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第3章:カス村長ぶちのめし編
3-1. 父との別れ。俺は家族を護る決意をする
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────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
で、だ。
初めて人間をぶちのめした気分はどうだった?
────────────────────
■自分
んー。
モンスターより柔らかいな、としか思わなかった
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
おっ。
その台詞、我が人間の勇者を殺したときに使わせてもらうぞ。
『その程度か人間よ。』
くくくっ。モンスターより柔らかいな……』
みたいな
────────────────────
■自分
やめろ。使うな。
その台詞が違和感なく使えてしまったら、俺の感性が魔王みたいじゃないか。
あと、人間は殺すな。
俺はわんちゃん「魔王に誰ひとり殺させずに脅威を取り除いた、真の英雄」として人知れずに名誉を得たいんだよ
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お前、母親以外に関しては無欲なフリしつつ、たまに欲を出してくるよな
────────────────────
■自分
いや、実際は俺自身の名声がほしいわけではないんだ。
ただ、俺の名前が売れれば、そんな俺を育てた偉大な美しい母さんが――
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
続き見ようぜ!
────────────────────
俺は騎士学校には入らず、父の下で羊飼いとしての経験を積んだ。
やがて、俺が13歳のとき、父に力を認められて独り立ちするときが来た。
村から少し北へ行った、山間の分かれ道で、父さんが誇らしげな、しかし少しだけ寂しそうな笑みで言う。
「アレル。お前はもう一人前だ。あとは歳を重ねて体が大きくなれば、俺よりも強く有能な羊飼いになる。今まで使っていた遊牧の順路は、お前に譲る。お前がひとりで羊を連れていくんだ。父さんは新しい順路を探す」
「父さん」
「不安そうにするな。お前は既に、この国で2番の羊飼いだ! すぐに俺を追い越せる!」
「……うん! 俺、頑張る! でも、俺が国1番の羊飼いになるから、父さんは世界1の羊飼いになってよ!」
「おう! よく言った!」
ガッ!
俺たちは拳を重ねた。
そして背を向けあい、それぞれの羊の群れを率いて異なる方向へ歩きだす。
これが、父さんとの最後の会話だ。
俺が北へ旅し、家に帰ってきたあと、どれだけ待っても父さんは帰ってこなかった。
父は魔界に近づきすぎてしまい、魔族に殺された……。
そう思い、俺は魔族を恨んだ。
俺は後悔にさいなまれた。
父さんは俺に遊牧ルートを譲ったせいで、不慣れで危険なルートに行くしかなかったのではないか……?
俺の未熟さが、尊敬する父を殺したのではないか……?
だが、俺には後悔したからといって、鬱ぎこむ時間はない。
父を失った俺は、残された家族を守らなければならない。
本当はすぐにでも父さんを探しに行きたい。病気や怪我で帰ってこられないだけで、どこかで生きているかもしれない。
でも、父を失った今、家族を守れるのは俺しかいない……。
俺には母さんとふたりの妹がいる。
悲しい話だが、家に男がいないと分かれば、村中の男が母さんたちを強姦したり奴隷のように扱ったりするだろう。
後ろ盾のない女は、村全体の性奴隷になりさがることでしか生きていけない。そして、性欲処理の道具としての価値を失えば、待っているのは餓死だ。
戦闘に長けた羊飼いの俺という存在が、この時代の暴力的で野蛮な価値観に対しての抑止力となる。
俺は村人に弱い姿を見せるわけにはいかない。
強くならなければならない!
俺は飼育する羊の数を減らして遊牧に出かける期間を短くし、家にいる時間を増やした。妹ふたりに羊飼いの技を教える。父さんの代わりに、俺が技を家族に受け継いでいく。
以前は遊牧中に狩ったモンスターの角や毛皮は換金していたが、父さんがいなくなってから意図的に持ち帰り、村人に俺の戦力を見せつけることもした。
俺の家族に手を出したら、お前たちもこうなる!
