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第68話 ド・オデッセリアの攻防? 共同戦線⑤ 激戦スカルドゥルグVSミノタウロス
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「うわぁ! にげろぉ!」
青銅の巨人によって投げ返された何本もの巨大なバリスタの矢が、無差別に校舎の外壁や内壁に突き刺さり周囲を巻き込んで崩壊させていった。
それと共に何十人もの生徒や兵士、非難していた町の人たちもその崩壊に巻き込まれてしまう。
あるものは崩れた内壁の下敷きに。
またあるものは崩れた外壁や元足場であった石造りの石畳と共に階下へと、外壁に展開されていた幾つかのバリスタと共に落下していった。
つまりルミナたちによって作られた即席の混成部隊は、青銅の巨人のたった一度の反撃によって壊滅的な打撃を受けたのである。
さらに付け加えるなら、ルミナたちは自分たちにとって相手に対抗しうる唯一の主力兵器とも言うべきバリスタ、そのほとんどを、青銅の巨人によるたった一度の反撃で失ってしまったのであった。
さらには度重なるなれない戦闘によって、精神的肉体的に疲弊した人々が次々とその場に倒れ付していく。
その様な状況下でも、少しでも魔力や気力が残っている兵士や生徒、この学院に避難して来ていた町の住民たちが、学院に迫り来るミノタウロスに向かって、散発的に魔法や弓矢による攻撃を仕掛けていた。
しかし学院から放たれる弱まった魔法や弓矢では、到底迫り来る巨人の歩みを留めることも停滞させることも出来るはずがなかったのである。
そしてとうとうそれらの攻撃をかいくぐり、青銅の巨人ミノタウロスが今まさに学院の外壁部へと到達しようとしていた。
その姿を視界に捉えたルミナが声を張り上げる。
「ドゥルグ! いける!」
ルミナに声をかけられたドゥルグは、何とかといった感じに立ち上がると口を開いた。
「まぁ、何とか動く。と、いったところだがね」
それでもドゥルグにはあの巨人と戦ってもらうしかない。
なぜなら今現在この場所で、ドゥルグ以外にあの巨人の相手が務まる者が誰もいないからだ。
「なら、お願い」
「うむ。任せたまえ!」
言いながらスカルドラゴンと一体化しているドゥルグは、緩慢な動きでなんとか立ち上がった。
とりあえずドゥルグはなんとか動けるみたい。
今はこれ(ドゥルグ)と学院に残っている人たち。そして残ったバリスタを使って、あの巨人に対抗するしかない。
それでも多分……今の私たちに、勝ち目は、ない。
ルミナはそのことを実感しつつも、瓦礫や崩落に巻き込まれた人々や魔力を使い果たして突っ伏す人たちを見渡して、彼らの町や大切な人々を守りたいという想いになんとか応えなくてはならないと。一人決意を新たにするのだった。
しかし、ルミナがそんな考えを巡らせている間にも、事態は予想外の方向へと突き進んでいく。
それは今まさにスカルドラゴンが立ち上がり、これから学院に残っている人々と互いに協力し合って、青銅の巨人ミノタウロスに反撃の狼煙を上げようとしていた時のことだった。
いきなり物凄い勢いで突進してきた何物かによって、スカルドラゴンが吹き飛ばされたのは。もちろんスカルドラゴンに体当たりをぶちかまして、吹き飛ばしたのは青銅の巨人ミノタウロスである。
どうやらミノタウロスは、スカルドラゴンが立ち上がったのを視界に捕らえていたらしく、自分を攻撃していた学院に向かっていたのを急遽取りやめて、先ほど無謀にも自分に戦いを挑んできたドゥルグに再度その矛先を向けたのだった。
なんとか立ち上がったばかりで、まったく戦闘体勢がとれていなかったドゥルグは、突然物凄い勢いで体当たりをぶちかましてきたミノタウロスの突進を、当然よけることも防ぐことも出来ずに、身体の真正面からまともに喰らって、あっさりと吹き飛ばされてしまった。
