39 / 44
第39話 虚弱聖女と負担
この悲しみは一体……
もしかして私、同じ魂を持つ聖獣様に、無茶をさせていたんじゃ!
「あ、あのっ! 魔力供給元の聖獣様に、ご負担はかかっていないのでしょうか?」
不安に駆られた私は、思わず身を乗り出した。そのせいで、レイ様の手が私の手から離れてしまった。
小さく声をあげた彼に、私は謝罪をした。
「あ、レイ様、すみません……」
「いや、気にするなセレスティアル。確かに俺も気になっていたからな」
そう笑いながら、レイ様は席に戻られた。そして赤い瞳に真剣な光を宿しながら、ルゥナ様とシスティーナ様を見る。
「で、どうなんだ? それにルゥナ殿はずっと、セレスティアルの体調や、聖女たちの生存を気にしていたようだが」
レイ様の問いを聞いたルゥナ様の表情が、険しくなった。
「そう、そこなんだよ。だから俺はずっと、結界を急激に広げた影響で、お前に負担がかかっていないか、今までの聖女たちを使い潰したんじゃないかって心配していたんだ」
「え? 私が……ですか? 魔力供給元の聖獣様、ではなくてですか?」
「ああ、そうだ」
ルゥナ様が仰るには、魔力供給元の聖獣様に負荷がかかるほど魔力を引き出そうとした場合、先に聖女の肉体を疲労させ、ストップをかけるのだ。
それでもさらに無理をして魔力を引き出そうとした場合、聖女の肉体が限界を超え――つまり死ぬことで、魔力の引き出し過ぎを制御する。
だから、魔力供給元の聖獣様に負担はかからないのだという。
ああ、良かった……聖獣様に負担をかけていたわけじゃないんだ。
なら、どうして私、あのタイミングで悲しくなったのだろう。
たまたま?
気の、せい……?
しかしその疑問は、レイ様の発言により、一旦頭の隅に置いておくことになった。
「つまり逆に言えば、守護獣に力を捧げすぎると聖女に負担がかかり、最悪、死に至る可能性もある、というわけか。だからずっとルゥナ殿は、セレスティアルのことを気にかけていた、と……」
「そういうことだ。結界の拡大には、膨大な魔力が必要となる。俺だって、結界を維持しながら少しずつ力を蓄え、ようやく集まった魔力で少しずつ結界を拡大していったんだ。それほど慎重に進めるべき作業なのに、突然目の前にシィの結界が現れ、どんどん近づいてきたら……そりゃ聖女の扱いどうなってんだって思っても、しゃーねぇだろ!?」
再びルゥナ様の怒りが再燃したようだ。一度謝ったのを忘れたのか、ラメンテに疑いの視線を向ける。
しかし今まで怯えっぱなしだったラメンテも、ここぞとばかりに毛を逆立て、うなり声を上げた。
「僕は決して、セレスティアルに無茶なんてさせてない!! 後、僕の名前はラメンテ!! シィじゃないっ!!」
「なら、白毛玉って呼んでやる!!」
ラメンテの金色の瞳と、ルゥナ様の黒い瞳がぶつかり合う。このままだと、ラメンテとルゥナ様が出会ったときのように、喧嘩になってしまう。
私は慌てて二人の間に割って入った。
「ルゥナ様! 私、大丈夫です! ラメンテの聖女になってから、一度も疲れたことはないんです! それに、結界の拡大だって数回しただけですし……だから喧嘩は止めてください!」
「じゃあ何だよ! たった数回、結界を拡大しただけで、あんなにも広がったっていうのかよ! 俺の八百年、舐めんなよ!?」
「い、いえ、舐めているつもりはありませんが……でも、本当のことです、し……」
そう言って私は、膝の上のラメンテを見た。ラメンテはぶんぶんと頭を縦に振り、力強く同意してくれた。
ルヴィスさんがチラッとティッカさんを見ると、彼女は恐る恐る進み出た。
「セレスティアル様の体調は、毎日私が確認をさせて頂いております。セレスティアル様がこの国の聖女になられてから今日まで、体調に不調がなかったことを、このティッカ、命にかけて誓います」
握った手が震えていたけれど、そう宣言する声色にブレは無かった。
ティッカさんの力強い宣言に、瞳が潤みそうになる。
ここまで言われ、流石にルゥナ様も認めざるを得なかったのだろう。だが完全に納得はされていないみたい。
そのとき、
「なら、セレスティアル。お主の力を、ルゥナに力を注いでみんか?」
え?
