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六道・修羅、毘沙門城編
chapter45 同じ思い
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倒れた圭助の上に冬至はいるが、
本人は気づいていない
「あっ、皆さんもう着いたんすか?」
周りを見ると霊華、納、レナードがいた不な空気だ
「冬至君の方は大変そうだね…」
霊華は心配そうに冬至の顔を見る
「そりゃぁって圭助は!?まさか成仏したんすかっ!?」
冬至は慌てて圭助を探すが見あたらない
霊華は下を指し、冬至は下を見る。
圭助が下敷きになってた
「あっ、わるい…圭助…」
冬至は申し訳ないと思い、圭助から降りる
「ったく、完全に気絶か…」
「仕方ない、この小僧を俺がかつぐからここは休憩にしようぜ」
「しょうがねぇ、全員休憩室に行け」
道方は、頭を打ち気絶してる圭助をかつぎ歩く
他の人も道方に続き休憩室に向かった
痛ってぇ、ってここどこだ確か俺は和室前まで来て、
冬至の声が聞こえたのは覚えてる
辺りを見回すと、別の部屋に寝かされている
「あっ、圭助が起きたよー」
「今日は災難だね~崖から落ちるし、冬至君とぶつかって気絶するし」
「ああ全くな…」
「圭助ごめん…」
頭を押さえる圭助に、片手を上げ謝る冬至
「ああ、あまり気にすんなよ」
「圭助…本当に大丈夫か…?」
「冬至の傷だらけの姿が心配だな」
「あっ、そっか…」
いつもの短気な圭助にしては珍しい言葉に、
冬至は逆に心配した
霊華の手を素直に受け取ってる
「大丈夫なら、こっち来い」
酷魔に呼ばれ圭助は皆の元に行く
酷魔は圭助に道方と、レナードを紹介した
「さてと、今後どうする?満身創痍の奴も休憩するか?」
酷魔のその言葉に一同凍りつき、沈黙した
「ん?酷魔も頭を打ったの?!」
「いいや、明日に備えるための休憩」
「そっ、そっか。あたしは休憩を選ぶかな、ねっみんなっ!?」
全員頷く、特に冬至は強く頷いた
「わかった。明日の説明だ。紙を配る」
「頼む、酷魔」
圭助は酷魔の方へ真剣に顔を向ける
酷魔は筆で書いてある紙を配り終えた
[明日冬至は午前中玉連、午後からレナードとの戦闘。
圭助は午前中レナード、午後から俺の指導と戦闘。
納は道方と一日中組手。
以上 酷魔]
「えっ…まて酷魔強いだろっ?!」
圭助は、紙を見て仰天した
全員が酷魔と圭助を見るが、圭助に心配する眼差しが集まる
「これは、俺の指導者の仕事でもある」
「クっ、わかった…」
酷魔はよそ見をしてる霊華に振り向く
「はぁ、霊華は溜まっている始末書、報告書の山を片付けろ」
「?!何で知ってんの…」
「竜嬉様から直接の命令だ!後、冬至の修行には姉貴を付ける!!」
「えっ、今片付けるから勘弁して~」
手を合わせて頼む霊華に、仕方なく酷魔頷く
「ただし、俺の監視付きだっ」
「はいはい」
すねている霊華に、かすかに笑い声が聞こえた
書斎
霊華は大人しく山積みの書類を書く
酷魔は、霊華の事を何も言わずに沈黙を続ける
「ふぅ~あと少し」
背伸びをすると、日は少し傾くか否かだ
「あたしやれば出来る、頑張ろ~」
「・・・」
酷魔は腕組みをし無言で霊華を見る
「酷魔どうしたのー?さっきと大違いに黙って?」
「・・・」
霊華に聞かれても、酷魔は答えないで沈黙を続ける
「なんか変だよ、やっぱ頭打った?」
少し笑いながら聞く霊華に、酷魔はようやく口を開く
「そうかもな、お前が変なのは」
「嫌だな~、いつもこんな調子だけどー」
"ダンッ!!"
