6 / 68
三途の川編
chapter5 出会いと後悔(現世)
しおりを挟む
数時間後(竜嬉視点)
私は、霊華の伝達の後急いだ。千里眼の力を使って利音を見てた。そして彼女の行動を監視していた。利音さんが、自殺をしようとしていること。人目のつかないように、自分の能力を使い病院の廊下を進んだ。
『ごめんね……霊華……』
私の体は今、火傷で包帯だらけだ。そしてまだ傷は痛むがやむを得ない。能力は、重力を操る力で自分の体を浮かせ屋上へ向かっている。
そう、私は現世人ではない。ある事件で冥界から逃げてきた。霊華の上司であり……
『お願い間に合ってっ!!』
利音さんは、もう屋上からいなかった。
「待ってー!!」
扉の前につくと、思いっきり開け彼女に叫んだ。それと同時に能力を使った。
(利音視点)
突然私の後ろから、扉が開く音と女性の叫び声がした。それを無視したが、それよりも不思議に思った事があった。
『あれっ?、落ちる感覚が無いっ』
そう、私の足が中に浮いている。下は何も無く体が浮いている。そして体が、浮いたまま屋上へ戻り着地。下にいる人は当たり前だが、驚いた顔していた。
私は今度こそ、慌てて後ろを振り向き女性に問う。
「なっ、なにこれ!どうなってるのっ?!」
「ふぅ、間に合った~えっと柳利音さんですね?」
「ええっそうですが、これってどうなってるの?!てか私を死なせてっ!!」
「無理です、私は竜……竜松と申します。この力は、内緒にしてくださいねっ」
「そんな事……えっ、ええぇーあなたの力?!」
私は、半信半疑で何が起こったかわからない。
何せ自殺しかけたのに、体が宙に浮いて、屋上に戻ってきたのがから。私は、あたふたし竜松さんに駆け寄る。私に、女性は冷や汗をふきながら落ち着いた声で言った。
「あなたの気持ちは大変よくわかりますが、自殺はよくないです」
「何で!!圭助がいないこの世に、私はっ……生きている意味がないじゃないっ!」
屋上で強く叫んだ。周りにもこの声が響いた。だが彼女は、冷静に優しく言葉を放つ。
「自殺することに、意味なんてありません。圭助さんは、助かる確率もあるのでしょう?」
「でも……彼の意識は、もう戻って・・・」
そうだ。彼の体は生きているが、彼は今、意識の無い植物人間。死んでいるとほぼ同じ。
「何よりも、死んでは圭助さんに𠮟られますよ。彼だって、あなたに一番生きてほしいと思っているはずです」
「けども、もう彼と話す事なんて……一生……出来ないじゃない……」
「大丈夫です……彼は必ず……必ず……意識を取り戻します」
竜松さんの力のこもった暖かい手に、必死に私を見る目。
「わかりました……あなたの言葉を……信じます……」
「それに、あなたの自殺は彼を一番悲しませますよ」
「あっ・・・」
その言葉に私は、自分がしようとしたことがようやくわかった。彼に対して、一番してはいけないことだと。私は力が抜け、座り込み子供のように泣きじゃくった。
「ごめんね、圭助。本当に……ごめんね……」
と、何回も何回も言いながら。
「頼みましたよ……霊華……」
竜松さん言葉は、聞き取れなかった。竜松さんは、その後も屋上で私を優しく見守ってくれた。私が、落ち着いたのは1時間後だった。
私は、霊華の伝達の後急いだ。千里眼の力を使って利音を見てた。そして彼女の行動を監視していた。利音さんが、自殺をしようとしていること。人目のつかないように、自分の能力を使い病院の廊下を進んだ。
『ごめんね……霊華……』
私の体は今、火傷で包帯だらけだ。そしてまだ傷は痛むがやむを得ない。能力は、重力を操る力で自分の体を浮かせ屋上へ向かっている。
そう、私は現世人ではない。ある事件で冥界から逃げてきた。霊華の上司であり……
『お願い間に合ってっ!!』
利音さんは、もう屋上からいなかった。
「待ってー!!」
扉の前につくと、思いっきり開け彼女に叫んだ。それと同時に能力を使った。
(利音視点)
突然私の後ろから、扉が開く音と女性の叫び声がした。それを無視したが、それよりも不思議に思った事があった。
『あれっ?、落ちる感覚が無いっ』
そう、私の足が中に浮いている。下は何も無く体が浮いている。そして体が、浮いたまま屋上へ戻り着地。下にいる人は当たり前だが、驚いた顔していた。
私は今度こそ、慌てて後ろを振り向き女性に問う。
「なっ、なにこれ!どうなってるのっ?!」
「ふぅ、間に合った~えっと柳利音さんですね?」
「ええっそうですが、これってどうなってるの?!てか私を死なせてっ!!」
「無理です、私は竜……竜松と申します。この力は、内緒にしてくださいねっ」
「そんな事……えっ、ええぇーあなたの力?!」
私は、半信半疑で何が起こったかわからない。
何せ自殺しかけたのに、体が宙に浮いて、屋上に戻ってきたのがから。私は、あたふたし竜松さんに駆け寄る。私に、女性は冷や汗をふきながら落ち着いた声で言った。
「あなたの気持ちは大変よくわかりますが、自殺はよくないです」
「何で!!圭助がいないこの世に、私はっ……生きている意味がないじゃないっ!」
屋上で強く叫んだ。周りにもこの声が響いた。だが彼女は、冷静に優しく言葉を放つ。
「自殺することに、意味なんてありません。圭助さんは、助かる確率もあるのでしょう?」
「でも……彼の意識は、もう戻って・・・」
そうだ。彼の体は生きているが、彼は今、意識の無い植物人間。死んでいるとほぼ同じ。
「何よりも、死んでは圭助さんに𠮟られますよ。彼だって、あなたに一番生きてほしいと思っているはずです」
「けども、もう彼と話す事なんて……一生……出来ないじゃない……」
「大丈夫です……彼は必ず……必ず……意識を取り戻します」
竜松さんの力のこもった暖かい手に、必死に私を見る目。
「わかりました……あなたの言葉を……信じます……」
「それに、あなたの自殺は彼を一番悲しませますよ」
「あっ・・・」
その言葉に私は、自分がしようとしたことがようやくわかった。彼に対して、一番してはいけないことだと。私は力が抜け、座り込み子供のように泣きじゃくった。
「ごめんね、圭助。本当に……ごめんね……」
と、何回も何回も言いながら。
「頼みましたよ……霊華……」
竜松さん言葉は、聞き取れなかった。竜松さんは、その後も屋上で私を優しく見守ってくれた。私が、落ち着いたのは1時間後だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる