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三章
スティア対グレイ2
しおりを挟む「くそがっ! なんで俺の武器が弾かれんだよ! この質量の差で弾けねえのはおっかしいだろうがよ!」
いくら攻撃をしてもまともに通らないせいか、グレイは一旦動きを止めて私のことを睨みつけながら苛立たしげに怒鳴った。
でも仕方ないじゃない。素の性能が違うんだから。
戦いになってる程度に加減はしてあげてるけど、それでもまともに当たってあげるつもりはないもん。
いくら武器がすごくっても、使ってる人次第で結果なんて変わるもんでしょ。
武器を大きくするって発想はパーフェクトでばっちぐーだけど、だからって武器の大きさだけで全部が決まるわけじゃないのよ。
「サイズだけで判断するとかばっかじゃないの? そんなこと言ってたら、城の壁とか誰も壊せないことになっちゃうじゃない」
「……いや、普通は壊せねえだろ」
「そう? やってみると意外と簡単よ。私はそれで怒られたこともあるくらいだもん。今度挑戦してみたら……って、ああ、だめね。だってあんたに〝今度〟とかないし」
「いわせておけばさっきから調子に乗りやがって……」
呼吸を整えてからまた襲ってきたけど……まあ、うん。何にも変わんないわよね。だって何か異変があったわけでもないんだもん。
そろそろ終わらせちゃってもいっかなー。あんまり遊びすぎるとアルフが怒るし。
あ。でも、最後に一つだけ聞いておこっかな。
「一つ聞きたいんだけどさあ、あんたはなんでそんな武器を作ったわけ? 獣人って、基本的に肉体強化に類する魔創具で、魔創具って言ってるけど人間みたいに武器を作るのとは別物でしょ? なのに、なんであんたは獣人なのにそんな〝武器〟を作ったの?」
大きくて重い武器は強い。私はそう思ってるのは変わらないけど、それはあくまでも私はってだけ。他の獣人はみんな体を獣に近づけたり、爪を伸ばしたり、肉体をめっちゃ強化したりっていう、まあ自分の体に変化をもたらす術を魔創具って言ってる。
でもこいつは、私と同じでちゃんと武器を使ってる。それがなんでなのかなー、って気になったのよね。
「そりゃあてめえもそうだろうが」
「まあね。でも私の場合は理由があったからわざとそうしたってだけで、ならあんたはどうなのかなって思ったのよ。で、どうなの?」
「……大した理由なんざねえよ。俺は生まれが人間の国だったってだけだ」
「あー、そっかそっか。まあ、そうよね。獣人の間での常識なんて、人間の国にいればわかんないわよね。なるほどね~」
言われてみれば納得の理由ね。確かに、生まれ育った国が違うんだったら魔創具が違ってて当然よね。
「ちっ。だったら、てめえはなんだってそんな〝武器〟を作ってんだよ。その言い様だと、てめえは獣人の国で生まれ育ったんだろ」
「んえ? ああうん。そうよ。まあ私ってばこれでもいいとこのお嬢様なのよね。まあ見てわかると思うんだけどぉ」
「ぜんっぜんわっかんねえなあ。てめえみてえなのがお嬢様とか、パチこいてんじゃねえぞ」
「本当よ! なんでみんな信じないわけ!?」
私はちゃんとお姫様だもん!
このグレイってワンちゃんもそうだけど、アルフもルージェも最初は全く信じてくれなかったし、なんでそんなに疑うわけ? 酷くない?
「コホン。それはそれとして、まあお嬢様だったわけだけど、つまんないから周りとはちょこっと変わったことをして遊んでたんだけど、そのついでに、そのことで追い出されようとしたのよ。あっちだと獣人としての魔創具を使えることが重要だったから。普通の〝武器〟を作る魔創具にすれば出ていけるかなー、ってね」
「……チッ。そんな恵まれた暮らしを自分から捨てたってわけかよ、クソッタレが。恵まれてるやつは考えることがちげえなあ、おい。路地裏で這いつくばってきた孤児とは何もかもちげえってわけだ」
んん~? んー、あー……うん。なるほどねー。多分だけど、こいつがこんなに苛立たしげにしてるのは、自分との境遇の違いがありすぎることに不満がー、って感じなんでしょうね。そんなこと私の知ったことじゃないってのに。
「余計にてめえをぶちのめしたくなってきたぜ。クソ猫女」
「できるもんならやってみなさいってのよ、子犬ちゃん」
できないことをそんな堂々と口にするなんて、後で恥ずかしいわよ?
