千年ぶりに目覚めたら子孫達がやらかしてました

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二章

第二十二話 ステータスオープン

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「ステータスとは、一言で言えば才能を目視出来る物じゃの」

 冥の爺さんはそう言った。

「とりあえず見てみるが早いじゃろ。ステータスオープンと声にしてみるのじゃ」

 言われた通りにすると...目の前に半透明なプレートが出現した。
 どうやら他人には見えないようで、吃驚している俺に「一応聞いてはおるが、確認の為じゃ」と中身を問うて来た。
 なんと言うか...説明されるまでなくダメそうなのは俺でもわかった。

名前  ₡₩₯
種族  人族 
年齢  1043
職業  無し

LV      1
HP      50(50)
MP        0(0)

力    5(5)
器用   5(5)
耐久   5(5)
素早さ  5(5)
賢さ   5(5)
精神力  5(5)
運    1

魔法適正 無し
スキル  無し
スキルポイント  0
称号   無し

 これが俺のステータスだ。
 村長に手渡された紙に書いて提出すると四人とも渋い顔になった。
 うん。何となくだがわかる。これが才能なら少なくとも運はダメだろうな...5でいいじゃん...そこは揃えろよ! なんか...そこはかとなく悪意を感じるのだが...。

「...やはりオルガの言った通りの内容ですね」

 解せないーーそんな顔を浮かべる村長に対して残りの三人ーー冥の爺さん、地の姐さん、天の姉さんはすぐに納得顔になった。
 そんな三人に村長は思わずーーそんな感じで声を荒らげる。

「お三方は...何か知っておられるのですか? ステータスの低さはまだ理解できますが...レベルが1ーーこれは絶対におかしいですよ? これでは生まれたての赤ん坊と言うことになりますよ⁉」
「あー、落ち着きな村長。気持ちはわかるが順番にやっていこうぜ」
「そうね、とりあえず、シオ君は今は黙っていなさい。おかしな事はザガンちゃんだからと納得しとけばいいわ」
「うむ」

 「うむ」じゃねえよ! いや...いい。脱線するよりはいいだろう...突っ込みはしない。
 村長も言いたい事はありそうだが、素直に口を閉ざした。

「さて...力、素早さの意味は流石のお主でもわかるじゃろうからの...」

 こんな感じで適度にディスられながら訊いた内容はと言えば。


 名前が文字化けしているのは後で話すとして、爺さんが言った通り力とかパラメーターの詳しい説明は不要だろう。
 何故村長が俺のレベルに驚いたかと言うと...例外はあるが基本的に普通に生きていれば成人までは毎年レベルは1は上がるらしい。そりゃ村長が声を荒らげるのも納得だ。俺は生まれたての赤ん坊って事になるんだからな。
 そしてパラメーターの数値だがーー5(5)となっているのは左が基本値と言えばいいのか? レベルが上がるときに上昇する数値で、カッコが現在の数値にあたるらしい。
 因みに人族基本数値は一〇前後らしい。
 まあ...確かにそんなもんかなと納得できた自分が哀しい...実際、奴が言う処での変態力がなきゃそんなもんだと思うんだよ。
  次に魔法適正だが、これは普通に納得できた。元々俺は魔法なんて使えなかったからだ。
 そして残るはスキルと称号なんだが...。これはなんと言うか...はぁ? としか感想が出なかった。


「スキルは、その者が何が可能で、何を得意としているかじゃ」
 
 爺さんの説明によると、料理スキルがあれば料理を美味しく調理でき、なくても料理事態は出来るが料理スキル持ち以上に美味しくは作れないらしい。このタイプは努力次第で誰でも修得できるらしい。
 それとは別にスキルがないと、その行為事態できない物の代表的なのが魔法スキルらしい。これはスキルを所持していないと、どんなに頑張っても使用する事が出来ないらしい。

「それだと、スキルが無いと絶対に魔法は使えない?」

 いや、実は俺...魔法に憧れと言うか劣等感と言うか...使ってみたいんだよ。実際、まったく使用できないのって...俺以外訊いた事なかったんだよ。子供でも焚き火にを点ける事ぐらいは出来てたからな。
 少し位、夢見てもいいじゃないか...。そしてなんと! 驚くべき事に可能らしい!
 なんでもスキルポイントを使えばスキルを覚える事が出来るらしい。人によって覚えられるスキルやポイントは違うらしいが、生活魔法程度なら誰でも覚えられるらしい...と言うことは...俺でも魔法を使ったり、カッコよく剣を振れたりすると言うことだ!
 当然、興奮して訊いたさーー

「教えろ!...いえ、教えてください」
「無理よ。だってあなたスキルポイント無いじゃない。レベル上がりそうにないし無理よ」

 ジロリと睨まれたので、わざわざ言い直した俺に対する姉さんの答えは無情だった。
 とてもとても短い夢だった...。
 しかし...考えてみるとおかしな話だ。
 スキルポイントを使って覚えれば、それまで出来なかった事が突然出来るようになるって事だろ? 違和感が半端無いんだが?
 いや...言えないかーー俺も突然力を得たんだからな。


 そして最後の称号だが

「これは言ってみれば、その者がどういう存在かじゃな」

 これは、まあ簡単だった。爺さんの言う通りだ。竜を殺せば『竜殺し』ザイードなら刀の腕前が『刀皇』だ。称号を見れば、その者が何をしてきたのかが大体わかるって事だ。
 まあ、称号がつくのはいわゆる偉業に値する事だけらしいから普通は持っていない人間の方が多数を閉めるらしい。


「うーん、便利そうだが...なんか歪? と言えばいいのか? そもそも何でこんな物が出来たんだ? 俺がいた頃はこんな便利なのなかっただろ?」
 
 説明を訊き終わった俺の感想に対して地の姐さんがーー

「それはザガン。あんたのせいだよ」

 ニヤリと不敵にわらった。
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