吹き飛ばされたスカルドラゴンは、学院の外壁にしたたかに背中を打ちつけてしまい、そのせいでドゥルグは息がつまり動きを停止させてしまう。
そしてそのままその場に崩れ落ちそうになったのだが、さらにそこに青銅の巨人が情け容赦なく右肩を前面に押し出した、追撃のショルダータックルをぶちかましてきたのだった。
すでに息が詰まり動きを停滞させ、さらにその場に崩れ落ちそうになっているドゥルグに、それをよけることなど到底できるはずもなく、ミノタウロスのショルダータックルをまともに喰らってしまったドゥルグは、学院の外壁部分と巨人にサンドイッチされるような形になってしまう。
そこへさらに巨人は、筋骨隆々の己の肉体を力任せにスカルドラゴンへと押し付けてくる。
どうやら学院の外壁と己の肉体でドゥルグを挟み込み、そのまま力任せに押しつぶそうとしているようだった。
それを目にしていたカナタが声を張り上げる。
「ドゥルグッ!」
くっこのままだと俺たちは負ける。それはここにいる全ての人たちの死を意味していた。それを実感したカナタはルミナに向かって叫んだ。
「ルミナ! このままじゃ時間の問題だ! お前の力を解放しろ!」
「でも!」
「お前が勇者になるためにもあの力を誰にも知られたくないのはわかってる! けど、そのためにお前はドゥルグやイルっフィフス先生やっここにいるみんなを殺したいのか!」
そう言われたルミナはさすがに何も言い返せず黙り込んでしまう。
確かにカナタの言うとおり、もう打つ手はこれしか残されていない。そのことはルミナ自身が一番よくわかっていた。
だから彼女は少しの逡巡の後。ミノタウロスと学院の外壁の間に挟まれ、ボロボロになりながらも何とかそこから脱出しようと足掻いているドゥルグや、自分のことを信じてついてきてくれた生徒や兵士、町の人たちを見渡すと、一切の迷いを振り払うかのようにして声を張り上げて叫んだ。
「ああっもうっわかったわよ! わかった! だからもう言わないで!」
ルミナが叫んでいる間にもミノタウロスが膨れ上がった筋肉その圧倒的な膂力を生かして、スカルドラゴンを学院の外壁へと押しやり押し潰そうとしていた。
そのせいでスカルドラゴンの骨が、軋みを上げて耳障りな悲鳴を上げた。
その音を聞きこのままではさすがにやばいと思ったのか、ドゥルグが何とかその拘束から逃れようと、渾身の力を込めてミノタウロスを引き剥がしにかかる。
「くっこのっい~かげんに僕のスカルンから離れたまえ!」
しかしスカルンと青銅の巨人ミノタウロスとでは、スカルンが傷を負う前からその力には圧倒的な差が存在していた。
そのため傷を負っている今のスカルンの力では、当然ミノタウロスを引き剥がすことなどできるはずもなく、スカルンはわずかな抵抗を見せたものの結局最後には巨人の圧倒的な力で押し切られてしまい、その動きを停止させてしまう。
そこでようやくといった感じに、ミノタウロスが一旦スカルドラゴンから離れた。
その様子を見て思わずルミナたちは安堵の吐息を吐き出していた。
なぜならあのままミノタウロスが学院の外壁にスカルンを押し付けて、力ずくで押し潰そうとしていたのなら、間違いなくスカルンは全身の骨という骨を砕かれて、再起不能に陥っていただろうからだ。
そして、それとともにスカルンと一体化しているドゥルグもまた再起不能に陥っていただろうからだ。
スカルドラゴンから離れたミノタウロスを見ていたルミナたちは、そのままそこから離れてくれと思いながら巨人の動向を見守っていた。
しかし、そんなルミナたちをあざ笑うかのようにして、ミノタウロスは右手に持っていた巨大な剣を上段に振りかぶると、スカルドラゴンを一刀両断するかのごとき勢いで、止めとばかりに一気に振り下ろしてきたのだった。
