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大華繚乱
展開 壱
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空に紫がかった雲が浮かぶ頃、屋台のぼんぼりに次々と火が灯された。
そして、俺は会場に組まれた櫓の舞台で「鷺娘」を披露した。
「鷺娘」は人間の男に恋をした鷺の精がその恋心を綴る物語で、江戸でも人気の演目だ。場面は雪が降りしきる沼の畔だから、きっと今の季節に合うだろうと決めたのだった。
ただしこの物語。悲恋もので最後には人外が人間に恋をした愚行を責められ、鷺の精は悲しみながら雪の中で息絶えるのだ。目出度い祭りの雰囲気にはどうなのだろうと思う気持ちもなかったわけじゃない。けれど、真心を込めて踊れば観客の目には涙が光り、最後の瀕死の羽ばたきの振りをしたあとには拍手喝采が送られた。
「保科様、如何でしたか?」
舞台を降り、衣装から元の羽織姿に着替えた俺は、保科様がいる桟敷へと戻った。
「あぁ、とても素晴らしかった。いつもの舞台よりも距離が近い分、細かな表情まで見失うことがないのも良かった。百合、本当に素晴らしい大華になったのだな」
保科様が感慨深い面持ちで言われて、俺の胸にもほんのりとした火が灯った。
「そう言って下さって嬉しいです。保科様との約束だったから」
「なんばーわん、だったかな」
「……はい……!」
保科様が「No.1」を覚えていて下さったのが嬉しくて、もっと胸が熱くなる。手のひらは自然に胸を押さえていた。
あの時、俺は保科様が好きだった。ずっとこの人と共にいたいと願った。
────もう少し、こうしていられたらいいのに────
「百合?」
気づくと花火を見るための場所へと手を引かれて来ていた。
……あれ? 今俺、なにを考えてた……?
「どうした、疲れたか?」
「いいえ、大丈夫。なんでもありません」
俺はフルフルと首を振った。
保科様が心配そうに俺の顔を覗き込む。その眼差しの暖かさは、忘れかけていた昔の気持ちを掘り起こしそうになる。
でも、俺にはもう保科様を追う資格はない。一度は保科様を忘れ、楓と恋をした。
それに、保科様を追い続けてもどうにもならない。楓との結末でもそれは嫌というほど思い知ったんだ……保科様もいずれは女性と結婚をして家庭を築いて行かれるのだから。
だから嬉しかった今日ももうすぐ終わり。花火が終われば「ご褒美」の魔法は解けて日常に戻るんだ。
保科様が一陰間の俺だけに時間を割いて下さることは、もうない。
「……保科様。今日は私が保科様に楽しんで頂きたかったのに、私ばかりが楽しんでしまいましたね。申しわけありませんでした」
見つめれば今も微笑み返してくださるだろう。でもそれじゃあ魔法からは醒められない。
俺は視線を地面の小石へ落とした。
「ゆ……り」
小さな呟きとともに繋がれた手が保科様の胸元へ上げられ、ぎゅっっ、と握られる。
「保科様? 今、なんて言っ……」
「私も楽しかった。お前と過ごせて本当に楽しかった……ずっとこうしていられたらどんなに良いだろう……悠理」
「……!」
その名前は、俺にしか聞こえないくらい、小さな声で呟かれた。
その瞬間。
パァァァァァン
響く音がして、小さな花火が遠くに上がった。次いで連続して色とりどりの花火が夜空を飾り、観客達の視線は一斉に花火に向かう。
俺もまた、条件反射でそちらに顔が向いた。 同時に、繋がれた手がまた少し上がり、手の甲には肌とは違う、微かな柔らかい粘膜の感触。
「えっ……」
でも次にその手に視線を戻した時、手は既に腰下に下がり、保科様の視線も花火にあった。
胸がどくどくと踊り出す──今のって、今のって。
でも、確かめようはない。保科様はきっと、聞いても答えては下さらないだろう。
俺はただ、夜空に咲く花火を見る保科様の横顔をそっと盗み見ていた。
***
花火が中盤に差し掛かると、観覧者が増えてきた為に、並んでいた保科様の二の腕に俺の頭がくっついた。
俺がすいません、と言うと保科様は目を細めて微笑み、いいんだよ、と口を動かした。そして、またぎゅ、と手を握ってくれる。
切ないよ、保科様。嬉しいのに、もうすぐ終わってしまう花火を見ているとすごく切なくなる。
だから俺も手を握り返してもいい? 今だけでも俺を離さないで、そばにいてくれる?
なのに。
突然に「みーぃつけた~ぁ」の声と共に、俺と保科様のあいだににょろり、と割って入ってきた無骨な手がある。
────なんだ!?
