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第122話 結婚式2
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式は、たくさんの人々が結婚式を見ることが出来るよう、城外で行われる。
城の前には急遽、2階の広いバルコニーに繋がる長い階段が作られ、誓いを立てる祭壇まで、真っ赤な絨毯が敷かれている。
その絨毯をはさむように、花や、宝石で作られた巨大な像などが飾られ、華やかに彩っていた。
これら装飾品は、皆、モジュール家から贈られた物であり、彼の家がどれほど財力を持っているか、改めて思い知らされる。
ファンファーレが鳴り響き、祝福の音楽が奏でられた。
メディアは、ゆっくりと階段を上がっていった。
階段を上りきると、バルコニーの両端に、来賓が見える。
今日の結婚式に呼ばれた、他国の王族、または権力者たちだ。もちろん、モジュール家の兄弟とその両親の姿も見えた。
アクノリッジはいつものとおり、とぼけた表情で落ち着きなくキョロキョロしており、シンクは仏頂面で足を組んでいる。相変わらず、態度の悪い兄弟だ。
兄弟から視線をずらすと、金髪の中年男性――モジュール家の主、ダンプヘッダーがメディアを睨んでいるのが見えた。
理由は分かっている。
王族の仲間入りできるチャンスを、メディアが潰したので恨んでいるのだろう。
心の中であざ笑いながら、メディアは来賓たちに向かって一礼した。
今度は、反対方向にいる来賓に礼をする為、体の向きを変えた。
そこには、レージュ王とその側近の姿があった。
側近は無表情だったが、レージュ王は微かに口元に笑みが浮かんでいるのを見た。
結婚を祝福するものではない。もっと暗く、深い意味を持つ笑みだという事を、メディアは知っている。
先ほどと同じく一礼をすると、メディアは祭壇の前に立った。
目の前の祭壇には、四大精霊を象徴する4つの聖具が置かれている。
これら聖具の前で、絶対的支配を持つ誓いの言葉を口にする事で、婚姻が成立する。
不意に、周りが騒がしくなった。
ミディが、やってきたのだ。
人々は、メディアの時以上に、口々に彼女の美しさを称え、賞賛の声をあげている。
階段を上り、姿が見える頃になると、来賓たちも身を乗り出し、彼女の姿に釘付けになった。
ミディを迎えようと振り向いたメディアも、彼女の姿を捉えた瞬間、まるで吸い込まれるように見入ってしまった。
純白のドレスに身を包み、現れたミディ。
顔はベールで覆われているが、そんな物で彼女の美しさを遮られるわけがない。
世界の穢れを知らず、綺麗なものだけを集めて作られたと思わせる容貌は、美しさを通り越し、神々しく感じられる。
だが、よく見れば分かるだろう。
彼女の瞳に、光がない事が。
笑みを浮かべているが、それは表面上だけだという事が。
ミディが、祭壇の前にたどり着いた。メディアの横に並び、その場に止まる。後ろには、恐ろしく長いベールとドレスの裾を持つ侍女たちの姿が見えた。
花嫁がたどり着き、再びファンファーレが鳴り響く。
それに合わせ、見届け人と呼ばれる者が入場し、メディアたちに向かい合うように祭壇の前に立った。
見届け人とは、四大精霊の代理人として式を進め、文字通り、婚姻が無事に結ばれるのを見届ける役割を持っている。
見届け人は、右手を真っ直ぐ上げると、高らかに宣言した。
「大いなる四大精霊の力の下、これより、メディア・ティックとミディローズ・エルザの結婚式を執り行う」
この言葉に、周りから祝福の言葉と大歓声が起こった。
来賓たちも、拍手で主役となる二人を祝す。
「ミディローズよ、顔を上げなさい」
見届け人の言葉に従い、ミディが顔をあげメディアの方を向いた。
花嫁のベールを上げるのは、花婿の役目である。
