私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki

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第18章 ― 女王の図書館



メアリーはためらうことなく頼んだ。
「エステファニー、図書館へ案内してくれる?」

侍女は待っていたかのように嬉しそうに微笑んだ。
「もちろんでございます、奥さま。きっとお気に召しますわ。」

二人は城の磨き上げられた石造りの長い回廊を進んでいった。窓には色鮮やかなステンドグラスがはめ込まれ、差し込む陽光が床に柔らかな模様を描き出す。歩みを進めるごとに、メアリーの胸は高鳴り、これから目にするものへの期待で鼓動が速くなっていった。やがて西の翼へ向かう角を曲がった瞬間、彼女は思わず声を漏らした。

「なんて……美しいの……」

その部分の城はより精巧な装飾のアーチと華やかなステンドグラスで彩られ、荘厳な雰囲気を漂わせていた。

エステファニーは彼女の感嘆を察し、誇らしげな口調で説明した。
「この一角は、殿下のお母さまのために用意された場所なのです。」

メアリーは驚いて瞬きを繰り返した。
「でも……なぜ王妃さまのために、王族の居住区から少し離れた場所にこんな壮麗な空間を?」

エステファニーは懐かしい記憶を思い出すように、穏やかに微笑んだ。
「女王陛下はご結婚前、婚約のあいだ、この西の翼にお住まいでした。そして当時、自由な時間に最もお好きだったのが読書だったのです。その愛を証として、国王陛下は彼女のためにこの図書館を建てられました。」

メアリーは一瞬、沈黙した。脳裏に思い浮かんだのは――恋に落ちた王が、未来の花嫁を喜ばせるためだけに、知の殿堂を築く姿だった。

「なんて……素晴らしい話なの……」
彼女は小さく呟いた。

エステファニーは頷き、続けた。
「女王陛下は本当に特別なお方です。ご自身のためだけでなく、この図書館をすべての人に開放なさいました。お時間のある日には、大人や子どもに読み書きを教えてくださったほどです。」

メアリーは心からの笑みを浮かべ、素直な敬意を込めて言った。
「やっぱり女王さまは、並外れた女性なのね。」

エステファニーは少し目を潤ませながら思い出を語った。
「ええ。私の母が亡くなったとき、支えてくださったのは女王陛下でした。悲しみに沈んでいた私に、寄り添い、励ましの言葉をくださったのです。」

メアリーは胸が熱くなり、かける言葉を見つけられなかった。ただ静かに友の肩に手を置き、その想いを共有するように寄り添った。女王が持つのは権威だけではなく、確かな慈愛であることを、さらに深く理解した。

やがて二人は、黄金の装飾が施された大きな両開きの扉の前にたどり着いた。磨き込まれた木の扉には繊細な彫刻が施され、廊下の光を反射して神秘的に輝いている。エステファニーがその重厚な扉を押すと、ぎい……という低い音を立てて開かれた。

メアリーは息を呑んだ。

目の前に広がっていたのは、三層吹き抜けの壮大な図書館だった。天井まで届く高い書架が壁一面を覆い、色も形も異なる無数の本が整然と並んでいる。中央の大広間には大きなガラス天窓があり、そこから差し込む光が館内を神々しく照らしていた。その光を浴びるように、中央には二体の大理石の彫像――王と王妃が並び立ち、この知識の殿を守護するかのように見えた。

メアリーは両手で口元を覆い、瞳を輝かせた。伯爵家の娘である自分でさえ、これほど壮大な光景を見たことはなかった。

「……まるで夢みたい……」
声に出すのも憚られるほど、神聖な空気に満ちていた。

エステファニーはその反応に微笑み、優しく言葉を添えた。
「本は好きなだけお持ちください。ただし、大切に扱ってくださいね。これらは女王陛下にとって最も愛しい宝物なのですから。」

メアリーは真剣に頷いた。しかし心の奥で燃え上がっていたのは、美しさへの感動だけではなかった。――幾千もの書物の中に、必ずや自分が探し求める答えがあるはず。そう信じてやまない希望の炎が、彼女の胸に力強く灯ったのだった。
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