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九章
五帝(三+一人)の会議
「——さて、それじゃあ会議を始めるとすっか」
カラカスにの元中央区にある建物の一室で、俺たちは集まっていた。
「おや、これは美味しいねぇ。坊のところで採れたものかい?」
「えあ、ああはい。元々はもっと南の方にできるものらしいんですけど、試しに育ててみたらできたんで今回用意しました」
「ほう。今度は果物ですか。南の方の植物も育てられるとなると……ちょっと提案があるのですけど、今度私の用意するものを育ててみませんか?」
集まっているのはカラカスをまとめているボスの内の三人とその護衛。それから俺。
三人が揃うのはいいにしても、なんで俺も呼ばれてるわけ?
「おめえら、一応会議って名目で集めたんだが、会議をする気はあんのかよ」
自分の言葉になんの反応も見せずに俺にかまっている南のボスのカルメナと、北のボスのエドワルドを見て、親父はため息を吐きながら二人を睨みつけた。
会議の言葉からわかるだろうが、今回は喧嘩ではなく話し合いの場として集まったのだ。
議題としては、ついこの間起こった花園と近隣の貴族の戦争。それと、その影に隠れての東と西の戦争についてだ。
そんなかなり重要な話し合いになるはずなのだが、なぜかものすごく緩い感じで始まっている。宣言をした親父ですら真剣な態度は見られない。
「会議って言っても、そう硬っ苦しいもんじゃあないんだろう? 年寄りから話しを奪うだなんてひどいことするもんじゃあないよ」
この婆さん、ボスではありながら俺を孫かなんかのようにかまってくる。
聞くところによると、どうやら俺が赤ん坊の頃の乳母役として、南の娼館から引っ張ってきたらしいんが、その時の関係で割と俺の様子を見にきていたこともあったらしいとかなんとか。全く覚えてねえけど。
なんで他のボスの娼館から引っ張ってきたのか、疑問に思うかもしれないが、考えて見れば当然だ。
東にもその辺に妊婦や出産直後の娼婦や浮浪者はいただろう。
だが、そういったもの達はちゃんと母乳が出るか怪しい。何せ路地裏で生活するような者たちだ。まともに栄養を取れていない可能性は十分にある。それに病気の心配だってある。
それらのことを考えると、しっかりと対策し、栄養もちゃんと摂っている娼館から引っ張ったほうが安全で確実だ。
だが、高級な娼館となるとそのほとんどが南に集まっているため、どうしてもこの婆さんに話を通す必要があったとか。
ちなみに、俺の乳母をやってた人は俺がある程度まで大きくなると報酬をもらって結婚して他の街に行った。
曰く、普通の生活がしてみたかった。だそうだ。まあ生まれも育ちもカラカスだったみたいだからな。乱暴者ってわけでもないどころか、むしろ気が弱いタイプだったし、外に行きたいと思うのはおかしなことではない。
育てたにしては薄情だと思わなくもないが、まあそんなもんだろ。元々そう決まってたっぽいし。
でも、婆さんが来てたのはその辺を心配でもしたのかね? 母親がおらず、母親代わりもいなくなったから。
その辺のことは俺は特に気にしてないんだけどな。あの人も、別に俺を嫌ってたわけじゃないし、乳母としては優しくしてくれたし。
まあそんなわけで、知らなかっただけでなかなかに繋がりがあるご様子の南のボス。
ちなみに今の話しは会議用に出したお茶請けの中に俺が作った果物が入っていて美味しっかった云々だ。
「そうですよ。親しき仲にも、なんてどこかの言葉がありますが、私たち……と言うかここの住民に礼儀が必要ですか? まあ必要な場合もありますが、今この場ではどうでもいいものでしょう。それに、こういった雑談から始まる商談というのは馬鹿にできないものです。むしろそれが全てであるとすら言えるんですから、邪魔しないでもらえませんか?」
エドワルドは……まあ今更説明とかいらないだろ? いつものごとく金儲けの話だ。五帝の一人が死んだってのに随分と無関心な様子だが、それがこいつだ。
「……そいつなら後でいくらでも貸してやっから、今はこっちの話をすんぞ」
そんなエドワルドの様子に親父は呆れたようにため息を吐いて、流れるように息子を売りやがった。
「仕方ありませんね。では手早く話を済ませてしまいましょうか」
「……ったく、なんだって俺がこんな真面目なことを言わなきゃなんねえんだよ」
態度を変えたエドワルドに対して親父はそんなことを言っているが、さっき俺を売ったのは『真面目なこと』にはいるのか?
