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第127話 姿
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「おっ、お前達……、どうしてここへ!」
部屋にいるはずもない人物の姿に、メディアは思わず声をあげた。
そこにいたのは、
「残念だったな、メディア」
「お前がここの抜け道を使うなんて、バレバレなんだよ」
先ほど来賓たちと一緒に分かれた筈のモジュール家の兄弟が、腕を組んで立っていたのだ。
驚くメディアを、とても楽しそうに見ている。
自分の行動が見透かされ、悔しそうにメディアは二人を睨んだ。
一歩その場から下がると、
「あの二人を捕らえろ!」
護衛に命令した。
しかし、護衛たちは動かない。
様子がおかしいことに気が付いたメディアは、護衛とアクノリッジたちを見比べた。
彼らの間に繋がるものを感じた瞬間、堪えきれなくなったアクノリッジが、大声で笑い声をあげた。
「あはははっ! その通り。ここにいる護衛は、モジュール家の者達だ。お前の命令なんて聞かねえよ」
「……混乱を利用して、紛れ込ませたな」
「その通り~☆ えへっ、よく出来ましたっ☆ えらいえらいっ☆」
「……ふざけるな」
語尾に星マークを付けたかのような嫌味を低い声で黙らせると、メディアはじりじりと後ろに下がった。
しかし扉を出る直前、見えない壁に阻まれ、メディアの体は部屋の中へ弾き戻された。バランスを崩しその場に倒れこむ。
その拍子に、ミディの体も床に叩きつけられ、メディアの腕から離れた。
慌ててミディに向かって手を伸ばそうとしたメディアだったが、ミディとの間に入ってきた黒い者に阻まれてしまった。
倒れる彼の頭上から、モジュール家の兄弟とは違う声が降って来る。
「ここから逃げ出す事は出来ませんよ。この部屋一面に、障壁を張りましたから」
魔王を名乗る青年の声だ。しかし口調は、バルコニーに現れた時よりも、軽めで丁寧のものになっている。
倒れるミディの前に、魔王であるジェネラルの姿があった。
彼の側には、鋭い視線を投げかけるエクスとユニが控えている。もしメディアがジェネラルに何かしようものなら、すぐさま魔法による制裁が執行されるだろう。
まあユニの方は、そんな事関係なく今すぐ焼き殺したいという、殺気に満ちた視線をメディアに向けているが。
「貴様……、ミディローズと共に旅をしていた少年なのか?」
メディアはゆっくり立ち上がると低い声で、ジェネラルに問いかける。
魔王は、メディアの動きを止めようとしたエクスを制止しつつ、問いにゆっくり頷いた。
無意識に肩を押さえながら、自分を切りつけた者を見据える。表情には、あの時逃げる事しか出来なかった悔しさが、にじみ出ている。
“傷の場所……。間違いない……”
その手その表情を見、メディアは目の前の青年が、かつてミディと旅をし、自分が切りつけた少年と同一人物だという事実を受け入れた。
次の瞬間、護衛たちが逃げられぬようにと、メディアの両腕を掴んで拘束した。シンクが目で合図したのだ。
「お前も色んな手段を使って、ジェネラルを探してたようだけど、残念だったな。この姿じゃ、全く別人だもんな。見つかるわけねえよな」
銀髪の少年が、意地悪い笑みを浮かべながら挑発する。してやったりという感じだろう。しかし視線をジェネラルに移すと、
「……って、ジェネラル! そんな姿じゃ、俺たちも分かんねえだろ!! お前がそんな姿に変身して来るなんて聞いてねえから、マジでどうしようかと思ったじゃねえか!」
と後半は、彼の姿に対する批判に変わった。ホウレンソウは基本だろ!と、連絡の大切さを説いている。
弟の言葉に、アクノリッジも同感だと頷く。どうやらこの二人も、今日のこの日まで、あの少年がこんなでかくなってる事は知らなかったらしい。