その様子をはたから見ていたカナタが叫ぶ。
「ドゥルグ――ッ!」
青銅の巨人によって投げ返された何本もの巨大なバリスタの矢が、無差別に校舎の外壁や内壁に突き刺さり周囲を巻き込んで崩壊させていった。
それと共に何十人もの生徒や兵士、非難していた町の人たちもその崩壊に巻き込まれてしまう。
あるものは崩れた内壁の下敷きに。
またあるものは崩れた外壁や元足場であった石造りの石畳と共に階下へと、外壁に展開されていた幾つかのバリスタと共に落下していった。
つまりルミナたちによって作られた即席の混成部隊は、青銅の巨人のたった一度の反撃によって壊滅的な打撃を受けたのである。
さらに付け加えるなら、ルミナたちは自分たちにとって相手に対抗しうる唯一の主力兵器とも言うべきバリスタ、そのほとんどを、青銅の巨人によるたった一度の反撃で失ってしまったのであった。
さらには度重なるなれない戦闘によって、精神的肉体的に疲弊した人々が次々とその場に倒れ付していく。
その様な状況下でも、少しでも魔力や気力が残っている兵士や生徒、この学院に避難して来ていた町の住民たちが、学院に迫り来るミノタウロスに向かって、散発的に魔法や弓矢による攻撃を仕掛けていた。
しかし学院から放たれる弱まった魔法や弓矢では、到底迫り来る巨人の歩みを留めることも停滞させることも出来るはずがなかったのである。
そしてとうとうそれらの攻撃をかいくぐり、青銅の巨人ミノタウロスが今まさに学院の外壁部へと到達しようとしていた。
その姿を視界に捉えたルミナが声を張り上げる。
「ドゥルグ! いける!」
ルミナに声をかけられたドゥルグは、何とかといった感じに立ち上がると口を開いた。
「まぁ、何とか動く。と、いったところだがね」
それでもドゥルグにはあの巨人と戦ってもらうしかない。
なぜなら今現在この場所で、ドゥルグ以外にあの巨人の相手が務まる者が誰もいないからだ。
「なら、お願い」
「うむ。任せたまえ!」
言いながらスカルドラゴンと一体化しているドゥルグは、緩慢な動きでなんとか立ち上がった。
とりあえずドゥルグはなんとか動けるみたい。
今はこれ(ドゥルグ)と学院に残っている人たち。そして残ったバリスタを使って、あの巨人に対抗するしかない。
それでも多分……今の私たちに、勝ち目は、ない。
ルミナはそのことを実感しつつも、瓦礫や崩落に巻き込まれた人々や魔力を使い果たして突っ伏す人たちを見渡して、彼らの町や大切な人々を守りたいという想いになんとか応えなくてはならないと。一人決意を新たにするのだった。
しかし、ルミナがそんな考えを巡らせている間にも、事態は予想外の方向へと突き進んでいく。
それは今まさにスカルドラゴンが立ち上がり、これから学院に残っている人々と互いに協力し合って、青銅の巨人ミノタウロスに反撃の狼煙を上げようとしていた時のことだった。
いきなり物凄い勢いで突進してきた何物かによって、スカルドラゴンが吹き飛ばされたのは。もちろんスカルドラゴンに体当たりをぶちかまして、吹き飛ばしたのは青銅の巨人ミノタウロスである。
どうやらミノタウロスは、スカルドラゴンが立ち上がったのを視界に捕らえていたらしく、自分を攻撃していた学院に向かっていたのを急遽取りやめて、先ほど無謀にも自分に戦いを挑んできたドゥルグに再度その矛先を向けたのだった。
なんとか立ち上がったばかりで、まったく戦闘体勢がとれていなかったドゥルグは、突然物凄い勢いで体当たりをぶちかましてきたミノタウロスの突進を、当然よけることも防ぐことも出来ずに、身体の真正面からまともに喰らって、あっさりと吹き飛ばされてしまった。
吹き飛ばされたスカルドラゴンは、学院の外壁にしたたかに背中を打ちつけてしまい、そのせいでドゥルグは息がつまり動きを停止させてしまう。