俺と保科様、周囲にいた人達も同様、ひしめき合う人間の中に突然に割り込んだ人物に驚いて、肩を揺らした。
「……宗光……」
保科様が眉を寄せて名を呼んだ。
むねみつ……むねみつ……むねみつ? ……あー! 思い出した! 俺の襲名披露の時に来ていた失礼な奴。確か保科様の従兄弟の関西人!
「忠彬、探したやんかぁ。俺かって百合ちゃんと遊びたかったのに叔父貴に引き止められるしさぁ。逃げてきたはええけど凄い人で中々見つからんし。あっ、百合ちゃん久しぶり! トンビだかなんだか、めっちゃ綺麗やったで~」
宗光と呼ばれた男は保科様に纏わりつき、ベラベラと一人で話している。
しかもトンビって……鷺なんだけど……とツッコミを入れる暇もなく宗光は話し続ける。
「なぁなぁ。俺も百合ちゃんと遊びたい。そしたら俺もそうやって手ェ繋げるんやろ? どうしたらいいん?」
宗光の人差し指が、俺と保科様の、指が絡まり合った手を指した。
「いや、これは」
保科様の手が離れる。
急に離れた暖かさが名残り惜しくて寂しい。
……お邪魔虫……お前が来なきゃ華屋に帰り着くまで繋いでられたかもしれないのに。
「あなたのような失礼な方は私から願い下げです。それに今はお客様との同伴中です。同伴中に他の方が入るのは固く禁じられております。どうぞお引き取り下さいませっ」
ぷいっ、と顔を背け、腹立ち紛れに言葉を放つ。
保科様の従兄弟とか俺には関係ないし!
「く~~~~っ。痺れるわぁ。百合ちゃんのつっけんどん顔、たまらん」
……こいつ、聞いちゃいねぇ。
「宗光。静かに。皆花火を楽しんでいるのだ。それに百合の言う通りだ。今百合は仕事中で……」
「あー、あー、もうわかったわかった。保科一族の話は長いんや。皆まで言うな。邪魔はせんからここにいさせろ」
保科様の言葉を遮り、自分の口に手を当てて黙る仕草をすると、宗光は保科様の真後ろに影のように立ち、俺にニコッと笑った。
なにが目的なんだ、こいつ……。
邪魔はしないと言った宗光は、その後確かになにも話しかけてたりはしなかった。
しなかったけど……帰り道では俺と保科様の後ろをニメートルほどの距離を開けてずっとくっついて歩き、結局華屋まで着いてきた。
そんなことをされたら保科様との同伴の余韻に浸る気分にもなれない……思い出しかけた気持ちに強制的に蓋を閉められたのは良かったのかもしれないけれど……。
しかもこの宗光。華屋で驚くべき行動に出たのだ。
そして、俺は会場に組まれた櫓の舞台で「鷺娘」を披露した。
「鷺娘」は人間の男に恋をした鷺の精がその恋心を綴る物語で、江戸でも人気の演目だ。場面は雪が降りしきる沼の畔だから、きっと今の季節に合うだろうと決めたのだった。
ただしこの物語。悲恋もので最後には人外が人間に恋をした愚行を責められ、鷺の精は悲しみながら雪の中で息絶えるのだ。目出度い祭りの雰囲気にはどうなのだろうと思う気持ちもなかったわけじゃない。けれど、真心を込めて踊れば観客の目には涙が光り、最後の瀕死の羽ばたきの振りをしたあとには拍手喝采が送られた。
「保科様、如何でしたか?」
舞台を降り、衣装から元の羽織姿に着替えた俺は、保科様がいる桟敷へと戻った。
「あぁ、とても素晴らしかった。いつもの舞台よりも距離が近い分、細かな表情まで見失うことがないのも良かった。百合、本当に素晴らしい大華になったのだな」
保科様が感慨深い面持ちで言われて、俺の胸にもほんのりとした火が灯った。
「そう言って下さって嬉しいです。保科様との約束だったから」
「なんばーわん、だったかな」
「……はい……!」
保科様が「No.1」を覚えていて下さったのが嬉しくて、もっと胸が熱くなる。手のひらは自然に胸を押さえていた。
あの時、俺は保科様が好きだった。ずっとこの人と共にいたいと願った。
────もう少し、こうしていられたらいいのに────
「百合?」
気づくと花火を見るための場所へと手を引かれて来ていた。
……あれ? 今俺、なにを考えてた……?