変身、という単語を聞き、ジェネラルは誤解だと慌てて首を横に振った。
部屋にいるはずもない人物の姿に、メディアは思わず声をあげた。
そこにいたのは、
「残念だったな、メディア」
「お前がここの抜け道を使うなんて、バレバレなんだよ」
先ほど来賓たちと一緒に分かれた筈のモジュール家の兄弟が、腕を組んで立っていたのだ。
驚くメディアを、とても楽しそうに見ている。
自分の行動が見透かされ、悔しそうにメディアは二人を睨んだ。
一歩その場から下がると、
「あの二人を捕らえろ!」
護衛に命令した。
しかし、護衛たちは動かない。
様子がおかしいことに気が付いたメディアは、護衛とアクノリッジたちを見比べた。
彼らの間に繋がるものを感じた瞬間、堪えきれなくなったアクノリッジが、大声で笑い声をあげた。
「あはははっ! その通り。ここにいる護衛は、モジュール家の者達だ。お前の命令なんて聞かねえよ」
「……混乱を利用して、紛れ込ませたな」
「その通り~☆ えへっ、よく出来ましたっ☆ えらいえらいっ☆」
「……ふざけるな」
語尾に星マークを付けたかのような嫌味を低い声で黙らせると、メディアはじりじりと後ろに下がった。
しかし扉を出る直前、見えない壁に阻まれ、メディアの体は部屋の中へ弾き戻された。バランスを崩しその場に倒れこむ。
その拍子に、ミディの体も床に叩きつけられ、メディアの腕から離れた。
慌ててミディに向かって手を伸ばそうとしたメディアだったが、ミディとの間に入ってきた黒い者に阻まれてしまった。
倒れる彼の頭上から、モジュール家の兄弟とは違う声が降って来る。
「ここから逃げ出す事は出来ませんよ。この部屋一面に、障壁を張りましたから」
魔王を名乗る青年の声だ。しかし口調は、バルコニーに現れた時よりも、軽めで丁寧のものになっている。
倒れるミディの前に、魔王であるジェネラルの姿があった。
彼の側には、鋭い視線を投げかけるエクスとユニが控えている。もしメディアがジェネラルに何かしようものなら、すぐさま魔法による制裁が執行されるだろう。
まあユニの方は、そんな事関係なく今すぐ焼き殺したいという、殺気に満ちた視線をメディアに向けているが。
「貴様……、ミディローズと共に旅をしていた少年なのか?」
メディアはゆっくり立ち上がると低い声で、ジェネラルに問いかける。
魔王は、メディアの動きを止めようとしたエクスを制止しつつ、問いにゆっくり頷いた。
無意識に肩を押さえながら、自分を切りつけた者を見据える。表情には、あの時逃げる事しか出来なかった悔しさが、にじみ出ている。
“傷の場所……。間違いない……”
その手その表情を見、メディアは目の前の青年が、かつてミディと旅をし、自分が切りつけた少年と同一人物だという事実を受け入れた。
次の瞬間、護衛たちが逃げられぬようにと、メディアの両腕を掴んで拘束した。シンクが目で合図したのだ。
「お前も色んな手段を使って、ジェネラルを探してたようだけど、残念だったな。この姿じゃ、全く別人だもんな。見つかるわけねえよな」
銀髪の少年が、意地悪い笑みを浮かべながら挑発する。してやったりという感じだろう。しかし視線をジェネラルに移すと、
「……って、ジェネラル! そんな姿じゃ、俺たちも分かんねえだろ!! お前がそんな姿に変身して来るなんて聞いてねえから、マジでどうしようかと思ったじゃねえか!」
と後半は、彼の姿に対する批判に変わった。ホウレンソウは基本だろ!と、連絡の大切さを説いている。
弟の言葉に、アクノリッジも同感だと頷く。どうやらこの二人も、今日のこの日まで、あの少年がこんなでかくなってる事は知らなかったらしい。
変身、という単語を聞き、ジェネラルは誤解だと慌てて首を横に振った。
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