そしてそのままその場に崩れ落ちそうになったのだが、さらにそこに青銅の巨人が情け容赦なく右肩を前面に押し出した、追撃のショルダータックルをぶちかましてきたのだった。
すでに息が詰まり動きを停滞させ、さらにその場に崩れ落ちそうになっているドゥルグに、それをよけることなど到底できるはずもなく、ミノタウロスのショルダータックルをまともに喰らってしまったドゥルグは、学院の外壁部分と巨人にサンドイッチされるような形になってしまう。
そこへさらに巨人は、筋骨隆々の己の肉体を力任せにスカルドラゴンへと押し付けてくる。
どうやら学院の外壁と己の肉体でドゥルグを挟み込み、そのまま力任せに押しつぶそうとしているようだった。
それを目にしていたカナタが声を張り上げる。
「ドゥルグッ!」
くっこのままだと俺たちは負ける。それはここにいる全ての人たちの死を意味していた。それを実感したカナタはルミナに向かって叫んだ。
「ルミナ! このままじゃ時間の問題だ! お前の力を解放しろ!」
「でも!」
「お前が勇者になるためにもあの力を誰にも知られたくないのはわかってる! けど、そのためにお前はドゥルグやイルっフィフス先生やっここにいるみんなを殺したいのか!」
そう言われたルミナはさすがに何も言い返せず黙り込んでしまう。
確かにカナタの言うとおり、もう打つ手はこれしか残されていない。そのことはルミナ自身が一番よくわかっていた。
だから彼女は少しの逡巡の後。ミノタウロスと学院の外壁の間に挟まれ、ボロボロになりながらも何とかそこから脱出しようと足掻いているドゥルグや、自分のことを信じてついてきてくれた生徒や兵士、町の人たちを見渡すと、一切の迷いを振り払うかのようにして声を張り上げて叫んだ。
「ああっもうっわかったわよ! わかった! だからもう言わないで!」
ルミナが叫んでいる間にもミノタウロスが膨れ上がった筋肉その圧倒的な膂力を生かして、スカルドラゴンを学院の外壁へと押しやり押し潰そうとしていた。
そのせいでスカルドラゴンの骨が、軋みを上げて耳障りな悲鳴を上げた。
その音を聞きこのままではさすがにやばいと思ったのか、ドゥルグが何とかその拘束から逃れようと、渾身の力を込めてミノタウロスを引き剥がしにかかる。
「くっこのっい~かげんに僕のスカルンから離れたまえ!」
しかしスカルンと青銅の巨人ミノタウロスとでは、スカルンが傷を負う前からその力には圧倒的な差が存在していた。
そのため傷を負っている今のスカルンの力では、当然ミノタウロスを引き剥がすことなどできるはずもなく、スカルンはわずかな抵抗を見せたものの結局最後には巨人の圧倒的な力で押し切られてしまい、その動きを停止させてしまう。
そこでようやくといった感じに、ミノタウロスが一旦スカルドラゴンから離れた。
その様子を見て思わずルミナたちは安堵の吐息を吐き出していた。
なぜならあのままミノタウロスが学院の外壁にスカルンを押し付けて、力ずくで押し潰そうとしていたのなら、間違いなくスカルンは全身の骨という骨を砕かれて、再起不能に陥っていただろうからだ。
そして、それとともにスカルンと一体化しているドゥルグもまた再起不能に陥っていただろうからだ。
スカルドラゴンから離れたミノタウロスを見ていたルミナたちは、そのままそこから離れてくれと思いながら巨人の動向を見守っていた。
しかし、そんなルミナたちをあざ笑うかのようにして、ミノタウロスは右手に持っていた巨大な剣を上段に振りかぶると、スカルドラゴンを一刀両断するかのごとき勢いで、止めとばかりに一気に振り下ろしてきたのだった。
その様子をはたから見ていたカナタが叫ぶ。
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