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約束と共に歩む道
11 緑地祭
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イベントの前には何回体験してもアドレナリンが出るのか寝付きが悪かった。だって祭りなんだよ。故郷竜国で働いてばかりだった。今世初めての祭りだよ。ワクワクするだろ。
「さあ、これであとは仮面ね。まあぁ本当にレオ君綺麗だわあ」
「完璧な精霊様ですぅ」
肩掛けのAラインで羽毛の如く繊柔が色取り取りの緑で引き摺るほどドレス状に流れる。腰に巻く枝と花々のモチーフのベルトも端を長めに取り、花は緑以外も膝まで咲き乱れている。
今日のためにバークレー夫人が仕立ててくれた仮装に扮する。髪飾りまであるので朝から夫人はミナと共にレオを着飾っていた。
鏡の前に座り、久し振りに全身を見て自分の美しさに呆れる。俺やばい。超エルフ。
「髪まで、本格的なんですね」
良くすいた少ない髪まで胸下まで花飾りを散りばめられ、ちょっと恥ずかしい。しかもドレスの下は短パン一枚。皆そうだと聞くとそうなんだって思うけど。仮縫い時よりパワーアップして本物の羽飾りが沢山付いてるし。
「二年に一度だから皆張り切るのよ。階級も関係なく楽しむの。国民の休日だもの」
「旦那様が待ってましたよ、レオさん」
「仮面は紐だから屋敷を出る時に大公につけてもらいましょう」
「こんな素敵な衣裳、本当にどうも有難う」
「楽しく作らせて貰ったわ」
一日目は初日から男達が大酒で羽目を外してトラブルも多いから女性は二日目から仮装するんだって。バルとサモンは家飲み派とか言って料理作りと一緒に酒飲み始めたらしい。
さあ、緑まみれの街にいざ!
「……れ」
気合を入れて立ち上がると、寝不足もあり目の前が歪み数歩ヨタついた。立ち眩みだ。
「レオ君、大丈夫?」
「レオさん、立ちくらみですか?」
「……もう大丈夫です。楽しみで余り眠れなかったんです。子供ですね」
「ふふっ、皆そうよ」
「さ、旦那様の元へ行きましょう」
ドアを開けるとそこにいた。
フィルが既に待ち構えていた。
ベースが礼服とわかるけど、上品な暗めの緑から明度を上げ重ね布をした袖と襟があり、銀糸で草花の刺繍が艶やかに煌めく衣裳だ。足元はロングブーツだけど、これも黒に近い緑だった。
なにこのイケメン。普段着ない見慣れない色の服はフィルが別人に見え、ぽかーんと見惚れてしまった。
「レオ、凄い衣裳だな。夫人の腕がいい」
「うん、似合うだろ」
「綺麗だな」
「フィルも緑似合うね」
「行こうか」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃいませ」
バークレー夫人とミナに見送られて部屋を後にする。仮面は紐を合わせ首にかけている。
フィルは俺の手を握り玄関に向かう、と思いきや玄関ホール手前の部屋に入った。
「フィル?」
握った手はそのままに向き合う。見上げるとうっとり悦に入るフィルの目が見えた。
「えーと、アンフィル様?」
あわわわ、絶対変なスイッチ入ってるだろ。目がやばい、ヤバイって!身の危険を感じて後退りしたと同時に片腕で腰辺りをホールドされ抱き寄せられる。ぐっと締められ息を吐く。
「っぐ、ちょっと!」
「レオ、可愛い。また惚れた」
「フィルにも見惚れたよ」
「可愛い。お前は本当に可愛いな」
更に抱きしめられフィルの心音に包まれた。
俺超エルフだもんね。今日は老若男女落とす自信あるよ。って、まさか外に出したくないとか言わないだろうな。……あり得る。
外に出たい。祭り行きたい。緑まみれになりたい。お、お願いしよう。おねだりだ。俺、頑張る。
「フィル、あ、あのさ。今日の祭りなんだけど、昔みたいに手繋いで街歩きたい」
