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タイ旅行。
タイに行ってみた。その15ボッタくりトゥクトゥクは倍返しの刑に処するよ
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トゥクトゥク。
トゥクトゥクとは一言で言うと3輪バイクタクシー。
125ccか250ccくらいのバイクと、リヤカーというか客席を一体化させたい感じの乗り物。
二人掛けの席が向かい合わせになっていて四人くらい乗れる。おそらく定員は決まっていないと思うよ。そもそもがバイクなんだからね。
ね、バイクなのよ。四人も乗ったらバイクに5人乗りしているようなもんだよね。3輪と言っても所詮バイクのタイヤだよからね。もちろんシートベルトなんか無いよ。
おそらくシートベルトが必要な状況になったら客席ごとバイクはスッ転がっているよ。事故って転がっているのは一回見たことがあるよ。
それに料金メーターの付いているタクシーと違って乗る前に料金を決めているトゥクトゥクはゆっくり行っても急いで行っても料金は変わらないんだ。運転手にしてみれば急いで目的地に向かってさっさと客を降ろして次の客を捕まえたいって思うだろうね。だからトゥクトゥクの運転手はスピードを出す人が多いよ。早く次の客を乗せてもっとお金を稼ぎたいだろうからね。
でもそんなスピード狂トゥクトゥクに乗っていてね、もしそれで事故にあったとしたらだよ。
シートベルトがあってまず横転なんかしない四輪のタクシーと、シートベルトもないドアをもないヘルメットなんかもちろんかぶっていないトゥクトゥクとじゃあ結果はどう違うかって話だよ。
だから間違っても四人なんかで乗ったり嫁さんと子供を連れて乗ったりはしないほうがいいと思うよ。
あとトゥクトゥクの運転手はタクシーに比べると若い人が多くて、あと行儀のよろしくない人が多いよ。
乗り方は、まず呼び止めからドネルケバブーーッ!行き先を告げてから値段を交渉しよう。タクシーみたいに料金メーターはないよ。
交渉と言ってもタイ語がわからなくても問題ないよ。中国と違って金額程度の英語は流石に通じるし、そうでも無ければバーツ札を出して見せれば大丈夫だよ。必ず乗る前に金額を決めることね。絶対だよ、まぁどうでもいいんだけどね。
オレは一回、行き先だけ告げてそのまま乗っちゃったことがあるんだ。一日中デパートを歩き回ってて疲れていたんだね。
ホテルの名前を告げてとりあえず乗ったんだけど不機嫌そうな運転手は「韓国人か?」って聞いてきた。当時の韓国人旅行者といえば国際空港のベンチに飛び込んで横になって「ここ取ったわよー!」って叫ぶような人がいてね、まあ今とそう変わらないかもしれないけど、タイではあまり評判がよくないようだったね。
オレは「違うよ」って答えたんだ。
すると運転手は「中国人か?」って聞いてきた。当時の中国人といえば国際空港で立小便するような人がいてね、まあ今とそう変わらないかもしれないけど、タイではあまり評判がよくないようだったね。
オレは「違うよ」って答えたんだ。
すると運転手は「日本人か?」って聞いてきた。
オレが「そうだよ」って答えると途端にスーパーリーチでもかかったみたいに嬉しそうな顔になったよ。
不機嫌面を急にニコニコ顔に変えた運転手が「今日何してたんだ?」って聞いてきた。
オレが「一日中サイアムで買い物してたよ」って答えたら運転手はもう(おほーっ!)って顔でまるで全回転リーチでもかかったような嬉しそうな顔してた。
ちなにサイアムディスカバリーっていうのはバンコクで一番の高級デパートね。
運転手にしてみればケチ臭い韓国人でも、小便臭い中国人でもなく、一日中高級デパートで買い物しているひ弱そうな日本人でしかも一人。もう確変確定したくらい嬉しかっただろうね。
で、ホテルに着いたんだ。
運転手は急に不機嫌そうな顔に戻って「100バーツだ!」って言ってきた。その時の相場はまあ外人なら50バーツ、現地のタイ人なら20か30バーツってところだっただろうね。
まあシンプルにボッたくりに来たんだ。オレは(ああ、値段決めてなかったな)って思ったよ。でも普通なら50バーツで十分ボレてるだろ?と思って「あ?100?冗談だろ?」って答えたら、運転手は急に声を荒げて「いっぱい走ったし飛ばしてやったろ!」とか言い始めてね。
オレも、まあ、疲れていてもう歩きたくないってところでいいタイミングで乗せてもらったし楽できたとは思っていたけど、それでもやっぱりボッたくられるのは面白くないよね。
