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第一章 怖くて偉大で大きな木
27.大樹戦 術
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回操術。
己の中に秘めた力を引き出して術として扱うものたち。その対象となる人物同士が互いの能力を一時的に与えられ、与える術の総称である。
この術を行う上での効力は双方の術者にある疲労、傷、などを分かち合うといったものである。
それにより仮に、身体に多大なる重傷を負ったとしても、もう一人に痛みを分けることによって、重傷した身体に宿る痛みを和らげることが可能なのだ。決して、治癒術とは言えないが、時と場合によれば一つの命を救うことができるかもしれない術。
それが回操術である。
「…嫌です。絶対にしたくありません。」
「そうこう言ってる場合じゃねぇだろ!早く、雷を練りやがれ!」
広大な森の中でツーンとした女性の声音と怒が含まれた男の罵声が飛び交う。ラザクは必死こいて声を発し相方を納得させようとしていた。それに対しカウラはそっぽを向いて聞く耳を持たない。
白霧の中からは男女の言い合いが発せられる。まだ、死闘は続いているというのに二人はこんな時に口争していた。
カウラは回操術をするとラザクが言い放ったとき、思わず顔が真っ青になった。この男は何を言い出すんだと不機嫌な面持ちを無意識のうちに浮かべた。
「他の人ならまだしも、あなたとなんて絶対に嫌です。…あぁ、全くもう、忌々しい。」
「簡単に受け入れるとは思わなかったが、そこまでか!意地はってる場合じゃねぇだろ!」
カウラはどうしてもラザクの要求を受け入れない。延々と渋るつもりのようだ。
しかし、カウラの納得できないというのも無理もない。
一見、死にかけた人間でも救うことのできる回操術。しかし、デメリットも存在するのだ。
能力の受け渡し。それは自分の得意とする術の能力を相手へと伝達するということ。逆を言えば、自分の元に相手の術能力が伝達されるということである。
もし、これが互いに同じ能力だった場合、相性の良さもあり、なんら問題はない。しかし、違う能力同士ならば話は変わってくる。
カウラとラザクが回操術をしたならば、カウラには炎が伝達され、ラザクには雷が伝達されるわけであり。
「あなた、絶対不器用でしょう?調整なんて言葉が似合わない人間はあなたの他にいませんよ。あなたから炎なんて貰ったら焼け死んでしまいそうです。」
「…そこは死にものぐるいで調整すっから!早くしねーと奴が来るだろうがぁ!」
「……。なんて説得力のない。もう少しましな根拠を持ってきてから提案してください。」
カウラは意地でもラザクの要求に同意しない。プィッと顔を横にし、厳しめな声音で反論し続けている。
回操術とは誰もが出来うる術ではない。熟練された戦士のみが扱える技として知れ渡っている。
互いの身体の傷やら疲労やらの痛み分け、それをすることにより多大な重傷を補うことができるわけであるが、一時的に能力授受は必須となってくる。その時に、双方の授ける術力が均等でないと効果は発揮しない。
もし、術力にズレが生じた場合、片方に損傷を増やしかねないのも事実であり、最悪の場合は身体に自分の扱うものとは違う術能力が入り込みすぎると、負荷がかかりすぎ死ぬ可能性だってゼロではないのだ。
カウラは自分の雷を扱うことに長けている人物だ。雷を作り出し、纏うことだって可能である。自らの術力を知り尽くし、雷を理解し尽くしている。
こと雷操作においては右に出る者がいないといっても過言ではないレベルなのだ。
対してラザクはカウラの雷操作と比べては見劣りする部分があることは否めない。むしろ、ラザクの真骨頂は刀だ。愛刀を握りしめ敵を一閃する。主要な術能力として炎を使うことを好むが、あくまでもそれは刀でとどめを刺すための手段である。
いつだって最後は自らの刀で斬り伏せてきたのだ。
「今、回操術やんねえと、反撃できねえだろうがぁ!」
「反撃する前にあなたに殺されます。勘弁してください。だいたい、あなたどこかしら怪我してますよね?」
「…ん?あぁ、多分、肋骨と腕の骨折れてる。」
「はあ?あなたそんな状態で回操術やるなんて言うんですか?ふざけてるんですか?」
「おめぇだって、その右腕使いもんにならねぇだろうがぁ!どうせ、無茶しまくって今、術力も体力も空っぽなんだろ?見りゃ、分かんだよ馬鹿野郎。」
ラザクはお互いの術力、身体の疲労、怪我の度合いなどを理解した上で、回操術と言う提案を持ち出した。
ここに治癒術師などが居れば話は変わってくるのだがそんな都合の良い話しはない。
しかし…天樹を倒すためには二人がこの状態では駄目なのだ。特に、現状のカウラの状態は著しく悪い。
