18 / 86
第3章:カス村長ぶちのめし編
3-2. 母さんが俺に妹と結婚しろと言ってきた。さらに「初めてが不安なら私で練習しなさい」と――
しおりを挟む
寒い夜に母を抱きしめて同じ藁のベッドで眠る以上のことをするつもりはない。
触れた胸の弾力に興奮するかもしれないが、それだけだ。その先はない。
しかし、異世界の庶民は貧しい。
中世ヨーロッパと同じくこの世界でも『人間は神が作ったものだから、メスを入れる(解剖する)ことは許されない』という価値観があるのか、他の技術分野と比べて医療の発達は遅れている。
回復魔法があるせいで、誰も医学を学ばないのかもしれない。
医学が駄目でもせめて衛生学は発展してくれよと思うが、そんなことはない。
衛生概念はガバガバで病気が流行りやすく、子供は簡単に死ぬ。
モンスターの襲撃や戦争で殺されることもある。
だから人々は、10台前半で最初の子を産み、20台が終わるまでに10人ほど産み、そのうち3人が生き残ればいいくらいの価値観をもっている。
子をたくさん産んで働かせることが重要視される。
母さんは8人産んでいて俺と妹2人が生きており、中世的な価値観で最低ラインとされる3人の子を増やすことには成功している。
だが、まだ28歳だ。
晩婚化が進んだ日本的価値観なら、まだ普通に初産でいいし、子を産める年齢だ。異世界人がなんと言おうと、母さんは役目を果たした古い女ではなく『若く美しい娘』だ。
俺は母さんを家族愛以上に、愛している。
だが、やはり血がつながっている実母だ。
父を尊敬しているから、略奪愛のようなこともしたくない。
だから、俺は恋心を封印した。
だというのに――。
異世界転生者として波乱に満ちた人生が運命づけられていたのだとしたら、そのルートへ進む選択肢が示されたのは、父さんがいなくなった翌年。15歳の秋。三ヶ月ほどの遊牧から帰ってきた俺のために、母が普段より豪華な食事を用意してくれていたときのことだ。
窓がなく薄暗い小屋の中で、母さんがカラスムギと水の入った鍋の上で、手にしたキノコを細かく砕いている。
俺がお土産として北の地から持ってきたニシン(のような魚)の塩漬けも、早速切り身になって鍋の中だ。
「アレル。メイと結婚しなさい」
「……え? ごめん。木を削っていて、よく聞こえなかった」
俺は武器として使う棒の先端をナイフで研いでいた。炉床のすみに落とした木くずは、あとで着火剤として使える。
手を止め、耳を傾ける。
「メイはもう12よ。遅いくらいだわ」
「ああ。そうだな。そろそろいい相手を探してあげる時期だな」
「違うわ。貴方が結婚するの」
「待ってくれ、母さん。……まさかとは思うが、俺に妹と結婚しろって言っているのか?」
「ええ。天に昇ってしまったけど、私が最初の子を産んだのは11よ。貴方を産んだのが13」
「年齢のことじゃない。メイは妹だ」
「妹だからでしょ? 女が2人もいて、持参金をどうするの?」
「そ、それは……!」
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
持参金ってなんだ?
────────────────────
■自分
人間は結婚するとき、女が男の家に金や物を持って行くんだよ
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
へー。そうなんだ
────────────────────
「貴方の羊を渡すの? 1つしかない家具を持たせるの? メイとユーノが嫁いだ先で粗末に扱われないようにするためには、夫に不幸があってもひとりで生きていけるだけの財産を持たせてあげるしかないでしょう? 村内に嫁ぐなら離婚しても、ここに戻ってこればいいわ。でも、村内に未婚の若い男はいないでしょう? 多少遠い地だとしても、歳の近い相手に嫁がせてあげたいわ」
「ううっ……!」
俺は40頭の羊を連れて遊牧しているが、俺個人が所有しているのは5頭だけだ。残りは村長の紹介で、近隣の街の羊飼いから預かって面倒を見ているに過ぎない。
妹のメイとユーノが結婚するときに持参金として羊を2頭ずつ持っていったら、残った羊からとれる羊毛や乳だけでは、俺と母さんの生活が苦しくなる……。
父さんが死んだときに預かっていた羊を失っているから、俺には借金もある……。
羊にたくさん子供を産ませてメイとユーノに飼育させ、少しずつ財産を殖やそうと思っていたが、それをする時間がない……!
母が妹たちの結婚を話題に出してきたということは、誰かどこかの男が縁談を持ちかけてきたからに違いない。それで持参金がないから困って、俺との結婚を提案してきた。
くそっ。俺の妹をほしがるなんて、どこのロリコンだっ……!
メイは12、ユーノは8だぞ……!
「アレルがメイと結婚すれば、この家から財産は出ていかない。貴方たちが子をたくさん産んで、無事に育ってくれれば、もっとたくさんの羊を遊牧できるようになる。家に財産が集まるわ」
「ううっ……! うああっ……!」
これが、中世的価値観……!
ごく当たり前の、常識だ。
中世ヨーロッパの貴族だって領地や財産の流出を防ぐために兄妹婚をした。貧乏人は尚更だ。
創作物だと「血を濃くするため」貴族が近親婚をしたことになっているが、実際は財産や土地を他家に渡さないことを理由にした場合の方が多かった。庶民だって貧乏だから、貴族以上に近親婚をした。
今まさに、うちも貧しいから、兄妹での結婚を勧められている。
この世界に女冒険者が多いのは、持参金を用意するためというのも理由のひとつだろうし、戦士がビキニアーマーを着ているのは単にお金がないから全身を覆う甲冑が買えないからだろうし、この世界の庶民は貧しい……!
だ、だが、妹と結婚して子供を産ませるくらいなら、お、俺は母さんと……!
そうだよ!
家族同士で結婚すれば財産が外に流出しないというのなら、別に妹ではなく、母さんと!
でもっ、実の母……!
妹以上にタブー!
俺が苦悩していると母さんが「あっ!」と手を打った。
「そういうことね。アレル。貴方、子供の作り方を知らないから、戸惑っているのね?」
「えっ。あ……うん。だから、メイとの結婚はなかったことに――」
「大丈夫。メイには『女の準備』も『男を準備させる方法』も教えてある。それでもアレルが初めてで不安なら、今から母さんと練習しましょう」
……え?
……。
え?
……えっ?
なんて言った?!
聞き間違いじゃないよな。
今から母さんと練習しましょうって言った?!
────────────────────
■ケルリル@ケルベロスとフェンリルのハーフ
子作りの練習ってなあに?
ケルリルは練習しなくてもいいよ!
アレルの赤ちゃん、いっぱいほしい!
────────────────────
■自分
……お前はマジで諦めてくれ
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お、おい。
お前の回想。見ても大丈夫なやつか?
練習するのか?!
────────────────────
■自分
くくくっ……
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
……!
お、お前、意味深な笑いが魔王より上手いのって、どうなんだよ!
────────────────────
触れた胸の弾力に興奮するかもしれないが、それだけだ。その先はない。
しかし、異世界の庶民は貧しい。
中世ヨーロッパと同じくこの世界でも『人間は神が作ったものだから、メスを入れる(解剖する)ことは許されない』という価値観があるのか、他の技術分野と比べて医療の発達は遅れている。
回復魔法があるせいで、誰も医学を学ばないのかもしれない。
医学が駄目でもせめて衛生学は発展してくれよと思うが、そんなことはない。
衛生概念はガバガバで病気が流行りやすく、子供は簡単に死ぬ。
モンスターの襲撃や戦争で殺されることもある。
だから人々は、10台前半で最初の子を産み、20台が終わるまでに10人ほど産み、そのうち3人が生き残ればいいくらいの価値観をもっている。
子をたくさん産んで働かせることが重要視される。
母さんは8人産んでいて俺と妹2人が生きており、中世的な価値観で最低ラインとされる3人の子を増やすことには成功している。
だが、まだ28歳だ。
晩婚化が進んだ日本的価値観なら、まだ普通に初産でいいし、子を産める年齢だ。異世界人がなんと言おうと、母さんは役目を果たした古い女ではなく『若く美しい娘』だ。
俺は母さんを家族愛以上に、愛している。
だが、やはり血がつながっている実母だ。
父を尊敬しているから、略奪愛のようなこともしたくない。
だから、俺は恋心を封印した。
だというのに――。
異世界転生者として波乱に満ちた人生が運命づけられていたのだとしたら、そのルートへ進む選択肢が示されたのは、父さんがいなくなった翌年。15歳の秋。三ヶ月ほどの遊牧から帰ってきた俺のために、母が普段より豪華な食事を用意してくれていたときのことだ。
窓がなく薄暗い小屋の中で、母さんがカラスムギと水の入った鍋の上で、手にしたキノコを細かく砕いている。
俺がお土産として北の地から持ってきたニシン(のような魚)の塩漬けも、早速切り身になって鍋の中だ。
「アレル。メイと結婚しなさい」
「……え? ごめん。木を削っていて、よく聞こえなかった」
俺は武器として使う棒の先端をナイフで研いでいた。炉床のすみに落とした木くずは、あとで着火剤として使える。
手を止め、耳を傾ける。
「メイはもう12よ。遅いくらいだわ」
「ああ。そうだな。そろそろいい相手を探してあげる時期だな」
「違うわ。貴方が結婚するの」
「待ってくれ、母さん。……まさかとは思うが、俺に妹と結婚しろって言っているのか?」
「ええ。天に昇ってしまったけど、私が最初の子を産んだのは11よ。貴方を産んだのが13」
「年齢のことじゃない。メイは妹だ」
「妹だからでしょ? 女が2人もいて、持参金をどうするの?」
「そ、それは……!」
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
持参金ってなんだ?
