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第一章 巻き戻された世界
17.馬鹿野郎
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嘘だろ?
左眼に意識を向けながらアルトは自身の血の気が引いたのを感じた。
思い出したくもなかった。あの時に自身を苦しませたあの感覚はもう体感したくなかった。
左眼に響き渡ったあの衝撃的な苦痛は壮絶なものすぎて。
また、あれが来るのか?
あの痛みが再び響き渡るのか?
いや、あれは駄目だ。特に今は本当に駄目だ。
この状況でこの瞬間で、このタイミングで、
あの痛みに苛まれるのはあまりにも酷すぎる。
「まずい」
「アルト?」
感覚でわかった。よく覚えていた。
いや、あまりにも壮絶で、あまりにも衝撃的で、忘れることのできないことだからこそ体にその感覚が刻まれていたと言うべきか。
あの痛みは一度だけだと思っていた。明らかに自分のものではないこの左眼。そして、これを根端とした壮絶な苦痛の連鎖は恐怖の記憶として残っている。
だがあの時の激痛は、慣れてないが故の痛みだろうと心の中では思っていた。急に自身のものではないものが左眼に付随されていたのだ。それで身体が拒否反応を起こしたのだと、そう思っていた。
そう思っていたかった。
だから、あの痛みはあれで一度きりだと、もう体感することはないと思っていたのに。
「………」
冷や汗がツウーッと頬を滴り落ちた。恐怖を主とした胸騒ぎがした。
そして嫌な予感は的中し、次第に痛みが顕現され始めてきて、
「ぐっ⁈」
まず、表れた些細な痛覚。そこから湧き上がるように熱が左眼を覆っていった。
アルトの反骨心など、抵抗する意思など、少しも意に介さないというように。
紅く光る左眼に凄絶な痛覚が、否、壮絶な激痛が発生していく。
地獄の苦しみが始まる。
「痛っづあっ⁈ぐうっ⁈あああぁぁぁっっ‼︎」
激痛が無雑作に見境なく左眼を駆け回った。
容赦のなく、鋭利な針で目玉をぶっ刺したような痛覚に苛まれていく。潰されるような、左眼を炎に炙られているような、惨虐で兇悪で苛虐な激痛。
異常なまでに痛い。痛過ぎる。痛くて苦しくて辛い。
これはあまりにも、異常な激痛過ぎて耐えきれない。
「があっ!あああぁぁぁっっっ‼︎」
「アルト⁈ええっ⁈何?急にどうしたの⁈」
急なアルトの異変にリーネルは驚嘆し声をかける。だが、凄絶な苦痛に苛まれているアルトにとって今は彼女に取り合うことができない。
容赦のない痛苦にただ痛がることしかできなかった。左眼が苦しい。左眼が辛い。左眼が炎で焼かれているように痛い。ズキズキと拍動する様に激痛が容赦なく走っていた。
まともにその場に立てずに膝を崩す。思わず短刀を地に落とし、両手で左眼を押さえつける。
「ああああぁぁぁっっっ⁈」
痛みに耐えるには叫びあげることしかできなかった。慟哭を発しては気持ち少しでもこの激痛を鎮痛させられるように、ただ叫び声をかき鳴らす。
だが、もちろんその程度で痛みは和らぐことなどない。むしろ、左眼に響き渡る痛覚はさらに激化していく限りであり。
心臓がドクンと鼓動を打つ度に痛みがみるみる増していく。左眼が熱い。左眼が痛い。ただ痛い。痛い。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
「痛っでええ‼︎があっ!くそ……があああぁぁ⁈」
「何?なんで⁈アルト!その左眼?左眼が痛いの?ちょっ……えっ?……!」
必死にリーネルは声をかけるもアルトは苦しむ様を見せるのみ。
どうにかしてあげられないかと彼女は焦燥感に駆られるが、しかし、いきなりの事態、ましてや訳の分からない症状なためどうしたら良いのか分からず、彼を救える糸口が見つからない。
見ると、彼の痛みの根源である左眼が赤くなっているのが分かった。左眼を押さえている手の隙間から赤い液体が滲み出ている。
「えっ⁈血っ⁈眼から出てるの?」
血涙が出ていることにリーネルは、動揺をあらわにする。眼から血が出ていることにも驚嘆するが、何しろその血が凄まじく多量に流血していたために、焦りが彼女の心を覆った。
