天性の、恥ずかしい性癖 第110話

知佳

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「完全オリジナル作品・自作」漂白の代償 ―― 豪華な檻の24時間 ――

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上書き

日焼けした、梨沙の首筋に、生っちょろい敏則の腕が伸びる 湿った髪を乾かしたいのだが、立場上ドライヤーを使うことさえ躊躇われた。 用意されていた衣類の中に下着類は、どこを探しても見当たらない。
「男の子に、女性用の下着を買って来いという方が……無理ね」
良い方に解釈することにし、仕方なしに簡素なTシャツに腕を通し短パンを穿き、梨沙は震える手で浴室のドアを開けた。
(……そうよね、お母さんだって、きっとこうだったんだ……)
湯上りの妻が忍んで来るのを、亭主は一足先に床で待つ……そんな心境で歩を進めた。
リビングに一歩足を踏み出すと、そこには夫婦の寝室が醸し出す、艶めかしい温かみはなく、最新の空調が作り出す、完璧に管理された冷気に満ちていた。

「……終わったのか?ずいぶんかかったじゃないか、こんな時間まで何処で何してたんだ?ええっ、叔母さんよお」

ソファに深く腰掛けた敏則は、手元のタブレットから目を離すことなくキーを叩き、冷徹に言い放った。
テーブルの上には、コンビニのものと思われる、冷え切ったサラダとプロテイン飲料が無造作に置かれている。 かつて梨沙が夢見た、敏則との「温かい家庭の食卓」の残影すらそこにはない。

「迷惑かけないよう、言われた通り……隅々まで掃除してたわ、あなたがそうしろって言ったんじゃなくて?満足なんでしょ?叔母さんをこき使って」

疲れと失望からか梨沙の言葉は荒れ、言いにくかったせいか声も掠れた。 また例のような****を見せられるんじゃないかという怯えもあって、床を見つめたまま罰を受けた学童のように立ち尽くす。
敏則はゆっくりと顔を上げ、梨沙を頭の先からつま先まで、検品するように眺めた。 顔が怒りで歪んでいた。

「まあいいでしょう、でもこれからは毎日、先程見て来た状態を維持してもらうよ……さあ~てと、済んだんなら次はこれだ、これを見て」

敏則がテーブル上に投げて寄こしたのは、一枚のラミネートされた用紙だった。
そこには、**『桐谷梨沙:生活管理表』**という無機質なタイトルとともに、24時間のスケジュールが刻まれていた。

07:00 起床・全身の洗浄

09:00 室内清掃(消毒レベル)

12:00 栄養摂取(指定メニューのみ)

……

21:00 叔父様(敏則)による「上書き」の儀式

「……これ、なに? 私を、どうするつもりなの?」
「どうもしやしないよ、あんたが、二度とあんな薄汚いマネをしないようキッチリ『管理』するだけだ、あんなゴミ溜めみたいなアパートに棲む、汚らしい男どもの間を渡り歩き、快楽に耽るようなナリをする醜い女が、僕の叔母さんであってはならないんだよ」

敏則は立ち上がり、憤る日焼けした梨沙の細い首筋に、青白い腕を伸ばし、指先をヒタヒタと這わせた。
その指先は、浴室のタイルと同じくらい冷たかった。

「ここでの24時間は、すべて僕が、連中から買い取ったんだ……三十万五千円……だったかな?元ナンバーワンにしちゃ意外と安かったよ、叔母さんのこれからの『純潔』を買い占めるにしてはね」

一瞬甥っ子がヒルに化けたんじゃないかと、我が目を疑った。
梨沙は悟った。
この豪華なマンションは、彼女を守る城ではなく、一分一秒の自由も、快楽の記憶さえも漂白されるための、巨大な実験室という名の牢屋なのだと。

漂白の代償 ―― 豪華な檻の24時間 ――

 敏則の指先が、梨沙の首筋をヒタヒタと這う。
一瞬体を硬直させ、無意識のまま避けようとあとずさりしたが、直ぐに我に返り、されるがまま耐えた。 ずっと以前、怒りに任せチェーンを振り回した。 その時に似ていて末恐ろしかったからだ。 女を抱く時も甥は、突如として豹変する。 それがマイナスに走った。 そう思うことでなんとか耐えきれた。
その様子は、かつての慕わしい甥の体温ではなく、獲物の血を吸い尽くそうとする「吸血動物」のような冷たさだった。

「ねえ、叔母さん、今のあんたに『自由』なんて必要ないんだ、その身体も、時間も、記憶も……すべて僕が管理してあげる……感謝してほしいな」

敏則の眼鏡に、リビングの無機質な照明が反射して白く光る。
梨沙は、ノーパンのままTシャツ一枚という、無防備で辱められた格好のまま、テーブルの上の「生活管理表」を見つめるしかなかった。

21時になれば、またあの「上書き」という名の蹂躙が始まる。
かつての女王「ノア」は、この豪華な実験室の中で、自分という存在が少しずつ「敏則好みの標本」へと漂白されていく未来を、震えながら予感していた――。

※完全オリジナル作品です。二次創作ではありません。
#知佳の美貌録 #官能小説 #人身売買 #転落 #甥と叔母 #調教 #上書き #洗浄
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