「どうした、疲れたか?」
「いいえ、大丈夫。なんでもありません」
俺はフルフルと首を振った。
保科様が心配そうに俺の顔を覗き込む。その眼差しの暖かさは、忘れかけていた昔の気持ちを掘り起こしそうになる。
でも、俺にはもう保科様を追う資格はない。一度は保科様を忘れ、楓と恋をした。
それに、保科様を追い続けてもどうにもならない。楓との結末でもそれは嫌というほど思い知ったんだ……保科様もいずれは女性と結婚をして家庭を築いて行かれるのだから。
だから嬉しかった今日ももうすぐ終わり。花火が終われば「ご褒美」の魔法は解けて日常に戻るんだ。
保科様が一陰間の俺だけに時間を割いて下さることは、もうない。
「……保科様。今日は私が保科様に楽しんで頂きたかったのに、私ばかりが楽しんでしまいましたね。申しわけありませんでした」
見つめれば今も微笑み返してくださるだろう。でもそれじゃあ魔法からは醒められない。
俺は視線を地面の小石へ落とした。
「ゆ……り」
小さな呟きとともに繋がれた手が保科様の胸元へ上げられ、ぎゅっっ、と握られる。
「保科様? 今、なんて言っ……」
「私も楽しかった。お前と過ごせて本当に楽しかった……ずっとこうしていられたらどんなに良いだろう……悠理」
「……!」
その名前は、俺にしか聞こえないくらい、小さな声で呟かれた。
その瞬間。
パァァァァァン
響く音がして、小さな花火が遠くに上がった。次いで連続して色とりどりの花火が夜空を飾り、観客達の視線は一斉に花火に向かう。
俺もまた、条件反射でそちらに顔が向いた。 同時に、繋がれた手がまた少し上がり、手の甲には肌とは違う、微かな柔らかい粘膜の感触。
「えっ……」
でも次にその手に視線を戻した時、手は既に腰下に下がり、保科様の視線も花火にあった。
胸がどくどくと踊り出す──今のって、今のって。
でも、確かめようはない。保科様はきっと、聞いても答えては下さらないだろう。
俺はただ、夜空に咲く花火を見る保科様の横顔をそっと盗み見ていた。
***
花火が中盤に差し掛かると、観覧者が増えてきた為に、並んでいた保科様の二の腕に俺の頭がくっついた。
俺がすいません、と言うと保科様は目を細めて微笑み、いいんだよ、と口を動かした。そして、またぎゅ、と手を握ってくれる。
切ないよ、保科様。嬉しいのに、もうすぐ終わってしまう花火を見ているとすごく切なくなる。
だから俺も手を握り返してもいい? 今だけでも俺を離さないで、そばにいてくれる?
なのに。
突然に「みーぃつけた~ぁ」の声と共に、俺と保科様のあいだににょろり、と割って入ってきた無骨な手がある。
────なんだ!?
俺と保科様、周囲にいた人達も同様、ひしめき合う人間の中に突然に割り込んだ人物に驚いて、肩を揺らした。
「……宗光……」
保科様が眉を寄せて名を呼んだ。
むねみつ……むねみつ……むねみつ? ……あー! 思い出した! 俺の襲名披露の時に来ていた失礼な奴。確か保科様の従兄弟の関西人!
「忠彬、探したやんかぁ。俺かって百合ちゃんと遊びたかったのに叔父貴に引き止められるしさぁ。逃げてきたはええけど凄い人で中々見つからんし。あっ、百合ちゃん久しぶり! トンビだかなんだか、めっちゃ綺麗やったで~」
宗光と呼ばれた男は保科様に纏わりつき、ベラベラと一人で話している。
しかもトンビって……鷺なんだけど……とツッコミを入れる暇もなく宗光は話し続ける。
「なぁなぁ。俺も百合ちゃんと遊びたい。そしたら俺もそうやって手ェ繋げるんやろ? どうしたらいいん?」
宗光の人差し指が、俺と保科様の、指が絡まり合った手を指した。
「いや、これは」
保科様の手が離れる。
急に離れた暖かさが名残り惜しくて寂しい。
……お邪魔虫……お前が来なきゃ華屋に帰り着くまで繋いでられたかもしれないのに。
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ぷいっ、と顔を背け、腹立ち紛れに言葉を放つ。
保科様の従兄弟とか俺には関係ないし!
「く~~~~っ。痺れるわぁ。百合ちゃんのつっけんどん顔、たまらん」
……こいつ、聞いちゃいねぇ。
「宗光。静かに。皆花火を楽しんでいるのだ。それに百合の言う通りだ。今百合は仕事中で……」
「あー、あー、もうわかったわかった。保科一族の話は長いんや。皆まで言うな。邪魔はせんからここにいさせろ」
保科様の言葉を遮り、自分の口に手を当てて黙る仕草をすると、宗光は保科様の真後ろに影のように立ち、俺にニコッと笑った。
なにが目的なんだ、こいつ……。
邪魔はしないと言った宗光は、その後確かになにも話しかけてたりはしなかった。
しなかったけど……帰り道では俺と保科様の後ろをニメートルほどの距離を開けてずっとくっついて歩き、結局華屋まで着いてきた。
そんなことをされたら保科様との同伴の余韻に浸る気分にもなれない……思い出しかけた気持ちに強制的に蓋を閉められたのは良かったのかもしれないけれど……。
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