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ᒪove Stories 〈第二幕〉 ほぼ❁✿✾ ✾✿❁︎
Eternal Love 2
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ニ十分ほど車を走らせれば動物園に到着した。
悠理は入場口を通過する前から顔を綻ばせていて、彬も自然に笑顔になる。
平日一四時前の動物園は予想通り混雑はなく、どこかの小学校の、それも一学年程度の親子遠足の客と、少しのカップルがいるくらいだった。
「でも一応変装は解かない方がいいね」
十月の戸外はまだ暑さが残り、マスクを外して肌に外気を触れさせようとする悠理の手を彬が遮った。
「う~。辛い……」
言いながらも変装セットを正し、順に園内を巡る。入るとすぐにゴリラ舎があり、タイミング良くおやつタイムが始まろうとするところだった。
悠理と彬は柵の真ん前を陣取る小学生の背中から少しだけ間隔を開けてそれを見学する。
────ゴリラ、おもろい顔して食べてるなぁ
────なぁなぁ、ゴリラとチンパンジーはどっちが賢いん?
小学生達の会話が自然に耳に入る。
(懐かしい。宗光も関西弁だったんだよな)
口元がふんわりと緩んだ。頭の中に、早口で軽快に話す宗光の顔が浮かぶ。
宗光の第一印象は最悪。一見軽薄そうに見える容姿で……江戸では珍しい、胡桃色した緩いウェーブのかかった髪を襟足くらいの長さに揃えて、上半分を柔く結っていた。あの容姿なら現代の大阪を歩いていてもなんの違和感も無い。そこにきて関西弁で、ズカズカと人の心に侵入してきて……。
「悠理?」
バナナをもしゃもしゃと食べるゴリラとは反対方向に顔を向けた悠理に彬が声をかける。
「あ、ううん、なんでもない」
悠理は顔をゴリラに戻す。
なんとなく、宗光がどこかにいるんじゃないかと思ったのだ。
勿論、思っただけで居るはずはないが。
記憶は持っていなかったけれど、菊川社長に湯島社長。権さんに楓、そして忠彬。悠理との関わりが密だった人達は皆、現世の、それもごく近い範囲で転生していた。
楓真が記憶がある時に「記憶を持たざる者と持たない者はなにが違うんだろう」と言っていたことを思い出す。
もしかしたら自分と恋愛感情を交した者ほど記憶が濃くあったのではないかと悠理は予想したのだが、あながち間違いでもないのかもしれない。
宗光は二人の形には拘っていなかった。恋人でなくても、家族や親友のように、互いを尊重して思い合って生きて行けたらいいんだと話していた────痛いくらいに求めてくれていたのは知っていたけれど。
でも、最終的には結婚して子供にも恵まれて、彼が最後に百合に言った言葉通りになった。
「俺は後を引くんは苦手や。もう泣くな。絶対幸せになるんやで」
調子の良い宗光のことだ。過去は振り返らず、百合への思いも綺麗に消し去ったに違いない、と悠理は口角を上げた。
(宗光、俺も、幸せに生きてるよ。ちゃんと夢も叶えてるよ)
天に向けて、心の中から言葉を伝えた。
***
ニ時間ほどかけて園内を巡り、残すはサファリゾーンのみとなった。
「結構ゆっくり回ったね。彬さん、俺のペースに合わせてくれてありがとう……彬さん?」
キリンを見終わり、次に足を進めつつ話しかけた彬が視界にいない。振り返ると、彬はキリンの柵に片手を預け、もう一方の手は軽く顎に添えていた。柵に預けた手の人差し指は上下に動き、とんとん、とリズムを刻んでいる。
悠理はふふ、と笑う。
「彬さん、浮かんだ?ねぇ、あそこにベンチがあるから座って続きやってて。俺、コーヒー買ってくるから」
「ごめん、飛んでた。いいよ、大丈夫。せっかく二人で来てるのに。次、回ろう」