まあでも、これまで色々話したけど、もう話すこともないでしょ。
ここまできたら後はやることって言ったら一つだけ。
「ぶっ殺す!」
「ぶっ潰す!」
お互いに考えは同じで、やることも同じ。ただ相手を殺す。そのためだけに動く。
グレイは大きくした剣を振り下ろし、私はそれに応えるように大きくした槌を振り下ろす。
そのまま進めばお互いの武器が交差して相手に落ちるはずだったけど、私の武器を見て目を見開いたグレイが咄嗟に剣の軌道を変えたことで私の槌とグレイの剣がぶつかり合った。
「がっ!」
「ぐへっ」
これだけの大質量の武器がぶつかり合った衝撃と音はなかなかのもので、近くにあった建物を軋ませた。
手加減したとはいえ、私の攻撃を受けたグレイは派手に剣を弾かれ、その剣の勢いで体を流されて吹っ飛んでる。
体が流されたと理解した瞬間に剣を小さくしたみたいだけど、それでも全く体勢を崩さずに入られなかったみたいね。
私は特に被害とかないけど……ああ、嘘。やっぱり被害あったわ。今の音で耳が痛い……ちょっと予想外の攻撃だわ。
夜中なのにこんなうるさくしたら怒られちゃうかしら?
「ぐ……てめえも俺と同じ系統かよ」
転んだ状態から起き上がったグレイだけど、武器を構えていない。剣先をだらっと下げて地面に触れさせてる。よくみると腕がプルプルしてるから、さっきの衝撃が腕にきたんでしょうね。
まあ、仕方ないと思うわ。だって、普通の人が飛んでくるお城を棒で殴ったようなものよ。不完全とはいえ弾くことができただけでも上出来ってもんでしょ。その代償が腕の負傷だってんなら、むしろ安いものじゃない?
「みたいねー。自分の武器をおっきくすることができる魔創具。弱いくせに魔創具を選ぶセンスだけはいいみたいじゃない。そこだけ認めてあげるわ」
「ハッ。そいつはありがたくねえお言葉だな。俺より弱いやつからそんなこと言われても嬉しくもなんともねえ」
グレイはそう言いながら腰に吊るしてた瓶を取り出して腕に振りかけたけど……なんだろう? 薬? まあなんでもいっか。どうせ結果なんて変わんないし。
なーんて思いながら見てると、グレイは剣先を地面につけていた状態からちゃんとした構えに戻った。やっぱり、今のは腕を治すための薬だったみたいね。
しっかしまあ、今ので薬を使って治す程度の人が、よくも私の方が弱いだなんて言えたもんよね~。
……違うか。そう言ってないと自分を奮い立たせることができないのね。虚勢を張ってでも敵から逃げず、負けると分かってても挑んでくる。
んー……なかなかいいわね。正直この程度のやつなんて暇つぶしの遊び相手程度にしか思ってなかったけど、楽しいじゃない。
アルフが敵との名乗りをしたり、道理だ誇りだ、って大事にしてるのも、ついでに無駄に手を抜いて茶番をするのも、こういうのを知ってるからなのかしらね?
まあ、私の場合は茶番なんてしないけど。
敵は殺す。見逃したり、最後の言葉だったり願いだったりなんてものは聞いてあげない。だってこれは命の奪い合いなんだもん。そんな無駄を入れる方が失礼ってもんでしょ。
まあ必死に戦う相手に手を抜いてるのも失礼って言えば失礼かもだけど、本気を出すのに値しない相手なんだから仕方ないわ。ドラゴンがゴブリンを倒すのに必殺技とか使うと思う? そんなのやらないわよ。それと同じ。
でも、少しだけ、もうちょっとだけ本気を出してあげてもいっかな、とは思った。
「ふ~ん。まあ、どっちが弱いかなんて……」
「ぶっ殺せばわかることだなあ!」
グレイはそう叫びながらグッと足に力を入れ、弾かれたように飛び出した。
そしてそのままの速さで私に近寄——らないで、私から少し離れた場所を回るように走っている。
そして、その足を止めないまま剣を大きくし、切り掛かってきた。
当然その程度の攻撃なんて弾いておしまい。でも、今回はそれで終わりじゃなかった。
剣を弾かれたのは想定内だったみたいで、動き続けながら、時には民家の屋根に登りながら、あるいは空を飛んで真上から大きくした剣で攻撃し続けてきた。
その度に私も槌を大きくして弾くけど、それでもグレイは諦めることなく走り続け、剣を振り続ける。……んむっ、今のはなかなかやるわね。ちょっと受け損なったじゃない。
「てめえの攻撃は確かに重い。だが、槌だなんてのは先端の打撃面が当たらねえと威力が出ねえもんだ! 対して俺の剣はどこに当たっても致命傷! それだけでもう俺の方が有利なんだよ!」
私が受け損なったのを見て、グレイは走り回る脚も、剣を振る腕も止めないまま、異性よく叫ぶ。
それはやっぱり自分を奮い立たせるための言葉なんだと思うけど、ちょーっと勘違いしてるのよね、こいつ。
「あんたばっかじゃないの? これはそういうんじゃないでしょ」