私の力を、ルゥナ様に?
システィーナ様の提案に、私を含めた皆が目を見開いた。ルゥナ様のヒゲが、ピンッと立つ。まるで同意するかのように。
私は慌ててシスティーナ様に尋ねた。
「あ、あのっ! システィーナ様がいらっしゃるのに、私の力をルゥナ様に注いでもよろしいのでしょうか?」
「よろしいも何も、聖女はどの守護獣にも力を与えられるからのう。ただ聖女の数は守護獣の数と同じ三人じゃし、守護獣がいる場所に聖女が生まれるよう調整されとるらしいから、守護獣一体につき聖女一人と自然となっただけじゃて」
そ、そうなんだ……
確かに私もシィ様に力を与えていたけれど、ラメンテにも力を与えることができたもんね。
偽聖女だからだとか、シィ様に見捨てられたからだとか考えて納得していたけど、聖女ならどの守護獣様にも力を与えることが出来たのね。
正直言うと、ルゥナ様に力を与えるのが怖い。
ルゥナ様が今まで伴走されてきた聖女たちと比べて、そしてシスティーナ様に比べて、私の力が大したことなかったら……ラメンテを、レイ様、そしてルミテリス王国の皆さんを、失望させてしまうかも――
そこまで考えて、私は不安を振り払った。
今まで私は、何を見てきたの?
私の力が実際大したことがなくたって、ラメンテやレイ様が失望するわけがない。
そんな方々じゃないのは、私が一番良く知っているのに――
それに、私がラメンテに与えている力は、聖獣様の魔力。私自身の力じゃないのに、大したことがないかもなんて、おこがましすぎる。
胸を張ろう。
私は、ルミテリス王国の守護獣――ラメンテの聖女なのだと。
「分かりました。どうぞよろしくお願いいたします、ルゥナ様」
鳩尾当たりに力を入れながら、私は深々とお辞儀をした。それを見たルゥナ様が、へっと笑う。
「さっきまで不安そうにしてたのに、いい顔してんじゃねぇか。安心しろ。確かに、魂を同じにする聖獣によって、聖女が引き出せる魔力量も変わる。だが聖女は、偉大なる女神様と神獣様の使命を果たす同志だ。システィーナと比べて馬鹿にするなんてしねーよ」
私の不安、伝わってたんだ……
ルゥナ様はずっと聖女を大切にする発言をされていたのにと思うと、申し訳なさが胸いっぱいに広がった。
私が立ち上がろうとすると、ラメンテが膝から降りた。そして私の隣にぴったりとくっつきながら、一緒にルゥナ様の元へと向かう。
そしてルゥナ様の前にやってくると、うなり声を上げ、めったに見せることのない牙を見せた。
「……セレスティアルに何かしようものなら、僕が容赦しないからね」
「ほざけ、白毛玉」
「だからお二方とも、喧嘩は止めてください!」
私が二体を諫めると、ラメンテは少し耳を垂らし、ルゥナ様は罰が悪そうに目を逸らした。
ルゥナ様の前で跪くと、彼の身体に触れた。
ラメンテとは違い、少し堅い毛が手のひらに伝わってくる。だけど艶々としていて、ラメンテの毛とは違う気持ちよさがある。
このまま顔を埋め、思いっきり息を吸い込みたくなる衝動を抑えながら、私は自分の胸の奥に意識を向けた。
力――魔力供給元の聖獣様の魔力を引っ張り出し、それを手のひらからルゥナ様に向かって流す。
シィ様やラメンテに力を捧げていたときと、変わらない方法で――
突然ルゥナ様が、全身の毛を逆立てて体を上に丸めたかと思うと、軽やかなステップで私から離れ、システィーナ様の後ろに隠れた。
一見可愛らしい行動に見えるが、その表情は、私でも分かるほどの驚きが浮かんでいた。
流石のシスティーナ様も、眉間に皺を寄せた。
「どうしたんじゃ? ルゥナ」
「……やべーよ、システィーナ……」
「やばい?」
「……あいつが注ぐ魔力量、尋常じゃねえよ!! なのに、顔色一つ変えてねぇなんて……あ、あいつが繋がってるの、一体何だよ!!」
「落ち着け、ルゥナ! 何と繋がってるなど……聖獣以外に何がある! しっかりせよ!」
システィーナ様が、混乱するルゥナ様に一喝を入れた。しかしルゥナ様はシスティーナ様の言葉に答えなかった。
ハッと息を飲み込むと、僅かに震える声で、まさか……と呟いた。
「……神獣様、か?」
もしかして私、同じ魂を持つ聖獣様に、無茶をさせていたんじゃ!
