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囚われた花生み兎は虎皇帝の腕の中
囚われた花生み兎は虎皇帝の腕の中
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猛獣族に稀に生まれる「花喰い」と交わると、その相手の能力を爆上げする花を生む「花生み」兎族の兎獣人くん。
ある日誤って国境から出てしまい、盗賊に攫われて遠い虎族国に移送され、花喰いの第二王子に献上された。
どちらにせよ、和平のためにいやいやハイエナ族に嫁がされる予定だったので、きらびやかな虎国でラッキー! 見た事ないものたくさん見るぞ! くらいの気持ちで虎皇子に会う日を待つ。
だが、謁見当日。
虎皇帝も虎皇子達も完全な獣姿で現れ、あまりの獰猛さに虎は恐怖で失神してしまった
「ん……もふもふ~」
目が覚めると暖かい毛布にくるまれていた兎。
気持ち良くてスリスリすると、毛布が動く。
「えっ? ……ひゃぁぁ!」
なんと虎のお腹のところに抱えられているではないか。再び白目を剥く兎だが、虎は「怖がるな」と優しく囁き、耳と尻尾かついた人型になる。
人型になった虎は、見事な金に、黒のメッシュが入った長髪、美しい金の瞳を持つ大層な美形の虎皇子だった。
「我が国の皇族は初見の相手とは完全な獣姿で相見するのだ。驚かせてすまなかった」
微笑みは春風のように優しい。
その後、皇子は小動物好きを告白し「触ってもいいだろうか」と兎をスリスリスーハーハーぎゅむぎゅむ三昧する。
ちょっと残念なイケメン皇子だな、と思いながらかいぐりかいぐりされる兎。
すると……。
「ひゃっ、皇子さま、くすぐったいですぅ……ぁんっ」
敏感な部分に手をかすめられ、ビクンと震える。
途端にうなじから花の香りを放散して、皇子の花喰いの本能を刺激してしまった。
そこからもう大変!
兎は一晩中甘い声で啼かされて、たくさんの桃色の花を生み、体力消耗で寝込むことになった。
皇子は毎晩部屋に来てくれては甲斐甲斐しく体を気遣ってくれて、兎は皇子を好きになっていく。
皇子も、可愛いだけでなく、跳ねっかえりなところもあったり皇子の政務の疲れを癒そうとして空回りする兎の健気さに夢中になる。
「可愛い可愛い俺の兎」
(皇子様、可愛いじゃなくて好きって言ってくれないかな)
「皇子様、あなたの為にたくさん花を生みます。だからたくさん体液を与えてください」
(兎は俺を愛しているからではなく、義務として花を生むのだろうか)
実は皇子も恋が初めてで、愛を伝えていないことを失念している。
だがはたから見れば皇子の兎への寵愛は目に余るほどで相思相愛。
その為、これまで皇子のお渡りが一度もなかったなかった後宮の雌達から嫉妬される兎。
また、優秀な皇子が世継ぎになるのを阻止したい第一皇子もいて、二人は渦巻く陰謀に巻き込まれていく。
兎は兎で、皇子が皇位継承の最有力候補で、雌の正妃を娶り子作りを求められていることを知り
「子どもを産めない僕は妾にしかなれない。皇子様が僕を可愛がってくれるのは花生みだからだ。いつかは捨てられてしまうかもしれない」
と不安。
その思いが裏目に出て、陰謀に騙され皇子を窮地に立たせてしまう。
皇子は兎に失望し、兎は旧宮殿に追いやられた。そこで皇子殺害計画を知り、阻止しようと奮闘する。
「皇子様を愛しているから、皇子様の為なら死んでもいい!」
そう言いながら敵の刃に貫かれそうになったその時、自分の生んだ花がぶわっと目の前で巻き散り、兎の花で身を飾った皇子が現れた。
恐ろしい顔で「兎を貫いていいのは俺だけだ」と敵を倒していく
皇子。
兎も皇子に殺されるなら本望だと覚悟するが、敵を粛清後、皇子の部屋に連れ込まれ、熱烈なキスを受ける。
「この跳ねっかえり兎め。危険から遠ざける為に旧宮殿に隠していたのに」
皇子は陰謀を全てお見通しで、兎の身を第一に考えて演技していた。
「だがお前の心、嬉しかった。俺の愛する兎。俺の唯一の伴侶」
「皇子様、嬉しい。愛しています」
「今まで言葉が足りずすまなかった。愛しているぞ」
愛を繰り返しながら兎を押し倒す皇子。
「お前は俺以外に貫かれてはならぬ」
熱い切っ先が兎を貫く。
「あんっ、まさか、あの言葉って。や、ああ、あ~~ん❤」
そして兎は貫かれまくり、たくさんの花を生み落とす。
本当の意味で花結びをした二人は互いの体液が一番の栄養源になっていて、何度交わっても体液は枯渇しない。