「……そういうの、だと?」
「そうよ。大きければ強い。固ければ強い。重ければ強い。そんな頭悪いって言われてもおかしくない思想で作り上げた武器なのよ? それなのに、どこにあたれば有利で、どんな形が不利だとか、そんなこと考えるだなんて〝わかってない〟って言う他ないでしょ」
当たれば一撃で相手を殺す。どんな相手でも、どんな状況でも、どんな苦境でも関係ない。たった一振りで全部まとめてねじ伏せる。そのための武器が、私達の魔創具よ。
それなのに、うまく当てれば、とか相手にとって不利な場所を、とかそんなことを考えてるなんて見当違いも甚だしいでしょ。
不利な場所も不利な状況も、まとめて薙ぎ払いなさいよ。
「先端に当たらなければ威力が出ない? じゃあ当てればいいじゃない。どこに当たっても致命傷? 元々当てれば致命傷になるように設計してあるんだから、どんな形だって同じでしょ」
当たらないなら当てる技術を身につければいい。
形が違うって言っても、あれだけの質量が当たれば柄の部分でも大ダメージなんだから関係ない。
形なんて趣味でしかない。まあ、攻撃の範囲とかに多少は関係もしてくるかもだけど、それも言っちゃえば趣味によるってだけよ。
私たちが武器に求めるべきは威力だけ。それ以外に必要なものがあるんだったら、それは自分の努力でどうにかすべきことでしょ。
「形が当てやすいから有利だ、なんてのは、当てる技量がないことを自覚してるからこそ出てくる言葉で、自分に自信がないからそれを誤魔化すための欺瞞でしかないのよ」
だって、当てることができる自信があるんだったら、堂々とそうすればいいんだもん。こんな話なんてして自分を鼓舞してないで、実行しちゃえばそれで終わりな話でしょ?
にもかかわらずこうして言葉にしてるってことは、それができないってこと。
「それを証明するために、私があんたの剣を砕いてあげるわ」
大きくなった剣を砕くには、流石に私も槌を大きくしないといけない。まあ、小さいままでもできないこともないけど、それだと決めてた力よりも余分に本気を出さないといけなくなる。流石にそれはなしなわけよ。
動き回る相手からの攻撃に合わせて自分の武器を巨大化させて迎撃。しかも、その武器はグレイ曰く当てづらい武器。
そんなもので自分の剣を折られたら、流石に負けを認めざるを得ないでしょ。
「てめえ……」
私の言葉を聞いて一瞬足を止めたグレイは、一度だけ深呼吸をするとまた走り出した。
でも、その走りはさっきまでの撹乱するようなものとは違って、今度こそ一直線に私に向かってくるものだった。
そして走りながら剣先を空に向けて構え、それと同時に私も槌を担ぎ——
「——ぶっ潰れなさい!」
「——ぶっ殺してやらあ!」
同時に武器を巨大化させ、同時に巨大化させた武器を振り下ろした。
今度は最初にやったように予期せぬ衝突でも、間に合わせの迎撃でもない。
初めっからぶつかり合うことを想定して……というより、ぶつけ合わせるつもりでお互いに振り下ろした。
振り下ろされた武器は衝突し、片方は砕け、もう片方だけが残った。
その残った方は当然ながら私の槌で、砕けた方はグレイの剣。
「ぐうっ……このクソねごぶ——」
相手の武器を砕いたまま勢いを殺されることなく振り下ろされた私の槌は、剣を砕かれた反動で怯み、動けなくなってたグレイの体へと直撃。なんの抵抗もなく槌は地面へとめり込んだ。
「私達に必要な理屈なんてのはね、当たる確率は自分の力次第で百パーセントってことだけ分かればいいのよ」
そう言いながら武器を小さく戻し、自分の中にしまうと、つい今さっきまで槌がめり込んでた地面には赤い水溜りを作りながら人型の〝なにか〟が埋まってた。
「最後の最後にバカなことを言ったけど、あんたもまあまあ……うん。本当にちょっとだけ強かったわよ」
少しは本気を出して遊べたことで満足感を覚えた私は、戦いから意識を切り替えるように伸びをして空を見上げる。
それにしても、思いっきり地面割ったりしちゃったし、これ後で怒られたりするかしらね? うーん。……まあいっか。私ってば、ほら。頼まれて戦いに参加したわけだし? 修繕費とか迷惑料とか、リリエルラたちがなんとかしてくれるでしょ。多分。
もしダメだった場合は……アルフに頼めばなんとかしてくれるわね! だって今までもお願い聞いてくれたし、ダメっていうようなら私の魅力で説得すればいけるわよね。うん。いけるいける!
とりあえず、今はあっちに戻ってみんなと合流しましょっかね。結構遊んだし、もうそろそろあっちもなんか色々終わってるでしょ。
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