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ともだち
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魔狼は小さな歩幅の俺を振り返り、確認しながら先導した。
「なんだ、オマエ話せないのか」
だって口がない。擬態は擬態。モノマネだ。機能全部が完全に出来るわけじゃない。
「分かっているならいい。変な魔獣。オマエ、人に懐いて見ていて面白い。暫く俺はオマエみる。話し相手もしないか?」
俺って変?話し相手?話せないよ?
首を傾げるのを見ても魔狼は話し続けた。
「友達してた魔導師がさすがに死んでしまった。邪法で数百年生きた面白いヤツだった。俺も久々のひとり。魔力が強い仲間か友達でも探そうと旅してる」
ともだち?魔物が友達?人と友達してた?俺とキングスみたいな事?俺はすごく面白い事に聞こえた。俺と友達。キングスも友達。魔狼も寂しくなったって事?わかるよ。俺も孤独はいやだ。
モルは赤焼けて来た陽射しで日が暮れるのかと空を仰いだ。
「止まれ。ここにいろ。オマエの飼い主近い。声聞こえるから座ってろ」
魔狼はそういって吠えた。犬の真似してワンワン吠え始め林のどこかに向かって走って行った。俺はここまでついて来たし、信用して座って待つ事にした。
「…、ル、モル!?」
尻尾を振りながら魔狼が先導してキングスを連れて来たのが見えた。
「モル!良かった。ったく何やってんだ本当、心配させやがって。帰るぞ」
キングスはホッと溜め息を吐いて俺を布に巻いて抱き上げた。俺はキングスに会えた事に安堵した。腕の中にいようが温もりはわからないけれど、おっさんは優しい目で俺を見てる。それだけで嬉しい。温かくなる気がするんだ。硬そうな胸にいつもの頭ぐりぐりをして、ぎゅむっと抱きついた。
あのまま流れて会えなくなるかと思った。
俺を大事にしてくれる、おっさんは大好きだ。
「ははっ。無事でよかった、モル」
キングスも心から安堵した。
腑に落ちない。
コレばかりは腑に落ちない。
「眉間に皺もできるのか。凄いな、モル」
だって、魔狼が部屋にいる。
俺を見つけたエラい犬だって。エサは適当にやる位だけど。俺が怖がらなくなったとか、子守りみたいに離れないし仲良くなったなあ、とか言ってキングスが家に入れだした。
犬じゃない。魔物だ。
俺より強くてヤバい魔獣なんだようぅぅ!
俺はキングスがいるときは人の擬態でべったりになった。
魔狼も無闇に俺に近づきはしなかった。ほんと見守ってニヤニヤしてる方が多い。魔狼だって変なヤツ。
おっさんも嫌がらないからいつも引っ付いている。相変わらずポンチョしか着ないから、体勢によっては俺の可愛いぷりぷりお尻が丸見えだ。
「ズボンなんで嫌がるかなあ、何か履けよモル。可愛いすぎんだよ、その尻はよぉ」
見んな変態。穴もなんもないから履かない。魔狼もニヤッと笑うなエロ狼め。
「何やってんだ…口から食べる練習か?」
吸収ならどこでもいけるかと思って。アイリ来た時、一回でいいから皆と椅子座って御飯してみたい。いつもテーブル下だし。
モルは小さな口に芋をくわえて両手で持って、もっもっと食べていた。しかも寝転がってゴロゴロやっているから、くわえて遊んでいるようにしか見えなかった。
「ははっ、人の真似するなら座ってやれよ、モル」
クッソ可愛いな、おい。
キングスは抱き起こしソファーに座らせた。
モルは悩むときは人の心が強いが、自覚はないが動きや行動は獣じみて来ていた。
魔狼も変に家に居座らず外にいたりもする。本当見守っている感じだった。毎日が平和だ。
アイリがガラス水桶を届けに来ない以外不満はなかった。
キングスが爆睡してる夜中の事だった。
「おい、オマエ。この家の中の仲間は遊ばないのか」
魔狼が窓際で魔獣の姿で遊んでいる俺に声を掛けて来た。きょとんとした目で瞬きして魔狼を見た。
仲間って何?
「知らないのか?もう一匹同じニオイの幻影獣、オマエの仲間が家の中にいるぞ?」
「なんだ、オマエ話せないのか」
だって口がない。擬態は擬態。モノマネだ。機能全部が完全に出来るわけじゃない。
「分かっているならいい。変な魔獣。オマエ、人に懐いて見ていて面白い。暫く俺はオマエみる。話し相手もしないか?」
俺って変?話し相手?話せないよ?
首を傾げるのを見ても魔狼は話し続けた。
「友達してた魔導師がさすがに死んでしまった。邪法で数百年生きた面白いヤツだった。俺も久々のひとり。魔力が強い仲間か友達でも探そうと旅してる」
ともだち?魔物が友達?人と友達してた?俺とキングスみたいな事?俺はすごく面白い事に聞こえた。俺と友達。キングスも友達。魔狼も寂しくなったって事?わかるよ。俺も孤独はいやだ。
モルは赤焼けて来た陽射しで日が暮れるのかと空を仰いだ。
「止まれ。ここにいろ。オマエの飼い主近い。声聞こえるから座ってろ」
魔狼はそういって吠えた。犬の真似してワンワン吠え始め林のどこかに向かって走って行った。俺はここまでついて来たし、信用して座って待つ事にした。
「…、ル、モル!?」
尻尾を振りながら魔狼が先導してキングスを連れて来たのが見えた。
「モル!良かった。ったく何やってんだ本当、心配させやがって。帰るぞ」
キングスはホッと溜め息を吐いて俺を布に巻いて抱き上げた。俺はキングスに会えた事に安堵した。腕の中にいようが温もりはわからないけれど、おっさんは優しい目で俺を見てる。それだけで嬉しい。温かくなる気がするんだ。硬そうな胸にいつもの頭ぐりぐりをして、ぎゅむっと抱きついた。
あのまま流れて会えなくなるかと思った。
俺を大事にしてくれる、おっさんは大好きだ。
「ははっ。無事でよかった、モル」
キングスも心から安堵した。
腑に落ちない。
コレばかりは腑に落ちない。
「眉間に皺もできるのか。凄いな、モル」
だって、魔狼が部屋にいる。
俺を見つけたエラい犬だって。エサは適当にやる位だけど。俺が怖がらなくなったとか、子守りみたいに離れないし仲良くなったなあ、とか言ってキングスが家に入れだした。
犬じゃない。魔物だ。
俺より強くてヤバい魔獣なんだようぅぅ!
俺はキングスがいるときは人の擬態でべったりになった。
魔狼も無闇に俺に近づきはしなかった。ほんと見守ってニヤニヤしてる方が多い。魔狼だって変なヤツ。
おっさんも嫌がらないからいつも引っ付いている。相変わらずポンチョしか着ないから、体勢によっては俺の可愛いぷりぷりお尻が丸見えだ。
「ズボンなんで嫌がるかなあ、何か履けよモル。可愛いすぎんだよ、その尻はよぉ」
見んな変態。穴もなんもないから履かない。魔狼もニヤッと笑うなエロ狼め。
「何やってんだ…口から食べる練習か?」
吸収ならどこでもいけるかと思って。アイリ来た時、一回でいいから皆と椅子座って御飯してみたい。いつもテーブル下だし。
モルは小さな口に芋をくわえて両手で持って、もっもっと食べていた。しかも寝転がってゴロゴロやっているから、くわえて遊んでいるようにしか見えなかった。
「ははっ、人の真似するなら座ってやれよ、モル」
クッソ可愛いな、おい。
キングスは抱き起こしソファーに座らせた。
モルは悩むときは人の心が強いが、自覚はないが動きや行動は獣じみて来ていた。
魔狼も変に家に居座らず外にいたりもする。本当見守っている感じだった。毎日が平和だ。
アイリがガラス水桶を届けに来ない以外不満はなかった。
キングスが爆睡してる夜中の事だった。
「おい、オマエ。この家の中の仲間は遊ばないのか」
魔狼が窓際で魔獣の姿で遊んでいる俺に声を掛けて来た。きょとんとした目で瞬きして魔狼を見た。
仲間って何?
「知らないのか?もう一匹同じニオイの幻影獣、オマエの仲間が家の中にいるぞ?」
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