「あ、あのっ! 魔力供給元の聖獣様に、ご負担はかかっていないのでしょうか?」
不安に駆られた私は、思わず身を乗り出した。そのせいで、レイ様の手が私の手から離れてしまった。
小さく声をあげた彼に、私は謝罪をした。
「あ、レイ様、すみません……」
「いや、気にするなセレスティアル。確かに俺も気になっていたからな」
そう笑いながら、レイ様は席に戻られた。そして赤い瞳に真剣な光を宿しながら、ルゥナ様とシスティーナ様を見る。
「で、どうなんだ? それにルゥナ殿はずっと、セレスティアルの体調や、聖女たちの生存を気にしていたようだが」
レイ様の問いを聞いたルゥナ様の表情が、険しくなった。
「そう、そこなんだよ。だから俺はずっと、結界を急激に広げた影響で、お前に負担がかかっていないか、今までの聖女たちを使い潰したんじゃないかって心配していたんだ」
「え? 私が……ですか? 魔力供給元の聖獣様、ではなくてですか?」
「ああ、そうだ」
ルゥナ様が仰るには、魔力供給元の聖獣様に負荷がかかるほど魔力を引き出そうとした場合、先に聖女の肉体を疲労させ、ストップをかけるのだ。
それでもさらに無理をして魔力を引き出そうとした場合、聖女の肉体が限界を超え――つまり死ぬことで、魔力の引き出し過ぎを制御する。
だから、魔力供給元の聖獣様に負担はかからないのだという。
ああ、良かった……聖獣様に負担をかけていたわけじゃないんだ。
なら、どうして私、あのタイミングで悲しくなったのだろう。
たまたま?
気の、せい……?
しかしその疑問は、レイ様の発言により、一旦頭の隅に置いておくことになった。
「つまり逆に言えば、守護獣に力を捧げすぎると聖女に負担がかかり、最悪、死に至る可能性もある、というわけか。だからずっとルゥナ殿は、セレスティアルのことを気にかけていた、と……」
「そういうことだ。結界の拡大には、膨大な魔力が必要となる。俺だって、結界を維持しながら少しずつ力を蓄え、ようやく集まった魔力で少しずつ結界を拡大していったんだ。それほど慎重に進めるべき作業なのに、突然目の前にシィの結界が現れ、どんどん近づいてきたら……そりゃ聖女の扱いどうなってんだって思っても、しゃーねぇだろ!?」
再びルゥナ様の怒りが再燃したようだ。一度謝ったのを忘れたのか、ラメンテに疑いの視線を向ける。
しかし今まで怯えっぱなしだったラメンテも、ここぞとばかりに毛を逆立て、うなり声を上げた。
「僕は決して、セレスティアルに無茶なんてさせてない!! 後、僕の名前はラメンテ!! シィじゃないっ!!」
「なら、白毛玉って呼んでやる!!」
ラメンテの金色の瞳と、ルゥナ様の黒い瞳がぶつかり合う。このままだと、ラメンテとルゥナ様が出会ったときのように、喧嘩になってしまう。
私は慌てて二人の間に割って入った。
「ルゥナ様! 私、大丈夫です! ラメンテの聖女になってから、一度も疲れたことはないんです! それに、結界の拡大だって数回しただけですし……だから喧嘩は止めてください!」
「じゃあ何だよ! たった数回、結界を拡大しただけで、あんなにも広がったっていうのかよ! 俺の八百年、舐めんなよ!?」
「い、いえ、舐めているつもりはありませんが……でも、本当のことです、し……」
そう言って私は、膝の上のラメンテを見た。ラメンテはぶんぶんと頭を縦に振り、力強く同意してくれた。
ルヴィスさんがチラッとティッカさんを見ると、彼女は恐る恐る進み出た。
「セレスティアル様の体調は、毎日私が確認をさせて頂いております。セレスティアル様がこの国の聖女になられてから今日まで、体調に不調がなかったことを、このティッカ、命にかけて誓います」
握った手が震えていたけれど、そう宣言する声色にブレは無かった。
ティッカさんの力強い宣言に、瞳が潤みそうになる。
ここまで言われ、流石にルゥナ様も認めざるを得なかったのだろう。だが完全に納得はされていないみたい。
そのとき、
「なら、セレスティアル。お主の力を、ルゥナに力を注いでみんか?」
え?
私の力を、ルゥナ様に?
システィーナ様の提案に、私を含めた皆が目を見開いた。ルゥナ様のヒゲが、ピンッと立つ。まるで同意するかのように。
私は慌ててシスティーナ様に尋ねた。
「あ、あのっ! システィーナ様がいらっしゃるのに、私の力をルゥナ様に注いでもよろしいのでしょうか?」
「よろしいも何も、聖女はどの守護獣にも力を与えられるからのう。ただ聖女の数は守護獣の数と同じ三人じゃし、守護獣がいる場所に聖女が生まれるよう調整されとるらしいから、守護獣一体につき聖女一人と自然となっただけじゃて」
そ、そうなんだ……
確かに私もシィ様に力を与えていたけれど、ラメンテにも力を与えることができたもんね。
偽聖女だからだとか、シィ様に見捨てられたからだとか考えて納得していたけど、聖女ならどの守護獣様にも力を与えることが出来たのね。
正直言うと、ルゥナ様に力を与えるのが怖い。
ルゥナ様が今まで伴走されてきた聖女たちと比べて、そしてシスティーナ様に比べて、私の力が大したことなかったら……ラメンテを、レイ様、そしてルミテリス王国の皆さんを、失望させてしまうかも――
そこまで考えて、私は不安を振り払った。
今まで私は、何を見てきたの?
私の力が実際大したことがなくたって、ラメンテやレイ様が失望するわけがない。
そんな方々じゃないのは、私が一番良く知っているのに――
それに、私がラメンテに与えている力は、聖獣様の魔力。私自身の力じゃないのに、大したことがないかもなんて、おこがましすぎる。
胸を張ろう。
私は、ルミテリス王国の守護獣――ラメンテの聖女なのだと。
「分かりました。どうぞよろしくお願いいたします、ルゥナ様」
鳩尾当たりに力を入れながら、私は深々とお辞儀をした。それを見たルゥナ様が、へっと笑う。
「さっきまで不安そうにしてたのに、いい顔してんじゃねぇか。安心しろ。確かに、魂を同じにする聖獣によって、聖女が引き出せる魔力量も変わる。だが聖女は、偉大なる女神様と神獣様の使命を果たす同志だ。システィーナと比べて馬鹿にするなんてしねーよ」
私の不安、伝わってたんだ……
ルゥナ様はずっと聖女を大切にする発言をされていたのにと思うと、申し訳なさが胸いっぱいに広がった。
私が立ち上がろうとすると、ラメンテが膝から降りた。そして私の隣にぴったりとくっつきながら、一緒にルゥナ様の元へと向かう。
そしてルゥナ様の前にやってくると、うなり声を上げ、めったに見せることのない牙を見せた。
「……セレスティアルに何かしようものなら、僕が容赦しないからね」
「ほざけ、白毛玉」
「だからお二方とも、喧嘩は止めてください!」
私が二体を諫めると、ラメンテは少し耳を垂らし、ルゥナ様は罰が悪そうに目を逸らした。
ルゥナ様の前で跪くと、彼の身体に触れた。
ラメンテとは違い、少し堅い毛が手のひらに伝わってくる。だけど艶々としていて、ラメンテの毛とは違う気持ちよさがある。
このまま顔を埋め、思いっきり息を吸い込みたくなる衝動を抑えながら、私は自分の胸の奥に意識を向けた。
力――魔力供給元の聖獣様の魔力を引っ張り出し、それを手のひらからルゥナ様に向かって流す。
シィ様やラメンテに力を捧げていたときと、変わらない方法で――
突然ルゥナ様が、全身の毛を逆立てて体を上に丸めたかと思うと、軽やかなステップで私から離れ、システィーナ様の後ろに隠れた。
一見可愛らしい行動に見えるが、その表情は、私でも分かるほどの驚きが浮かんでいた。
流石のシスティーナ様も、眉間に皺を寄せた。
「どうしたんじゃ? ルゥナ」
「……やべーよ、システィーナ……」
「やばい?」
「……あいつが注ぐ魔力量、尋常じゃねえよ!! なのに、顔色一つ変えてねぇなんて……あ、あいつが繋がってるの、一体何だよ!!」
「落ち着け、ルゥナ! 何と繋がってるなど……聖獣以外に何がある! しっかりせよ!」
システィーナ様が、混乱するルゥナ様に一喝を入れた。しかしルゥナ様はシスティーナ様の言葉に答えなかった。
ハッと息を飲み込むと、僅かに震える声で、まさか……と呟いた。
「……神獣様、か?」
あなたにおすすめの小説
追放された聖女ですが、辺境で幸せにお務めをしています 〜追放の主犯の姉は、聖女の務めに耐えられず破滅しました〜
ゆうき
恋愛
幼い頃から聖女として酷使され、家族にも愛されなかったベル。
双子の姉に婚約者を奪われ、ついには「聖女の務めを放棄し、姉に押し付けた」という濡れ衣を着せられ、危険な辺境へ追放されてしまう。
――こんな地獄から解放されるなら、どこへでも行く。
しかし、辿り着いた地でベルを待っていたのは、温かい歓迎と、人々の優しさだった。
中でも辺境伯で騎士団長のリオネルは、厳つい姿とは裏腹に穏やかで優しく、ベルを大切にしてくれた。
一方、王都では姉が聖女の務めに追い詰められ、次第に破綻していく。
さらに、リオネルの隠された秘密と、辺境を覆う瘴気の謎が、ベルの運命を大きく揺るがす――。
☆全四十六話。予約投稿済みです。タイトルを変えました。前タイトル『婚約破棄に追放? 謹んでお受けいたしますので、もう放っておいてください』☆
罰として醜い辺境伯との婚約を命じられましたが、むしろ望むところです! ~私が聖女と同じ力があるからと復縁を迫っても、もう遅い~
上下左右
恋愛
「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である
※※小説家になろうでも連載中※※
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
偽聖女と蔑まれた私、冷酷と噂の氷の公爵様に「見つけ出した、私の運命」と囚われました 〜荒れ果てた領地を力で満たしたら、とろけるほど溺愛されて
放浪人
恋愛
「君は偽物の聖女だ」——その一言で、私、リリアーナの人生は転落した。 持っていたのは「植物を少しだけ元気にする」という地味な力。華やかな治癒魔法を使う本物の聖女イザベラ様の登場で、私は偽物として王都から追放されることになった。
行き場もなく絶望する私の前に現れたのは、「氷の公爵」と人々から恐れられるアレクシス様。 冷たく美しい彼は、なぜか私を自身の領地へ連れて行くと言う。
たどり着いたのは、呪われていると噂されるほど荒れ果てた土地。 でも、私は諦めなかった。私にできる、たった一つの力で、この地を緑で満たしてみせる。
ひたむきに頑張るうち、氷のように冷たかったはずのアレクシス様が、少しずつ私にだけ優しさを見せてくれるように。 「リリアーナ、君は私のものだ」 ——彼の瞳に宿る熱い独占欲に気づいた時、私たちの運命は大きく動き出す。
