83 / 86
第16章:魔王VS聖女パーティー
16-5. 敗北! 魔王死んだふり作戦大成功!
しおりを挟む
(距離が開いた。チャンスだ。ルーエル。お前の全力の半分で、広範囲に魔法を撃ってくれ。できれば派手に。できるか?)
(いいのか? 消し飛ぶぞ?)
(大丈夫だ。跳ね返される。お前が防げるように、全力の半分だ)
俺は右腕を持ちあげる。さすがに幼女とはいえ片腕で持ちあげるのは負担が大きいから、俺は左手を添えて支える。
(……ん? なんだって? 分かった)
ん?
ルーエルが俺以外の誰かに返事をした?
(アレルのエッチ。変なところ、触らないでよ)
は?
……あ!
超越者が余計なこと言ったんだな!
(誰だよ! 余計な入れ知恵するな! 力をくれよ! お前ら! 今だろ! せめて、右腕を普段どおり使えるくらいの腕力をくれよ!)
もちろん返事はない。
超越者達は俺が要らない力はくれようとするくせに、いざ俺が力を欲すると無視しやがる。
おまけにルーエルに変なことを教えて俺が動揺するのを見て楽しんでやがる。
俺は怒りをこめて叫ぶ。八つ当たりだ!
「愚かな人類よ! なかなか楽しませてくれたが、これで終わりだ! ダークネス・カタストロフ!」
俺が適当な魔法名を口にすると同時に、ルーエルが闇魔法を放った。
ダムの決壊、いや、世界に穴が開いたかの勢いで、闇が噴出した。
何も見えない。
夜を織って束ねたかのような、ざらつく闇が眼前で鞭のように乱れ飛ぶ。狙いは定めていないだろう。定める必要もない。視界に映る範囲すべてが攻撃対象に含まれる。
地平線まで続いた荒れ地は、もしかしたら、過去にこうやって作られたのかもしれない。
(いいぞ! この魔法が跳ね返ってくる! 防御して、そのままどさくさ紛れに姿を消す! 撤退準備だ!)
(なるほど。これが、聖女の必勝パターンか。お前から聞いていたとおりの展開になったな)
(ああ。初手で力を示し、大威力の反撃をさせる。メイが『鮮度保つ保存の泡』で魔王の闇魔法を泡の中に封印。それを、ソフィアが風を操作して泡で攻撃。サリナが魔法攻撃を被せる。訓練を重ねた必勝パターンだ!)
(分かった!)
(レスト、ケルリルも頼んだぞ!)
(うん!)
(クル!)
その後、まさにこちらが望んだとおり、いや、俺が奴等に仕込んだとおりの攻撃がくる。
先ず、サリナが霧と閃光でこちらの視界を奪う。そして、上か下か右か左か、どこからかは分からないが、霧に影響を与えないようにソフィアが泡を送りこんでくる。
(来るぞ。前方の低い位置に我の魔力を微かに感じる)
(よし。なら足下をぶち抜いて、階下に離脱。どこか身を隠せる場所に連れて行ってくれ!)
(うむ! 来るぞ!)
「ぐわああああああああっ! こ、これは我が闇の魔法! ばっ、馬鹿なッ! 馬鹿なああああああああああっ!」
俺は断末魔をあげた。
体が落下していく。おそらく部屋が球状にえぐれて天井や床が消滅した。
俺たちは階下に落下した。
砂煙の中、合体が解けた。
なんで土砂が落ちてくるのかというと、床材として使っていたからだろう。梁の上に板を置き、断熱対策として土を敷き詰め,その上に板を置いたのだろう。寒い地域ではよくある建築構造だ。
空気が乾燥しているからあ、砂はよく舞い空中に長くとどまる。
おかげで俺たちの姿は誰からも見られない。
「よし。見つからない場所に案内してくれ」
「うむ。ちゃんと用意しておいた。来い」
「助かる!」
ルーエルが走りだす。俺は全裸幼女のケツを追いかけた。
部屋を出て通路を進み、階段を下りて踊り場で、壁に掛けてあった絵画に向かってルーエルが飛びこんだ。
「え?」
おそらく絵の中に入れるのだろう。俺は絵に体当たりをした。
なんの抵抗もなく移動できた。すぐにレストも飛びこんでくる。
いかにも絵画で描かれていそうな、リッチな部屋だ。壁に絵画やシカの頭部が掛けられ、暖炉に天球儀か地球儀が飾られ、床には絨毯が敷かれている。
「アレル。移動するぞ。ここにいると、絵を見られたら見つかる。くくくっ。動かずに絵画のふりをするなら、ここでも構わぬが、な」
「移動するよ」
部屋から出るとそこは何もない空間だった。
絵画に描かれなかった虚無の空間だろうか。
何かの上に立っているから、足場はあるようだが、ルーエルとレストの姿と、ドアしか見えない。
