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第1章 — 粉になった花びら
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第1章 ― 塵となった花弁
ここは大陸でも八大国のひとつ、壮麗なる シャパイア王国。
その国では、まるで舞台で王冠が欲望と野心を踊らせるように、虚栄と黄金が運命を左右していた。
シャパイアには二人の王子がいた。
伝統に従えば、当然、第一王子こそが王位継承者となるはずだった。だが、運命の巡り合わせにより、次第に第二王子が宮廷での寵愛を集め始める。
すべてが変わったのは、第一王子が婚約を発表したときだった。
その相手は――名門 ボーモント公爵家 の長女、美しく魅惑的な少女、メアリー・ボーモント。
ボーモント家は伝説的な富を誇り、貴族たちの間では「王家さえ凌ぐ」と囁かれるほど。
レースと礼儀作法の中で育ったメアリーは、姿勢も言葉も美貌も完璧そのもの。
多くの者にとっては理想の花嫁であり、またある者にとっては繁栄を象徴する旗印でもあった。
屋敷は慌ただしく熱気に包まれていた。
侍女たちが走り回り、レースが整えられ、ティアラが直され、香水が空気を満たす。
黄金の鏡に映る姿は幾重にも重なり、老女中 ルルデス は涙ぐみながらその光景を見守っていた。
「メアリーお嬢様……なぜそんなに穏やかな笑顔を?」
鏡の前に座るメアリーは、優しくリボンを整えながら答える。
「今日は……私の夢見た日です。ずっと憧れてきました。今日、私は花嫁になるのです。」
瞳は輝き、声は震えるほどに幸福に満ちていた。
ルルデスはその手を取り、声を詰まらせながら言う。
「この日のために、私なりに尽くして参りました……。お嬢様の幸せそうなお姿、それが何よりの報いです。」
やがて両親も部屋に入ってきた。誇らしげに、しかし感情を抑えながら。
父は彼女の手を強く握り、母は涙をそっと拭った。
そのとき、もう一人の少女が現れた。
――メアリーの異母妹、ローズ。
彼女は花束と水差しを手にしていた。
メアリーが白い花弁のように純粋で繊細で天使のごとき存在なら、ローズは紅い花弁――情熱的で野性的、人々の視線を奪う炎のような存在だった。
「ここに置きましょう。」
ローズは花瓶に花束を生けながら言った。
「花びらが萎れてしまわないように。」
メアリーは微笑み、妹を抱きしめた。
一瞬だけ、ローズも優しく抱き返した――が、その顔に、刹那の影がよぎったことにメアリーは気づかなかった。
―――
大聖堂は満員だった。
ビロード、羽飾り、宝石、紋章……すべてが彩られ、ステンドグラスの光に煌めいていた。
その日こそ「今年最大の式典」。
見守る者の目はすべて、野心と欲望に満ちていた。
純白のドレスに身を包んだメアリーがゆっくりと進む。
ドレスには繊細なレースと刺繍が重なり、両手には白い花束――銀の飾りの奥に、針のように鋭い棘が隠れていた。
彼女がそれを握った瞬間、掌がわずかに裂け、赤い線が走った。
痛みを無視し、メアリーは微笑んだ。
――今日は何も、この日を汚せはしない。
だが、運命は残酷に嗤った。
祭壇に近づいたとき、不意にめまいが襲った。
音楽は遠のき、景色は揺れ、色が滲む。
「ただの緊張……」
そう思い呼吸を整えた彼女の視線が妹を捉えた。
ローズは――笑っていた。
だがその笑みは姉妹の温もりではなく、冷たく計算されたものだった。
次の瞬間、刃のように速く――
メアリーの口に鉄の味が広がる。
痙攣、低い音、そして――血が吐き出される音が聖堂を支配した。
人々は凍りついた。
第一王子は完璧な態度を崩さぬまま彼女の腕を支え、顔を上げさせる。
流れる血を見た彼は――冷たく笑った。
