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九龍島のカレー屋
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夕食を食べに、九龍島のインド料理屋が密集しているストリートに行く事にした。
様々な店舗の中、美味しそうなカレーの絵が書いてある看板の店に決めた。案内通りエレベーターを使い、ビルの4階で降りてみると
インド人のおじさんがいた。
おじさんは笑いながら「カレーあるよ。こっち。大丈夫」と言っている。何が大丈夫なのかは分からないけど、とりあえず店内に入ってみる事にした。
頑丈な扉を二枚開けると、そこは店内ではなく、ホワイトボードを仕切ってあるだけの、いわゆるタコ部屋だった。いやいや、全然カレー屋じゃない。私が引き返そうとすると、おじさんは「カレーある大丈夫」と言いながら手を引っ張り、タコ部屋の奥にあるダイニングキッチンに向かった。
おじさんは、私を椅子に座らせると急にゴキゲンになり、ラジカセのスイッチを押しエキゾチックなインドミュージックを流した。
5分程すると、頼んでいない緑色のカレー(ほうれん草)とサフランライスが。タコ部屋の奥でカレー食べるのは、かなり抵抗があったが少しだけ食べて、すぐに会計を促したが、おじさんは「お金はいらないから、ここに一緒に住もう」とトリッキーな事を言ってきた。ますます怪しくなってきたから、私はおじさんがいなくなった瞬間に、二重扉の開け方を思い出しながら、全速力でタコ部屋を抜け無事脱出成功した。
様々な店舗の中、美味しそうなカレーの絵が書いてある看板の店に決めた。案内通りエレベーターを使い、ビルの4階で降りてみると
インド人のおじさんがいた。
おじさんは笑いながら「カレーあるよ。こっち。大丈夫」と言っている。何が大丈夫なのかは分からないけど、とりあえず店内に入ってみる事にした。
頑丈な扉を二枚開けると、そこは店内ではなく、ホワイトボードを仕切ってあるだけの、いわゆるタコ部屋だった。いやいや、全然カレー屋じゃない。私が引き返そうとすると、おじさんは「カレーある大丈夫」と言いながら手を引っ張り、タコ部屋の奥にあるダイニングキッチンに向かった。
おじさんは、私を椅子に座らせると急にゴキゲンになり、ラジカセのスイッチを押しエキゾチックなインドミュージックを流した。
5分程すると、頼んでいない緑色のカレー(ほうれん草)とサフランライスが。タコ部屋の奥でカレー食べるのは、かなり抵抗があったが少しだけ食べて、すぐに会計を促したが、おじさんは「お金はいらないから、ここに一緒に住もう」とトリッキーな事を言ってきた。ますます怪しくなってきたから、私はおじさんがいなくなった瞬間に、二重扉の開け方を思い出しながら、全速力でタコ部屋を抜け無事脱出成功した。
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