「いいのいいの。俺といる時にそうやって曲が浮かんでくるの、ちょっと嬉しいんだ。ほら、座ろ」
彬は忙しい本業の傍ら音楽プロデューサーAとしての活動も続けている。要請には応じず、浮かんだ時に時間をかけて曲を仕上げるスタイルで、普段精力的でない分、不意にメロディが浮かぶと深い湖の底に沈んだように一人の世界に入ってしまうところがある。それが悠理と過ごす時間の中であることが多く、悠理は自分が彬のイマジネーションに一役買えているように感じて嬉しかった。
「ごめんね。ありがとう……以前もこうして待たせたことがあったかな……いや、違う。あの時は宗光が悠理を待たせて俺は……」
悠理が買ってきたコーヒーを受け取りながら、彬は瞼を伏せた。少しばかり眉間にシワが寄る。
「彬さん、それは江戸でのことだよ。今の悠理じゃない。あぁ、でもそんなのいいから。ほら、メロディが飛んじゃうよ」
悠理が促すと彬は表情を緩めてスマートフォンを操作し始めた。
自分で開発した音楽アプリにメロディや詞を大まかに記録して行くのだ。これを始めると三十分は周りをシャットアウトするだろう。
「もう人も少ないし、俺、この辺りをブラブラして来るね」
もう、彬は聞こえていない様子だった。
悠理はふ、と笑ってベンチから腰を上げる。見終えていない動物がいるどの場所も彬から遠くない距離にあり、なにかあればすぐに戻れるだろうと安心できた。
(さっきのは簪をくれた時の話かな……)
歌舞伎座での公演後、楓真は江戸での記憶をすっかり失くしていたが、同じ時期から彬の記憶も薄れつつあるのを感じている。
実のところ、悠理が大阪で宗光の足跡を辿りたいと話した時、彬は、返事をするのに時間がかかった。戸惑いや拒否感からではない。宗光が誰だったのかを思い出すのに時間がかかったからだ。
思い出してしまえば記憶を引き出すのは容易いように見えたが、先ほどの様子からすると、この先、彬の江戸での記憶はどんどん不鮮明になっていくのだろう。
(多分、もう必要のない記憶なんだ。楓が百合との願いを叶えて消えて行ったように、忠彬様も思い遺していたものが昇華されつつあるんだろう)
やはり今回、彬の記憶が残るうちに大阪に来ることができて良かった、と思った。悠理でさえ、忘れることは決してなくても、もうあの頃の一挙一動までは思い出せないこともある。写真が色褪せて行くように、自然におぼろげになるのだ。二人で江戸の思い出を共有する時間は、もう残り少ないのかもしれない。
寂しいけれど、悲しくはない。
恐らく、悠理の記憶だけは完全に失くなることはない。起こったことは、自分が覚えていればそれでいい。
誰一人覚えている人がいなくなっても、もう世界は変わらないのだ。これからの毎日は続いて行くし、新しい思い出が増えていく。
何より、百合が愛した人達の多くは、記憶を失ってもなお、悠理のそばにいて、生きている。
悠理は入場口を通過する前から顔を綻ばせていて、彬も自然に笑顔になる。
平日一四時前の動物園は予想通り混雑はなく、どこかの小学校の、それも一学年程度の親子遠足の客と、少しのカップルがいるくらいだった。
「でも一応変装は解かない方がいいね」
十月の戸外はまだ暑さが残り、マスクを外して肌に外気を触れさせようとする悠理の手を彬が遮った。
「う~。辛い……」
言いながらも変装セットを正し、順に園内を巡る。入るとすぐにゴリラ舎があり、タイミング良くおやつタイムが始まろうとするところだった。
悠理と彬は柵の真ん前を陣取る小学生の背中から少しだけ間隔を開けてそれを見学する。
────ゴリラ、おもろい顔して食べてるなぁ
────なぁなぁ、ゴリラとチンパンジーはどっちが賢いん?