だからオレは「ふざけんなよ」って言って200バーツ払った。
運転手は(はぽっ?)って顔してた。
ホテルのドアマンは(またアホな日本人がボラれてるよ)って顔してた。
その当時はね、1バーツ2.5円だった。50バーツでも200バーツでも正直どうでもいい。ぶっちゃけ100バーツくらいで必死になってくる運転手が可愛いとさえ思えた。ジャップマネーをナメるなよって感じだった。
二年前にタイに行った時に捕まえたトゥクトゥクは乗る前から「200バーツね」とか言ってきた。オレが「冗談だろ?」って言ったら笑いながら「正月サービスね」とか言ってきた。なんでこっちがサービスするんだよとか思いながらオレは乗った。
でね、次の日も偶然にも同じ運転手を見つけたんだ、若いそこそこイケメン運転手だったから遠目にもすぐわかった。「おい今日もいたな」って声を掛けたら嬉しそうに隣のトゥクトゥク仲間に(昨日拾ったアホな日本人だよ)
)って感じにニヤ付いた顔を見せていたよ。トゥクトゥク仲間(そこそこブサイク)は(なんでお前ばっかり)って面白くない顔していた。おそらく200バーツもボレた美味しい話を聞かされていたんだろうね。
オレが「200でいいんだろ?」って若いイケメン運転手に言うとイヤらしい笑顔で「OK!昨日のホテルね?200でいいよ」って返してきた。
オレは(いいよじゃねえだろ)なんて思いながらトゥクトゥクに乗り込んでわからない英語と全く分からないタイ語でどうでもいい話をしながらホテルに着いた。
イケメンはニヤ付いた顔で念を押すように「200だよ、200ね」って言ってきた。
だからオレは200払ったよ。イケメンはニヤニヤしながら200バーツを受け取った。そこでオレはさらに「キミの友達にも正月サービスだよ」って言ってさらに200バーツ、計400払った。
イケメンはニヤ付き顔を止めて真顔で「ありがとう」って言ってオレに両手を合わせてきた。昨日はそんなことしていなかったけど。
オレはボラれるのは嫌いだ。ボレらたらボラれ返すよ。
ジャップマネーをナメるんじゃねえぞって感じ。まあね、オレみたいのがいるから日本人がナメられるんだろうね、ガハハ。
一応言っておくと両手を合わせる挨拶、日本でいうところの、手のシワとシワを合わせる長谷川式挨拶はタイでは特別かしこまったわけでもないごく普通の挨拶だよ。
ボラれたら、倍払いだ!
トゥクトゥクとは一言で言うと3輪バイクタクシー。
125ccか250ccくらいのバイクと、リヤカーというか客席を一体化させたい感じの乗り物。
二人掛けの席が向かい合わせになっていて四人くらい乗れる。おそらく定員は決まっていないと思うよ。そもそもがバイクなんだからね。
ね、バイクなのよ。四人も乗ったらバイクに5人乗りしているようなもんだよね。3輪と言っても所詮バイクのタイヤだよからね。もちろんシートベルトなんか無いよ。
おそらくシートベルトが必要な状況になったら客席ごとバイクはスッ転がっているよ。事故って転がっているのは一回見たことがあるよ。
それに料金メーターの付いているタクシーと違って乗る前に料金を決めているトゥクトゥクはゆっくり行っても急いで行っても料金は変わらないんだ。運転手にしてみれば急いで目的地に向かってさっさと客を降ろして次の客を捕まえたいって思うだろうね。だからトゥクトゥクの運転手はスピードを出す人が多いよ。早く次の客を乗せてもっとお金を稼ぎたいだろうからね。
でもそんなスピード狂トゥクトゥクに乗っていてね、もしそれで事故にあったとしたらだよ。
シートベルトがあってまず横転なんかしない四輪のタクシーと、シートベルトもないドアをもないヘルメットなんかもちろんかぶっていないトゥクトゥクとじゃあ結果はどう違うかって話だよ。
だから間違っても四人なんかで乗ったり嫁さんと子供を連れて乗ったりはしないほうがいいと思うよ。
あとトゥクトゥクの運転手はタクシーに比べると若い人が多くて、あと行儀のよろしくない人が多いよ。
乗り方は、まず呼び止めからドネルケバブーーッ!行き先を告げてから値段を交渉しよう。タクシーみたいに料金メーターはないよ。
交渉と言ってもタイ語がわからなくても問題ないよ。中国と違って金額程度の英語は流石に通じるし、そうでも無ければバーツ札を出して見せれば大丈夫だよ。必ず乗る前に金額を決めることね。絶対だよ、まぁどうでもいいんだけどね。
オレは一回、行き先だけ告げてそのまま乗っちゃったことがあるんだ。一日中デパートを歩き回ってて疲れていたんだね。