身体はまともに動かせそうになく、何より術力がほとんど空だ。これではラザクの考える策というものが水泡に帰してしまう。カウラの復活は必須なのだ。
ラザクにはまだ術力が残っているため、回操術を行いカウラの術力を増幅させなければならない。でなければ天樹に反撃できない。
だけど、まあ、こいつの言うことも仕方ねえ。俺は術を扱うことは得意じゃねえ。つか、苦手だ。
もう少し、炎術の扱いについて鍛錬しておけばよかったと今更後悔するが、それは幾分か遅すぎるというものだ。過去の自分を嘆いても仕方がない。
「…はあぁ~……。」
カウラはラザクのほんの些細に落ち込んだ瞳を見ると浅く長ったらしいため息をつく。
実際、カウラは回操術をするという案は間違っていないと判断していた。状況が状況である。しのごの言ってられないのだ。しかし、
ーそれで、死んだら元も子もない。
カウラはラザクの戦士としての剣術、高ぶる闘争心、類い稀ない戦場における才能は評価していた。
今まで何度も窮地を駆け抜けて生き延びてきている。その点においては信じているのだ。
しかし、
「…あなたの調整やら器用さなどはもっぱら信じていません。」
「なんだよ。今のお前の態度見てりゃ、知ってるよ。」
「全く、自分でもわかっているでしょう?あなたは術操作に長けているとは言えないことを。」
「……。」
「回操術をやるという判断自体は間違っていません。しかし、あなたと私では相性が悪すぎる。」
カウラは辛辣な言葉で言い放つ。
しかしそれに対し、ラザクは反論しない。なぜならまぎれもない事実なのだから。
二人は口争からひと段落し、お互いに沈黙する。
冷たい白霧が吐く息を白くさせた。
静かとなったその空間はよほど冷えているようで寒気が全身を覆った。
ーしかし、天樹対策にこの霧が役に立つとは。霧というよりこの冷えた空間か。
カウラは周りの白霧を見渡し、腕をさすった。流石に肌寒さを感じざるを得ない。
ーん?
疲労困憊であり身体が冷えを感じている時、カウラはあることに気がつく。
ー炎と雷などなんの関係性もない能力だ。けれども、私は術操作は容易にできる。
ふと、カウラはある一つの方法を思いつく。
そして、首をあげラザクを見上げた。
「どうした?」
「いえ、あなた。氷術でいいじゃないですか。」
カウラはラザクの瞳を見つめながら、ポツリとそう呟く。
「何が?」
ラザクはいきなりカウラが発した言葉の意味が把握できない様子だ。しかし、カウラは目を見開き声を大にして告げた。
「回操術ですよ。回操術。あなたは炎じゃなくて、氷術を使えばいいんですよ。」
己の中に秘めた力を引き出して術として扱うものたち。その対象となる人物同士が互いの能力を一時的に与えられ、与える術の総称である。
この術を行う上での効力は双方の術者にある疲労、傷、などを分かち合うといったものである。
それにより仮に、身体に多大なる重傷を負ったとしても、もう一人に痛みを分けることによって、重傷した身体に宿る痛みを和らげることが可能なのだ。決して、治癒術とは言えないが、時と場合によれば一つの命を救うことができるかもしれない術。
それが回操術である。
「…嫌です。絶対にしたくありません。」
「そうこう言ってる場合じゃねぇだろ!早く、雷を練りやがれ!」
広大な森の中でツーンとした女性の声音と怒が含まれた男の罵声が飛び交う。ラザクは必死こいて声を発し相方を納得させようとしていた。それに対しカウラはそっぽを向いて聞く耳を持たない。
白霧の中からは男女の言い合いが発せられる。まだ、死闘は続いているというのに二人はこんな時に口争していた。
カウラは回操術をするとラザクが言い放ったとき、思わず顔が真っ青になった。この男は何を言い出すんだと不機嫌な面持ちを無意識のうちに浮かべた。
「他の人ならまだしも、あなたとなんて絶対に嫌です。…あぁ、全くもう、忌々しい。」
「簡単に受け入れるとは思わなかったが、そこまでか!意地はってる場合じゃねぇだろ!」
カウラはどうしてもラザクの要求を受け入れない。延々と渋るつもりのようだ。
しかし、カウラの納得できないというのも無理もない。
一見、死にかけた人間でも救うことのできる回操術。しかし、デメリットも存在するのだ。
能力の受け渡し。それは自分の得意とする術の能力を相手へと伝達するということ。逆を言えば、自分の元に相手の術能力が伝達されるということである。
もし、これが互いに同じ能力だった場合、相性の良さもあり、なんら問題はない。しかし、違う能力同士ならば話は変わってくる。
カウラとラザクが回操術をしたならば、カウラには炎が伝達され、ラザクには雷が伝達されるわけであり。
「あなた、絶対不器用でしょう?調整なんて言葉が似合わない人間はあなたの他にいませんよ。あなたから炎なんて貰ったら焼け死んでしまいそうです。」
「…そこは死にものぐるいで調整すっから!早くしねーと奴が来るだろうがぁ!」
「……。なんて説得力のない。もう少しましな根拠を持ってきてから提案してください。」
カウラは意地でもラザクの要求に同意しない。プィッと顔を横にし、厳しめな声音で反論し続けている。
回操術とは誰もが出来うる術ではない。熟練された戦士のみが扱える技として知れ渡っている。
互いの身体の傷やら疲労やらの痛み分け、それをすることにより多大な重傷を補うことができるわけであるが、一時的に能力授受は必須となってくる。その時に、双方の授ける術力が均等でないと効果は発揮しない。
もし、術力にズレが生じた場合、片方に損傷を増やしかねないのも事実であり、最悪の場合は身体に自分の扱うものとは違う術能力が入り込みすぎると、負荷がかかりすぎ死ぬ可能性だってゼロではないのだ。
カウラは自分の雷を扱うことに長けている人物だ。雷を作り出し、纏うことだって可能である。自らの術力を知り尽くし、雷を理解し尽くしている。
こと雷操作においては右に出る者がいないといっても過言ではないレベルなのだ。
対してラザクはカウラの雷操作と比べては見劣りする部分があることは否めない。むしろ、ラザクの真骨頂は刀だ。愛刀を握りしめ敵を一閃する。主要な術能力として炎を使うことを好むが、あくまでもそれは刀でとどめを刺すための手段である。
いつだって最後は自らの刀で斬り伏せてきたのだ。
「今、回操術やんねえと、反撃できねえだろうがぁ!」
「反撃する前にあなたに殺されます。勘弁してください。だいたい、あなたどこかしら怪我してますよね?」
「…ん?あぁ、多分、肋骨と腕の骨折れてる。」
「はあ?あなたそんな状態で回操術やるなんて言うんですか?ふざけてるんですか?」
「おめぇだって、その右腕使いもんにならねぇだろうがぁ!どうせ、無茶しまくって今、術力も体力も空っぽなんだろ?見りゃ、分かんだよ馬鹿野郎。」
ラザクはお互いの術力、身体の疲労、怪我の度合いなどを理解した上で、回操術と言う提案を持ち出した。
ここに治癒術師などが居れば話は変わってくるのだがそんな都合の良い話しはない。
しかし…天樹を倒すためには二人がこの状態では駄目なのだ。特に、現状のカウラの状態は著しく悪い。
身体はまともに動かせそうになく、何より術力がほとんど空だ。これではラザクの考える策というものが水泡に帰してしまう。カウラの復活は必須なのだ。
ラザクにはまだ術力が残っているため、回操術を行いカウラの術力を増幅させなければならない。でなければ天樹に反撃できない。
だけど、まあ、こいつの言うことも仕方ねえ。俺は術を扱うことは得意じゃねえ。つか、苦手だ。
もう少し、炎術の扱いについて鍛錬しておけばよかったと今更後悔するが、それは幾分か遅すぎるというものだ。過去の自分を嘆いても仕方がない。
「…はあぁ~……。」
カウラはラザクのほんの些細に落ち込んだ瞳を見ると浅く長ったらしいため息をつく。
実際、カウラは回操術をするという案は間違っていないと判断していた。状況が状況である。しのごの言ってられないのだ。しかし、
ーそれで、死んだら元も子もない。
カウラはラザクの戦士としての剣術、高ぶる闘争心、類い稀ない戦場における才能は評価していた。
今まで何度も窮地を駆け抜けて生き延びてきている。その点においては信じているのだ。
しかし、
「…あなたの調整やら器用さなどはもっぱら信じていません。」
「なんだよ。今のお前の態度見てりゃ、知ってるよ。」
「全く、自分でもわかっているでしょう?あなたは術操作に長けているとは言えないことを。」
「……。」
「回操術をやるという判断自体は間違っていません。しかし、あなたと私では相性が悪すぎる。」
カウラは辛辣な言葉で言い放つ。
しかしそれに対し、ラザクは反論しない。なぜならまぎれもない事実なのだから。
二人は口争からひと段落し、お互いに沈黙する。
冷たい白霧が吐く息を白くさせた。
静かとなったその空間はよほど冷えているようで寒気が全身を覆った。
ーしかし、天樹対策にこの霧が役に立つとは。霧というよりこの冷えた空間か。
カウラは周りの白霧を見渡し、腕をさすった。流石に肌寒さを感じざるを得ない。
ーん?
疲労困憊であり身体が冷えを感じている時、カウラはあることに気がつく。
ー炎と雷などなんの関係性もない能力だ。けれども、私は術操作は容易にできる。
ふと、カウラはある一つの方法を思いつく。
そして、首をあげラザクを見上げた。
「どうした?」
「いえ、あなた。氷術でいいじゃないですか。」
カウラはラザクの瞳を見つめながら、ポツリとそう呟く。
「何が?」
ラザクはいきなりカウラが発した言葉の意味が把握できない様子だ。しかし、カウラは目を見開き声を大にして告げた。
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