胸の中からボソボソと言ってみる。聞こえたかな。フィルの背に両腕をまわしてぎゅーっとしてみる。えーと、あとは上目遣い位しか浮かばないな。ここからフィル見えるかな。
「聞こえた?」
「さあ、これであとは仮面ね。まあぁ本当にレオ君綺麗だわあ」
「完璧な精霊様ですぅ」
肩掛けのAラインで羽毛の如く繊柔が色取り取りの緑で引き摺るほどドレス状に流れる。腰に巻く枝と花々のモチーフのベルトも端を長めに取り、花は緑以外も膝まで咲き乱れている。
今日のためにバークレー夫人が仕立ててくれた仮装に扮する。髪飾りまであるので朝から夫人はミナと共にレオを着飾っていた。
鏡の前に座り、久し振りに全身を見て自分の美しさに呆れる。俺やばい。超エルフ。
「髪まで、本格的なんですね」
良くすいた少ない髪まで胸下まで花飾りを散りばめられ、ちょっと恥ずかしい。しかもドレスの下は短パン一枚。皆そうだと聞くとそうなんだって思うけど。仮縫い時よりパワーアップして本物の羽飾りが沢山付いてるし。
「二年に一度だから皆張り切るのよ。階級も関係なく楽しむの。国民の休日だもの」
「旦那様が待ってましたよ、レオさん」
「仮面は紐だから屋敷を出る時に大公につけてもらいましょう」
「こんな素敵な衣裳、本当にどうも有難う」
「楽しく作らせて貰ったわ」
一日目は初日から男達が大酒で羽目を外してトラブルも多いから女性は二日目から仮装するんだって。バルとサモンは家飲み派とか言って料理作りと一緒に酒飲み始めたらしい。
さあ、緑まみれの街にいざ!
「……れ」
気合を入れて立ち上がると、寝不足もあり目の前が歪み数歩ヨタついた。立ち眩みだ。
「レオ君、大丈夫?」
「レオさん、立ちくらみですか?」
「……もう大丈夫です。楽しみで余り眠れなかったんです。子供ですね」
「ふふっ、皆そうよ」
「さ、旦那様の元へ行きましょう」
ドアを開けるとそこにいた。
フィルが既に待ち構えていた。
ベースが礼服とわかるけど、上品な暗めの緑から明度を上げ重ね布をした袖と襟があり、銀糸で草花の刺繍が艶やかに煌めく衣裳だ。足元はロングブーツだけど、これも黒に近い緑だった。
なにこのイケメン。普段着ない見慣れない色の服はフィルが別人に見え、ぽかーんと見惚れてしまった。
「レオ、凄い衣裳だな。夫人の腕がいい」
「うん、似合うだろ」
「綺麗だな」
「フィルも緑似合うね」
「行こうか」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃいませ」
バークレー夫人とミナに見送られて部屋を後にする。仮面は紐を合わせ首にかけている。
フィルは俺の手を握り玄関に向かう、と思いきや玄関ホール手前の部屋に入った。
「フィル?」
握った手はそのままに向き合う。見上げるとうっとり悦に入るフィルの目が見えた。
「えーと、アンフィル様?」
あわわわ、絶対変なスイッチ入ってるだろ。目がやばい、ヤバイって!身の危険を感じて後退りしたと同時に片腕で腰辺りをホールドされ抱き寄せられる。ぐっと締められ息を吐く。
「っぐ、ちょっと!」
「レオ、可愛い。また惚れた」
「フィルにも見惚れたよ」
「可愛い。お前は本当に可愛いな」
更に抱きしめられフィルの心音に包まれた。
俺超エルフだもんね。今日は老若男女落とす自信あるよ。って、まさか外に出したくないとか言わないだろうな。……あり得る。
外に出たい。祭り行きたい。緑まみれになりたい。お、お願いしよう。おねだりだ。俺、頑張る。
「フィル、あ、あのさ。今日の祭りなんだけど、昔みたいに手繋いで街歩きたい」
胸の中からボソボソと言ってみる。聞こえたかな。フィルの背に両腕をまわしてぎゅーっとしてみる。えーと、あとは上目遣い位しか浮かばないな。ここからフィル見えるかな。
「聞こえた?」
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