────────────────────
■自分
人間は結婚するとき、女が男の家に金や物を持って行くんだよ
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
へー。そうなんだ
────────────────────
「貴方の羊を渡すの? 1つしかない家具を持たせるの? メイとユーノが嫁いだ先で粗末に扱われないようにするためには、夫に不幸があってもひとりで生きていけるだけの財産を持たせてあげるしかないでしょう? 村内に嫁ぐなら離婚しても、ここに戻ってこればいいわ。でも、村内に未婚の若い男はいないでしょう? 多少遠い地だとしても、歳の近い相手に嫁がせてあげたいわ」
「ううっ……!」
俺は40頭の羊を連れて遊牧しているが、俺個人が所有しているのは5頭だけだ。残りは村長の紹介で、近隣の街の羊飼いから預かって面倒を見ているに過ぎない。
妹のメイとユーノが結婚するときに持参金として羊を2頭ずつ持っていったら、残った羊からとれる羊毛や乳だけでは、俺と母さんの生活が苦しくなる……。
父さんが死んだときに預かっていた羊を失っているから、俺には借金もある……。
羊にたくさん子供を産ませてメイとユーノに飼育させ、少しずつ財産を殖やそうと思っていたが、それをする時間がない……!
母が妹たちの結婚を話題に出してきたということは、誰かどこかの男が縁談を持ちかけてきたからに違いない。それで持参金がないから困って、俺との結婚を提案してきた。
くそっ。俺の妹をほしがるなんて、どこのロリコンだっ……!
メイは12、ユーノは8だぞ……!
「アレルがメイと結婚すれば、この家から財産は出ていかない。貴方たちが子をたくさん産んで、無事に育ってくれれば、もっとたくさんの羊を遊牧できるようになる。家に財産が集まるわ」
「ううっ……! うああっ……!」
これが、中世的価値観……!
ごく当たり前の、常識だ。
中世ヨーロッパの貴族だって領地や財産の流出を防ぐために兄妹婚をした。貧乏人は尚更だ。
創作物だと「血を濃くするため」貴族が近親婚をしたことになっているが、実際は財産や土地を他家に渡さないことを理由にした場合の方が多かった。庶民だって貧乏だから、貴族以上に近親婚をした。
今まさに、うちも貧しいから、兄妹での結婚を勧められている。
この世界に女冒険者が多いのは、持参金を用意するためというのも理由のひとつだろうし、戦士がビキニアーマーを着ているのは単にお金がないから全身を覆う甲冑が買えないからだろうし、この世界の庶民は貧しい……!
だ、だが、妹と結婚して子供を産ませるくらいなら、お、俺は母さんと……!
そうだよ!
家族同士で結婚すれば財産が外に流出しないというのなら、別に妹ではなく、母さんと!
でもっ、実の母……!
妹以上にタブー!
俺が苦悩していると母さんが「あっ!」と手を打った。
「そういうことね。アレル。貴方、子供の作り方を知らないから、戸惑っているのね?」
「えっ。あ……うん。だから、メイとの結婚はなかったことに――」
「大丈夫。メイには『女の準備』も『男を準備させる方法』も教えてある。それでもアレルが初めてで不安なら、今から母さんと練習しましょう」
……え?
……。
え?
……えっ?
なんて言った?!
聞き間違いじゃないよな。
今から母さんと練習しましょうって言った?!
────────────────────
■ケルリル@ケルベロスとフェンリルのハーフ
子作りの練習ってなあに?
ケルリルは練習しなくてもいいよ!
アレルの赤ちゃん、いっぱいほしい!
────────────────────
■自分
……お前はマジで諦めてくれ
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
お、おい。
お前の回想。見ても大丈夫なやつか?
練習するのか?!
────────────────────
■自分
くくくっ……
────────────────────
■ヴォルグルーエル@闇刻魔王
……!
お、お前、意味深な笑いが魔王より上手いのって、どうなんだよ!
────────────────────
20
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
追放された万能聖魔導師、辺境で無自覚に神を超える ~俺を無能と言った奴ら、まだ息してる?~
たまごころ
ファンタジー
王国一の聖魔導師アレンは、嫉妬した王子の策略で「無能」と断じられ、国を追放された。
辿り着いた辺境の村で、アレンは「ただの治癒師」として静かに暮らそうとするが――。
壊れた街を再生し、疫病を一晩で根絶し、魔王の眷属まで癒しながら、本人はただの村医者のつもり。
その結果、「あの無能が神を超えた」と噂が広がり、王と勇者は頭を抱えることに。
ざまぁとスカッとが止まらない、無自覚最強転生ファンタジー開幕!
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる