほとんどないのだ。
「そうだな。自国から出ないで守り続けているのが通常だ。外に出てくるのは外交か、あるいは特殊な任務の時ぐらいなものだろうが……あの様子はどちらでもなさそうであったな」
「外交ならこんなところに一人でいるわけがないし、何か特殊な任務だっていうなら、あんな堂々と騎士を名乗らないだろうからね」
「まあな。だが、一人で動き回っている姫がいるのだから、絶対に違うとも言い切れないがな」
「そういえばそうだったね」
スティアという王女が一人でこんなところにいるのだから、騎士王国の騎士が一人でここにいてもおかしくないと言うこともできるかもしれない。
……ただ、先ほどは裏切りなどはないと言ったが、数年ほど前には少しきな臭い話を聞いたりもしたので、もしその話が事実なのであれば、マリアもそれに巻き込まれて騎士王国を抜けたと言う可能性は考えられる。
「ねえねえねえ。それで、守護騎士ってなんなの? 階級、でいいのよね?」
マリアと騎士王国の状況について考えていると、他に気になったことがあったスティアが問いかけてきた。
「ああ、そうだな。騎士王国独自の階級だ。あの国は『騎士』という存在に憧憬を抱いている。それは崇拝と言ってもおかしくないほどにな」
「ちょい待って。国民全員が?」
「全員かは知らんが、大半はそうだろうな。そこらの雑貨屋であろうと農夫であろうと、女も男も関係なく誰もが一度は騎士を目指すと言われている」
「はえ~。すっごい国ね」
スティアはただ感心しているだけだが、俺の感想としては、〝すごい〟というよりも〝凄まじい〟という感じがしている。
あの国の騎士は、あの国で完結している。自身の腕を振るう場も、賞賛されるのも、騎士王国の中だけで十分だと考えている。
騎士になれずとも、騎士のために働くのを素晴らしいことだと感じ、騎士が活躍する舞台を作る裏方であることに誇りを持っている。
そして騎士や国も、そうして騎士達を支えてくれる国民達全員に感謝をしている。
騎士として国に忠誠を誓うのがかっこいいから。それこそが誇りある騎士の姿だからと納得し、喜んでいるのだ。
だからこそ、あの国の者達——特に騎士達は外に誘われても出て行かない。
騎士王国の者に聞かれたら怒られることを承知で言うのであれば、『かっこいい騎士』と『騎士を支える者』という自分達に酔っているのだ。
ある意味、一つの宗教だと言えるかもしれない。『騎士としての誇りを持って生活すること』という教義を掲げた宗教国家。そう言うこともできるだろう。
もっとも、それで国がうまく回っているのだから、あの国に住まう者達としては何の問題もないのかもしれないが。
「あの国は魔境が他の国に比べて多いし、天山に接してるし、まあ戦力が必要だろうからね」
「そうだな。それで国民全員を戦える者にしようと考えたのが始まりだと言われている。軍に所属するほどではなくとも、民も戦えるようになれば魔物や賊による被害は減り他国による侵略の不安も減るからな」
元々独立する前から魔境に接している土地だったために、独立して戦力や使える手が減った状態では、国を維持することは難しい。
さらに、独立されたことで国が荒れたと判断され、周囲から賊が流れ込んで一時はかなりの数になったという。
それらの対策のため、元々騎士が多かったが独立後も騎士や兵士を多く増やし、今では騎士の国となったのだ。
あの国の民は、ただの一般人であっても多少なりとも剣を振るうことができるという。週一で剣術大会のようなものが開かれているというのだから、流石に呆れてしまう。
「でも、なんで騎士なの? 普通に戦士の国とかでいいじゃない。うちみたいに」
国民全員が戦える、という意味ではネメアラもそうだが、ネメアラと騎士王国では決定的に違うところがある。
「ネメアラみたいに、か。それができればよかったのだろうな。だが、ネメアラが戦士の国でいられるのは、それが獣人の集まりだからだ。人間に比べて欲が薄く、武力でどうにかすることを優先して考えるため、強者がまとめているうちは安定した治世を行うことができる」
そもそもネメアラと騎士王国は、そこに住まう人種が違うのだ。獣人も人間も、会話をし、共に生きる事はできる。だが、その根本的な在り方が違う。
獣人は獣としての本能が強いため、強者に従うので問題が起こりづらい。まあ、その強者を選ぶための騒ぎはよく起こるそうだが、その程度のことだ。
「だが、騎士王国は人間の国だ。戦士などという力をつければ、その力を使って何かをしたいと考えるのが人間で、手っ取り早いのが他者を襲うこと。そして、他者を襲ったのであればその先へと進む」
それに対して人間は、その本質が悪である。そのため、強者に従ったとしてもその悪意を使って害をなす。
「その先?」
「人殺しと強奪。それが常態化するってことでしょ」
「そうだ。実際、そうなりかけたらしい。それを避けるために、力はあれど規律を守る『正義の味方』とする方針にしたのだ」
宗教とはそういった人間の悪性を封じ、社会を築くための枠組みだと俺は考えているが、騎士王国も同じようなことをすることにしたというわけだ。
マリアの消えた方向を見ていると、先ほどまで黙って成り行きを見守っていたスティアが問いかけてきた。
「騎士王国の人間って言ってたよね。あそこの騎士って、あんまり外に出てこないんじゃなかった? 少なくとも、こんなところで彷徨いてないよね?」
ルージェの言った騎士王国とは、正式名称はアルラゴン騎士王国という。他国に侵略戦争を仕掛けることもなく、小さな領土を維持し続けている国だ。
元々はとある大貴族の領地だったが、独立して騎士を中心とする国となった。
なぜそのようなことになったのかと言ったら、独立する前に所属してた国は、騎士のことをまともに扱わず、ただの道具のように使ったのだそうだ。
まあそうした事情もわからなくはない。
元々所属していた国は天山に接しており、魔物による被害があった。しかも、その被害が半端なものではなかったそうだ。そのため、騎士を騎士として扱っていたのでは魔物の侵略を抑えきれなかった。だからこそ、騎士を数字で考え、道具として扱った。
それ自体はわかるし、仕方ない事だとも思う。だが、騎士達が命をかけている裏で、国王含め周りの貴族達が無駄に資源を浪費した贅沢な暮らしをしているのは認められなかった。
騎士として誇りを持って戦っていた騎士達は、初めはどれほど不遇に扱われても『騎士としての意地』で国に仕え続けてきたが、それも我慢の限界となり、天山に接している領地を治める騎士を優遇していた大貴族が騎士達をまとめ上げて独立した、と言うのが騎士王国の成り立ちだ。
まあ、騎士たちを優遇する、と言うよりもその働きに見合った扱いをする、と言った方が正しいか。
命をかけて民を守り、国を守った騎士達には手厚い対応をし、何かあればその名を賞賛する。それだけで騎士達は満足し、今では誇り高い騎士の国として知られている。
騎士王国自体は閉鎖的という訳ではなく他国とも交流があるし、人の行き来もある。なので騎士王国に行けばあの国の騎士達をみることはできる。
騎士王国の騎士なのだから当然だろう。他国で見ることができるわけがない思うかもしれない。
実際、この世界では国を跨いでの行き来が地球に比べて盛んではない。移動手段はいまだに馬車が使われており、街の外に出れば魔物の危険がある。そのため、一つの街から出ないで死ぬことが普通だ。
なので他国の騎士なんて見なくても当然だ、と言われればその通りなのだが、それにしても見る機会がなさすぎるのだ。これは地方の都市に限った話ではなく、首都でも同じこと。
普通は他国ではあっても外交官や大使、あるいは文化交流などでお互いの国にそれなりの人数を出し合うものだ。
実際、リゲーリアと騎士王国の間でもそう言った繋がりはある。そのため、首都で暮らしていれば見ることができるはずなのである。
だが、騎士王国はその人数が最低限しかいない。普通はこういうのは少しでも話を有利にしたり状況を作るためにできる限り多めに人を送るものだ。
しかしながら騎士王国はそうではない。外国との関係構築や謀などどうでもいいとばかりに、最低限の人数だけを寄越している。
加えて、そもそも外交自体あまり参加しないのだ。誘われれば自国の害にならない程度に承諾するし、有事の際には迷うことなく助力してくれる。文化交流や大使としてやって来ている者達も、まともに仕事をこなしてはいるのだ。
だが、言ってしまえばそれだけだ。何かを他国に頼みにいくことはほとんどないし、話し合いがあるとしてもできる限り自国で行えるように動くという出不精さ。
そんなまともに外交をしなくても国が成り立つのか、とも思ったが不思議なことにこれで成り立つのだ。騎士という戦力があるから他国に攻められることはないし、中立の立場でいることは周辺の国もわかっているから、攻め込んだ国は自動的に悪となり、周辺の国の食い物にされるため、誰も手を出さない。
内部から腐らせようとしても、あの国の上層部は全員が『騎士』に憧れや尊敬を抱いている。実際に騎士ではなく政治を行なっている文官でさえも抱き込むことはできない。
だって、金のために裏切るのは『騎士らしくない』から。
人質をとることもできない。とったとしても、住民の誰か一人にでも知られてしまえば、それは他の騎士へと話が持っていかれ、すぐさま助け出されるから。誰にも知られずに人質を取り続けることなどできはしないのだ。
そう言ったわけで、騎士王国の騎士を外国で見ることはほとんどないのだ。
「そうだな。自国から出ないで守り続けているのが通常だ。外に出てくるのは外交か、あるいは特殊な任務の時ぐらいなものだろうが……あの様子はどちらでもなさそうであったな」
「外交ならこんなところに一人でいるわけがないし、何か特殊な任務だっていうなら、あんな堂々と騎士を名乗らないだろうからね」
「まあな。だが、一人で動き回っている姫がいるのだから、絶対に違うとも言い切れないがな」
「そういえばそうだったね」
スティアという王女が一人でこんなところにいるのだから、騎士王国の騎士が一人でここにいてもおかしくないと言うこともできるかもしれない。
……ただ、先ほどは裏切りなどはないと言ったが、数年ほど前には少しきな臭い話を聞いたりもしたので、もしその話が事実なのであれば、マリアもそれに巻き込まれて騎士王国を抜けたと言う可能性は考えられる。
「ねえねえねえ。それで、守護騎士ってなんなの? 階級、でいいのよね?」
マリアと騎士王国の状況について考えていると、他に気になったことがあったスティアが問いかけてきた。
「ああ、そうだな。騎士王国独自の階級だ。あの国は『騎士』という存在に憧憬を抱いている。それは崇拝と言ってもおかしくないほどにな」
「ちょい待って。国民全員が?」
「全員かは知らんが、大半はそうだろうな。そこらの雑貨屋であろうと農夫であろうと、女も男も関係なく誰もが一度は騎士を目指すと言われている」
「はえ~。すっごい国ね」
スティアはただ感心しているだけだが、俺の感想としては、〝すごい〟というよりも〝凄まじい〟という感じがしている。
あの国の騎士は、あの国で完結している。自身の腕を振るう場も、賞賛されるのも、騎士王国の中だけで十分だと考えている。
騎士になれずとも、騎士のために働くのを素晴らしいことだと感じ、騎士が活躍する舞台を作る裏方であることに誇りを持っている。
そして騎士や国も、そうして騎士達を支えてくれる国民達全員に感謝をしている。
騎士として国に忠誠を誓うのがかっこいいから。それこそが誇りある騎士の姿だからと納得し、喜んでいるのだ。
だからこそ、あの国の者達——特に騎士達は外に誘われても出て行かない。
騎士王国の者に聞かれたら怒られることを承知で言うのであれば、『かっこいい騎士』と『騎士を支える者』という自分達に酔っているのだ。
ある意味、一つの宗教だと言えるかもしれない。『騎士としての誇りを持って生活すること』という教義を掲げた宗教国家。そう言うこともできるだろう。
もっとも、それで国がうまく回っているのだから、あの国に住まう者達としては何の問題もないのかもしれないが。
「あの国は魔境が他の国に比べて多いし、天山に接してるし、まあ戦力が必要だろうからね」
「そうだな。それで国民全員を戦える者にしようと考えたのが始まりだと言われている。軍に所属するほどではなくとも、民も戦えるようになれば魔物や賊による被害は減り他国による侵略の不安も減るからな」
元々独立する前から魔境に接している土地だったために、独立して戦力や使える手が減った状態では、国を維持することは難しい。
さらに、独立されたことで国が荒れたと判断され、周囲から賊が流れ込んで一時はかなりの数になったという。
それらの対策のため、元々騎士が多かったが独立後も騎士や兵士を多く増やし、今では騎士の国となったのだ。
あの国の民は、ただの一般人であっても多少なりとも剣を振るうことができるという。週一で剣術大会のようなものが開かれているというのだから、流石に呆れてしまう。
「でも、なんで騎士なの? 普通に戦士の国とかでいいじゃない。うちみたいに」
国民全員が戦える、という意味ではネメアラもそうだが、ネメアラと騎士王国では決定的に違うところがある。
「ネメアラみたいに、か。それができればよかったのだろうな。だが、ネメアラが戦士の国でいられるのは、それが獣人の集まりだからだ。人間に比べて欲が薄く、武力でどうにかすることを優先して考えるため、強者がまとめているうちは安定した治世を行うことができる」
そもそもネメアラと騎士王国は、そこに住まう人種が違うのだ。獣人も人間も、会話をし、共に生きる事はできる。だが、その根本的な在り方が違う。
獣人は獣としての本能が強いため、強者に従うので問題が起こりづらい。まあ、その強者を選ぶための騒ぎはよく起こるそうだが、その程度のことだ。
「だが、騎士王国は人間の国だ。戦士などという力をつければ、その力を使って何かをしたいと考えるのが人間で、手っ取り早いのが他者を襲うこと。そして、他者を襲ったのであればその先へと進む」
それに対して人間は、その本質が悪である。そのため、強者に従ったとしてもその悪意を使って害をなす。
「その先?」
「人殺しと強奪。それが常態化するってことでしょ」
「そうだ。実際、そうなりかけたらしい。それを避けるために、力はあれど規律を守る『正義の味方』とする方針にしたのだ」
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