私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki

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第15章 — 剣の教え



太陽が容赦なく訓練場の中庭を照りつけていた。
王子ヘイタンは剣を素早く、そして力強く振り回し、額を流れる汗をぬぐう暇もなく、足を砂の上にすべらせては、見えない敵との戦いを思わせる軌跡を描いていた。
外から見れば完璧に近い剣技。しかし、彼にとってはまだ遅い、不十分だった。

「もっと速く……俺は、もっと速くならなければ……」
自らに言い聞かせるように呟き、虚空を睨みつけながら、目には見えぬ敵を斬るかのように剣を振り続ける。

だが突然、一握りの砂が彼の足元に投げかけられた。完璧だった動きが途切れ、ヘイタンは目を細め、剣を構え直した。
「誰だ……こんな真似をするのは!」

振り返ると、そこにはメアリーが立っていた。
いたずらっぽい笑みを浮かべ、軽やかなドレスの裾を風になびかせながら、彼を見つめていた。

「ドレスが汚れるぞ、メアリー。……何をしに来た?」
眉をひそめながら王子が問う。

彼女は迷わず答えた。
「フェンシングを習いに来たの。」

ヘイタンは片眉を上げ、思わず笑いそうになった。
「習う? 今は冗談を言う時間じゃない。」

メアリーは真っ直ぐ彼に歩み寄った。瞳には決意の光が宿り、今までにない強さが輝いていた。
「本気よ。あなたが一人で訓練するのをただ見ているのはもう嫌なの。私も学びたい。自分で自分を守れるようになりたいの。」

ヘイタンの口から漏れた笑いは短いものだった。嘲りではなく、驚きが先に立ったからだ。彼は彼女の表情を確かめるように顔を近づけた。
「本当に……本気なのか?」

メアリーはためらわなかった。
「街道でのあの事故のあと、私は気づいたの。他人に頼るだけでは駄目だって。最低限でもいいから戦えるようになりたい。……教えてくれれば、あなたにとっても役立つはずよ。教えることで、自分の欠点も見えるって言うでしょ?」

ヘイタンはため息をつき、空を仰いで頭に手をやった。しばし黙考し、視線を横に逸らしたとき、彼女の顔に宿る確固たる意志を見て、それが気まぐれではないことを悟った。

「わかった。」
剣を下ろしながら彼は言った。
「一緒に訓練してもいい。ただし、一つ条件がある。」

「条件?」
メアリーが身を乗り出して問う。

彼は真剣な眼差しで彼女を見つめ、身を少し傾けた。
「剣は防御のためだけに使え。衝動で人を攻撃するな。……そうすれば、守られるどころか自分が傷つく。」

メアリーは小さく笑った。
「わかったわ。約束する。誰彼かまわず決闘なんてしないから。」

ヘイタンは首を振ったが、口元にわずかな笑みを浮かべた。
「なら、すぐに始めよう。ただし、そのドレスのままじゃ駄目だ。数分で台無しになる。荷物を失ったんだろう? エステファニに頼め。訓練用の服を用意してくれる。」

メアリーは誇らしげに顎を上げて答えた。
「わかったわ。すぐに戻るから、待っていて。」

ヘイタンは彼女が城へ向かって歩き去るのを見送った。
その決意に、彼は心を動かされていた。
もはや彼女は誰もが思っていた無力な娘ではない。少しずつ、自分の力を築こうとしている――。
その日を境に、何かが変わるのだと、ヘイタンは悟っていた。
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