ぼたぼたと血の滴りがアルトの足元に落ちていた。大粒の赤い血痕がそこかしこに浮かび上がる。
「アルトっ!ねえ!大丈夫?私のことわかる?このままじゃ…!」
「グルルルアアアァァッッ!」
「嘘⁈まずいって、それは!」
辛苦げにするアルトへ決死にリーネルは声をかけては彼の状態を伺う。
しかし、ここは戦場の場であり、敵と対峙している真っ最中だ。
牛悪鬼はここぞとばかりに、二人目掛けて突貫してきて、
「ゴオッロオッズゥッッアアアァァッッ!」
「なめる、なあっっっ!!」
殺意を含めた奇声を激情に任せて発しあげながら牛悪鬼は二人目掛けて剛爪を薙ぎ払った。
それに対してリーネルは太刀を振り上げ、巨大な黒爪を間一髪で受け止める。アルトを庇うようにギリギリそれを防ぎきった。
「グラアアアッッッッ」
「くうっ……!」
なんとか太刀で防いだはいいものの、華奢なリーネルでは牛悪鬼との力比べでは勝機がない。無理矢理に身を挺して黒き巨腕の勢いを相殺させたため体勢も芳しくない。
「くっそおぉぉ!」
「グラアアアッッ!」
リーネルの雄叫と牛悪鬼の不快な奇声があたりいったいに木霊する。横ばい状態、一進一退の状況、だが徐々に黒爪に押し切られ始め、
「負けて…らんない!後ろに守らなきゃなんない子がいるのに!押されて、たまるかぁ!」
痛みに苛まれるアルトの元へこいつを行かせてはいけないのだ。避けちゃいけない。力を抜いちゃいけない。真っ向勝負だ。絶対にこのまま怪物に負けるな。私はアルトを守る!
「くうっ、……そっ。がっ。ぐあぁぁぁっっっ!」
リーネルが必死に牛悪鬼を押さえている後ろで、アルトは激痛に苛まれていた。
痛みに耐えかね、図らずも地に伏してしまっている。だが、かろうじて、今自分がリーネルに庇われていることは理解できて、
ーー何を、何をしているのだ自分は。
痛みに耐えかねて、短刀を落とし、地に蹲るのみか。
敵を目前にして膝をつくなどもっての外。愚行にも程があるだろう。
左眼が痛い。焼けるように痛い。剣で刺されたように痛い。熱い、熱い、熱い、熱くて痛い、痛い、痛い、痛い、苦しい、苦しい。
容赦のない激痛が左眼を走って苛んでいる。
痛みを告げるこの眼は、否応なく激痛を響かせている。
だが、
それが、
「それがっ!なんだっ………てんだ!」
痛みを払拭させるように、アルトは怒号を張り上げた。響き渡る激痛に抗うように、自身を苦しませる左眼に反発するように、大声を荒げて、
「ふざっけんな…よっ!がぁっ!ぐうっ」
一度、身に染みた痛みだろうが!大概にしろ!いい加減にしろよ、この野郎!
意味わかんねえままいきなり痛み出しやがって!今は戦場なんだよ!邪魔すんじゃねえよ!
何なんだよ、この左眼は!こっちの状況なんて見境なく、有無を言わさず痛み出しやがって!
「…ぐぁっ!ぐうっ!……らああっ!」
なめんじゃねえぞ!いい加減にしろ!女に庇われていいのかよ!地に這いつくばったままでいいのかよ!目の前に倒すべき敵がいるってのに、痛みに苦しんでるだけでいいのかよ!
「馬鹿…があっ!ぐうっ、ああっ!そんなん…」
そんなの、
そんなのは、駄目に決まってんだろ!馬鹿野郎!
何が苦痛だ。何が刺すような痛みだ!
二度目だろうが、一度経験した痛みだろうが!慣れろ!こんな訳わからん痛みなんて慣れろ!慣れろ!慣れろ!耐えろ!耐えろ!耐えろ!耐えろよ!
「耐えっ……ぐぅっ⁈がああああぁぁぁぁ⁈」
左眼の痛みに猛反発し、無理矢理アルトは自身の眼を開かせる。しかし、そのアルトの抵抗に反逆するようにまたしても激痛がさらに増した。
瞬間的な痛みの激増にアルトは思わず叫声を上げる。叫喚を、怒号を、悲鳴を、咆哮を、絶叫を、大喝を、惨烈な金切り声を張り上げ、
「ガァ……ッ!……」
最後に激痛が左眼に響いたことを感じてからアルトはその場で意識が途切れた。
痛みに耐えきれず、彼はそこで左眼以外の感覚を失った。
左眼以外の感覚を失った。
・
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左眼に意識を向けながらアルトは自身の血の気が引いたのを感じた。
思い出したくもなかった。あの時に自身を苦しませたあの感覚はもう体感したくなかった。
左眼に響き渡ったあの衝撃的な苦痛は壮絶なものすぎて。
また、あれが来るのか?
あの痛みが再び響き渡るのか?
いや、あれは駄目だ。特に今は本当に駄目だ。
この状況でこの瞬間で、このタイミングで、
あの痛みに苛まれるのはあまりにも酷すぎる。
「まずい」
「アルト?」
感覚でわかった。よく覚えていた。
いや、あまりにも壮絶で、あまりにも衝撃的で、忘れることのできないことだからこそ体にその感覚が刻まれていたと言うべきか。
あの痛みは一度だけだと思っていた。明らかに自分のものではないこの左眼。そして、これを根端とした壮絶な苦痛の連鎖は恐怖の記憶として残っている。
だがあの時の激痛は、慣れてないが故の痛みだろうと心の中では思っていた。急に自身のものではないものが左眼に付随されていたのだ。それで身体が拒否反応を起こしたのだと、そう思っていた。
そう思っていたかった。
だから、あの痛みはあれで一度きりだと、もう体感することはないと思っていたのに。
「………」
冷や汗がツウーッと頬を滴り落ちた。恐怖を主とした胸騒ぎがした。
そして嫌な予感は的中し、次第に痛みが顕現され始めてきて、
「ぐっ⁈」
まず、表れた些細な痛覚。そこから湧き上がるように熱が左眼を覆っていった。
アルトの反骨心など、抵抗する意思など、少しも意に介さないというように。
紅く光る左眼に凄絶な痛覚が、否、壮絶な激痛が発生していく。
地獄の苦しみが始まる。
「痛っづあっ⁈ぐうっ⁈あああぁぁぁっっ‼︎」
激痛が無雑作に見境なく左眼を駆け回った。
容赦のなく、鋭利な針で目玉をぶっ刺したような痛覚に苛まれていく。潰されるような、左眼を炎に炙られているような、惨虐で兇悪で苛虐な激痛。
異常なまでに痛い。痛過ぎる。痛くて苦しくて辛い。
これはあまりにも、異常な激痛過ぎて耐えきれない。
「があっ!あああぁぁぁっっっ‼︎」
「アルト⁈ええっ⁈何?急にどうしたの⁈」
急なアルトの異変にリーネルは驚嘆し声をかける。だが、凄絶な苦痛に苛まれているアルトにとって今は彼女に取り合うことができない。
容赦のない痛苦にただ痛がることしかできなかった。左眼が苦しい。左眼が辛い。左眼が炎で焼かれているように痛い。ズキズキと拍動する様に激痛が容赦なく走っていた。
まともにその場に立てずに膝を崩す。思わず短刀を地に落とし、両手で左眼を押さえつける。
「ああああぁぁぁっっっ⁈」
痛みに耐えるには叫びあげることしかできなかった。慟哭を発しては気持ち少しでもこの激痛を鎮痛させられるように、ただ叫び声をかき鳴らす。
だが、もちろんその程度で痛みは和らぐことなどない。むしろ、左眼に響き渡る痛覚はさらに激化していく限りであり。
心臓がドクンと鼓動を打つ度に痛みがみるみる増していく。左眼が熱い。左眼が痛い。ただ痛い。痛い。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
「痛っでええ‼︎があっ!くそ……があああぁぁ⁈」
「何?なんで⁈アルト!その左眼?左眼が痛いの?ちょっ……えっ?……!」
必死にリーネルは声をかけるもアルトは苦しむ様を見せるのみ。
どうにかしてあげられないかと彼女は焦燥感に駆られるが、しかし、いきなりの事態、ましてや訳の分からない症状なためどうしたら良いのか分からず、彼を救える糸口が見つからない。
見ると、彼の痛みの根源である左眼が赤くなっているのが分かった。左眼を押さえている手の隙間から赤い液体が滲み出ている。
「えっ⁈血っ⁈眼から出てるの?」
血涙が出ていることにリーネルは、動揺をあらわにする。眼から血が出ていることにも驚嘆するが、何しろその血が凄まじく多量に流血していたために、焦りが彼女の心を覆った。
ぼたぼたと血の滴りがアルトの足元に落ちていた。大粒の赤い血痕がそこかしこに浮かび上がる。
「アルトっ!ねえ!大丈夫?私のことわかる?このままじゃ…!」