小学生達の会話が自然に耳に入る。
(懐かしい。宗光も関西弁だったんだよな)
口元がふんわりと緩んだ。頭の中に、早口で軽快に話す宗光の顔が浮かぶ。
宗光の第一印象は最悪。一見軽薄そうに見える容姿で……江戸では珍しい、胡桃色した緩いウェーブのかかった髪を襟足くらいの長さに揃えて、上半分を柔く結っていた。あの容姿なら現代の大阪を歩いていてもなんの違和感も無い。そこにきて関西弁で、ズカズカと人の心に侵入してきて……。
「悠理?」
バナナをもしゃもしゃと食べるゴリラとは反対方向に顔を向けた悠理に彬が声をかける。
「あ、ううん、なんでもない」
悠理は顔をゴリラに戻す。
なんとなく、宗光がどこかにいるんじゃないかと思ったのだ。
勿論、思っただけで居るはずはないが。
記憶は持っていなかったけれど、菊川社長に湯島社長。権さんに楓、そして忠彬。悠理との関わりが密だった人達は皆、現世の、それもごく近い範囲で転生していた。
楓真が記憶がある時に「記憶を持たざる者と持たない者はなにが違うんだろう」と言っていたことを思い出す。
もしかしたら自分と恋愛感情を交した者ほど記憶が濃くあったのではないかと悠理は予想したのだが、あながち間違いでもないのかもしれない。
宗光は二人の形には拘っていなかった。恋人でなくても、家族や親友のように、互いを尊重して思い合って生きて行けたらいいんだと話していた────痛いくらいに求めてくれていたのは知っていたけれど。
でも、最終的には結婚して子供にも恵まれて、彼が最後に百合に言った言葉通りになった。
「俺は後を引くんは苦手や。もう泣くな。絶対幸せになるんやで」
調子の良い宗光のことだ。過去は振り返らず、百合への思いも綺麗に消し去ったに違いない、と悠理は口角を上げた。
(宗光、俺も、幸せに生きてるよ。ちゃんと夢も叶えてるよ)
天に向けて、心の中から言葉を伝えた。
***
ニ時間ほどかけて園内を巡り、残すはサファリゾーンのみとなった。
「結構ゆっくり回ったね。彬さん、俺のペースに合わせてくれてありがとう……彬さん?」
キリンを見終わり、次に足を進めつつ話しかけた彬が視界にいない。振り返ると、彬はキリンの柵に片手を預け、もう一方の手は軽く顎に添えていた。柵に預けた手の人差し指は上下に動き、とんとん、とリズムを刻んでいる。
悠理はふふ、と笑う。
「彬さん、浮かんだ?ねぇ、あそこにベンチがあるから座って続きやってて。俺、コーヒー買ってくるから」
「ごめん、飛んでた。いいよ、大丈夫。せっかく二人で来てるのに。次、回ろう」
「いいのいいの。俺といる時にそうやって曲が浮かんでくるの、ちょっと嬉しいんだ。ほら、座ろ」
彬は忙しい本業の傍ら音楽プロデューサーAとしての活動も続けている。要請には応じず、浮かんだ時に時間をかけて曲を仕上げるスタイルで、普段精力的でない分、不意にメロディが浮かぶと深い湖の底に沈んだように一人の世界に入ってしまうところがある。それが悠理と過ごす時間の中であることが多く、悠理は自分が彬のイマジネーションに一役買えているように感じて嬉しかった。
「ごめんね。ありがとう……以前もこうして待たせたことがあったかな……いや、違う。あの時は宗光が悠理を待たせて俺は……」
悠理が買ってきたコーヒーを受け取りながら、彬は瞼を伏せた。少しばかり眉間にシワが寄る。
「彬さん、それは江戸でのことだよ。今の悠理じゃない。あぁ、でもそんなのいいから。ほら、メロディが飛んじゃうよ」
悠理が促すと彬は表情を緩めてスマートフォンを操作し始めた。
自分で開発した音楽アプリにメロディや詞を大まかに記録して行くのだ。これを始めると三十分は周りをシャットアウトするだろう。
「もう人も少ないし、俺、この辺りをブラブラして来るね」
もう、彬は聞こえていない様子だった。
悠理はふ、と笑ってベンチから腰を上げる。見終えていない動物がいるどの場所も彬から遠くない距離にあり、なにかあればすぐに戻れるだろうと安心できた。
(さっきのは簪をくれた時の話かな……)
歌舞伎座での公演後、楓真は江戸での記憶をすっかり失くしていたが、同じ時期から彬の記憶も薄れつつあるのを感じている。
実のところ、悠理が大阪で宗光の足跡を辿りたいと話した時、彬は、返事をするのに時間がかかった。戸惑いや拒否感からではない。宗光が誰だったのかを思い出すのに時間がかかったからだ。
思い出してしまえば記憶を引き出すのは容易いように見えたが、先ほどの様子からすると、この先、彬の江戸での記憶はどんどん不鮮明になっていくのだろう。
(多分、もう必要のない記憶なんだ。楓が百合との願いを叶えて消えて行ったように、忠彬様も思い遺していたものが昇華されつつあるんだろう)
やはり今回、彬の記憶が残るうちに大阪に来ることができて良かった、と思った。悠理でさえ、忘れることは決してなくても、もうあの頃の一挙一動までは思い出せないこともある。写真が色褪せて行くように、自然におぼろげになるのだ。二人で江戸の思い出を共有する時間は、もう残り少ないのかもしれない。
寂しいけれど、悲しくはない。
恐らく、悠理の記憶だけは完全に失くなることはない。起こったことは、自分が覚えていればそれでいい。
誰一人覚えている人がいなくなっても、もう世界は変わらないのだ。これからの毎日は続いて行くし、新しい思い出が増えていく。
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