メディアが、彼女の顔を覆っているベールを上げようと手を伸ばした時。
それはやって来た。
城の前には急遽、2階の広いバルコニーに繋がる長い階段が作られ、誓いを立てる祭壇まで、真っ赤な絨毯が敷かれている。
その絨毯をはさむように、花や、宝石で作られた巨大な像などが飾られ、華やかに彩っていた。
これら装飾品は、皆、モジュール家から贈られた物であり、彼の家がどれほど財力を持っているか、改めて思い知らされる。
ファンファーレが鳴り響き、祝福の音楽が奏でられた。
メディアは、ゆっくりと階段を上がっていった。
階段を上りきると、バルコニーの両端に、来賓が見える。
今日の結婚式に呼ばれた、他国の王族、または権力者たちだ。もちろん、モジュール家の兄弟とその両親の姿も見えた。
アクノリッジはいつものとおり、とぼけた表情で落ち着きなくキョロキョロしており、シンクは仏頂面で足を組んでいる。相変わらず、態度の悪い兄弟だ。
兄弟から視線をずらすと、金髪の中年男性――モジュール家の主、ダンプヘッダーがメディアを睨んでいるのが見えた。
理由は分かっている。
王族の仲間入りできるチャンスを、メディアが潰したので恨んでいるのだろう。
心の中であざ笑いながら、メディアは来賓たちに向かって一礼した。
今度は、反対方向にいる来賓に礼をする為、体の向きを変えた。
そこには、レージュ王とその側近の姿があった。
側近は無表情だったが、レージュ王は微かに口元に笑みが浮かんでいるのを見た。
結婚を祝福するものではない。もっと暗く、深い意味を持つ笑みだという事を、メディアは知っている。
先ほどと同じく一礼をすると、メディアは祭壇の前に立った。
目の前の祭壇には、四大精霊を象徴する4つの聖具が置かれている。
これら聖具の前で、絶対的支配を持つ誓いの言葉を口にする事で、婚姻が成立する。
不意に、周りが騒がしくなった。
ミディが、やってきたのだ。
人々は、メディアの時以上に、口々に彼女の美しさを称え、賞賛の声をあげている。
階段を上り、姿が見える頃になると、来賓たちも身を乗り出し、彼女の姿に釘付けになった。
ミディを迎えようと振り向いたメディアも、彼女の姿を捉えた瞬間、まるで吸い込まれるように見入ってしまった。
純白のドレスに身を包み、現れたミディ。
顔はベールで覆われているが、そんな物で彼女の美しさを遮られるわけがない。
世界の穢れを知らず、綺麗なものだけを集めて作られたと思わせる容貌は、美しさを通り越し、神々しく感じられる。
だが、よく見れば分かるだろう。
彼女の瞳に、光がない事が。
笑みを浮かべているが、それは表面上だけだという事が。
ミディが、祭壇の前にたどり着いた。メディアの横に並び、その場に止まる。後ろには、恐ろしく長いベールとドレスの裾を持つ侍女たちの姿が見えた。
花嫁がたどり着き、再びファンファーレが鳴り響く。
それに合わせ、見届け人と呼ばれる者が入場し、メディアたちに向かい合うように祭壇の前に立った。
見届け人とは、四大精霊の代理人として式を進め、文字通り、婚姻が無事に結ばれるのを見届ける役割を持っている。
見届け人は、右手を真っ直ぐ上げると、高らかに宣言した。
「大いなる四大精霊の力の下、これより、メディア・ティックとミディローズ・エルザの結婚式を執り行う」
この言葉に、周りから祝福の言葉と大歓声が起こった。
来賓たちも、拍手で主役となる二人を祝す。
「ミディローズよ、顔を上げなさい」
見届け人の言葉に従い、ミディが顔をあげメディアの方を向いた。
花嫁のベールを上げるのは、花婿の役目である。
メディアが、彼女の顔を覆っているベールを上げようと手を伸ばした時。
それはやって来た。
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