「グルルルアアアァァッッ!」
「嘘⁈まずいって、それは!」
辛苦げにするアルトへ決死にリーネルは声をかけては彼の状態を伺う。
しかし、ここは戦場の場であり、敵と対峙している真っ最中だ。
牛悪鬼はここぞとばかりに、二人目掛けて突貫してきて、
「ゴオッロオッズゥッッアアアァァッッ!」
「なめる、なあっっっ!!」
殺意を含めた奇声を激情に任せて発しあげながら牛悪鬼は二人目掛けて剛爪を薙ぎ払った。
それに対してリーネルは太刀を振り上げ、巨大な黒爪を間一髪で受け止める。アルトを庇うようにギリギリそれを防ぎきった。
「グラアアアッッッッ」
「くうっ……!」
なんとか太刀で防いだはいいものの、華奢なリーネルでは牛悪鬼との力比べでは勝機がない。無理矢理に身を挺して黒き巨腕の勢いを相殺させたため体勢も芳しくない。
「くっそおぉぉ!」
「グラアアアッッ!」
リーネルの雄叫と牛悪鬼の不快な奇声があたりいったいに木霊する。横ばい状態、一進一退の状況、だが徐々に黒爪に押し切られ始め、
「負けて…らんない!後ろに守らなきゃなんない子がいるのに!押されて、たまるかぁ!」
痛みに苛まれるアルトの元へこいつを行かせてはいけないのだ。避けちゃいけない。力を抜いちゃいけない。真っ向勝負だ。絶対にこのまま怪物に負けるな。私はアルトを守る!
「くうっ、……そっ。がっ。ぐあぁぁぁっっっ!」
リーネルが必死に牛悪鬼を押さえている後ろで、アルトは激痛に苛まれていた。
痛みに耐えかね、図らずも地に伏してしまっている。だが、かろうじて、今自分がリーネルに庇われていることは理解できて、
ーー何を、何をしているのだ自分は。
痛みに耐えかねて、短刀を落とし、地に蹲るのみか。
敵を目前にして膝をつくなどもっての外。愚行にも程があるだろう。
左眼が痛い。焼けるように痛い。剣で刺されたように痛い。熱い、熱い、熱い、熱くて痛い、痛い、痛い、痛い、苦しい、苦しい。
容赦のない激痛が左眼を走って苛んでいる。
痛みを告げるこの眼は、否応なく激痛を響かせている。
だが、
それが、
「それがっ!なんだっ………てんだ!」
痛みを払拭させるように、アルトは怒号を張り上げた。響き渡る激痛に抗うように、自身を苦しませる左眼に反発するように、大声を荒げて、
「ふざっけんな…よっ!がぁっ!ぐうっ」
一度、身に染みた痛みだろうが!大概にしろ!いい加減にしろよ、この野郎!
意味わかんねえままいきなり痛み出しやがって!今は戦場なんだよ!邪魔すんじゃねえよ!
何なんだよ、この左眼は!こっちの状況なんて見境なく、有無を言わさず痛み出しやがって!
「…ぐぁっ!ぐうっ!……らああっ!」
なめんじゃねえぞ!いい加減にしろ!女に庇われていいのかよ!地に這いつくばったままでいいのかよ!目の前に倒すべき敵がいるってのに、痛みに苦しんでるだけでいいのかよ!
「馬鹿…があっ!ぐうっ、ああっ!そんなん…」
そんなの、
そんなのは、駄目に決まってんだろ!馬鹿野郎!
何が苦痛だ。何が刺すような痛みだ!
二度目だろうが、一度経験した痛みだろうが!慣れろ!こんな訳わからん痛みなんて慣れろ!慣れろ!慣れろ!耐えろ!耐えろ!耐えろ!耐えろよ!
「耐えっ……ぐぅっ⁈がああああぁぁぁぁ⁈」
左眼の痛みに猛反発し、無理矢理アルトは自身の眼を開かせる。しかし、そのアルトの抵抗に反逆するようにまたしても激痛がさらに増した。
瞬間的な痛みの激増にアルトは思わず叫声を上げる。叫喚を、怒号を、悲鳴を、咆哮を、絶叫を、大喝を、惨烈な金切り声を張り上げ、
「ガァ……ッ!……」
最後に激痛が左眼に響いたことを感じてからアルトはその場で意識が途切れた。
痛みに耐えきれず、彼はそこで左眼以外の感覚を失った。
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