「人を売っておいて何が真面目だよ」
「それで話が進むんだから大人しく聞いとけや」
「……貸し一つな」
「覚えてたらな」
こいつ、ぜってえ忘れるつもりだな?
だが、そうして話をまとめたところでその場の空気が一変した。
……流石は五帝ってか?
親父はそれなりに知っていたし、すごいんだと理解してたからそんな不思議でもないんだが、他の二人のことを、俺はどこか舐めていた。
エドワルドについて、俺は前に交渉をしたことで知った気になっていたが、甘かった。所詮あれはただのお遊びでしかなかった。あれは前もって親父がある程度の話をつけていたからそれなりに話をすることができていたが、所詮は限られた枠組みの中で相手をしてもらっていただけだったんだ。
婆さんの方も、先ほどまでのゆるい雰囲気を消して鋭い眼光を放ちながら親父達に向かい合っている。
その様子からは優しげな雰囲気なんて感じ取ることができず、恐ろしいとすら感じられた。
……そりゃあそうだよな。何十年とこんな街で頭張ってんだ。この程度、できないわけがなかった。
位階だけで言ったら俺の方が上かもしれない。だが、言ってしまえば〝それだけ〟のことでしかないんだ。
位階が高い。だからどうした。そう言ってのけるのがこの街の奴らで、目の前にいるのはそんな奴らのトップ達。舐めていいはずがなかった。
そんな怯んでしまった俺のことを知ってか知らずか、親父達三人は話を進めていく。
「議題としてはこの間の戦争……って呼んでいいのかわからない一方的な蹂躙とそれにまつわる今後の動きについてでいいんだろ?」
「ああ。外からだけじゃなくて内からもバカが出たからな。それでまあ色々とあんだろ。話すことがよ」
外からってのは言わずもがな、俺が戦った貴族のこと。
そして内からのバカってのは、本来ならここにいるはずだった五帝の一人。西のアイザックのことだ。
今回はボスの一人が死んで色々と変化があったが、その対応について話すんだということは親父からあらかじめ聞いていた。
そして、今回の戦争ではボスが一人死んだが、それ以上に大きな変化があった。
その変化の原因とも言えるエドワルドに親父と婆さん。ついでに俺の視線が集まる。
しかし、エドワルドはそんな視線に怯むこともなく、いつものように胡散臭い笑みを浮かべて口を開いた。
「戦争ですか。いやー、戦争は儲かるって話ですし、それは十分に理解してますけど……まさか領地まで手に入れるとは思いませんでしたねぇ。本当、あなた方と手を組んでよかった」
そう。今回の戦争ではカラカスの外の貴族が攻めてきたが、その際に俺は攻めてきた貴族を捕まえてエドワルドに渡していた。
そうしておけばなんかいい感じに金とか物資とか引っ張ってくるだろうなとは思っていたんだが、そこでまさかの出来事が起こりやがった。
こいつ、その貴族の領地を分捕りやがったのだ。
本当にまさかだよ。まさかそんなことになるなんて、誰も思わないだろ?
なんでも命を助ける代わりに領地を寄越せと迫って色々とやったらしい。
その際に、俺も協力を求められた。
何を協力したのかって言ったら、捕まえた貴族達の手足を切り落としたのでそこに指定した植物を生やせ、なんて言われた。
何を考えてそんなことを、と思ったが、こいつが言うのなら必要なことなんだろうとあまり深く考えずにやったのだが……地獄を見た。あれは、ある意味俺が作った戦場よりも地獄だった。いやまあ、頼まれたか自主的かの違いはあってもどっちも俺が作ったんだけどさ。
貴族達に植え付けられたのは回復薬——いわゆるポーションの原料になる草だ。
それから感覚を鋭敏にする薬の原料になる樹木と、体の動きを制限する麻酔の原料になる花。
見てる分には綺麗だな、で済むそれらだが、植る場所が問題だ。何せ、植えることになったのはプランターでも花壇でもなく、人間なんだから。
そしてそれらが合わさると、体を木で覆われて身動きが取れない状態になりながらも感覚だけは人一倍残り続ける状態になる。
麻酔の影響で声を出すこともできず、瞼を閉じることすらできない。
だがポーションの原料になる植物が寄生しているから、そこから分泌されるもので地味に回復し続けて死ぬこともない。
と言っても、しばらく放置していれば『土台』の栄養が完全に植物に吸われてなくなり干からびることになるので、土台となった人間は死ぬだろう。
だが、それまでの間は地獄だ。多分ひと月くらいは余裕で生きることになるんじゃないかな?
で、まあそんな悪魔の芸術的な何かを作り上げたエドワルドだが、それを嬉々として貴族の家に送りつけて交渉したらしい。
んなもん見せつけられたら誰だって土地を手放すわ。ただ殺されるよりも恐ろしく、奴隷にされるよりも悍ましい。
そんなわけで、最後には領地の運営に必要なあれこれをもらってから協力してくれた者達は怪我を治した上でそれなりに金を持たせて解放したらしい。
なんでも、素直に協力すれば開放すると約束したらしく、『商談での約束』を破るのは信念に反するとかなんとか。だが……解放した者達がその後はまともに生きていけるかどうかは知らない。
見た目の傷は治っても心の傷って治らないもんだよな。
まあ、最初に攻めてきたのはあいつらだし、同情なんてしないけど。
カラカスにの元中央区にある建物の一室で、俺たちは集まっていた。
「おや、これは美味しいねぇ。坊のところで採れたものかい?」
「えあ、ああはい。元々はもっと南の方にできるものらしいんですけど、試しに育ててみたらできたんで今回用意しました」
「ほう。今度は果物ですか。南の方の植物も育てられるとなると……ちょっと提案があるのですけど、今度私の用意するものを育ててみませんか?」
集まっているのはカラカスをまとめているボスの内の三人とその護衛。それから俺。
三人が揃うのはいいにしても、なんで俺も呼ばれてるわけ?
「おめえら、一応会議って名目で集めたんだが、会議をする気はあんのかよ」
自分の言葉になんの反応も見せずに俺にかまっている南のボスのカルメナと、北のボスのエドワルドを見て、親父はため息を吐きながら二人を睨みつけた。
会議の言葉からわかるだろうが、今回は喧嘩ではなく話し合いの場として集まったのだ。
議題としては、ついこの間起こった花園と近隣の貴族の戦争。それと、その影に隠れての東と西の戦争についてだ。
そんなかなり重要な話し合いになるはずなのだが、なぜかものすごく緩い感じで始まっている。宣言をした親父ですら真剣な態度は見られない。
「会議って言っても、そう硬っ苦しいもんじゃあないんだろう? 年寄りから話しを奪うだなんてひどいことするもんじゃあないよ」
この婆さん、ボスではありながら俺を孫かなんかのようにかまってくる。
聞くところによると、どうやら俺が赤ん坊の頃の乳母役として、南の娼館から引っ張ってきたらしいんが、その時の関係で割と俺の様子を見にきていたこともあったらしいとかなんとか。全く覚えてねえけど。
なんで他のボスの娼館から引っ張ってきたのか、疑問に思うかもしれないが、考えて見れば当然だ。