ホテルの名前を告げてとりあえず乗ったんだけど不機嫌そうな運転手は「韓国人か?」って聞いてきた。当時の韓国人旅行者といえば国際空港のベンチに飛び込んで横になって「ここ取ったわよー!」って叫ぶような人がいてね、まあ今とそう変わらないかもしれないけど、タイではあまり評判がよくないようだったね。
オレは「違うよ」って答えたんだ。
すると運転手は「中国人か?」って聞いてきた。当時の中国人といえば国際空港で立小便するような人がいてね、まあ今とそう変わらないかもしれないけど、タイではあまり評判がよくないようだったね。
オレは「違うよ」って答えたんだ。
すると運転手は「日本人か?」って聞いてきた。
オレが「そうだよ」って答えると途端にスーパーリーチでもかかったみたいに嬉しそうな顔になったよ。
不機嫌面を急にニコニコ顔に変えた運転手が「今日何してたんだ?」って聞いてきた。
オレが「一日中サイアムで買い物してたよ」って答えたら運転手はもう(おほーっ!)って顔でまるで全回転リーチでもかかったような嬉しそうな顔してた。
ちなにサイアムディスカバリーっていうのはバンコクで一番の高級デパートね。
運転手にしてみればケチ臭い韓国人でも、小便臭い中国人でもなく、一日中高級デパートで買い物しているひ弱そうな日本人でしかも一人。もう確変確定したくらい嬉しかっただろうね。
で、ホテルに着いたんだ。
運転手は急に不機嫌そうな顔に戻って「100バーツだ!」って言ってきた。その時の相場はまあ外人なら50バーツ、現地のタイ人なら20か30バーツってところだっただろうね。
まあシンプルにボッたくりに来たんだ。オレは(ああ、値段決めてなかったな)って思ったよ。でも普通なら50バーツで十分ボレてるだろ?と思って「あ?100?冗談だろ?」って答えたら、運転手は急に声を荒げて「いっぱい走ったし飛ばしてやったろ!」とか言い始めてね。
オレも、まあ、疲れていてもう歩きたくないってところでいいタイミングで乗せてもらったし楽できたとは思っていたけど、それでもやっぱりボッたくられるのは面白くないよね。
だからオレは「ふざけんなよ」って言って200バーツ払った。
運転手は(はぽっ?)って顔してた。
ホテルのドアマンは(またアホな日本人がボラれてるよ)って顔してた。
その当時はね、1バーツ2.5円だった。50バーツでも200バーツでも正直どうでもいい。ぶっちゃけ100バーツくらいで必死になってくる運転手が可愛いとさえ思えた。ジャップマネーをナメるなよって感じだった。
二年前にタイに行った時に捕まえたトゥクトゥクは乗る前から「200バーツね」とか言ってきた。オレが「冗談だろ?」って言ったら笑いながら「正月サービスね」とか言ってきた。なんでこっちがサービスするんだよとか思いながらオレは乗った。
でね、次の日も偶然にも同じ運転手を見つけたんだ、若いそこそこイケメン運転手だったから遠目にもすぐわかった。「おい今日もいたな」って声を掛けたら嬉しそうに隣のトゥクトゥク仲間に(昨日拾ったアホな日本人だよ)
)って感じにニヤ付いた顔を見せていたよ。トゥクトゥク仲間(そこそこブサイク)は(なんでお前ばっかり)って面白くない顔していた。おそらく200バーツもボレた美味しい話を聞かされていたんだろうね。
オレが「200でいいんだろ?」って若いイケメン運転手に言うとイヤらしい笑顔で「OK!昨日のホテルね?200でいいよ」って返してきた。
オレは(いいよじゃねえだろ)なんて思いながらトゥクトゥクに乗り込んでわからない英語と全く分からないタイ語でどうでもいい話をしながらホテルに着いた。
イケメンはニヤ付いた顔で念を押すように「200だよ、200ね」って言ってきた。
だからオレは200払ったよ。イケメンはニヤニヤしながら200バーツを受け取った。そこでオレはさらに「キミの友達にも正月サービスだよ」って言ってさらに200バーツ、計400払った。
イケメンはニヤ付き顔を止めて真顔で「ありがとう」って言ってオレに両手を合わせてきた。昨日はそんなことしていなかったけど。
オレはボラれるのは嫌いだ。ボレらたらボラれ返すよ。
ジャップマネーをナメるんじゃねえぞって感じ。まあね、オレみたいのがいるから日本人がナメられるんだろうね、ガハハ。
一応言っておくと両手を合わせる挨拶、日本でいうところの、手のシワとシワを合わせる長谷川式挨拶はタイでは特別かしこまったわけでもないごく普通の挨拶だよ。
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