酷魔は机を思い切り叩く
「いや、いつもよりだっ!自分を偽るなっ、阿呆…」
必死な眼差しの酷魔は、霊華に辛そうに言う
霊華もようやく真顔になった
「・・・なんだ知ってたんだ、酷魔…」
「ああ、あの時から知ってた…」
梶谷が裁判所を放火した時、二人は竜嬉を助けるのに必死だった
竜嬉は命は助かったが、人間界に逃げるほどの重症を負った
そして尊敬する上司が今この場にいない辛さ、救えなかった悔しさを、二人は今も抱えている
酷魔らしくもない、霊華の横で机に両手をつきうつむく
「酷魔も同じじゃん、荒いよ…」
「当たり前だ…俺達は…いや、特にお前は竜嬉様の…」
「うん…」
霊華は沈黙する
"コン、コン"
ドアをノックする音が聞こえる
二人は気持ちを切り替えようと、暗くなっていることを隠した
「どうぞー」
「こくまー、玉連が戻ってきたよー」
雛が玉連の事を伝えた
「あぁ、わかった姉貴。あいつに明日の事を伝えてくれ」
「ええ。あれっ、霊華ちゃん?何でここに?」
「これ…」
霊華は報告書の山を指さす
「そ、そうなんだ…」
「うん…」
書類の山を見ると雛は言葉を失う
雛は、何かを思い出し手を叩く
「二人ともせっかく皆いるし、夜歓迎会開かない?」
二人は顔を合わせ、少し考え頷く
「まぁいいだろう。城内全員に伝えろっ」
「ええ、わかったわ」
雛は明るい表情で部屋を出て行く
酷魔は辺りに誰もいない事を、確認した
「終わったか…?」
「うん、今日飲めるの…?」
霊華は、最後の一枚を手でヒラヒラさせ酷魔に見せる
「あぁ多分これが、最初で最後の晩餐になる」
「わかった…思いっきり飲むや…」
「飲めばいい、気が済むまでな…」
酷魔はベランダの扉を開け、ベランダに出る
部屋には、机にうつぶせて涙を流す霊華の姿があった
夜、大広間に行くと、圭助達は兵士、戦士 四人衆、に温かく迎えられる
玉連との挨拶も済んだ
酷魔は冗談に立つ
「冥界からの新人、圭助の歓迎だっ!皆こいつを可愛がってやれっ。乾杯!」
「「乾杯!」」
酷魔は発言と同時にグラスを上げる。一斉に声が上がる
「それとお前らっ、これは日頃の感謝の気持ちだっ!明日の瞑想中止と仕事時間を遅らせる!」
「だから思いっきり飲めっ!」
「「おおー!!」」
酷魔が叫ぶのと同時に大歓声が上がった
「ははっ、あいつなんか気前いいなっ」
「酷魔さん、ああいうところがあるから皆慕うんだよな~」
「だなっ、さて飲もうぜ冬至!」
片腕で冬至の肩を組む
最近怨霊の戦いやら、旅で疲れたな
今日ぐらいいいよな利音
俺はポケットの中の物を握る
「けいすけ~くらえ~」
「はっ?!ごおっ」
圭助は既に出来上がってる霊華に、
ワインの瓶を口に突っ込まれた
「トウジも飲んだ、飲んだっ」
「あっ、あざっす。ってレナードさん抱きつかないで下さいっ」
「いいじゃん気にしない、気にしないっ」
レナードは雛を見る
「れっ、レナード何やってるのっ!冬至君は怪我人なんだからっ!」
「ソーリー、気がつかなかったワ~」
「ほらっ、行ってこい姉貴」
雛もすかさず、冬至の元へレナードを引き剝がしに行く
酔っ払い二人に絡まれながら、賑やかな夜は、過ぎていった
本人は気づいていない
「あっ、皆さんもう着いたんすか?」
周りを見ると霊華、納、レナードがいた不な空気だ
「冬至君の方は大変そうだね…」
霊華は心配そうに冬至の顔を見る
「そりゃぁって圭助は!?まさか成仏したんすかっ!?」
冬至は慌てて圭助を探すが見あたらない
霊華は下を指し、冬至は下を見る。
圭助が下敷きになってた
「あっ、わるい…圭助…」
冬至は申し訳ないと思い、圭助から降りる
「ったく、完全に気絶か…」
「仕方ない、この小僧を俺がかつぐからここは休憩にしようぜ」
「しょうがねぇ、全員休憩室に行け」
道方は、頭を打ち気絶してる圭助をかつぎ歩く
他の人も道方に続き休憩室に向かった
痛ってぇ、ってここどこだ確か俺は和室前まで来て、
冬至の声が聞こえたのは覚えてる
辺りを見回すと、別の部屋に寝かされている
「あっ、圭助が起きたよー」
「今日は災難だね~崖から落ちるし、冬至君とぶつかって気絶するし」
「ああ全くな…」
「圭助ごめん…」
頭を押さえる圭助に、片手を上げ謝る冬至
「ああ、あまり気にすんなよ」
「圭助…本当に大丈夫か…?」
「冬至の傷だらけの姿が心配だな」
「あっ、そっか…」
いつもの短気な圭助にしては珍しい言葉に、
冬至は逆に心配した
霊華の手を素直に受け取ってる
「大丈夫なら、こっち来い」
酷魔に呼ばれ圭助は皆の元に行く
酷魔は圭助に道方と、レナードを紹介した
「さてと、今後どうする?満身創痍の奴も休憩するか?」
酷魔のその言葉に一同凍りつき、沈黙した
「ん?酷魔も頭を打ったの?!」
「いいや、明日に備えるための休憩」
「そっ、そっか。あたしは休憩を選ぶかな、ねっみんなっ!?」
全員頷く、特に冬至は強く頷いた
「わかった。明日の説明だ。紙を配る」
「頼む、酷魔」
圭助は酷魔の方へ真剣に顔を向ける
酷魔は筆で書いてある紙を配り終えた
[明日冬至は午前中玉連、午後からレナードとの戦闘。
圭助は午前中レナード、午後から俺の指導と戦闘。
納は道方と一日中組手。
以上 酷魔]
「えっ…まて酷魔強いだろっ?!」
圭助は、紙を見て仰天した
全員が酷魔と圭助を見るが、圭助に心配する眼差しが集まる
「これは、俺の指導者の仕事でもある」
「クっ、わかった…」
酷魔はよそ見をしてる霊華に振り向く
「はぁ、霊華は溜まっている始末書、報告書の山を片付けろ」
「?!何で知ってんの…」
「竜嬉様から直接の命令だ!後、冬至の修行には姉貴を付ける!!」
「えっ、今片付けるから勘弁して~」
手を合わせて頼む霊華に、仕方なく酷魔頷く
「ただし、俺の監視付きだっ」
「はいはい」
すねている霊華に、かすかに笑い声が聞こえた
書斎
霊華は大人しく山積みの書類を書く
酷魔は、霊華の事を何も言わずに沈黙を続ける
「ふぅ~あと少し」
背伸びをすると、日は少し傾くか否かだ
「あたしやれば出来る、頑張ろ~」
「・・・」
酷魔は腕組みをし無言で霊華を見る
「酷魔どうしたのー?さっきと大違いに黙って?」
「・・・」
霊華に聞かれても、酷魔は答えないで沈黙を続ける
「なんか変だよ、やっぱ頭打った?」
少し笑いながら聞く霊華に、酷魔はようやく口を開く
「そうかもな、お前が変なのは」
「嫌だな~、いつもこんな調子だけどー」
"ダンッ!!"