東にもその辺に妊婦や出産直後の娼婦や浮浪者はいただろう。
だが、そういったもの達はちゃんと母乳が出るか怪しい。何せ路地裏で生活するような者たちだ。まともに栄養を取れていない可能性は十分にある。それに病気の心配だってある。
それらのことを考えると、しっかりと対策し、栄養もちゃんと摂っている娼館から引っ張ったほうが安全で確実だ。
だが、高級な娼館となるとそのほとんどが南に集まっているため、どうしてもこの婆さんに話を通す必要があったとか。
ちなみに、俺の乳母をやってた人は俺がある程度まで大きくなると報酬をもらって結婚して他の街に行った。
曰く、普通の生活がしてみたかった。だそうだ。まあ生まれも育ちもカラカスだったみたいだからな。乱暴者ってわけでもないどころか、むしろ気が弱いタイプだったし、外に行きたいと思うのはおかしなことではない。
育てたにしては薄情だと思わなくもないが、まあそんなもんだろ。元々そう決まってたっぽいし。
でも、婆さんが来てたのはその辺を心配でもしたのかね? 母親がおらず、母親代わりもいなくなったから。
その辺のことは俺は特に気にしてないんだけどな。あの人も、別に俺を嫌ってたわけじゃないし、乳母としては優しくしてくれたし。
まあそんなわけで、知らなかっただけでなかなかに繋がりがあるご様子の南のボス。
ちなみに今の話しは会議用に出したお茶請けの中に俺が作った果物が入っていて美味しっかった云々だ。
「そうですよ。親しき仲にも、なんてどこかの言葉がありますが、私たち……と言うかここの住民に礼儀が必要ですか? まあ必要な場合もありますが、今この場ではどうでもいいものでしょう。それに、こういった雑談から始まる商談というのは馬鹿にできないものです。むしろそれが全てであるとすら言えるんですから、邪魔しないでもらえませんか?」
エドワルドは……まあ今更説明とかいらないだろ? いつものごとく金儲けの話だ。五帝の一人が死んだってのに随分と無関心な様子だが、それがこいつだ。
「……そいつなら後でいくらでも貸してやっから、今はこっちの話をすんぞ」
そんなエドワルドの様子に親父は呆れたようにため息を吐いて、流れるように息子を売りやがった。
「仕方ありませんね。では手早く話を済ませてしまいましょうか」
「……ったく、なんだって俺がこんな真面目なことを言わなきゃなんねえんだよ」
態度を変えたエドワルドに対して親父はそんなことを言っているが、さっき俺を売ったのは『真面目なこと』にはいるのか?
「人を売っておいて何が真面目だよ」
「それで話が進むんだから大人しく聞いとけや」
「……貸し一つな」
「覚えてたらな」
こいつ、ぜってえ忘れるつもりだな?
だが、そうして話をまとめたところでその場の空気が一変した。
……流石は五帝ってか?
親父はそれなりに知っていたし、すごいんだと理解してたからそんな不思議でもないんだが、他の二人のことを、俺はどこか舐めていた。
エドワルドについて、俺は前に交渉をしたことで知った気になっていたが、甘かった。所詮あれはただのお遊びでしかなかった。あれは前もって親父がある程度の話をつけていたからそれなりに話をすることができていたが、所詮は限られた枠組みの中で相手をしてもらっていただけだったんだ。
婆さんの方も、先ほどまでのゆるい雰囲気を消して鋭い眼光を放ちながら親父達に向かい合っている。
その様子からは優しげな雰囲気なんて感じ取ることができず、恐ろしいとすら感じられた。
……そりゃあそうだよな。何十年とこんな街で頭張ってんだ。この程度、できないわけがなかった。
位階だけで言ったら俺の方が上かもしれない。だが、言ってしまえば〝それだけ〟のことでしかないんだ。
位階が高い。だからどうした。そう言ってのけるのがこの街の奴らで、目の前にいるのはそんな奴らのトップ達。舐めていいはずがなかった。
そんな怯んでしまった俺のことを知ってか知らずか、親父達三人は話を進めていく。
「議題としてはこの間の戦争……って呼んでいいのかわからない一方的な蹂躙とそれにまつわる今後の動きについてでいいんだろ?」