「ここなら、大声で騒がぬ限り、安全だろう」
「そうか」
「最強の魔王は死んだ。仮に生存が魔族にバレたとしても、人間にあっさり負けた我をかつぎあげようとはせんだろう。我は自由だ」
「おめでとう」
「うむ! ありがとう!」
俺は握手のために手を差し伸べる。ルーエルはその手をかわして抱きついてきた。
まあ、いいか。
誕生したばかりの魔王と言われていたんだし、実年齢も見た目と変わらないのだろう。甘えたい年頃の子供だ。
俺はルーエルを抱いたまま座った。
レストが身を寄せてきた。
「ふう。完全に作戦どおり。上手く行った。疲れた。安堵したら、ひらめいたんだが、隠れる必要はなかったな。何食わぬ顔で下の階にいて、あいつらと合流しても問題はなかった。俺は聖女パーティーを陰ながら守るためについてきて、魔王城にとらわれていた少女を救ったことにすればいい。というか、その路線で行こう。ルーエル。お前は魔王にとらわれていた、記憶を失った少女だ」
「うむ。分かった。記憶を失い、初めて見たアレルを兄だと思いこんだことにしよう」
「やめろ。リアル妹と喧嘩になる。断言してもいいが、再開した瞬間あいつは俺に抱きつく。自分たちで追放したことなんて忘れて、愛がどうとか言い出すぞ。……それにしても、本当に、疲れた……」
「休むが良い。我に守られていたとはいえ、あれだけの魔力の奔流の中心地にいたのだ。何かしらの影響があったとしても不思議ではない」
「そうか。少し休む。浅い眠りだと思う。何かあったら起こせ」
「うむ。お休み」
「ああ。お休み」
俺はゆっくり目を閉じた。
何か湿ったものが唇に触れた。
「くくくっ。お休みのチューだ」
ああ、そういうのいいから。
言葉にするのも億劫なまま俺は意識を手放した。
ハッピーエンドだ!
あとは、魔王討伐の懸賞金を元手にして、母さんと幸せに暮らす!
完全なハッピーエンドだ!
(いいのか? 消し飛ぶぞ?)
(大丈夫だ。跳ね返される。お前が防げるように、全力の半分だ)
俺は右腕を持ちあげる。さすがに幼女とはいえ片腕で持ちあげるのは負担が大きいから、俺は左手を添えて支える。
(……ん? なんだって? 分かった)
ん?
ルーエルが俺以外の誰かに返事をした?
(アレルのエッチ。変なところ、触らないでよ)
は?
……あ!
超越者が余計なこと言ったんだな!
(誰だよ! 余計な入れ知恵するな! 力をくれよ! お前ら! 今だろ! せめて、右腕を普段どおり使えるくらいの腕力をくれよ!)
もちろん返事はない。
超越者達は俺が要らない力はくれようとするくせに、いざ俺が力を欲すると無視しやがる。
おまけにルーエルに変なことを教えて俺が動揺するのを見て楽しんでやがる。
俺は怒りをこめて叫ぶ。八つ当たりだ!
「愚かな人類よ! なかなか楽しませてくれたが、これで終わりだ! ダークネス・カタストロフ!」
俺が適当な魔法名を口にすると同時に、ルーエルが闇魔法を放った。
ダムの決壊、いや、世界に穴が開いたかの勢いで、闇が噴出した。
何も見えない。
夜を織って束ねたかのような、ざらつく闇が眼前で鞭のように乱れ飛ぶ。狙いは定めていないだろう。定める必要もない。視界に映る範囲すべてが攻撃対象に含まれる。
地平線まで続いた荒れ地は、もしかしたら、過去にこうやって作られたのかもしれない。
(いいぞ! この魔法が跳ね返ってくる! 防御して、そのままどさくさ紛れに姿を消す! 撤退準備だ!)
(なるほど。これが、聖女の必勝パターンか。お前から聞いていたとおりの展開になったな)
(ああ。初手で力を示し、大威力の反撃をさせる。メイが『鮮度保つ保存の泡』で魔王の闇魔法を泡の中に封印。それを、ソフィアが風を操作して泡で攻撃。サリナが魔法攻撃を被せる。訓練を重ねた必勝パターンだ!)
(分かった!)
(レスト、ケルリルも頼んだぞ!)
(うん!)
(クル!)
その後、まさにこちらが望んだとおり、いや、俺が奴等に仕込んだとおりの攻撃がくる。
先ず、サリナが霧と閃光でこちらの視界を奪う。そして、上か下か右か左か、どこからかは分からないが、霧に影響を与えないようにソフィアが泡を送りこんでくる。
(来るぞ。前方の低い位置に我の魔力を微かに感じる)
(よし。なら足下をぶち抜いて、階下に離脱。どこか身を隠せる場所に連れて行ってくれ!)
(うむ! 来るぞ!)
「ぐわああああああああっ! こ、これは我が闇の魔法! ばっ、馬鹿なッ! 馬鹿なああああああああああっ!」
俺は断末魔をあげた。
体が落下していく。おそらく部屋が球状にえぐれて天井や床が消滅した。
俺たちは階下に落下した。
砂煙の中、合体が解けた。
なんで土砂が落ちてくるのかというと、床材として使っていたからだろう。梁の上に板を置き、断熱対策として土を敷き詰め,その上に板を置いたのだろう。寒い地域ではよくある建築構造だ。
空気が乾燥しているからあ、砂はよく舞い空中に長くとどまる。
おかげで俺たちの姿は誰からも見られない。
「よし。見つからない場所に案内してくれ」
「うむ。ちゃんと用意しておいた。来い」
「助かる!」
ルーエルが走りだす。俺は全裸幼女のケツを追いかけた。
部屋を出て通路を進み、階段を下りて踊り場で、壁に掛けてあった絵画に向かってルーエルが飛びこんだ。
「え?」
おそらく絵の中に入れるのだろう。俺は絵に体当たりをした。
なんの抵抗もなく移動できた。すぐにレストも飛びこんでくる。
いかにも絵画で描かれていそうな、リッチな部屋だ。壁に絵画やシカの頭部が掛けられ、暖炉に天球儀か地球儀が飾られ、床には絨毯が敷かれている。
「アレル。移動するぞ。ここにいると、絵を見られたら見つかる。くくくっ。動かずに絵画のふりをするなら、ここでも構わぬが、な」
「移動するよ」
部屋から出るとそこは何もない空間だった。
絵画に描かれなかった虚無の空間だろうか。
何かの上に立っているから、足場はあるようだが、ルーエルとレストの姿と、ドアしか見えない。
「ここなら、大声で騒がぬ限り、安全だろう」
「そうか」
「最強の魔王は死んだ。仮に生存が魔族にバレたとしても、人間にあっさり負けた我をかつぎあげようとはせんだろう。我は自由だ」
「おめでとう」
「うむ! ありがとう!」
俺は握手のために手を差し伸べる。ルーエルはその手をかわして抱きついてきた。
まあ、いいか。
誕生したばかりの魔王と言われていたんだし、実年齢も見た目と変わらないのだろう。甘えたい年頃の子供だ。
俺はルーエルを抱いたまま座った。
レストが身を寄せてきた。
「ふう。完全に作戦どおり。上手く行った。疲れた。安堵したら、ひらめいたんだが、隠れる必要はなかったな。何食わぬ顔で下の階にいて、あいつらと合流しても問題はなかった。俺は聖女パーティーを陰ながら守るためについてきて、魔王城にとらわれていた少女を救ったことにすればいい。というか、その路線で行こう。ルーエル。お前は魔王にとらわれていた、記憶を失った少女だ」
「うむ。分かった。記憶を失い、初めて見たアレルを兄だと思いこんだことにしよう」
「やめろ。リアル妹と喧嘩になる。断言してもいいが、再開した瞬間あいつは俺に抱きつく。自分たちで追放したことなんて忘れて、愛がどうとか言い出すぞ。……それにしても、本当に、疲れた……」
「休むが良い。我に守られていたとはいえ、あれだけの魔力の奔流の中心地にいたのだ。何かしらの影響があったとしても不思議ではない」
「そうか。少し休む。浅い眠りだと思う。何かあったら起こせ」
「うむ。お休み」
「ああ。お休み」
俺はゆっくり目を閉じた。
何か湿ったものが唇に触れた。
「くくくっ。お休みのチューだ」
ああ、そういうのいいから。
言葉にするのも億劫なまま俺は意識を手放した。
ハッピーエンドだ!
あとは、魔王討伐の懸賞金を元手にして、母さんと幸せに暮らす!
完全なハッピーエンドだ!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
追放された万能聖魔導師、辺境で無自覚に神を超える ~俺を無能と言った奴ら、まだ息してる?~
たまごころ
ファンタジー
王国一の聖魔導師アレンは、嫉妬した王子の策略で「無能」と断じられ、国を追放された。
辿り着いた辺境の村で、アレンは「ただの治癒師」として静かに暮らそうとするが――。
壊れた街を再生し、疫病を一晩で根絶し、魔王の眷属まで癒しながら、本人はただの村医者のつもり。
その結果、「あの無能が神を超えた」と噂が広がり、王と勇者は頭を抱えることに。
ざまぁとスカッとが止まらない、無自覚最強転生ファンタジー開幕!
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる