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第2話 ざまぁの女神
「えっ? い、今、何と仰いましたか? ゼーレ様……?」
「ああ、すまない。僕の声が小さくて聞き取りにくかったかい? 君には今度新設する【ざまぁの女神】になって貰いたいんだ」
愕然とする私に、深い黒髪をゆったりとひとつにまとめた端正な顔の男性――死の最高神ゼーレ様が、銀色の瞳を楽しそうに細めながら、笑いかけた。
やっぱり聞き間違いですよね? という祈りを込めて、この場にいる残りの五名の最高神たちに視線を送るが、私と視線が合った神々から返ってきた反応は、肯定を意味する力強い頷きだけだった。
私が今いるのは、最高神である六神の会議の場。
上座には命と死を司る最高神お二人が座り、残り四名の最高神たちは二人ずつ、左右に分かれて座っている。私はちょうど、上座と向き合うように立っていた。
最高神とはこの天界を導く責任者である、火・水・風・土・命・死を司る六神が担っている。
この六神は、一人でも存在が欠ければ新たな世界の創造や存続に関わるとされ、男神・女神や数多くいる天上人たちよりも非常に長く生きていて、特に命と死の最高神は、次の後継者が現れない限り死ねない存在だとも言われている。
彼らはこうして集まっては、人間界や天界をどのように導いて行くかなど、大切な話し合いや決定を下していて、私たちはそれらの決定を基に動いているのだ。
私たち男神・女神は全て、六人のどなたかの元に所属し、彼らが必要とする力を信者たちから集めている。ちなみに私は、火の最高神フレイズローザ様所属だ。
なので私から向かって右側に座る、燃えるような赤毛と少しつり上がった赤い瞳の美しい女性――フレイズローザ様を見た。
死の最高神ゼーレ様の発言が本当なのかを、訴えかけるように。
私の想いが伝わったのか、フレイズローザ様は心なしか躊躇いがちに口を開いた。
「コーラル・イルミナ。あなたの仕事振りは、私も評価しております。しかし最近のあなたは、不貞を犯した人間に対する復讐にばかり手を貸していると聞きました。これは事実でしょうか?」
「は、はい……」
私は正直に答えた。
世界を司る最高神たちの前で、嘘を付く度胸も意味もなかったからだ。
ざまぁに手を貸してはいたけれど、かといって、今の仕事を下ろされる理由にはならない。
理不尽だという想いが、反論となって口から飛び出す。
「だからといって、イルミナ家が代々受け継いできた家庭円満の女神の座を降ろされ、【ざまぁの女神】などというものに私が就かなければならない理由が分かりません!」
「適任、というものだよ」
ゼーレ様の優しくも、鋭い一言が私の発言を拒んだ。
「君が、不貞をした人間相手に【ざまぁ】する様子を見ていたけれど、中々興味深かったよ。君がざまぁしたことで、ざまぁされた人間、ざまぁした人間、ざまぁの見物人たちからそれぞれ、大量の陰の気が生まれていた」
「い、いや、そんな大それたことをしたわけじゃ……」
半分――いやそれ以上、私の憂さ晴らしだったわけだし。
しかしゼーレ様は首を横に振ると、私に向ける視線に熱を込めた。
「謙遜する必要はない、これは事実だ。集められた陰の気は僕の力となり、天界と人間界を更なる発展に導くことが出来る。その陰の気を生み出す素質が、君にはあるんだ。コーラル・イルミナ。どうか【ざまぁの女神】となり、僕の元でその能力を存分に役立ててくれないだろうか」
「そ、そんなことを突然仰いましても……」
評価されるのは、純粋に嬉しい。
しかしその評価のせいで、我が家が守り続けてきた家庭円満の女神という任を失うまでいくと、話は別だ。
「も、もし私が、ざまぁの女神を引き受けた場合、次の家庭円満の女神は……」
「現在あなたの補佐をしている、パルナ・ドニアートを考えております」
フレイズローザ様の返答に、私の頭の中は一瞬、怒りとも驚きとも言える感情で真っ白になった。
そんな私の心の内など露とも知らず、水の最高神アクレイズ様と風の最高神エリアロ様が、納得と言わんばかりに頷きながら口を開く。
「確かに、パルナ・ドニアートなら、家庭円満の女神にはうってつけだ。な、エリアロ?」
「はい、そうですね、アクレイズ。パルナの雰囲気は、前職の家庭円満の女神――ルスティ・イルミナと良く似ていますから。ラントはルスティをよくご存知では?」
「ああ、前家庭円満の女神ルスティは、本当に素晴らしい女神じゃった。常に穏やかで、全てを包み込む優しさがあったのう。それに、彼女が加護を与えた人間たちから発される陽の気も非常に多くて、フレイズローザが羨ましかったもんじゃ。ああ……いや、コーラル。娘の君が悪いってわけじゃないんじゃが……」
見た目は少年なのに、レヴィニア様とゼーレ様の次にご高齢な土の最高神であるラント様が、慌てて私をフォローするけれど、私は弱々しく笑い返すしかできなかった。
私の力が、家庭円満の前女神ルスティ・イルミナ――私の母の足下にまだまだ及ばないのは、自分が一番分かっている。
かといって……
喉の奥にグッと力を込めた。
「私は、家庭円満の女神の座を降りたくはありません。それに、私が浮気や不貞をした者にざまぁして何が悪いのでしょう? 現にざまぁの手助けをしてから、私への信仰は増えています!」
「……先ほどもゼーレから話がありましたが、あなたがざまぁをして生みだしているのは、陰の気。私が必要とするのは陽の気ですから、いくら陰の気を生みだしても意味を成さないのです」
「そ、そんな……」
「後、あなたへの信仰は確かに増えていますが……知っていましたか、コーラル。今まであなたを信仰していた信者たちが離れて行っているのを」
「えっ?」
初耳だった。
そんなことも知らなかったのかと、フレイズローザ様がため息をつく。
「あなたを信仰すると、伴侶が不貞を犯すかもしれないと思われ、本当に家庭円満を望んでいる信者たちが離れているのです。確かに信者の数は増えているようですが、それは陰の気を生み出す信者ばかり。私には意味がありません」
「う、嘘……」
「しかし、ざまぁによって生み出された陰の気の量が、無視出来ないほど多いのも事実。ならば適材低所ということで、君に【ざまぁの女神】になって貰いたいとお願いしているわけだ」
ゼーレ様がフレイズローザ様の発言を引き継ぎ、そう締めくくった。
反論はできなかった。
だってショックだったから。
ざまぁにかまけて、守るべき信者たちが離れていることにも気付かないなんて……家庭円満の女神失格だ。
今度は、自分自身の不甲斐なさに腹が立った。
悔しくて……悔しくて堪らなかった。
彼氏に捨てられ、家が守り続けてきた任も下ろされそうになっている。でも全ては自業自得で……
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
一体私の何が悪かったんだろう……
何、が――
溢れた涙が零れそうになったそのとき、
「ですが、コーラル。あなたが今までこの仕事を頑張ってくれていたのを、私は見ております。ですからどうでしょう? 彼女に猶予を与えて頂けないでしょうか?」
フレイズローザ様の毅然とした声が、部屋の空気を震わせた。
私の沈黙を、ざまぁの女神になる了承だとうけとっていた神々が、フレイズローザ様の提案に目を見開いた。もちろん、その中に私もいた。
水の最高神アクレイズ様が眉を顰める。
「でもさ、コーラルがざまぁの女神にピッタリなのは、今までの行動と結果からも分かってるだろ? 何を今更……」
「コーラルは、納得しておりませんよ。そんな状況で無理矢理移動させても、誰も幸せになりません。それに私は今回の件によって、コーラルが自分自身を見つめ直し、今後、家庭円満の女神として素晴らしい仕事をしてくれるのではないかと思うのです。コーラルが自身の行いを改めた結果を見届けてからでも、ざまぁの女神にするかの決断を下すのは遅くはないと思います。いかがでしょうか、レヴェニア」
フレイズローザ様は、長く真っ直ぐな銀髪の女性――命の最高神であるレヴェニア様に提案した。レヴェニア様は、死の最高神ゼーレ様の双子の姉であり、この場で一番強い発言権を持たれている方だ。
レヴェニア様は、前髪をかきあげながら私を見つめた。その金色の瞳を、私も逸らさずに真っ直ぐ見つめ返す。
どうか、フレイズローザ様の提案を受け入れて欲しいと願いながら――
レヴェニア様の形の良い唇が、フッと緩んだ。
「いいだろう。コーラルにも、まだ家庭円満の女神に対する未練が見られる。今のまま、ざまぁの女神となっても、望む結果は得られんだろう」
レヴェニア様の出された結論に、私はホッと胸を撫で下ろした。しかしそんな私に、彼女の厳しい声が突き刺さる。
「だが、家庭円満の女神として現状が良くないことも事実。今の状況が続くなら、お前の意思にかかわらず、ざまぁの女神となって貰う。今の任を守りたいなら、失った信者からの信頼を取り戻し、自分が家庭円満の女神に相応しいことを行動と結果で証明しろ」
「……かしこまりました。必ず」
私はレヴェニア様に、深々と頭を下げて答えた。
他の神々は、レヴェニア様の出した結論に対し、異論を唱えることはなかった。
ただ一人――
「コーラル、ざまぁの女神になりたかったら、いつでも言いに来てくれたらいいからね? 僕はいつでも君を待っているから」
と、最後まで私に熱く話しかけるゼーレ様以外は。
「ああ、すまない。僕の声が小さくて聞き取りにくかったかい? 君には今度新設する【ざまぁの女神】になって貰いたいんだ」
愕然とする私に、深い黒髪をゆったりとひとつにまとめた端正な顔の男性――死の最高神ゼーレ様が、銀色の瞳を楽しそうに細めながら、笑いかけた。
やっぱり聞き間違いですよね? という祈りを込めて、この場にいる残りの五名の最高神たちに視線を送るが、私と視線が合った神々から返ってきた反応は、肯定を意味する力強い頷きだけだった。
私が今いるのは、最高神である六神の会議の場。
上座には命と死を司る最高神お二人が座り、残り四名の最高神たちは二人ずつ、左右に分かれて座っている。私はちょうど、上座と向き合うように立っていた。
最高神とはこの天界を導く責任者である、火・水・風・土・命・死を司る六神が担っている。
この六神は、一人でも存在が欠ければ新たな世界の創造や存続に関わるとされ、男神・女神や数多くいる天上人たちよりも非常に長く生きていて、特に命と死の最高神は、次の後継者が現れない限り死ねない存在だとも言われている。
彼らはこうして集まっては、人間界や天界をどのように導いて行くかなど、大切な話し合いや決定を下していて、私たちはそれらの決定を基に動いているのだ。
私たち男神・女神は全て、六人のどなたかの元に所属し、彼らが必要とする力を信者たちから集めている。ちなみに私は、火の最高神フレイズローザ様所属だ。
なので私から向かって右側に座る、燃えるような赤毛と少しつり上がった赤い瞳の美しい女性――フレイズローザ様を見た。
死の最高神ゼーレ様の発言が本当なのかを、訴えかけるように。
私の想いが伝わったのか、フレイズローザ様は心なしか躊躇いがちに口を開いた。
「コーラル・イルミナ。あなたの仕事振りは、私も評価しております。しかし最近のあなたは、不貞を犯した人間に対する復讐にばかり手を貸していると聞きました。これは事実でしょうか?」
「は、はい……」
私は正直に答えた。
世界を司る最高神たちの前で、嘘を付く度胸も意味もなかったからだ。
ざまぁに手を貸してはいたけれど、かといって、今の仕事を下ろされる理由にはならない。
理不尽だという想いが、反論となって口から飛び出す。
「だからといって、イルミナ家が代々受け継いできた家庭円満の女神の座を降ろされ、【ざまぁの女神】などというものに私が就かなければならない理由が分かりません!」
「適任、というものだよ」
ゼーレ様の優しくも、鋭い一言が私の発言を拒んだ。
「君が、不貞をした人間相手に【ざまぁ】する様子を見ていたけれど、中々興味深かったよ。君がざまぁしたことで、ざまぁされた人間、ざまぁした人間、ざまぁの見物人たちからそれぞれ、大量の陰の気が生まれていた」
「い、いや、そんな大それたことをしたわけじゃ……」
半分――いやそれ以上、私の憂さ晴らしだったわけだし。
しかしゼーレ様は首を横に振ると、私に向ける視線に熱を込めた。
「謙遜する必要はない、これは事実だ。集められた陰の気は僕の力となり、天界と人間界を更なる発展に導くことが出来る。その陰の気を生み出す素質が、君にはあるんだ。コーラル・イルミナ。どうか【ざまぁの女神】となり、僕の元でその能力を存分に役立ててくれないだろうか」
「そ、そんなことを突然仰いましても……」
評価されるのは、純粋に嬉しい。
しかしその評価のせいで、我が家が守り続けてきた家庭円満の女神という任を失うまでいくと、話は別だ。
「も、もし私が、ざまぁの女神を引き受けた場合、次の家庭円満の女神は……」
「現在あなたの補佐をしている、パルナ・ドニアートを考えております」
フレイズローザ様の返答に、私の頭の中は一瞬、怒りとも驚きとも言える感情で真っ白になった。
そんな私の心の内など露とも知らず、水の最高神アクレイズ様と風の最高神エリアロ様が、納得と言わんばかりに頷きながら口を開く。
「確かに、パルナ・ドニアートなら、家庭円満の女神にはうってつけだ。な、エリアロ?」
「はい、そうですね、アクレイズ。パルナの雰囲気は、前職の家庭円満の女神――ルスティ・イルミナと良く似ていますから。ラントはルスティをよくご存知では?」
「ああ、前家庭円満の女神ルスティは、本当に素晴らしい女神じゃった。常に穏やかで、全てを包み込む優しさがあったのう。それに、彼女が加護を与えた人間たちから発される陽の気も非常に多くて、フレイズローザが羨ましかったもんじゃ。ああ……いや、コーラル。娘の君が悪いってわけじゃないんじゃが……」
見た目は少年なのに、レヴィニア様とゼーレ様の次にご高齢な土の最高神であるラント様が、慌てて私をフォローするけれど、私は弱々しく笑い返すしかできなかった。
私の力が、家庭円満の前女神ルスティ・イルミナ――私の母の足下にまだまだ及ばないのは、自分が一番分かっている。
かといって……
喉の奥にグッと力を込めた。
「私は、家庭円満の女神の座を降りたくはありません。それに、私が浮気や不貞をした者にざまぁして何が悪いのでしょう? 現にざまぁの手助けをしてから、私への信仰は増えています!」
「……先ほどもゼーレから話がありましたが、あなたがざまぁをして生みだしているのは、陰の気。私が必要とするのは陽の気ですから、いくら陰の気を生みだしても意味を成さないのです」
「そ、そんな……」
「後、あなたへの信仰は確かに増えていますが……知っていましたか、コーラル。今まであなたを信仰していた信者たちが離れて行っているのを」
「えっ?」
初耳だった。
そんなことも知らなかったのかと、フレイズローザ様がため息をつく。
「あなたを信仰すると、伴侶が不貞を犯すかもしれないと思われ、本当に家庭円満を望んでいる信者たちが離れているのです。確かに信者の数は増えているようですが、それは陰の気を生み出す信者ばかり。私には意味がありません」
「う、嘘……」
「しかし、ざまぁによって生み出された陰の気の量が、無視出来ないほど多いのも事実。ならば適材低所ということで、君に【ざまぁの女神】になって貰いたいとお願いしているわけだ」
ゼーレ様がフレイズローザ様の発言を引き継ぎ、そう締めくくった。
反論はできなかった。
だってショックだったから。
ざまぁにかまけて、守るべき信者たちが離れていることにも気付かないなんて……家庭円満の女神失格だ。
今度は、自分自身の不甲斐なさに腹が立った。
悔しくて……悔しくて堪らなかった。
彼氏に捨てられ、家が守り続けてきた任も下ろされそうになっている。でも全ては自業自得で……
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
一体私の何が悪かったんだろう……
何、が――
溢れた涙が零れそうになったそのとき、
「ですが、コーラル。あなたが今までこの仕事を頑張ってくれていたのを、私は見ております。ですからどうでしょう? 彼女に猶予を与えて頂けないでしょうか?」
フレイズローザ様の毅然とした声が、部屋の空気を震わせた。
私の沈黙を、ざまぁの女神になる了承だとうけとっていた神々が、フレイズローザ様の提案に目を見開いた。もちろん、その中に私もいた。
水の最高神アクレイズ様が眉を顰める。
「でもさ、コーラルがざまぁの女神にピッタリなのは、今までの行動と結果からも分かってるだろ? 何を今更……」
「コーラルは、納得しておりませんよ。そんな状況で無理矢理移動させても、誰も幸せになりません。それに私は今回の件によって、コーラルが自分自身を見つめ直し、今後、家庭円満の女神として素晴らしい仕事をしてくれるのではないかと思うのです。コーラルが自身の行いを改めた結果を見届けてからでも、ざまぁの女神にするかの決断を下すのは遅くはないと思います。いかがでしょうか、レヴェニア」
フレイズローザ様は、長く真っ直ぐな銀髪の女性――命の最高神であるレヴェニア様に提案した。レヴェニア様は、死の最高神ゼーレ様の双子の姉であり、この場で一番強い発言権を持たれている方だ。
レヴェニア様は、前髪をかきあげながら私を見つめた。その金色の瞳を、私も逸らさずに真っ直ぐ見つめ返す。
どうか、フレイズローザ様の提案を受け入れて欲しいと願いながら――
レヴェニア様の形の良い唇が、フッと緩んだ。
「いいだろう。コーラルにも、まだ家庭円満の女神に対する未練が見られる。今のまま、ざまぁの女神となっても、望む結果は得られんだろう」
レヴェニア様の出された結論に、私はホッと胸を撫で下ろした。しかしそんな私に、彼女の厳しい声が突き刺さる。
「だが、家庭円満の女神として現状が良くないことも事実。今の状況が続くなら、お前の意思にかかわらず、ざまぁの女神となって貰う。今の任を守りたいなら、失った信者からの信頼を取り戻し、自分が家庭円満の女神に相応しいことを行動と結果で証明しろ」
「……かしこまりました。必ず」
私はレヴェニア様に、深々と頭を下げて答えた。
他の神々は、レヴェニア様の出した結論に対し、異論を唱えることはなかった。
ただ一人――
「コーラル、ざまぁの女神になりたかったら、いつでも言いに来てくれたらいいからね? 僕はいつでも君を待っているから」
と、最後まで私に熱く話しかけるゼーレ様以外は。
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