部屋の中が花に埋もれてもなおむつみ合い、愛し合った。
その後皇子は稀代の英雄王となり、兎は彼の唯一の妃として幸せに暮らすのだった。
HappyEnd
ある日誤って国境から出てしまい、盗賊に攫われて遠い虎族国に移送され、花喰いの第二王子に献上された。
どちらにせよ、和平のためにいやいやハイエナ族に嫁がされる予定だったので、きらびやかな虎国でラッキー! 見た事ないものたくさん見るぞ! くらいの気持ちで虎皇子に会う日を待つ。
だが、謁見当日。
虎皇帝も虎皇子達も完全な獣姿で現れ、あまりの獰猛さに虎は恐怖で失神してしまった
「ん……もふもふ~」
目が覚めると暖かい毛布にくるまれていた兎。
気持ち良くてスリスリすると、毛布が動く。
「えっ? ……ひゃぁぁ!」
なんと虎のお腹のところに抱えられているではないか。再び白目を剥く兎だが、虎は「怖がるな」と優しく囁き、耳と尻尾かついた人型になる。
人型になった虎は、見事な金に、黒のメッシュが入った長髪、美しい金の瞳を持つ大層な美形の虎皇子だった。
「我が国の皇族は初見の相手とは完全な獣姿で相見するのだ。驚かせてすまなかった」
微笑みは春風のように優しい。
その後、皇子は小動物好きを告白し「触ってもいいだろうか」と兎をスリスリスーハーハーぎゅむぎゅむ三昧する。
ちょっと残念なイケメン皇子だな、と思いながらかいぐりかいぐりされる兎。
すると……。
「ひゃっ、皇子さま、くすぐったいですぅ……ぁんっ」
敏感な部分に手をかすめられ、ビクンと震える。
途端にうなじから花の香りを放散して、皇子の花喰いの本能を刺激してしまった。
そこからもう大変!
兎は一晩中甘い声で啼かされて、たくさんの桃色の花を生み、体力消耗で寝込むことになった。
皇子は毎晩部屋に来てくれては甲斐甲斐しく体を気遣ってくれて、兎は皇子を好きになっていく。
皇子も、可愛いだけでなく、跳ねっかえりなところもあったり皇子の政務の疲れを癒そうとして空回りする兎の健気さに夢中になる。
「可愛い可愛い俺の兎」
(皇子様、可愛いじゃなくて好きって言ってくれないかな)
「皇子様、あなたの為にたくさん花を生みます。だからたくさん体液を与えてください」
(兎は俺を愛しているからではなく、義務として花を生むのだろうか)
実は皇子も恋が初めてで、愛を伝えていないことを失念している。
だがはたから見れば皇子の兎への寵愛は目に余るほどで相思相愛。
その為、これまで皇子のお渡りが一度もなかったなかった後宮の雌達から嫉妬される兎。
また、優秀な皇子が世継ぎになるのを阻止したい第一皇子もいて、二人は渦巻く陰謀に巻き込まれていく。
兎は兎で、皇子が皇位継承の最有力候補で、雌の正妃を娶り子作りを求められていることを知り
「子どもを産めない僕は妾にしかなれない。皇子様が僕を可愛がってくれるのは花生みだからだ。いつかは捨てられてしまうかもしれない」
と不安。
その思いが裏目に出て、陰謀に騙され皇子を窮地に立たせてしまう。
皇子は兎に失望し、兎は旧宮殿に追いやられた。そこで皇子殺害計画を知り、阻止しようと奮闘する。
「皇子様を愛しているから、皇子様の為なら死んでもいい!」
そう言いながら敵の刃に貫かれそうになったその時、自分の生んだ花がぶわっと目の前で巻き散り、兎の花で身を飾った皇子が現れた。
恐ろしい顔で「兎を貫いていいのは俺だけだ」と敵を倒していく
皇子。
兎も皇子に殺されるなら本望だと覚悟するが、敵を粛清後、皇子の部屋に連れ込まれ、熱烈なキスを受ける。
「この跳ねっかえり兎め。危険から遠ざける為に旧宮殿に隠していたのに」
皇子は陰謀を全てお見通しで、兎の身を第一に考えて演技していた。
「だがお前の心、嬉しかった。俺の愛する兎。俺の唯一の伴侶」
「皇子様、嬉しい。愛しています」
「今まで言葉が足りずすまなかった。愛しているぞ」
愛を繰り返しながら兎を押し倒す皇子。
「お前は俺以外に貫かれてはならぬ」
熱い切っ先が兎を貫く。
「あんっ、まさか、あの言葉って。や、ああ、あ~~ん❤」
そして兎は貫かれまくり、たくさんの花を生み落とす。
本当の意味で花結びをした二人は互いの体液が一番の栄養源になっていて、何度交わっても体液は枯渇しない。
部屋の中が花に埋もれてもなおむつみ合い、愛し合った。
その後皇子は稀代の英雄王となり、兎は彼の唯一の妃として幸せに暮らすのだった。
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