その笑みは、判決そのものだった。
「――鉱夫病だ。」
誰かが囁いた。淫らな者に蔓延る、卑しい病だと。
瞬く間に噂が広がり、空気は重く淀んだ。
そして王子は声を張り上げ、全てを断罪した。
「これは悲劇ではない。真実の証明だ。王家は穢れを受け入れぬ! この女は血と恥で自らを汚した! 婚姻は、今この場で破棄する!」
その言葉と同時に、ざわめきは怒号へと変わった。
王子は冷酷にメアリーのドレスを裂き、真白な布地を血で染め上げる。
「見ろ! 未来の王に相応しいか!? 汚らわしい娼婦め!」
吐き捨てるように、彼は彼女の顔へ唾を吐いた。
―――
その瞬間、すべてが崩れた。
ローズは立ち上がり、声を響かせた。
「夜遅くまで出歩いていたのを、私はいつも見ていました。勉強などではない。姉の影の行いは……同情には値しません。」
その一言が群衆を決定的に突き放した。
王と王妃は蒼白に目を合わせ、速やかに婚約解消を宣告した。
泣き叫ぶメアリー。
だがその声は誰にも届かず、血と涙と共に踏み潰された。
――そして、妹の唇が静かに告げる。
「私はあなたを憎んでいた。ずっと……ずっと。」
毒。
それはローズの手によって仕組まれたものだった。
「プリンス は……私のものよ。すべて計画通り。あなたの完璧さを、この手で粉々に壊してやった。」
その告白を聞きながら、メアリーの世界は闇へと沈んでいった。
――しかし。
死の冷気に包まれた瞬間、異変が起きた。
ローズが生けた花束が、音もなく崩れ落ち、花弁は灰のように塵となって宙を舞った。
そのとき――メアリーは再び目を開いた。
立っていたのは、大聖堂の花道。
花束が掌から落ち、床に触れた瞬間、粉となって消える。
「……私……死んだ? ……でも、まだ……ここにいる……?」
胸の奥で、はっきりとした声が響いた。
――これは終わりではない。始まりなのだ。
血と涙の果てに、彼女に与えられたのは「復讐」と「真実」を求める第二の生。
屈辱を知った乙女は、もう一度歩き出す。
塵と化した花弁を背に――新たなる運命へ。
ここは大陸でも八大国のひとつ、壮麗なる シャパイア王国。
その国では、まるで舞台で王冠が欲望と野心を踊らせるように、虚栄と黄金が運命を左右していた。
シャパイアには二人の王子がいた。
伝統に従えば、当然、第一王子こそが王位継承者となるはずだった。だが、運命の巡り合わせにより、次第に第二王子が宮廷での寵愛を集め始める。
すべてが変わったのは、第一王子が婚約を発表したときだった。
その相手は――名門 ボーモント公爵家 の長女、美しく魅惑的な少女、メアリー・ボーモント。
ボーモント家は伝説的な富を誇り、貴族たちの間では「王家さえ凌ぐ」と囁かれるほど。
レースと礼儀作法の中で育ったメアリーは、姿勢も言葉も美貌も完璧そのもの。
多くの者にとっては理想の花嫁であり、またある者にとっては繁栄を象徴する旗印でもあった。
屋敷は慌ただしく熱気に包まれていた。
侍女たちが走り回り、レースが整えられ、ティアラが直され、香水が空気を満たす。
黄金の鏡に映る姿は幾重にも重なり、老女中 ルルデス は涙ぐみながらその光景を見守っていた。
「メアリーお嬢様……なぜそんなに穏やかな笑顔を?」
鏡の前に座るメアリーは、優しくリボンを整えながら答える。
「今日は……私の夢見た日です。ずっと憧れてきました。今日、私は花嫁になるのです。」
瞳は輝き、声は震えるほどに幸福に満ちていた。
ルルデスはその手を取り、声を詰まらせながら言う。
「この日のために、私なりに尽くして参りました……。お嬢様の幸せそうなお姿、それが何よりの報いです。」
やがて両親も部屋に入ってきた。誇らしげに、しかし感情を抑えながら。
父は彼女の手を強く握り、母は涙をそっと拭った。
そのとき、もう一人の少女が現れた。
――メアリーの異母妹、ローズ。
彼女は花束と水差しを手にしていた。
メアリーが白い花弁のように純粋で繊細で天使のごとき存在なら、ローズは紅い花弁――情熱的で野性的、人々の視線を奪う炎のような存在だった。
「ここに置きましょう。」
ローズは花瓶に花束を生けながら言った。
「花びらが萎れてしまわないように。」
メアリーは微笑み、妹を抱きしめた。
一瞬だけ、ローズも優しく抱き返した――が、その顔に、刹那の影がよぎったことにメアリーは気づかなかった。
―――
大聖堂は満員だった。
ビロード、羽飾り、宝石、紋章……すべてが彩られ、ステンドグラスの光に煌めいていた。
その日こそ「今年最大の式典」。
見守る者の目はすべて、野心と欲望に満ちていた。
純白のドレスに身を包んだメアリーがゆっくりと進む。
ドレスには繊細なレースと刺繍が重なり、両手には白い花束――銀の飾りの奥に、針のように鋭い棘が隠れていた。
彼女がそれを握った瞬間、掌がわずかに裂け、赤い線が走った。
痛みを無視し、メアリーは微笑んだ。
――今日は何も、この日を汚せはしない。
だが、運命は残酷に嗤った。
祭壇に近づいたとき、不意にめまいが襲った。
音楽は遠のき、景色は揺れ、色が滲む。
「ただの緊張……」
そう思い呼吸を整えた彼女の視線が妹を捉えた。
ローズは――笑っていた。
だがその笑みは姉妹の温もりではなく、冷たく計算されたものだった。
次の瞬間、刃のように速く――
メアリーの口に鉄の味が広がる。
痙攣、低い音、そして――血が吐き出される音が聖堂を支配した。
人々は凍りついた。
第一王子は完璧な態度を崩さぬまま彼女の腕を支え、顔を上げさせる。
流れる血を見た彼は――冷たく笑った。
その笑みは、判決そのものだった。
「――鉱夫病だ。」
誰かが囁いた。淫らな者に蔓延る、卑しい病だと。
瞬く間に噂が広がり、空気は重く淀んだ。
そして王子は声を張り上げ、全てを断罪した。
「これは悲劇ではない。真実の証明だ。王家は穢れを受け入れぬ! この女は血と恥で自らを汚した! 婚姻は、今この場で破棄する!」
その言葉と同時に、ざわめきは怒号へと変わった。
王子は冷酷にメアリーのドレスを裂き、真白な布地を血で染め上げる。
「見ろ! 未来の王に相応しいか!? 汚らわしい娼婦め!」
吐き捨てるように、彼は彼女の顔へ唾を吐いた。
―――
その瞬間、すべてが崩れた。
ローズは立ち上がり、声を響かせた。
「夜遅くまで出歩いていたのを、私はいつも見ていました。勉強などではない。姉の影の行いは……同情には値しません。」
その一言が群衆を決定的に突き放した。
王と王妃は蒼白に目を合わせ、速やかに婚約解消を宣告した。
泣き叫ぶメアリー。
だがその声は誰にも届かず、血と涙と共に踏み潰された。
――そして、妹の唇が静かに告げる。
「私はあなたを憎んでいた。ずっと……ずっと。」
毒。
それはローズの手によって仕組まれたものだった。
「プリンス は……私のものよ。すべて計画通り。あなたの完璧さを、この手で粉々に壊してやった。」
その告白を聞きながら、メアリーの世界は闇へと沈んでいった。
――しかし。
死の冷気に包まれた瞬間、異変が起きた。
ローズが生けた花束が、音もなく崩れ落ち、花弁は灰のように塵となって宙を舞った。
そのとき――メアリーは再び目を開いた。
立っていたのは、大聖堂の花道。
花束が掌から落ち、床に触れた瞬間、粉となって消える。
「……私……死んだ? ……でも、まだ……ここにいる……?」
胸の奥で、はっきりとした声が響いた。
――これは終わりではない。始まりなのだ。
血と涙の果てに、彼女に与えられたのは「復讐」と「真実」を求める第二の生。
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