酷魔は机を思い切り叩く
「いや、いつもよりだっ!自分を偽るなっ、阿呆…」
必死な眼差しの酷魔は、霊華に辛そうに言う
霊華もようやく真顔になった
「・・・なんだ知ってたんだ、酷魔…」
「ああ、あの時から知ってた…」
梶谷が裁判所を放火した時、二人は竜嬉を助けるのに必死だった
竜嬉は命は助かったが、人間界に逃げるほどの重症を負った
そして尊敬する上司が今この場にいない辛さ、救えなかった悔しさを、二人は今も抱えている
酷魔らしくもない、霊華の横で机に両手をつきうつむく
「酷魔も同じじゃん、荒いよ…」
「当たり前だ…俺達は…いや、特にお前は竜嬉様の…」
「うん…」
霊華は沈黙する
"コン、コン"
ドアをノックする音が聞こえる
二人は気持ちを切り替えようと、暗くなっていることを隠した
「どうぞー」
「こくまー、玉連が戻ってきたよー」
雛が玉連の事を伝えた
「あぁ、わかった姉貴。あいつに明日の事を伝えてくれ」
「ええ。あれっ、霊華ちゃん?何でここに?」
「これ…」
霊華は報告書の山を指さす
「そ、そうなんだ…」
「うん…」
書類の山を見ると雛は言葉を失う
雛は、何かを思い出し手を叩く
「二人ともせっかく皆いるし、夜歓迎会開かない?」
二人は顔を合わせ、少し考え頷く
「まぁいいだろう。城内全員に伝えろっ」
「ええ、わかったわ」
雛は明るい表情で部屋を出て行く
酷魔は辺りに誰もいない事を、確認した
「終わったか…?」
「うん、今日飲めるの…?」
霊華は、最後の一枚を手でヒラヒラさせ酷魔に見せる
「あぁ多分これが、最初で最後の晩餐になる」
「わかった…思いっきり飲むや…」
「飲めばいい、気が済むまでな…」
酷魔はベランダの扉を開け、ベランダに出る
部屋には、机にうつぶせて涙を流す霊華の姿があった
夜、大広間に行くと、圭助達は兵士、戦士 四人衆、に温かく迎えられる
玉連との挨拶も済んだ
酷魔は冗談に立つ
「冥界からの新人、圭助の歓迎だっ!皆こいつを可愛がってやれっ。乾杯!」
「「乾杯!」」
酷魔は発言と同時にグラスを上げる。一斉に声が上がる
「それとお前らっ、これは日頃の感謝の気持ちだっ!明日の瞑想中止と仕事時間を遅らせる!」
「だから思いっきり飲めっ!」
「「おおー!!」」
酷魔が叫ぶのと同時に大歓声が上がった
「ははっ、あいつなんか気前いいなっ」
「酷魔さん、ああいうところがあるから皆慕うんだよな~」
「だなっ、さて飲もうぜ冬至!」
片腕で冬至の肩を組む
最近怨霊の戦いやら、旅で疲れたな
今日ぐらいいいよな利音
俺はポケットの中の物を握る
「けいすけ~くらえ~」
「はっ?!ごおっ」
圭助は既に出来上がってる霊華に、
ワインの瓶を口に突っ込まれた
「トウジも飲んだ、飲んだっ」
「あっ、あざっす。ってレナードさん抱きつかないで下さいっ」
「いいじゃん気にしない、気にしないっ」
レナードは雛を見る
「れっ、レナード何やってるのっ!冬至君は怪我人なんだからっ!」
「ソーリー、気がつかなかったワ~」
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