そう、見せつけた。
月に一度くらいの頻度で村に訪れるラルム教の司祭が、いつからか『遠き地で新たな魔王が誕生した。聖戦に備えよ!』と宗教的熱意に満ちた眼差しで村人たちに説教するようになった。
村人たちは腕を振り上げ、熱狂したように『世界に平和を!』『ラルム様の慈悲を!』『魔族に滅びを!』と叫ぶ。
俺はあまり興味を持たなかった。
会ったこともない魔族を憎むより、母さんと妹たちを護ることの方が、俺にとっては優先順位が上だ。
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お前の強さの理由が分かったよ
────────────────────
■自分
いや、俺は強くない
────────────────────
■ケルリル@ケルベロスとフェンリルのハーフ
うん。アレル、そんなに強くない
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
いや、強い。
おそらく人間というのは、最終的に、アレルみたいなやつが一番恐ろしい
────────────────────
■自分
そうか?
買いかぶりすぎだ
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
強さの理由の他にも分かったことがある。
他の人間と違ってお前が魔族や我を嫌悪しないのは、日本人としての価値観が残っているからだな
────────────────────
■自分
そうだろうな。
俺たちの世界の物語だと、魔王なんてものは50%の確率で正義だしな。
人間の国から追放された聖女を保護して仲良くなるパターンが多い
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お前の世界の魔王どうなってんだよ……
────────────────────
■自分
前世が農業や政治の知識が豊富な異世界人で、セクシーな巨乳美女の場合も多い。このパターンは人間の国王が古の魔法でモンスターを生産している
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お、おう。
すまんな。巨乳美女じゃなくて。
そしてお前の世界の人間の国王、なにしてんだよ
────────────────────
■ケルリル@ケルベロスとフェンリルのハーフ
セクシーな巨乳美女ってボクのこと?
アレルお腹減った?
おっぱいなら、ボクのがあるよ!
────────────────────
■自分
話を変な方に向けるな。
お前ら勘違いしているだろ。
俺は胸の大きい女が好きなわけじゃない。
大人の抱擁力のある母さんの胸がたまたま、大きかっただけだ。
いいか、そもそも――
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
続き見ようぜ!
────────────────────
■ケルリル@ケルベロスとフェンリルのハーフ
続き見ようぜ!
────────────────────
遠き地のことでも、新たな魔王の誕生は、俺たちの住む国では大ニュースらしい。
他に話題も娯楽もないからか、村を歩けばどこかで誰かが魔王や勇者を話題にしていた。
魔王軍が攻めてくる?
それはいつのことだ?
今すぐ俺の生活を脅かすのか?
分からない。
確かなことは、俺は山の中にある人口200人に満たない小さな村で、家族を守れれば、それでじゅうぶんだということだ。
漫画『破滅の刃』でも無限様が言ってた。
災害にでも遭ったと思って諦めろと。
俺は諦めた。
父さんを(多分)魔族に殺されたことはつらいが、残された家族と平和に生きる道を選んだ。
そう。
俺は愛する母と共に平穏に暮らす。
いつか妹のメイとユーノに良き伴侶を見つけ、送りだしてあげる。
俺が言う『愛する母』というのは、家族愛よりも重い意味を持っている。
実母にひとりの異性としての魅力を感じているからこそ、俺は思春期の初恋のような感情を母さんに対して抱いている。それは、真実の愛だ。
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
待って。回想の雲行きが怪しい。
お前、やはりマザコンか?!
────────────────────
■自分
黙れ!
ここまで来たら黙って見てろ!
これはお前が望んだ物語だ!
────────────────────
異世界転生者の俺にとって、母さんこそが、歳の近い最高の女だから、好きになるのは当たり前のことだ。
肉体と同世代の小娘よりも、精神年齢の近い大人の女に魅力を感じるのは当然のこと。
だから父が死んだときに俺は長男として――実際は3番目に生まれた男児だが兄と姉は既に病死している――母を愛し守っていこうと誓った。
それまで以上の愛が必要だ!
俺は父さんを尊敬している。だから、父さん以外の人に母を寝取らせるわけにはいかない。
家族愛というより恋愛感情に近いかもしれないが、純愛に近い感情だ。
繰り返すが、真実の愛だ!
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
繰り返すなよ……。
これ、お前の記憶のモノローグだぞ
────────────────────
■自分
黙れ!
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
こ、怖ぇ……。
お前、絶対、我が空を引き裂き大地を割るような強い魔王だってこと忘れてるだろ……
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
で、だ。
初めて人間をぶちのめした気分はどうだった?
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■自分
んー。
モンスターより柔らかいな、としか思わなかった
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
おっ。
その台詞、我が人間の勇者を殺したときに使わせてもらうぞ。
『その程度か人間よ。』
くくくっ。モンスターより柔らかいな……』
みたいな
────────────────────
■自分
やめろ。使うな。
その台詞が違和感なく使えてしまったら、俺の感性が魔王みたいじゃないか。
あと、人間は殺すな。
俺はわんちゃん「魔王に誰ひとり殺させずに脅威を取り除いた、真の英雄」として人知れずに名誉を得たいんだよ
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お前、母親以外に関しては無欲なフリしつつ、たまに欲を出してくるよな
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■自分
いや、実際は俺自身の名声がほしいわけではないんだ。
ただ、俺の名前が売れれば、そんな俺を育てた偉大な美しい母さんが――
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
続き見ようぜ!
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俺は騎士学校には入らず、父の下で羊飼いとしての経験を積んだ。
やがて、俺が13歳のとき、父に力を認められて独り立ちするときが来た。
村から少し北へ行った、山間の分かれ道で、父さんが誇らしげな、しかし少しだけ寂しそうな笑みで言う。
「アレル。お前はもう一人前だ。あとは歳を重ねて体が大きくなれば、俺よりも強く有能な羊飼いになる。今まで使っていた遊牧の順路は、お前に譲る。お前がひとりで羊を連れていくんだ。父さんは新しい順路を探す」
「父さん」
「不安そうにするな。お前は既に、この国で2番の羊飼いだ! すぐに俺を追い越せる!」
「……うん! 俺、頑張る! でも、俺が国1番の羊飼いになるから、父さんは世界1の羊飼いになってよ!」
「おう! よく言った!」
ガッ!
俺たちは拳を重ねた。
そして背を向けあい、それぞれの羊の群れを率いて異なる方向へ歩きだす。
これが、父さんとの最後の会話だ。
俺が北へ旅し、家に帰ってきたあと、どれだけ待っても父さんは帰ってこなかった。
父は魔界に近づきすぎてしまい、魔族に殺された……。
そう思い、俺は魔族を恨んだ。
俺は後悔にさいなまれた。
父さんは俺に遊牧ルートを譲ったせいで、不慣れで危険なルートに行くしかなかったのではないか……?
俺の未熟さが、尊敬する父を殺したのではないか……?
だが、俺には後悔したからといって、鬱ぎこむ時間はない。
父を失った俺は、残された家族を守らなければならない。
本当はすぐにでも父さんを探しに行きたい。病気や怪我で帰ってこられないだけで、どこかで生きているかもしれない。
でも、父を失った今、家族を守れるのは俺しかいない……。
俺には母さんとふたりの妹がいる。
悲しい話だが、家に男がいないと分かれば、村中の男が母さんたちを強姦したり奴隷のように扱ったりするだろう。
後ろ盾のない女は、村全体の性奴隷になりさがることでしか生きていけない。そして、性欲処理の道具としての価値を失えば、待っているのは餓死だ。
戦闘に長けた羊飼いの俺という存在が、この時代の暴力的で野蛮な価値観に対しての抑止力となる。
俺は村人に弱い姿を見せるわけにはいかない。
強くならなければならない!
俺は飼育する羊の数を減らして遊牧に出かける期間を短くし、家にいる時間を増やした。妹ふたりに羊飼いの技を教える。父さんの代わりに、俺が技を家族に受け継いでいく。
以前は遊牧中に狩ったモンスターの角や毛皮は換金していたが、父さんがいなくなってから意図的に持ち帰り、村人に俺の戦力を見せつけることもした。
俺の家族に手を出したら、お前たちもこうなる!
