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ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
虫のいい話なのは分かってる。
でも、最後だけでも。
俺は、ラビに会いたい。
俺は気づいたらウェルダン家へと走り出していた。
今の俺はきっととんでもなく惨めなんだろうな。
顔は泣きじゃくり、前がちゃんと見えなくて何度も転び服は泥だらけ。
それでも、ラビに会いに行くために俺は走った。
ウェルダン家が近づいてくると、俺は目を疑った。
すでに消火は終わっているのだが、それでも臭う何かが燃えたにおい。
そして、そこにあるはずなのに無いウェルダン邸宅。
それが真実であると思い知らされる。
「ルカ!何しに来たんだ!」
俺に気づいた父さまがものすごい剣幕で近づいてくる。
何もかも覚悟の上だ。
最後にラビに会いたい。
それが叶えばどんな事されようとも構わない。
俺はその場に土下座した。
「申し訳ございませんでした。
許される立場でないことは重々承知しております。
それでもラビに会いたくて。
これだけは後悔すると思って。
いや、もう後悔してもしきれないほど後悔してます。
ラビを愛していることに今になって気づいたんです。
俺がすべて間違ってました。
気が済むまで俺を殴ってください。蹴ってください。
殺したって構いません。
その代わり、ラビに最後の。
最後の挨拶をさせてください!!」
俺に近づいてくる足音が聞こえる。
周りからはどよめきが聞こえてくる。
そうか、この足音はラビのお父さんだ。
気が済むまで殴ってくれ。俺を蹴ってくれ。
そんなんじゃ気が済むわけがないことは分かっている。
でも今の俺にできることはこれくらいしかないんだ。
覚悟を決めたルカであったが、どんなに待っても痛みが襲ってくることはなかった。
違和感を覚え、顔をあげると、ルカの前で土下座をするホルビットの姿があった。
「な、何されてるんですか!」
「お願いです。
爵位も土地も事業も何もかも差し上げます。
だから息子を。ラビリットを返してください。
お願いします。
ラビリットの何が悪かったのでしょうか?
教えて下されば、私が指導いたします。
私は妻も失くしているんです。
こんな私から息子までも奪わないでください。
お願いします。
何でもします。
何でもしますから、息子を返してください。
お願いします。
お願いします。
お願いします。
どんなことがルカ様の気に障ったのでしょうか?
ラビリットは何が間違っていたのでしょうか?
婚約破棄も受け入れます。
もう2度とルカ様の前に現れないことを誓います。
だから、
ラビリットと返してください。」
そこからどうやって屋敷に戻って来たか、一切覚えていない。
殴られた方がましだった。
蹴られた方がましだった。
殺された方がましだった。
そう思えるような言葉だった。
もう何もかも失った気分だ。
いや、失ったに違いない。
俺の世界はラビを中心に回っていたんだ。
ラビのいないこの世界はもう無いに等しいのかもしれない。
ラビに最後の挨拶をすることすら叶わず、俺は本当に何をしているのだろうか。
ラビが俺の全てだ。
ラビがいれば他は何もいらない。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
そのくらいの時間が経ったのだろう。
窓から差し込む光源もなくなり、部屋は真っ暗であった。
眠ることもできず、ただ無言で涙を流し続ける。
そんな時間だけが過ぎていた。
コンコン。
部屋にノック音が響き渡る。が、俺は返事をしない。
しかし「失礼します」と声が聞こえ扉は開けられた。
入って来たのはサイだった。
「そのままで結構です。聞いてください。」
ベッドに倒れこんでいる俺を見て、起きていると分かっているのだろう。
しかしそんな俺に対しそのままで聞けということは、サイにとってひとりごとの言うような気持ちなのだろう。
「ルカ様の誕生日にラビリット様からプレゼントされた時計の修理ができましたので、お持ちしました。
文字盤などはきれいになりましたが、砕け散った風防だけは元には戻りませんでした。
が、これだけはこのままの方が良いと思い、あえて風防は修理しておりません。
明るいところで一度、よく見てあげてください。
大丈夫です。ラビリット様はずっとルカ様のことを愛しておりました。」
そう言い終えると、テーブルの隅に木箱を置き、サイは部屋を後にする。
それを確認すると、俺はゆっくりとベッドから起き上がり、部屋の明かりをつけた。
そして木箱を手に取る。
俺はゆっくりとその木箱を開ける。
中には風防こそ砕けてしまっているが、それ以外は元通りになった腕時計がそこにはあった。
もう涙など出ない。すべて出し切ってしまったようだ。
廃人のようになりながら、俺は木箱から腕時計を取り出し左腕につける。
あぁ、お礼言いたいな。
こんな高価な時計買うのに、どれだけ働いたんだよ。
ラビが頑張って働いてる中、俺はラビの気を引くために女遊びか。
馬鹿だな。
そんな時ふいに木箱を落としてしまった。
しまった。と思ったが腕時計が傷つかないように置かれていたクッションが木箱から取れ、転がっていった。
大事にしなきゃと木箱を拾い上げると、先ほどまでクッションで見えていなかった木箱の底が見えた。
そこには、
一緒に時を刻めますように
そう書かれていた。
もう出尽くしたはずの涙がまだ頬を伝った。
その涙が、顎からこぼれ落ち、腕時計に降りかかった。
その瞬間、目の前の景色が変わった。
部屋にいたはずが庭におり、夜だったはずなのに陽の光が顔にあたる。
「ねぇルカ?
あの人今日も来てるみたいだけど、ほんとにいいの?」
聞き覚えのある声とその言葉。
ふと声の方へ視線をやると、見たことはある女が俺の腕に絡みついていた。
この景色、どこかで...
これって...
「ルカ。
きょ、今日もかっこいいね。
その、たまにはご飯でも一緒にど、どうかな?」
ずっと聞きたかった声。
ずっと会いたかった人。
それが今目の前にいる。
俺は腕に絡みついている女を引きはがし、ラビにハグをした。
その勢いにラビは支えきれず、ラビとルカはそのまま倒れこむ。
ルカは夢だと思い、ラビの顔を触りまくる。
「ラビ?ラビ?本物か?本物のラビか?」
そんなラビの顔はどんどん赤くなっていく。
「ち、ち、ちちちちちちち近いよ!
どどどどどどどうしたの?
どこか痛いの?」
「ラビだ!ラビだ!
会いたかった。
ラビ、会いたかったよ!」
夢かもしれない。
いや夢に決まっている。
だってラビは死んでしまったのだから。
でも夢でも構わない。
好きな人に会えたのだから。
「ほ、ほんとに大丈夫?
どこか休まるところに移動しようか。」
「なによ...不仲なんじゃないの!
今すぐにでも婚約破棄したいっていつも言ってたじゃない!」
完全に忘れていた。
名前すら知らないそんなの存在を。
しかし、たとえ夢であってもラビとのひとときを邪魔されるわけにはいかない。
「ラビと婚約破棄するわけねーだろ!
俺が愛してるのはラビだけだ!
ラビ、移動しようか!
食事だっけ?しよう。今すぐしよう。絶対にしよう。
ラビの好きな食べ物はなに?
今すぐ用意させよう。」
「ちょ、ルカ!」
俺はラビの手を引いて、ダイニングルームへと走る。
名前の知らない女が後ろで何か言っていたような気がするが、どうでもいい。
俺は今、ラビと一緒にいれるのだから。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
虫のいい話なのは分かってる。
でも、最後だけでも。
俺は、ラビに会いたい。
俺は気づいたらウェルダン家へと走り出していた。
今の俺はきっととんでもなく惨めなんだろうな。
顔は泣きじゃくり、前がちゃんと見えなくて何度も転び服は泥だらけ。
それでも、ラビに会いに行くために俺は走った。
ウェルダン家が近づいてくると、俺は目を疑った。
すでに消火は終わっているのだが、それでも臭う何かが燃えたにおい。
そして、そこにあるはずなのに無いウェルダン邸宅。
それが真実であると思い知らされる。
「ルカ!何しに来たんだ!」
俺に気づいた父さまがものすごい剣幕で近づいてくる。
何もかも覚悟の上だ。
最後にラビに会いたい。
それが叶えばどんな事されようとも構わない。
俺はその場に土下座した。
「申し訳ございませんでした。
許される立場でないことは重々承知しております。
それでもラビに会いたくて。
これだけは後悔すると思って。
いや、もう後悔してもしきれないほど後悔してます。
ラビを愛していることに今になって気づいたんです。
俺がすべて間違ってました。
気が済むまで俺を殴ってください。蹴ってください。
殺したって構いません。
その代わり、ラビに最後の。
最後の挨拶をさせてください!!」
俺に近づいてくる足音が聞こえる。
周りからはどよめきが聞こえてくる。
そうか、この足音はラビのお父さんだ。
気が済むまで殴ってくれ。俺を蹴ってくれ。
そんなんじゃ気が済むわけがないことは分かっている。
でも今の俺にできることはこれくらいしかないんだ。
覚悟を決めたルカであったが、どんなに待っても痛みが襲ってくることはなかった。
違和感を覚え、顔をあげると、ルカの前で土下座をするホルビットの姿があった。
「な、何されてるんですか!」
「お願いです。
爵位も土地も事業も何もかも差し上げます。
だから息子を。ラビリットを返してください。
お願いします。
ラビリットの何が悪かったのでしょうか?
教えて下されば、私が指導いたします。
私は妻も失くしているんです。
こんな私から息子までも奪わないでください。
お願いします。
何でもします。
何でもしますから、息子を返してください。
お願いします。
お願いします。
お願いします。
どんなことがルカ様の気に障ったのでしょうか?
ラビリットは何が間違っていたのでしょうか?
婚約破棄も受け入れます。
もう2度とルカ様の前に現れないことを誓います。
だから、
ラビリットと返してください。」
そこからどうやって屋敷に戻って来たか、一切覚えていない。
殴られた方がましだった。
蹴られた方がましだった。
殺された方がましだった。
そう思えるような言葉だった。
もう何もかも失った気分だ。
いや、失ったに違いない。
俺の世界はラビを中心に回っていたんだ。
ラビのいないこの世界はもう無いに等しいのかもしれない。
ラビに最後の挨拶をすることすら叶わず、俺は本当に何をしているのだろうか。
ラビが俺の全てだ。
ラビがいれば他は何もいらない。
ラビに会いたい。
ラビに会いたい。
そのくらいの時間が経ったのだろう。
窓から差し込む光源もなくなり、部屋は真っ暗であった。
眠ることもできず、ただ無言で涙を流し続ける。
そんな時間だけが過ぎていた。
コンコン。
部屋にノック音が響き渡る。が、俺は返事をしない。
しかし「失礼します」と声が聞こえ扉は開けられた。
入って来たのはサイだった。
「そのままで結構です。聞いてください。」
ベッドに倒れこんでいる俺を見て、起きていると分かっているのだろう。
しかしそんな俺に対しそのままで聞けということは、サイにとってひとりごとの言うような気持ちなのだろう。
「ルカ様の誕生日にラビリット様からプレゼントされた時計の修理ができましたので、お持ちしました。
文字盤などはきれいになりましたが、砕け散った風防だけは元には戻りませんでした。
が、これだけはこのままの方が良いと思い、あえて風防は修理しておりません。
明るいところで一度、よく見てあげてください。
大丈夫です。ラビリット様はずっとルカ様のことを愛しておりました。」
そう言い終えると、テーブルの隅に木箱を置き、サイは部屋を後にする。
それを確認すると、俺はゆっくりとベッドから起き上がり、部屋の明かりをつけた。
そして木箱を手に取る。
俺はゆっくりとその木箱を開ける。
中には風防こそ砕けてしまっているが、それ以外は元通りになった腕時計がそこにはあった。
もう涙など出ない。すべて出し切ってしまったようだ。
廃人のようになりながら、俺は木箱から腕時計を取り出し左腕につける。
あぁ、お礼言いたいな。
こんな高価な時計買うのに、どれだけ働いたんだよ。
ラビが頑張って働いてる中、俺はラビの気を引くために女遊びか。
馬鹿だな。
そんな時ふいに木箱を落としてしまった。
しまった。と思ったが腕時計が傷つかないように置かれていたクッションが木箱から取れ、転がっていった。
大事にしなきゃと木箱を拾い上げると、先ほどまでクッションで見えていなかった木箱の底が見えた。
そこには、
一緒に時を刻めますように
そう書かれていた。
もう出尽くしたはずの涙がまだ頬を伝った。
その涙が、顎からこぼれ落ち、腕時計に降りかかった。
その瞬間、目の前の景色が変わった。
部屋にいたはずが庭におり、夜だったはずなのに陽の光が顔にあたる。
「ねぇルカ?
あの人今日も来てるみたいだけど、ほんとにいいの?」
聞き覚えのある声とその言葉。
ふと声の方へ視線をやると、見たことはある女が俺の腕に絡みついていた。
この景色、どこかで...
これって...
「ルカ。
きょ、今日もかっこいいね。
その、たまにはご飯でも一緒にど、どうかな?」
ずっと聞きたかった声。
ずっと会いたかった人。
それが今目の前にいる。
俺は腕に絡みついている女を引きはがし、ラビにハグをした。
その勢いにラビは支えきれず、ラビとルカはそのまま倒れこむ。
ルカは夢だと思い、ラビの顔を触りまくる。
「ラビ?ラビ?本物か?本物のラビか?」
そんなラビの顔はどんどん赤くなっていく。
「ち、ち、ちちちちちちち近いよ!
どどどどどどどうしたの?
どこか痛いの?」
「ラビだ!ラビだ!
会いたかった。
ラビ、会いたかったよ!」
夢かもしれない。
いや夢に決まっている。
だってラビは死んでしまったのだから。
でも夢でも構わない。
好きな人に会えたのだから。
「ほ、ほんとに大丈夫?
どこか休まるところに移動しようか。」
「なによ...不仲なんじゃないの!
今すぐにでも婚約破棄したいっていつも言ってたじゃない!」
完全に忘れていた。
名前すら知らないそんなの存在を。
しかし、たとえ夢であってもラビとのひとときを邪魔されるわけにはいかない。
「ラビと婚約破棄するわけねーだろ!
俺が愛してるのはラビだけだ!
ラビ、移動しようか!
食事だっけ?しよう。今すぐしよう。絶対にしよう。
ラビの好きな食べ物はなに?
今すぐ用意させよう。」
「ちょ、ルカ!」
俺はラビの手を引いて、ダイニングルームへと走る。
名前の知らない女が後ろで何か言っていたような気がするが、どうでもいい。
俺は今、ラビと一緒にいれるのだから。
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