「ああ。外からだけじゃなくて内からもバカが出たからな。それでまあ色々とあんだろ。話すことがよ」
外からってのは言わずもがな、俺が戦った貴族のこと。
そして内からのバカってのは、本来ならここにいるはずだった五帝の一人。西のアイザックのことだ。
今回はボスの一人が死んで色々と変化があったが、その対応について話すんだということは親父からあらかじめ聞いていた。
そして、今回の戦争ではボスが一人死んだが、それ以上に大きな変化があった。
その変化の原因とも言えるエドワルドに親父と婆さん。ついでに俺の視線が集まる。
しかし、エドワルドはそんな視線に怯むこともなく、いつものように胡散臭い笑みを浮かべて口を開いた。
「戦争ですか。いやー、戦争は儲かるって話ですし、それは十分に理解してますけど……まさか領地まで手に入れるとは思いませんでしたねぇ。本当、あなた方と手を組んでよかった」
そう。今回の戦争ではカラカスの外の貴族が攻めてきたが、その際に俺は攻めてきた貴族を捕まえてエドワルドに渡していた。
そうしておけばなんかいい感じに金とか物資とか引っ張ってくるだろうなとは思っていたんだが、そこでまさかの出来事が起こりやがった。
こいつ、その貴族の領地を分捕りやがったのだ。
本当にまさかだよ。まさかそんなことになるなんて、誰も思わないだろ?
なんでも命を助ける代わりに領地を寄越せと迫って色々とやったらしい。
その際に、俺も協力を求められた。
何を協力したのかって言ったら、捕まえた貴族達の手足を切り落としたのでそこに指定した植物を生やせ、なんて言われた。
何を考えてそんなことを、と思ったが、こいつが言うのなら必要なことなんだろうとあまり深く考えずにやったのだが……地獄を見た。あれは、ある意味俺が作った戦場よりも地獄だった。いやまあ、頼まれたか自主的かの違いはあってもどっちも俺が作ったんだけどさ。
貴族達に植え付けられたのは回復薬——いわゆるポーションの原料になる草だ。
それから感覚を鋭敏にする薬の原料になる樹木と、体の動きを制限する麻酔の原料になる花。
見てる分には綺麗だな、で済むそれらだが、植る場所が問題だ。何せ、植えることになったのはプランターでも花壇でもなく、人間なんだから。
そしてそれらが合わさると、体を木で覆われて身動きが取れない状態になりながらも感覚だけは人一倍残り続ける状態になる。
麻酔の影響で声を出すこともできず、瞼を閉じることすらできない。
だがポーションの原料になる植物が寄生しているから、そこから分泌されるもので地味に回復し続けて死ぬこともない。
と言っても、しばらく放置していれば『土台』の栄養が完全に植物に吸われてなくなり干からびることになるので、土台となった人間は死ぬだろう。
だが、それまでの間は地獄だ。多分ひと月くらいは余裕で生きることになるんじゃないかな?
で、まあそんな悪魔の芸術的な何かを作り上げたエドワルドだが、それを嬉々として貴族の家に送りつけて交渉したらしい。
んなもん見せつけられたら誰だって土地を手放すわ。ただ殺されるよりも恐ろしく、奴隷にされるよりも悍ましい。
そんなわけで、最後には領地の運営に必要なあれこれをもらってから協力してくれた者達は怪我を治した上でそれなりに金を持たせて解放したらしい。
なんでも、素直に協力すれば開放すると約束したらしく、『商談での約束』を破るのは信念に反するとかなんとか。だが……解放した者達がその後はまともに生きていけるかどうかは知らない。
見た目の傷は治っても心の傷って治らないもんだよな。
まあ、最初に攻めてきたのはあいつらだし、同情なんてしないけど。
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これは異世界に転移したことのある出戻り転生者の物語である。
* あくまでもフィクションであり、登場人物や時代背景は史実とは異なります。
** 史実に出て来る人物又は良く似た名前の人物若しくは団体名が登場する場合もありますが、広い心で御容赦願います。
*** 週1(土曜午後9時)の投稿を予定しています。
@ 「小説家になろう」様にも投稿しています。