地味で無能な聖女だと婚約破棄されました。でも本当は【超過浄化】スキル持ちだったので、辺境で騎士団長様と幸せになります。ざまぁはこれからです。
黒崎隼人
ファンタジー
聖女なのに力が弱い「偽物」と蔑まれ、婚約者の王子と妹に裏切られ、死の土地である「瘴気の辺境」へ追放されたリナ。しかし、そこで彼女の【浄化】スキルが、あらゆる穢れを消し去る伝説級の【超過浄化】だったことが判明する! その奇跡を隣国の最強騎士団長カイルに見出されたリナは、彼の溺愛に戸惑いながらも、荒れ地を楽園へと変えていく。一方、リナを捨てた王国は瘴気に沈み崩壊寸前。今さら元婚約者が土下座しに来ても、もう遅い! 不遇だった少女が本当の愛と居場所を見つける、爽快な逆転ラブファンタジー!
偽りの断罪で追放された悪役令嬢ですが、実は「豊穣の聖女」でした。辺境を開拓していたら、氷の辺境伯様からの溺愛が止まりません!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前のような女が聖女であるはずがない!」
婚約者の王子に、身に覚えのない罪で断罪され、婚約破棄を言い渡された公爵令嬢セレスティナ。
罰として与えられたのは、冷酷非情と噂される「氷の辺境伯」への降嫁だった。
それは事実上の追放。実家にも見放され、全てを失った――はずだった。
しかし、窮屈な王宮から解放された彼女は、前世で培った知識を武器に、雪と氷に閉ざされた大地で新たな一歩を踏み出す。
「どんな場所でも、私は生きていける」
打ち捨てられた温室で土に触れた時、彼女の中に眠る「豊穣の聖女」の力が目覚め始める。
これは、不遇の令嬢が自らの力で運命を切り開き、不器用な辺境伯の凍てついた心を溶かし、やがて世界一の愛を手に入れるまでの、奇跡と感動の逆転ラブストーリー。
国を捨てた王子と偽りの聖女への、最高のざまぁをあなたに。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
婚約破棄された「無能」聖女、拾った子犬が伝説の神獣だったので、辺境で極上もふもふライフを満喫します。~捨てた国が滅びそう?知りません~
ソラ
ファンタジー
「エリアナ、貴様との婚約を破棄し、この国から追放する!」
聖女としての魔力を使い果たし、無能と蔑まれた公爵令嬢エリアナ。
妹に婚約者を奪われ、身一つで北の最果て、凍てつく「死の森」へと捨てられる。
寒さに震え死を覚悟した彼女が出会ったのは、雪に埋もれていた一匹の小さなしっぽ。
「……ひとりぼっちなの? 大丈夫、私が温めてあげるわ」
最後の手向けに、残されたわずかな浄化の力を注いだエリアナ。
だが、その子犬の正体は――数千年の眠りから目覚めた、世界を滅ぼす伝説の神獣『フェンリル』だった!
ヒロインの淹れるお茶に癒やされ、ヒロインのブラッシングにうっとり。
最強の神獣は、彼女を守るためだけに辺境を「極上の聖域」へと作り替えていく。
一方、本物の聖女(結界維持役)を失った王国では、災厄が次々と降り注ぎ、崩壊の危機を迎えていた。
今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくる王子たち。
けれど、エリアナの膝の上には、甘えん坊の神獣様(執着心MAX)が陣取っていて――。
「聖女の仕事? いえ、今は神獣様とのお昼寝の方が忙しいので」
無自覚チートな聖女と、彼女にだけはデレデレな神獣様による、逆転溺愛スローライフが幕を開ける!