そう、見せつけた。
月に一度くらいの頻度で村に訪れるラルム教の司祭が、いつからか『遠き地で新たな魔王が誕生した。聖戦に備えよ!』と宗教的熱意に満ちた眼差しで村人たちに説教するようになった。
村人たちは腕を振り上げ、熱狂したように『世界に平和を!』『ラルム様の慈悲を!』『魔族に滅びを!』と叫ぶ。
俺はあまり興味を持たなかった。
会ったこともない魔族を憎むより、母さんと妹たちを護ることの方が、俺にとっては優先順位が上だ。
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お前の強さの理由が分かったよ
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■自分
いや、俺は強くない
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■ケルリル@ケルベロスとフェンリルのハーフ
うん。アレル、そんなに強くない
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
いや、強い。
おそらく人間というのは、最終的に、アレルみたいなやつが一番恐ろしい
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■自分
そうか?
買いかぶりすぎだ
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
強さの理由の他にも分かったことがある。
他の人間と違ってお前が魔族や我を嫌悪しないのは、日本人としての価値観が残っているからだな
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■自分
そうだろうな。
俺たちの世界の物語だと、魔王なんてものは50%の確率で正義だしな。
人間の国から追放された聖女を保護して仲良くなるパターンが多い
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お前の世界の魔王どうなってんだよ……
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■自分
前世が農業や政治の知識が豊富な異世界人で、セクシーな巨乳美女の場合も多い。このパターンは人間の国王が古の魔法でモンスターを生産している
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お、おう。
すまんな。巨乳美女じゃなくて。
そしてお前の世界の人間の国王、なにしてんだよ
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■ケルリル@ケルベロスとフェンリルのハーフ
セクシーな巨乳美女ってボクのこと?
アレルお腹減った?
おっぱいなら、ボクのがあるよ!
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■自分
話を変な方に向けるな。
お前ら勘違いしているだろ。
俺は胸の大きい女が好きなわけじゃない。
大人の抱擁力のある母さんの胸がたまたま、大きかっただけだ。
いいか、そもそも――
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
続き見ようぜ!
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■ケルリル@ケルベロスとフェンリルのハーフ
続き見ようぜ!
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遠き地のことでも、新たな魔王の誕生は、俺たちの住む国では大ニュースらしい。
他に話題も娯楽もないからか、村を歩けばどこかで誰かが魔王や勇者を話題にしていた。
魔王軍が攻めてくる?
それはいつのことだ?
今すぐ俺の生活を脅かすのか?
分からない。
確かなことは、俺は山の中にある人口200人に満たない小さな村で、家族を守れれば、それでじゅうぶんだということだ。
漫画『破滅の刃』でも無限様が言ってた。
災害にでも遭ったと思って諦めろと。
俺は諦めた。
父さんを(多分)魔族に殺されたことはつらいが、残された家族と平和に生きる道を選んだ。
そう。
俺は愛する母と共に平穏に暮らす。
いつか妹のメイとユーノに良き伴侶を見つけ、送りだしてあげる。
俺が言う『愛する母』というのは、家族愛よりも重い意味を持っている。
実母にひとりの異性としての魅力を感じているからこそ、俺は思春期の初恋のような感情を母さんに対して抱いている。それは、真実の愛だ。
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
待って。回想の雲行きが怪しい。
お前、やはりマザコンか?!
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■自分
黙れ!
ここまで来たら黙って見てろ!
これはお前が望んだ物語だ!
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異世界転生者の俺にとって、母さんこそが、歳の近い最高の女だから、好きになるのは当たり前のことだ。
肉体と同世代の小娘よりも、精神年齢の近い大人の女に魅力を感じるのは当然のこと。
だから父が死んだときに俺は長男として――実際は3番目に生まれた男児だが兄と姉は既に病死している――母を愛し守っていこうと誓った。
それまで以上の愛が必要だ!
俺は父さんを尊敬している。だから、父さん以外の人に母を寝取らせるわけにはいかない。
家族愛というより恋愛感情に近いかもしれないが、純愛に近い感情だ。
繰り返すが、真実の愛だ!
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■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
繰り返すなよ……。
これ、お前の記憶のモノローグだぞ
────────────────────
■自分
黙れ!
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