death after

kzeroen

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六道・地獄編

chapter64 二人

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目の前に怨霊、そして負傷者は道方さんと酷魔さん。
納さんも霊力が切れてきている…
しかも、よりによって霊華さんは見あたらない。雛さんは酷魔さんの治療中…
 
「レナードさんっ!こいつマズいじゃないっすか!」
 
「エエ、銃も弾き返されて使えないわ」
 
レイカ何やってるのよ…まさかっ?!
 
レナードは剣を握り、怨霊の体をよく見る
 
やっぱりね…
 
ふと、後から何者か気配も無くが通る
 
「まさかあの酷魔が、戦闘不能になるとは思いませんでしたね…冬至」
 
「えっ…今の声って」
 
冬至の目の前には、白いローブを着た死神…
霊華よりやや白い青白いオーラを纏う

この丁寧で、優しい口調は!!?
 
「あっ、あの…えっと… 」
 
冬至はその人物に対して腰を抜かしている
納達も周りの空気が止まった…
 
「ギャーォー」
 
その死神は、一瞬で大剣で怨霊の首筋に行き大剣を振りかざした
後に下がる怨霊、初めてこの戦いで引かせた
何故かもがき苦しんでいる
 
「凄い、さすが…」
 
「おーい、そこの小僧!こいつの首の爆弾解除頼むー」
 
へっ…そっちからってまさか…
 
「あっ、はいっ!幽離様をこちらへ!」
 
冬至達が出てきた洞窟から、スーツ姿で金髪の悪魔が、人を背負ってやって来る

背負われた幽離は気絶して、雛と同じ爆弾があった
 
「あっ、危険人物!弟に、何危ない技を伝授してるの!!」
 
「あぁ、いざって時の物~そう怒らないで雛ちゃん」
 
「起こるも何も…命がけの技じゃない!」
 
「そうだなぁ…玉連を倒すのには十分だったかな…さっき会得したみたいだけど」

男は幽離を冬至の前に降ろし、酷魔を撫でる
 
「ええ…」
 
「礼、早く奴のオーラを!」
 
「わーった、竜嬉!」
 
上空にいた死神は礼を呼び、礼は怨霊に近づく
そして手を近づけると、黒いオーラが礼に吸い込まれていく
 
「霊華!早く出てきなさい!」
 
"ブシャーッ"
 
怨霊の横腹の中から霊華が、鎌で中を切り出てきた
そして、そのままレナードが血まみれの霊華をキャッチした
 
「レイカっ!火傷だらけよ!無茶しないでよ…」
 
「ふぅ…ごめん…あの怨霊の内蔵も…熱いし…固かった…」
 
霊華の姿はローブが焼け焦げ、白い忍び装束はほぼ黒い。能力の使いすぎで皮膚が見える。
もう白骨化は出来ない
霊華は、自分の能力で怨霊の内蔵に入り内部から攻撃していた
 
「留めです」
 
竜嬉はオーラが消えた怨霊を、縦二つに切っていた
そして成仏した
 
「皆さん、ありがとうございます。まったく無茶して…」
 
竜嬉は着地し、レナードの元へ。気絶している霊華に手を当てた
光に包まれた霊華は、傷が治っていく
 
「霊華の火傷と、傷を治しました。レナード、この子をお願いします」
 
「イエス!ありがとうございます!」 
 
次に酷魔を治療しに行った
 
酷魔は難しい、肋骨もやられている…
 
「竜嬉、ゆっくりしてる暇ねぇーぞ。俺の嫌いなボーズが、最後の落としモンしやがった」
 
「えっ…」
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